>>420 シトゥラ
「間違えましたか?…………、……。」
黙ってしまった。資料によると数十年は博士の元に居たとされている。ややうつむいて考え事をしているように。
「学ぶのは遅いと言われていました。でも、私は学んで、慣れていきたいと思います。よろしくおねがいします。はい。教えてくれてありがとうございます。」
また一礼。謝罪と感謝にその動作が結び付けられているかのように。
……硬い人間、というよりは、何とかの一つ覚えのように。
それから拘束が解けたり、話はトレーニングルームに移ったりしたのだろう。