【人】 規律指揮 スピカ>>488 バーナード、そして襲い来る悪 笑った。たまに見たことがある。彼女と殺し合いをする大体は、怒鳴ったり憎んだ眼をしたりいやそうな表情をするのだが、たまにこのようにうれしそうな表情をする。何が違うのかスピカはわからないが、其れを間近であなたから読み取った。 「はい、私は、──」 「あ、」 話しかけられると、つい話してしまう。自分の名前を呼ぶほどに相手から話しかけられているのがわかるから。一瞬だけ少女に戻る。 その不意打ちにとっさに対応できず、手を胸の前で交差させることで胴へのダメージこそは防いだものの、誰の目からもわかるように体格差が説得力を持った。 簡単に吹っ飛ばされた彼女それでも地面に足をなんとか付けて、もう一度体制を整えようとして、 何気なしに膝をつく。 すぐに立ち上がった少女は、何もなかったかのように向かいなおる。あなたの次の攻撃が来ないなら、体勢を立て直し終わり、やがてだらんと手を慣性に委ねたまま、あなたの懐へ行ってローキックをあなたに入れようとする。静止の声がない限り。 ……彼女は自分でも気づいていないようだ。彼女はまだ続ける気がある。 あなたはまだ続けるか? (490) 2022/02/12(Sat) 17:09:09 |