【人】 白瀬 秋緒[ 鈴掛未早という人は、姉の友人であるし、生徒会所属、であったけれど 己にとって未早は、生徒会役員である前に昔馴染みだった ピアノのコンクールは、幼い頃に何度か出たことがあるけれど、 未早を知ったのは、姉に紹介されたからだ>>33 たぶん、その時は己もまだ無邪気で、 未早ちゃんもコンクール出てるんだ、すごいね、とか言っていたはず コンクールに出たことはあっても、己は特に賞を取れるような実力ではなかったし、 姉と比べられるのが嫌で、参加も辞めてしまっていたから それから顔を合わせれば、普通に会話はしていた。たぶん、姉もその場にいることが多かったが だけど、己が姉を嫌うにつれて、 また、己はピアノも辞めてしまったし、もしかしたら彼女もその頃には辞めていて、 顔を合わせることは少なくなっていたのかもしれない それでも未早は、姉とはタイプの違う人間であるからか ずっと、そこまで苦手意識を持たずに来ている 眩しくて死にそう、とか、>>34 未早から話を聞いたのは、何時頃のことだったか 思ったのは、あー……わかる、ということで その気持ちは、分かる気がした 姉が嫌いだという、奥底までは話したことがない けれど、己の変化を見れば、未早には姉を嫌っている事はお見通しだっただろう そんな未早に、なんとなく仲間意識を持ったまま、今に至る もしかしたら、メッセージで個人的にやり取りしたことも、あったかもしれない ] (530) 2022/10/16(Sun) 18:20:40 |