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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【秘】 坑道の金糸雀 ビアンカ → 金毛の仔猫 ヴェルデ

「ふ」

きれい。
誰からも言われなれて、
なんなら自分かわ言わせることもあるその言葉。

けれどそれが、あなたから出たこと。
そうして感じた暖かさは、それまで感じたことがないもので────


違う。



――それは、失ってから、十年近く。
その灯火は、久しぶりに物置から引っ張り出したガスストーブのように、がたごととノイズをたてながらビアンカ・ロッカの胸の内を暖めた。


「――なぁまいき」


ありがとうなんて言葉には、やめてよ、と手を振って。

(-17) 2022/08/25(Thu) 20:07:09