【秘】 受容者 ルヘナ → 夢の続きを イクリール>>-62 「ああ、なんとか。……お前が急いで届けてくれたおかげで、 あいつと会うことができたんだ。 あいつ、俺が来たからって隠れて慌てて帰ろうとしたんだぞ? 少しでも遅かったらすれ違ってたと思う」 慌てて帰ろうとした結果の大惨事については触れない。 けれど思い出して少し呆れつつやはり笑って。 あなたがひとつひとつ投げかけてくる言葉を聞く度、 前まではその眩しさを恐れていたはずだったが、 今は全く恐れていないことが少しおかしくて。 それから、あなたが自分を『お友達』と思ってくれている、 その事実に感謝を抱きつつ……こちらも同じように、 いたずらっぽく笑い返して。 「あは、それなら俺も あまり食べられるわけじゃないが ありがたく。あとそうだな、シトゥラに許可を取るためにどうしたらいいか、 俺と一緒に考えてくれ。お前の力が必要だ、イクリール」 敵対者であったはずのあなたが『友達』であることに くすぐったさを感じながらも、喜んでいる自分がいる。 それがとても、とてもおかしかった。 (-64) 2021/06/04(Fri) 0:30:27 |