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人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【秘】 Commedia ダヴィード → Il Ritorno di Ulisse ペネロペ

>>-134

はたして男は、昨日の夜からブランケットを被ったままカウチの上から動けずにいた。
気を失うように眠りに落ちて、目を覚ましてからも隠れ家の窓から入る光が色を変えていくのをただ見ていた。

おきてます、と答える声もどこか掠れている。

「めし……」

思い出したかのようにぐぅ、と腹が鳴る。
のろのろとブランケットをはぐって立ち上がり、靴を履く。
昨日は一仕事を終えてからそのまま隠れ家に来たので、服装は問題ないだろう。
腹が減るのも、今この時にそんなことを気にしている自分がいることも、なんだか冗談のよう感じられた。

「どこ、いきます?
 腹にやさしいのがいいな」

ついぞ隠れ家を出るまで、端末の方は見なかった。
見ないようにした。
(-142) 2023/09/29(Fri) 0:38:07