っ、う、　…
　、…ッは、　うぅ…

　耳は、ちょ、…と…

[俺もお前も、知らない「癖」>>0:44
『音』を、選ぶようになっていた耳は、
聞きたい声と、できれば聞きたくない水音に、
じわじわと侵食されていく。

いっそそのまま、快楽に昇華出来れば良かった。]

　……ああ、もう、

[かすめた記憶に、舌打ちしてから。]

　……。
　もっと、して、　して、くれ。
　

[こんな強請り方はしたくなかったし、
耳で感じているなんて、思いもしなかったのだけど、
耳への刺激が、を思い出させて。


起き上がったお前に、腕を回す。]