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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【見】 郵便切手 フラン

>>18 テンゴ
【祭りの屋台】

「………」

ひりついた空気から逃げてきた先に異国の屋台。
お面の人、目立つなあ。
なんて人並みな感想を持て余しながら、積まれた駄菓子に幾らかの小銭を払う。
金平糖の瓶やガムを袋に詰めてもらった。
片手間につまめる食事は運転中のありがたいお供だ。

「……confetti?」

夜空に散らばる星をそのまま取ってきたような菓子が入った瓶を、物珍しそうに光にかざして見ていたかもしれない。
眩しさから視線を戻せば見慣れぬ形の玩具。
糸に繋がれた玉が軽い音を立てて跳ぶ様に、帽子の下で翠の瞳を瞬かせる。

「おもちゃ……」

ぽそ、と好奇心に負けた言葉は面の奥へ届くのか。
おずおずと尋ねたそうにするものの、気づかれなければ青年は人混みの中へ消えていくだろう。
(@2) dome 2022/08/09(Tue) 12:09:02