[ 小さい貴方、
生まれ変わりである
ヴィスマルト・シェーンベルク
同じ蒼鉛を持って生まれた。
会いたかった、会えるまで生きようと決めた。
会えた時は声にならなかった。
よろけて、立っていられなくて
膝をついてしまったわね。
その時のこと貴方の記憶に残っていたのなら
恥ずかしいわ
突然だったもの。予告が欲しかったと思ったのよね。
アガーテはきっとわかっていての確信犯だわ。
何も覚えていない子
前世の記憶なんて
軽々しく持ってこられるものじゃないものね。
それで良かった。
今の貴方の人生を生きて欲しかったから。
私は今の貴方と会えるだけで良かったの。 ]