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人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【赤】 “観測者” 処暑

 
[ しかし彼はそれを全て理解した上で、何の不満もなく受け止めるような、そんな人間だった。 ]


  「 僕は、研究をしているきみが好きだから 」


  「 僕が灯守りとして役目を終えたら、ふたりで暮らそう 」



[ 私の仕事はそのまま、彼も灯守りとしての道を行く。
 務めを終えるまでは離れたところで頑張りながら、務めを終えたら、余生をふたりでゆっくりと過ごす。
 それまで、結婚もしない。
 それが私と彼で決めたこと。

 それから私は自分の興味を突き詰めていたし、彼は立派な灯守りとしての地位を築いていった。
 私は領域に暮らす訳ではなかったから、普段は離れ離れであったけれど、それも苦ではなかった。
 ……少し寂しいと思うことはあったけれど、私は研究が楽しかったし、彼が素晴らしい灯守りとして務めを果たしていると思えば、嫌ではなかった。本当に。

 休みが合えば、私は彼の領域を訪ねて一緒に食事をし、ふたりで過ごしていたし、
 ふたりで処暑域の海に行って、橙色の夕景を眺めて砂浜を歩いたりした。 ]
 
(*57) hoshine_k 2022/01/22(Sat) 5:29:04