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人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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占い:チャンドラゲイザー
対象:ゲイザー、判定:愚狼

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「……あれは」

人家の明かり?
わたしたち夜の一族は、夜ならば魔法が使える。空が飛べる。
昼の民が夜を恐れるあまり、そのあるべき姿すら照らしつくそうとしているのも知っている。

「​──違うわ、あれは」

そしてもうひとつ、知っていることがある。
夜という時間は、人々が恐るほどに無防備な時間であるということ。


「……戦火?」

紛争というものはどこにでもあるらしい。
巻き込まれないように、手を出されないように、わたしたちと昼の民は睨み合っている。

でも昼の民同士も、紛争をするらしい。
私には全く、理解ができないのだけど。
(-24) oO832mk 2021/10/21(Thu) 22:01:41

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「​──ないわ。わたしたち夜の一族は、仲間割れなんてしないもの」

夜にしか生きられないわたしたち。
だからなのかは定かでないけど、その結束力はとても強い。

ひときわ明るく燃えるのその更に奥。
昼の民の平穏な生活を見るのは初めてだ。
彼らの縄張りに近付いてはならないと、強く言い含められていたから。

「わたしたちにも理解できないのよ。
 何が理由で彼らが争うのか。
 だから近寄らない。そう決めているの、わたしたちは」

君子危うきに近寄らずとはよく言ったものね。
それでも警戒は怠らないのがわたしたち夜の一族だったけど。
(-39) oO832mk 2021/10/21(Thu) 22:41:57

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「……。そうね、わたしたちは数が少ない。
 だから数の多い昼の民の気持ちはわからないわ。
 ……特に私は。
 甘いのでしょうね。お父様にもよく言われるの」

話し合いで全て解決してしまえばいい。
どちらかが折れるのではなく、双方が少しずつ折れればいいのに。
歩み寄るという言葉は、決して対個人だけのものではないと、わたしは思う。

「……宗教、は詳しくないけれど。
 わたしたちが月を、夜を愛するのと同じようなものね」

わたしたちの場合、生まれた時からおなじ家の中だけど。
人気のないひっそりとした屋敷の中。
ここにくるまで、わたしの世界はその屋敷とその周囲の夜しかなかった。
(-48) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:21:24

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「……どう?」

また寒空に、昇っていく。
その問いに答えるには少し、時間が必要だった。

館で出会ったいろんな人。
交わることのないはずの昼の民たち。
わたしたちの言う『昼の民』は、わたしたち以外の全てを指している。
(-53) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:48:17
チャンドラは、クロノに言伝を頼んだときのことを思い出す。
(c4) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:48:58

チャンドラは、シトゥラにノートを借りた時のことを思い出す。
(c5) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:49:32

チャンドラは、アマノからもらったビスケットの味を思い出す。
(c6) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:49:51

チャンドラは、ゲイザーが自分のために使用人にお願いをしてくれた、その後ろ姿を思い出す。
(c7) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:50:31

チャンドラは、キエが開いてくれたパーティのことを思い出す。
(c8) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:51:05

チャンドラは、ポルクスがとても心配をしてくれた事を思い出す。
(c9) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:51:57

チャンドラは、テラに貰った、楽しい時間を思い出す。
(c10) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:53:19

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「……みんな、やさしかったわ」

それを口にしてしまうから、わたしは未熟者。
睨み合っていないといけない。
昼になると能力を失うわたしたちにとって、昼の民はみんな天敵だもの。

「だからわたしは、知りたいと思ったの。
 みんなのことを​──昼の民のことを」

排他的な夜の一族の中で、わたしははぐれものだ。
冒険が好きで、そして好奇心が強い。
一族でわたしはお転婆だと呼ばれた。
その思想がいつか一族を滅ぼすかもしれないと、お父様が感じているのも知っている。
(-54) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:53:58
チャンドラは、館の時間が好きだった。
(c11) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:54:46

チャンドラは、例え夜が来なくても。本物の月がなくても。
(c12) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:55:24

チャンドラは、ただみんなの優しさに、甘えているだけだったから。
(c13) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:55:52

チャンドラは、今度は自分から知りたいと、そう思ったのは、あれが1番最初。
(c14) oO832mk 2021/10/21(Thu) 23:56:12

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

/*
遅くなってごめんなさい!熱が出たわ、うふふ!
メモを置くのは大丈夫なんだけど、ちょっとお返事お待たせするわね…………。

よろしくお願いするわ!
(-95) oO832mk 2021/10/22(Fri) 9:07:16

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

/*
添い寝………了解よ!
ただ完全に体調を崩してしまったから、すこしどころかかなりお返事お待たせすることになると思うわ!

その前に行方不明メモだけ書いておくわね!
(-96) oO832mk 2021/10/22(Fri) 9:08:51
夜の一族 チャンドラは、メモを貼った。
(c15) oO832mk 2021/10/22(Fri) 9:29:53

夜の一族 チャンドラは、メモを貼った。
(c16) oO832mk 2021/10/22(Fri) 9:30:21

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

こんなことを言ったらあなたは怒るのかもしれないけど。
わたしは、ただ規律に縛られるのは嫌だった。

でもあなたの言う通り、規律というのは必要だから定められている。
一族のことだけを考える。
不必要なことは知ろうとしなくていい。
その規律は、わたしたちに必要だから定められている。

「……ええ、キエ。
 あなたの言葉、忘れないわ」

ありがとう、とわたしは微笑んだ。
一族では決して賛同されることのなかったこの考えに、賛同を得ることができたのがとても嬉しかった。
(-97) oO832mk 2021/10/22(Fri) 10:01:07

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

「ええ。あんなに孤独で寒かったのに、今はとても暖かいわ」

夢を見て、目を覚ました時わたしはきっともう寒くない。
寂しさなんて感じる必要はないんだもの。

​──寂しさ?じゃああの見えない誰かは​──


「……そうね。考えるわ。
 頑張ってみる。……これから」

これまでのわたしは頑張ってなんていなかった。
だからその分も、これから頑張りたいと思う。

伸びてきた手をわたしはゆっくりと握る。
くすり、微笑みかけた。
(-99) oO832mk 2021/10/22(Fri) 11:10:11

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

/*
ありがとうございました!
寒さも無くしてもらえちゃった……。
目を覚まして大丈夫なやつですかね?
まだ秘話続くなら続いて大丈夫です!
(-105) oO832mk 2021/10/22(Fri) 11:58:23

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 探偵 キエ

/*
りょーーーかいです!
ポルクスPLさんの様子見つつおきまーす!
ありがとうございました!!
(-107) oO832mk 2021/10/22(Fri) 12:36:09

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

/*
こちら襲撃ロールが終わりました。
いつでも起きられますが、就寝前ロールが終わるまでは起きずにいた方がいいですね?
解熱剤のお陰で元気なのでいつでもどうぞ!
(-108) oO832mk 2021/10/22(Fri) 12:40:02
夜の一族 チャンドラ(匿名)は、メモを貼った。
oO832mk 2021/10/22(Fri) 12:53:36

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

「ええ、わたしも久しぶりに作ったの。
 あなたと同じで、こどもの頃はよく作ったんだけどね」

ベッドに横になる前に、わたしは机の上の籠を手に取った。
中にはベーグルとマフィンが入っている。
部屋に戻るのにもお弁当が必要な身の上なの。

「……双子、と言っていたわね。
 なかなか会うことは、できなかったの?」

/*
Thank you… きちんと仮眠しながらやるから大丈夫よ!
よろしくお願いするわね!
(-137) oO832mk 2021/10/22(Fri) 17:05:37

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

「体調は、この通り。
 さっきまでよりずっと元気よ」

ベーグルを手にとって食べてみせる。
さっきまで食べる気の起きなかった冷たいもの。

まだ寒いけど、空腹と重なった頃に比べればいくらも元気よ。
(-140) oO832mk 2021/10/22(Fri) 17:33:18

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

「死者に……?
 それで、閉じ込められてしまうなんて。
 今もお兄さんは、閉じ込められたままなのかしら」

ベーグルを食べてしまったら、ご馳走様とわたしは手を合わせる。

「それはね、貰ったの。
 翠色は私の分。朱色の方は、とても綺麗だったから」

紙飛行機を飛ばして競争をした、そのときに使った物。
マーカー代わりに地面に置いたものを、幾つか貰ったの、とわたしは説明をした。

「とても楽しかったから、思い出の品ね」
(-147) oO832mk 2021/10/22(Fri) 19:18:18

【独】 夜の一族 チャンドラ

/*
ヒッヒッヒッヒッ!
たすけて
(-146) oO832mk 2021/10/22(Fri) 19:19:52

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

「殺す……?」

わたしにその言葉はとても唐突に聞こえた。
驚きを隠せない。

「それは、愛されたいと、そういうこと?
 その人が、あなたを殺してくれる人じゃなかったら、あなたはどうするの? ポルクス」

愛ならわたしも知っている。
わたしは家族を愛している。月を愛している。夜を愛している。

でもそのどれも、殺してやりたい、壊してやりたいなんて思わない。
(-149) oO832mk 2021/10/22(Fri) 19:47:27

【独】 夜の一族 チャンドラ

/*
そう……Mr.ホワイトはマッチョ。
イーーーテラと話したいな。秘話送っていい?
ポルクス終わるまで待ちな
(-150) oO832mk 2021/10/22(Fri) 19:50:32

【独】 夜の一族 チャンドラ

/*
わたしまつわ…………
(-151) oO832mk 2021/10/22(Fri) 19:50:59

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

「ポルクス……?」

一目惚れ、と言われた。
あなたの手があたたかいことを今は感じることができる。
わたしは驚いて、あなたの瞳を見つめた。

「……ごめんなさい。わたしは、あなたを殺せない。
 一族の掟でもあるの」

わたしたちと昼の民は睨み合っている。
わたしたちの手で昼の民を殺したとなれば、その睨み合いは終わってしまうかもしれない。

「でも、それだけじゃないわ。
 ……どんなに酷い目にあったとしても、そう思う日が来るように思えないのよ」

お父様には甘いと言われる考え方。
わたしはその考え方を、変えられるような気がしない。

あなたの望みは叶わない。
だからわたしは、ゆるく目を伏せた。
(-160) oO832mk 2021/10/22(Fri) 20:45:50

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

ごめんなさい、とまたわたしは呟く。

昼と夜は分かたれている。
あなたとあなたのお兄さんが、分かたれていたように。

月はとても高い、寒いところにある。
月に手を伸ばしても触れることは叶わない。
それは月が、触れる相手を選んでいるからだとわたしたちは考える。

わたしも、おなじ。
ただ手を伸ばして触れるだけなら簡単かもしれない。
でもわたしが伸ばし返せる手は、ひとつだけ。

あなたの望みは叶わない。
それならわたしは、あなたの手を取らない方がいいのでしょう。

「それでもわたしは、あなたに会えて嬉しかったわ。ポルクス」

最初からひとりだったら、会うことはなかったのでしょう?
あなたにとってお兄さんがどれほど大きな存在でも、わたしにとってはあなたはひとりだけ。

その気持ちだけは、どうか伝えさせて。
(-166) oO832mk 2021/10/22(Fri) 21:26:10
チャンドラは、ポルクスの望みを叶えることは出来ない。それを申し訳なく思う。
(c18) oO832mk 2021/10/22(Fri) 21:42:39

チャンドラは、夢を見る前、キエの言葉を思い出す。月はとても高い、寒いところにある。
(c19) oO832mk 2021/10/22(Fri) 21:43:56

夜の一族 チャンドラは、メモを貼った。
(c20) oO832mk 2021/10/22(Fri) 21:52:21

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

「ええ。……どうかあなたも休んで。
 長らく、付き合わせてしまったから」

それにわたしは、まだこの部屋にひとりでいれそうにない。
今も唇に、あの冷たさが残っているような気がして。
だから部屋を出るようになんて、あなたには言えなかった。

「おやすみなさい、ポルクス」

そうして目を閉じると、すぐに寝息が聞こえてくる。
昼はわたしたちにとって眠る時間。
館の時間は、いつだって昼。

そうしてわたしは夢を見た。
月に触れようと、月を目指して半ばで寒さに負けてしまう。

寒さは、孤独だと、夢の中でそう思った。
(-172) oO832mk 2021/10/22(Fri) 22:08:45

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

/*
ありがとう!
目を覚まそうと思うのだけど、あなたは変わらず隣にいるかしら?
それを聞いておかないとと思って…………
(-174) oO832mk 2021/10/22(Fri) 22:32:13

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 逃亡者 ポルクス

/*
やっぱりいないのね………
分かったわ、探せるかは流れ次第でわからないけど、一先ず起きるわね。

ありがとう、ポルクス……
(-178) oO832mk 2021/10/22(Fri) 22:41:48
チャンドラは、夢を見ていた。誰もいない、触れたいものにも触れられない、高くて寒い宙の夢。
(c26) oO832mk 2021/10/22(Fri) 22:42:44

チャンドラは、夢から醒める。「おはよう」と、声がした。
(c27) oO832mk 2021/10/22(Fri) 22:46:55

【墓】 夜の一族 チャンドラ

「…………」

目を醒ましたわたしはまず、あんなにこびりついていた
寒さ
がなくなっていることに気付く。

身体を起こして辺りを見回した。
彼の姿がどこにもない。
部屋に戻ってしまったかしら、とそう思った。

「……?」

そしてもうひとつ気が付いた。
あんなに毎日お腹を空かせていたのに、その空腹感がどこにもない。
けれど夜が来たというわけではなさそう。
わたしは魔法がまだ使えない。
(+6) oO832mk 2021/10/22(Fri) 22:53:49

【墓】 夜の一族 チャンドラ

「……行かないと」

置き去りにしたいくつかの約束が待っている。
違和感に不安な気持ちを抱きながら、わたしはドアノブに触れようとした。

触れようとして、すり抜けた。
予想なんてしていないものだから、わたしは扉もすり抜けて転んでしまう。

廊下を、使用人が歩いていた。
使用人は、部屋の外で転んだわたしに構うことなく、廊下を横切っていく。
(+7) oO832mk 2021/10/22(Fri) 22:59:29

【墓】 夜の一族 チャンドラ

「​──​──え?」

何が起きたかわからなくて、すぐに起き上がることができなかった。
そうする間にも使用人、来賓、数名の往来がある。

その誰ひとりとして、わたしを見る人はいない。
背筋が凍るような心地がした。


多分また、酷い顔色をしているのだけど、それを指摘してくれるポルクスもいない。
ようやく立ち上がったわたしは、広間に向かうことにした。

莫迦ではないから、人とすれ違う度、状況を呑み込んでいく。
どうやらわたしは、誰にも見えていないみたい。
(+8) oO832mk 2021/10/22(Fri) 23:05:34

【墓】 夜の一族 チャンドラ

広間でわたしは彼らの姿を探す。
人混みもすべてすり抜けるから、動きやすいといえばさすがに楽観視が過ぎるかしら。

そう、わたしは冷静だった。
なぜか
ぬくもり
をずっと感じていた。
それがなければ、もっと取り乱していたかもしれないけど。

わたしは探す。
わたしに気づいてくれる人を。
少しそそっかしくて、一生懸命なお友達の姿を。
夢の中にまで会いに来てくれた、白い鴉の姿を。
いつの間にか隣からいなくなっていた、優しい、彼の姿を。
大きくてふわふわいつも浮いている、不思議な彼の姿を。
(+9) oO832mk 2021/10/22(Fri) 23:15:31
チャンドラは、探している。広間を、中庭を、館中を。誰の目にも触れなくても、今のわたしは孤独じゃない。
(c28) oO832mk 2021/10/22(Fri) 23:18:14

【秘】 夜の一族 チャンドラ → 浮遊想 テラ

あなたの姿をわたしは探す。
館中を歩き回る中、あなたは目立つはずと思っていて。

それでもきっと見つからない。
​──冷静になった今だからこそ、わたしはひとつの予感に気付けていた。
(-180) oO832mk 2021/10/22(Fri) 23:44:32