【独】 Y『恋人』 クリスタベル/* 投下間隔すっトロいんですよナウマンゾウですか? ゾウって意外と早い> 謝るとキリがないですが、 まず第一発言からやべー奴ですみません。 読み辛いのは仕様です。だってベルの知られたくない部分だし… そして貴女と貴方のルビが抜けてますねすみません母と父です。 ま、まあこの辺現在軸と一緒に過去軸語るから多少はね? 現在軸もわたしたちらしくないことやってる部分散見されて、 おいおいそれはスルーかい?と思うけれど、 既にわたしたち破綻しかかってるからそれはそういうものです (バグは夜更け過ぎに仕様に変わるアレ) 一人ト書き暴露大会してて恥ずかしーって思いつつ、 今からやっとかんと絶対間に合わんやつ。超スピードォ… ということで撮って出しでしたすみません!! (-7) besos 2022/12/11(Sun) 1:28:57 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a6) besos 2022/12/11(Sun) 1:33:16 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 昔々なんて遡る程のことのない昔。 とある屋敷で女の赤子が生まれました。 両親は誕生の瞬間も嬉しさ半分悲しさ半分。 だって一緒に生を寿ぐべきもう一人は、 産声上げることなくお腹の中で消えてしまったから。 けれど、そんな半分ずつすら消し飛ばす事実に気付きます。 胸の中央の痣。 魂にまで刻まれた箱庭の住人の烙印。 赤子の親は地位も権力もあり、 その地位ゆえに周囲には赤子の痣を隠さねばならず、 深窓にひそり咲く花として生きねばならなくなりました。 ] (98) besos 2022/12/11(Sun) 13:31:07 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ それからクリスタベル、 ────クリスとベル、そう名付けられる筈の双子でした。 ベルは生まれることのなかった片割れの分も生きて欲しいと 祈るように二つの名を背負わされ、秘されつつも大事に大事 に育てられます。 ベル、と愛称としてその名を呼ばれ、花の様に笑う愛らしい 少女に育ち、証持ちで将来を望めなくともせめて幸せであれ と、優しい願いを込めて育てられるのです。 いいえ、 ………いいえ。 その筈でした。 ] (99) besos 2022/12/11(Sun) 13:31:30 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ ベルはとりわけよく泣く赤子でした。 どれだけ抱いてもあやしても、泣き疲れて眠るまで、 火がついたように泣くのでした。 気難しい子、あるい片割れを求めて泣いているのかと、 生まれる前に別れを経験した赤子を不憫に思いながら、 母は「私がクリスをちゃんと産めていれば」と己を責め、 父は「男が、兄が生まれていれば」と我が不運を嘆きます。 愚かにもそれが己に降りかかる呪いになるとも知らず。 ] (100) besos 2022/12/11(Sun) 13:31:49 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 1歳になる頃、ベル大きさのぬいぐるみを クリスと、 知らぬ筈の名で辿々しく呼ぶようになりました。 稚く手を伸ばし片時も離れまいとするベルの姿に、 いじらしさよりも先に恐怖が芽生えるのです。 ────死んだ赤子も『恋人』だったのか? 確かめようのない もしも は人の心を巣喰います。 証持ちを死なせた罪、痣持ちの片割れを奪った罪。 悪魔の証明によって法で裁かれることなき罪、 その断罪者は愛するべきだった娘になるかも知れず。 それでもベルに合わせて、ぬいぐるみを 「クリス」然と扱うのは罪悪感でしょうか。 ……それともただ逃避だったでしょうか。 ] (101) besos 2022/12/11(Sun) 13:33:05 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 欺瞞は刹那。決して長くは続かないのです。 ベルは2歳頃からはぬいぐるみの「クリス」すら拒絶し、 年頃の自己主張では説明の付かない尋常ならざる狂乱に、 嵐が過ぎ去るのを待つように祈ることしか出来ません。 証持ちと知られずとも、名家の令嬢の奇行として、 漣のように噂が広がったのもちょうどこの頃でした。 ] (102) besos 2022/12/11(Sun) 13:33:23 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ クリス おにいちゃん ここ なんでいないの? 貴女がクリスと呼び、貴方が兄と呼んだ人が、 私が探しているその人なんでしょう? パパやママなどよりも早く ようやく伝えられたベルの 疑問に全てが付合し、それらは絶望を形作りました。 片割れを求めるのは真に半身であったから。 やはり死んだあの子も『恋人』だったのだ。 ……この子は今狂うかいずれ狂うかするだろうか。 ああ、それなのに後を追わせてやることすら出来ない。 証持ちを殺すことは許されていないのだから。 ] (103) besos 2022/12/11(Sun) 13:34:00 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 答えを求める僅か3歳の子供に、真実と信じるものを全て 伝えるのでした。繰り返し繰り返し、ベルが理解するまで。 それはベルにとって長い長い迷路の入口でした。 ] (104) besos 2022/12/11(Sun) 13:34:19 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 夢を抱き始めさえする年の頃で、 生まれる前から完璧ではないという事実を突きつけられる のは絶望の始まりでしかなくて。 不完全なまま生きることを強いられて。せめて生きる意味 さえあればと探しても見つからなくて。段々と死ぬことで しか救われないんじゃないかと思うけれど、それは生きたく ても生きられなかった半身に対する冒涜であったし、だからと いって安穏と生きるのはそれはそれで責められる気がする。誰に? わからない。考える。わからない でもそれじゃ駄目で大事なのに必要なのに愛してるのにどうしてここにいないのいてくれないの完璧じゃなきゃいけない完璧ってかんぺきは識ってるそういう風に作られたそうやって生きたことがあるって本で読んだ同じがいいっておなじが完璧だってそうなんだね分かれてたらいつか別れてしまうから生きるのも死ぬのも一緒にしたくてじゃあひとつがいいねってだからそうじゃなきゃいけないから置いてかれてなんてない独りぼっちにもしてなくてだから ああ、 全部嘘だったんだ この苦しみも“私”も嘘だったんだ ] (105) besos 2022/12/11(Sun) 13:34:46 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル────そうだね、やっとわかったよ。 ごめんね、 ずっとここにいたんだね? [ そう、ここにいたんだよ。 なんて返事も必要ないのでした。 だって応えるべきも自分──いいえ、わたしたちなのだから。 確かめようのない もしも は人の心を救います。 片割れの胸に同じ証があったかなんてどうでもよくて、 誰が生き方を認めてくれなくてもそれで構わなかったのです。 わたしたち が信じることこそ真実なのですから。 ] (106) besos 2022/12/11(Sun) 13:35:19 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ それから両親へ、 愛称のベルではなく本名であるクリスタベルと。 わたしたち の名で呼んで欲しいと、 それまでが嘘の様に穏やかに告げるのでした。 長い髪やリボンやドレスをやんわりと拒み、 シャツにベストとスラックスといった衣装を好んで 着るようになりました。 話す言葉も所作も少年のようで、事実を知らなければ まるでクリスではなくベルが死んだのではと思うほどに。 ですがそうではないのです。 クリスもベルもここにいて、本当は二人でひとつの双子 の兄妹だったのだと言うのです。 妄言でも虚勢でもなく、真実と信じて語るのです。 それでも漸く、ようやく訪れた安寧を享受すれば、 父母は奇異でしかないそれを受け入れるしかないのでした。 クリスタベルが5歳の出来事でした。 **] (107) besos 2022/12/11(Sun) 13:35:57 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a17) besos 2022/12/11(Sun) 13:46:40 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ >>107 それからというものすっかり家族みたいになって、 望めば何でも叶えられました。 遅れを取り戻すような手当たり次第の教育も、 形ある物もないものだって。 良家の子息に相応しいものに囲まれて、 蝶よ花よといった風情で育てられたのです。 ただひとつ愛以外、何でも与えてくれる家庭でした。 わたしたち で在れれば他はどうでもいいと言っても、 漸く少年/少女に届くといった齢の子供です。 近くの誰か、例えば血の繋がりに 温かな何かを期待するのは無理からぬことです。 けれど返ってくるのは怯えを孕んだ眼差しだけ。 だから諦めることから練習することにしたのでした。 きっとそれはどんな習い事よりも上手く出来るのです。 ] (226) besos 2022/12/12(Mon) 0:36:35 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 深窓の花は穏やかに健やかに育ちます。 わたしたち は人が好きであると知ります。 わたしたち は人との関わりを好みます。 けれど人は わたしたち を受け入れることはありません。 侮蔑憐憫好奇忌避恐怖。 表層に示す人、深層に沈める人、沢山見てきました。 健全な交流でないとしても、それら全てを気にしないこと にしてしまえば、人との交流は面白いものでした。 そうして巡る安寧のいつどきかに、洋館への誘いがあった としても、きっと首を縦には振らなかったでしょう。 外でも奇異の目を向けられるのは疲れるからね、と。 どのみち外に出ることは世間体とやらが許さなかったでしょう。 (227) besos 2022/12/12(Mon) 0:37:40 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 宿命が誕生の日を指すなら、 運命はおそらくその日だったのでしょう。 それは14歳のある日、 夜色をした迷い猫に名前を付けた日のことでした。 * ] (228) besos 2022/12/12(Mon) 0:38:51 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 回想:洋館/薬師の君 ── きみが薬を調合してくれると聞いたんだけれど、 それはわたしたちにもお願い出来るかな? [ 薬師の私室を訪い、 誰何の後に拒まれなければそう切り出しただろうか。 報酬は当然用意するよ、なんて添えながら。 幼少期で考え事に飽いた頭が、多少の労働で頭痛を訴える ものだから鎮痛剤が手放せない。 これまでは家に任せきりだったが、自分で都合出来るなら 幸いとばかりに、洋館に来て間もなくの今に至る。 交流の一貫、というのもある。 凪いだ水面のような人だと思った。 わたしたち がこうであることを、彼女は認めるでも許す でもなく、ただそういうものなのだと瞳に映すような。 ────そんな予感を抱いて。* ] (229) besos 2022/12/12(Mon) 0:40:55 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル──回想:洋館/聖職の君── [ 聖職者というものにとんと縁がない。 慣れない環境への不安を拭う気遣い>>119があれば、 個を指して わたしたち は双子の兄妹と名乗るだろう。 その時年若い聖職の君はどんな顔をするだろうか? と答え合わせに僅かばかりの興味を抱いたのは秘密。 神は全てを許すと説く、と聞き齧りの知識で、 ならばきみもこれを許すのだろうか、なんて謎かけ * ] (230) besos 2022/12/12(Mon) 0:42:29 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a39) besos 2022/12/12(Mon) 0:47:06 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a40) besos 2022/12/12(Mon) 0:47:38 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 回想:コールリッジ邸/夜色の君 ── [ 屋敷に出入りする人間は全て覚えている。 だから知らないこの子は関係者じゃない。 少なくとも新人使用人です! といった風情でもなく、 見たところそう歳の変わらない少年、のように見える。 わたしたち のこともあり、清濁併せ呑む壮年層のみを 雇用方針にしていた、筈だ。 ならこの子は誰だろう? と思い巡らせてみると、 迷い込んだのだと彼は言う。 ] へえ、そうなんだね。 このお屋敷に迷い込むのは猫くらいだと思ってたよ。 ────ああ、自己紹介がまだだったね。 わたしたちはクリスタベル・コールリッジ。 二人でひとつの双子の兄妹だよ。 [ 不法侵入を咎めることなく、ただあるのは人への興味。 それと、理由もなく 大丈夫だ、と思える何かを感じる。 絶対的に揺るがない何か、永遠を信じられる何か。 そんなお綺麗なものではなかったかもしれない何か、を ] (272) besos 2022/12/12(Mon) 3:44:30 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 二人でひとつ。 本当は別々に生まれてくるつもりだったんだけど、 やっぱり同じがいいねって。 だからこの身体はクリスとベル──クリスタベルなんだ。 ……ああ、多重人格とかじゃあないからね。 二人が溶け合ってひとつ。それがわたしたち なんだよ。 なんて語れば、 生まれた時から一人だったから羨ましい と。 今まで見たことのない感情を向けられる。 その眼差しに怯えも憐みも蔑みもないことを知ると、 素直に嬉しかった。 わたしたち の言葉に欠片の不信を抱かぬその受容が 堪らなく嬉しかった。 ──そう、きっと生まれて初めて 嬉しい と感じられた ] (273) besos 2022/12/12(Mon) 3:45:05 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ いいこ、と夜色の髪を撫でる。 人に触れようと思ったのもこれが初めてで、 それが喜びを伝える方法だというのは記憶ではなく知識 だったけれど。 拙くも、彼に温かな気持ちを分けられればいいと思った。 彼のことをどれだけ聞けただろうか。 知って貰うことが出来ただろうか。 全て分かち合うには、きっと一日あったって 足りやしないけれど。 そうして幾許かのやりとりの後。 良い子のナハト、また上手に迷い込んでおいで? と、 彼が名乗ろうが名乗るまいが、構わずナハトと呼ぶ。 その意味を聞かれたなら、 「きみは綺麗な夜色の毛並みをしているからね」 と、猫扱いのついでにもうひと撫でして笑うだろうか * ] (275) besos 2022/12/12(Mon) 3:46:54 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a49) besos 2022/12/12(Mon) 4:28:52 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a50) besos 2022/12/12(Mon) 4:34:21 |
【独】 Y『恋人』 クリスタベル/* アッ…アッ… ねえ待って、待たなくていいから待って(?) 物凄いのをお出しされたんだが????? そして子供が可哀想な展開なのは承知してたけど、上質な地獄をこうも丁寧に見せられるとさ…クソデカ感情を抱いちゃうよね…幸せにしたくなっちまうだろ…でもベルちゃんが母性を向けるのは絶対に違うんだ…あ〜心がふたつある〜 美味しいもの食べられて綺麗な服を着られて騙されることも奪われることもなくなって一人じゃなくなってよかったね…ううっ… ゼロに誕生日……あげたいよね…… しんどい(好き) (-68) besos 2022/12/12(Mon) 15:39:06 |
【独】 Y『恋人』 クリスタベル/* 死ぬんだが?(だが?) う、うわー衝動のまま神父様へのお返事書いてたら どえらいのが来てた(まだ直視出来てない) カルクドラはありがとう。丁寧に拾ってくれるね。 水面を掬うだけのやりとりでも良かったのに。いい人だ。 あれはどうしても語ることが出来ない、語るとしても、ナハトが最初って決めてるから。だから懺悔室のお話はこれでお終い。 でも出来たらお茶はしたいな!不毛なやりとりしようよ! ナハト見た。死にました。 中身を最初に落としにかかるとは卑怯なり… かんわいいなああああすきだああああああ (-83) besos 2022/12/12(Mon) 21:20:46 |