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人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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貴戸 高志は、朝になっても食堂に来ない。
(a6) もちぱい 2021/09/18(Sat) 0:50:36

貴戸 高志は、寝起きが悪い方ではない。今も昔も規則正しく生活してきた。でも、今日は食堂に来ない。
(a7) もちぱい 2021/09/18(Sat) 0:53:09

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

吐息となった
好き
は届かない。
形になる日はくるのだろうか。


「……っ、暁。お前、は、抱くのと抱かれるの、どっちがいい……?
俺は、お前に……合わせる、から……遠慮は、しなくていい……」

瞳の水面はますます揺れ始め、息は次第に上がり始める。熱にでもうなされているような浮遊感に飲まれながらも、貴方の衣服へ手をかけようとするだろう。
もし断られるようであれば、先に自分の服から脱ぎ始める。

シャツを脱ぎ去り、ベルトを抜き取って、ズボンから足を引き抜く。盛られていたお菓子のせいだろうか、下着に覆われていた熱が既に緩やかに勃ち上がっていることに気付けるかもしれない。

「……あつい。あか、つき、暁。お前は、だいじょうぶなのか……平気か……?」

乱雑に衣服を周囲に捨てる。本来であればこのような場ですらきちんと服を畳もうとする少年だった。事実、ここに来る前どこかで"準備"をする際も脱いだズボン等をわざわざ畳んで鞄の中にしまった程だ。

それでも、ぐずぐずになり始めながらも瞳はそっと真っ直ぐ貴方に向けられている。
(-39) もちぱい 2021/09/18(Sat) 4:04:24

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


その手を拒絶する事はない。

貴方が二人分の衣服を解く間
視線は揺れ惑いながらも貴方の身体に向けられて、
下着の中にあった中心──立ち上がり始めた熱に気付くと、
勢いよく顔を逸らした。


「どっち………、」


今の貴戸 高志は、きっと言葉にすれば
何にだって応えてくれるのだろう。

であれば、欲のままに、
ゆるりと首元に縋り付き、耳に言葉を囁く。


「……欲しい、お前が。
 きど、………きど、抱いて。」


貴方に当てられてか、
それとも少しは口にしたポップコーンのせいか
はたまた、単純に貴方に欲情してか
己自身も熱を持ち、昂り始めていた。

(-40) osatou 2021/09/18(Sat) 9:46:02

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


───此方まで溶かされそうな眼差し。

こんな時まで自分の心配ばかり。
貴方らしいと言えば、そう。


「熱い……かも、けど、
 はは、お前ほどじゃないと思う……」

名前を呼ばれる度にぞわぞわと見知らぬ感覚が襲ってくる。

「な……やりたいように、やって。
 気ィ使わなくて良いから、
 好きにしてくれよ………」


願わくば、
お前の全てが欲しい。

その本音を
遠慮なく言葉にする事は無いけれど。
(-41) osatou 2021/09/18(Sat) 9:46:59

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

ふわふわ。くらくら。
それはまるで空の中で溺れているよう。何もかもが溶けて曖昧になった意識の中で、唯一ちゃんと輪郭を保っているのは相手の声だけ。

貴方の腕が首に回る。貴方の声が耳を擦る。
たったそれだけの事なのに、触れた場所から熱が灯って腹の底へと落ちていく。

「ああ……分かった」

吐息まじりに答えて自分からも身を寄せる。だって地に足をつけることも空を泳ぐことも出来ない蕩けた世界の中で掴まれるのは、貴方しかいないから。

欲しい。
やりたいようにやって。
好きにして。

「あか、つき……あかつき」

拾い上げた言葉が胸を締め上げる。
いっそ苦しいと感じるまでのその感覚がどうしてやってきたのか、熱に侵された頭では考えられないけれど。

一瞬、ほんの一瞬。
泣きたくなるような衝動が生まれて消えた。

「…………ありがとう」


何でも手に入るような、けれど何もかもが縛られた自由な世界で、一番欲しかったものがそれだから。



(-60) もちぱい 2021/09/18(Sat) 15:56:13

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

身に纏う最後の一枚を取り払う。昂りが外気に晒されただけで自らの唇からは勝手に吐息がこぼれ落ちてしまうが、そんな事も気にしていられなかった。

貴方よりも少しだけ大きな体が傾いて貴方もろともシーツの海へと沈んでいく。
二人体を重ねてから何かに気づいたのか、熱を帯びたため息をこぼしてから一度上半身だけを起こし、脱ぎ捨てた衣服の山へと腕を突き入れる。

少しして引き抜いた手の中には幾らか中身の減った小瓶が握られていた。潤滑油だ。
それを手に取って、長い指にしっかりと絡めてから再び貴方へ視線を向ける。

「あかつき。……お前とすぐに繋がりたくても、傷つけない、ためには、準備しなくてはいけない。
……少し、がまんしてくれ」

てらてらと艶めく指を、恐る恐る貴方の下腹部へと伸ばしていく。
鼠蹊部をなぞり、既に兆しを見せる熱の高ぶりを撫でて、更にその下へ。
誰にも触れられたことがないであろう窄まりに触れる。自分のものを弄った時には何の躊躇いもなかったのに、今は少しだけぎこちない。
(-61) もちぱい 2021/09/18(Sat) 15:56:54

【人】 4432 貴戸 高志

朝。
朝と言っても完全に朝の定義から外れていそうな時間。アウト寄りのアウトな朝。
今日も誰かがハメ撮りの刑に処されている。

「おはよう」


クソデカボイス、入場。
昨日と全く変わりない堂々とした様子で闊歩してそのままルームメイトの座る席の向かいに着席する。ドーナツがいくつか乗った皿と牛乳の入ったグラスが乗ったトレーを手にしていた。朝(朝ではない)であっても普通に甘いものが食えるタイプらしい。
(44) もちぱい 2021/09/18(Sat) 15:59:42

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

(こっちは>>44の時間軸の一瞬のこと)

貴方の向かいに座った直後。
もし貴方がこちらを見ていたのなら、ルームメイトが瞳は伏せたまま唇をかすかに震わせていた事に気付くかもしれない。

「無理をさせてすまなかった。大丈夫か?」


たったそれだけを音もなく紡ぎ、そうしてまた何食わぬ顔で日常へ戻るだろう。
昨日見ていたものは夢だったのかと思うほど、普段と変わりなく涼やかな表情を浮かべて。
(-62) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:03:32
貴戸 高志は、南波を見て「なんだ」と返した。けろっとしている。
(a18) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:06:40

【独】 4432 貴戸 高志

狂っているのが君だけだと思うな、おさとうちゃん
(-65) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:26:47

【独】 4432 貴戸 高志

もう難しいこと考えるのやめて闇谷と結婚してえよ…………

貴戸あいつは「恋人でもないのでしない」って言うけど……
(-66) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:27:47

【独】 4432 貴戸 高志

闇谷……お前は幸せになってくれ……
(-67) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:28:47

【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久

食堂に全員が集まった朝……から、少し経った後。
貴方の前にふらりと現れて声をかける者がいた。

「普川先輩。今少し時間ありますか?」
(-72) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:40:13
貴戸 高志は、南波に
(a20) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:43:54

貴戸 高志は、南波に…………………………
(a21) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:44:04

貴戸 高志は、南波に、「想像に任せる」と言って平然としたままドーナツをちぎって食べ始めた。
(a22) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:44:59

【秘】 9949 普川 尚久 → 4432 貴戸 高志

「ん。……ああ、いいよ、大丈夫。
 ……お話? それ以外…? どこ行こうか」

 抱えている物が水筒から鞄にかわって数日。そんな姿に少し見慣れてきたかもしれない。変化に違和感を持つ程、以前にあなたが普川のことを気にしていたかは別の話だが。
(-75) Vellky 2021/09/18(Sat) 16:49:30
貴戸 高志は、南波の話を聞いているのか聞いていないのか黙々とドーナツをちぎって食べている。
(a25) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:53:32

貴戸 高志は、南波の話を聞いているのか聞いていないのか「ドーナツ美味いぞ」とちぎりまくったドーナツを差し出した。
(a27) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:55:09

【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久

アイスコーヒーを入れた水筒を持ち歩いていることは知っていた。けれど、持ち歩くものが鞄になったからと訝しむ様子はなさそうだ。

「俺は聞きたいことがあって来ました。
ただ、そうですね……カメラから逃れることはできなくても、他人に聞かれることはあまりされたくない。人のいない場所であれば普川先輩の好きなところで構いません」

俺は何かするつもりないです、と言わんばかりに場所の選択権を譲った。意思表示のつもりらしい。
(-77) もちぱい 2021/09/18(Sat) 17:02:43

【人】 4432 貴戸 高志

>>a29 南波

「……」

一度、手が止まる。
(48) もちぱい 2021/09/18(Sat) 17:05:09

【人】 4432 貴戸 高志

>>a29 南波

「……俺に聞くな。暁のことだ、暁に聞くといい」

いつも通り真面目な顔でそう答えた。
(49) もちぱい 2021/09/18(Sat) 17:06:34

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志

>>44 くらいの時間軸。)


貴方の方に
箱入りの柿の葉寿司(半分ぐらい減ってる)、
ハム野菜サンドにフルーツサンド、
レモネードにカリソンデクスを全部寄せざま、

  
「俺が頼んだんだから謝るな。
   傷まだ残ってたら言えよ。」


小声で囁いた後
べ、と舌を出して
そのまま自分の席に戻った。
(-84) osatou 2021/09/18(Sat) 18:08:51

【秘】 9949 普川 尚久 → 4432 貴戸 高志

「じゃあ、あっちの端の倉庫で」

 半ば体育倉庫のような場所へと足を向ける。黒塚と普川が行為に及んだ場所だ。単純に人が来ない場所ではあるだろう。

 普川は立ち姿や座り姿はそうでもないが、歩く時の姿勢はいい。辿り着けば、両手で抱えるように持っていた鞄を片手に移して。それから少し重量感のある金属の引戸を開く。

 明かりがつけられれば、映像で見た通りの場所が目に入る。見栄えやらのために物品が配置されたそこは、普段あるものがないし、普段ないものもある。

 ここでどうぞと言わんばかりに置かれた、陸上用のマットが目立つだろう。彼らはこの上で行為に及んでいたが、今はもうその跡はない。

「鍵かけてね」

 すたすたと中へ入り、マットに腰掛けた。
(-88) Vellky 2021/09/18(Sat) 18:27:04

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

(先に>>44の方返してこれで〆るわね)

少年は何も答えなかった。いつも通りの表情だ。
ただ、

「…………ああ」


短すぎる返事と共に、取ってきていたドーナツを差し出して交換し、席へ戻る貴方を一瞥してから食べ物を摘み始めるのだった。
(-89) もちぱい 2021/09/18(Sat) 20:15:37
貴戸 高志は、暁から食べ物を貰ったので代わりにドーナツをいくつかあげた。交換こだ。
(a32) もちぱい 2021/09/18(Sat) 20:16:03

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


貴方が好きだ。

バカ真面目なぐらいに真っ直ぐな眼差しが。
突拍子もない行動にもちゃんと理由がある事が。
誰にでも向ける優しい眼差しが。

自分だけが名前を呼ばれていると気付いた頃には
もう恋心を自覚せざるを得なかった。



………熱い。

蕩けた表情の貴方が、必死に身を寄せる貴方が、
その姿を自分だけに晒して
確かに今、自分の腕の中に居る。

それだけで、良い、と、
手放さぬように、縋る腕に更に力を込めた。

囁くような貴方のWありがとうWが
情欲に溶け始めた脳に、混ざっていく。


真白の世界に、二人で沈む。
貴方の身体が僅か持ち上がって、
邪魔にならないよう、名残惜しそうに一度腕から解放する。

(-91) osatou 2021/09/18(Sat) 20:52:48

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「なにそれ
あっハイ
。」

貴方の指にぬらりと絡まる油がやけに卑猥に見えて
今度は視線を逸らすことができなかった。

じいっと見つめていると
次第にそれは己の下腹部へ伸びていき
与えられる緩やかな刺激に瞳を細めた。



「ぅ、ん───
ひッ!?



数時間前に自分で多少触りはしたその場所に
貴方の指が届けば、目を見開いて
先程よりも強く強く貴方の首元に腕を伸ばす。固く抱き着く。

「っ、………、……、! ……!」

緊張のせいかはっきりとした異物感に
漏れそうな呻き声を抑える為、
何も考えず貴方の肩に噛み付いた。

振り払われなければ、準備が終わるまで
貴方の肩に歯を立て続けるだろう。
(-92) osatou 2021/09/18(Sat) 20:56:13

【人】 4432 貴戸 高志

>>50 南波

「合意は取れ」

ぴしゃりと言い放つ。

「何故俺には聞いて、暁本人には聞かない?
合意のない性交渉など最低だぞ。南波、お前はそんな奴だったのか?
…………あまり、暁を困らせるな」
(62) もちぱい 2021/09/18(Sat) 22:24:45

【人】 4432 貴戸 高志

>>58 南波 闇谷

また、南波が闇谷に近づき何か囁いた一連の動作に関しては。

「…………」

一瞬ちらと二人の方を見やり──というよりは怪訝そうに南波を見ていたほうが主であったが──また黙って食事を始め視線を手元に落としたのだった。
(63) もちぱい 2021/09/18(Sat) 22:25:23

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

肩に走る刺激。歯を立てられたのだから痛みは当然あるだろうが、果たしてそれだけだろうか?

「ッぅあ!?……ぐ……ッ、……っ、ゔ……」

熱で全てが曖昧になった頭では、鋭い痛みと快感の境界線も有耶無耶になってしまっていた。
荒い呼吸を繰り返していた口から普段より少しだけ高い声がこぼれ落ちる。自分でも信じられないとばかりに目を丸くさせた後、思い切り自分の唇をきつく噛み締めて電撃にも似た刺激の残滓をやり過ごす。

「……ぅ……は、ぁ……っ。あかつき、暁……っ」

最初の衝動を耐えても、肩から燃え広がるような痛みは終わらない。それでも、少年は決して振り払う真似はしなかった。したくなかった。

それでいい。いくらでも噛んで構わない。
きちんと口にしたかったけど、今唇を動かせば嬌声と悲鳴がないまぜになった音が溢れてきそうで出来なかった。

受け入れる側の方が大変なのだから、これぐらい受け止めて当然だと。さも当たり前のように思考して、けれど何もしないで耐えるにはあまりに刺激が強すぎたから、縋るように貴方の名前を呼ぶ。

ふちをなぞるようにぐるりと指を動かして、傷つけないよう緩やかに内部を押し進め。貴方の"いいところ"を探るように時折指を折り曲げながら解していく。
今だけ身を焦す不調に襲われていることに感謝した。己の心臓が壊れそうなほどに早鐘を打っている理由にしてしまえるから。緊張しているなんて知られてしまったら、きっと今以上に恥ずかしさで顔を歪めていたと思うから。
(-118) もちぱい 2021/09/19(Sun) 3:45:33

【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久

倉庫を示されて一瞬かすかに眉間に皺が寄ったが、すぐに元通りの生真面目な表情に戻るだろう。

後をついて行くように足を進め、案内された場所を目に焼き付けるように見回し、貴方がマットに腰を下ろすまでを見届けてから後ろ手に扉の鍵をかける。行き先を知った一瞬以外は、表情は崩れることなく保たれていた。

施錠した後、追いかけるようにマットへ近づき隣に並ぶ。しかし貴方に続いて座るようなことはしなかった。立ったまま、おずおずと口を開く。

「……体、痛くないですか。受け入れる側って、負担がかかると聞きましたけど」

本来なら貴方と当事者しか知らないであろう事実。その事について言及している意味を理解していながら話を切り出した。
(-119) もちぱい 2021/09/19(Sun) 4:07:44

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


自分が今何をしているのか、熱が判断力を鈍らせる。
お前程じゃない、とはもう言えない。笑えない。


がぶ、

貴方の柔らかい皮膚に歯を突き立て、舌を押し付ければ
ふしゅ、と口の端から獣のような吐息が漏れていく。
まだ僅かに理性が、自分を繋ぎ止めている。


異物感に慣れ始めてからも
噛み付く度に貴方が名前を呼ぶのだから、
何度も何度もそれは繰り返される。

貴方の声が、言葉が、熱が欲しい。
足りない。全然足りない。
もっと混ざり合いたい、と、欲だけが膨らんでいく。

そうして、貴方の指がWいいところWに触れた時、



「───……っ!?」

ぷつん、

理性の千切れる音が、頭の中に聞こえた。

(-120) osatou 2021/09/19(Sun) 4:33:36

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


まるで体内を書き換えられていくような快楽。
それを知れば知る程、貪欲さは増していく。

「っきど、それ、そこ、
 き、きもちい…………い………っう、う………んっ、」

一度そこが探り当てられれば
本来受け入れる場所ではないそこが
長い指の動きを全て快楽に変えていく。

菓子の媚薬も作用してか
己の中心は最早痛い程に張り詰めて
触れられないもどかしさに腰を揺らす。

「きど、ぉ、きど、っ───、」

嬌声に混ざって、すき、と二文字が喉まで出掛かって
咄嗟に今度は、自らの下唇を噛んだ。
じわりと口内に鉄錆の味が広がっていく。
 
心臓がばくばくうるさい。
熱さも、音も、どちらのものなのか
判断する力は残っていなかった。


……天井が揺れる。視界が緩む。

その涙が気持ち良さから来るものか、はたまたそれ以外か、
気付く事はないまま、頬を伝って落ちた。
(-121) osatou 2021/09/19(Sun) 4:36:02

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

幾度となく与えられる痛みに、きつく結んだ唇からくぐもった声がぽろぽろと落ちる。
燃えるようでいて電流にも似た刺激がかえって良い方向に向いたのかもしれない。
底無しの熱に溺れそうになる度に引き戻されるものだから、傷つけまいと必死に動かす指だけは変わらず秘された場所を優しく拓いていった。

「……は、っ……ここ……か……?」

伝えられた言葉を素直に受け取って、何度も同じ場所を擦る。貴方に気持ちよくなってほしい一心で、丁寧に、丁寧に。
密着しているものだから、揺らめく腰にも気付いた。後孔を解している手とは反対の手で、張り詰めた貴方の昂りにも刺激を与えていく。

「……あかつき、苦しくないか……?だから……」


── 一度、果ててしまうといい。


そう囁いて、少し体を揺らして。そこで貴方の頬が濡れている事に気がつく。
拭いたいけれど、己の両手は貴方を快楽の果てへと追い立てている最中だし、そもそも体も然程ずらせない。

少し考えて……濡れた頬を拭う代わりに、労う意味を込めて、唇をそっと貴方の右目を覆う前髪へ寄せて口づけを落とした。
(-123) もちぱい 2021/09/19(Sun) 5:13:42
貴戸 高志は、遅すぎる朝食を済ませると、静かに席を立った。
(a38) もちぱい 2021/09/19(Sun) 5:25:48

貴戸 高志は、ふらりと食堂を出る。そのまま、普段通りの足取りで姿を消していった。
(a39) もちぱい 2021/09/19(Sun) 5:28:03

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「ぅあ、な、なに、っあ……!?」

丁寧に、それでいて執拗に絶頂へと誘われていく。
揺らいだ視界が、今度はちかちかと点滅する。

身体が、意識が、自分のものではなくなるように思えて
そんな恐怖すら快楽に変わることが、怖い。

貴方の唇から瞼へ、それから自分の中に熱が注がれてくるような感覚。


「待っ、きど、触るのやめ、
 っう、……うう、……いっ、一緒が良いからぁ!
 や、やめ……やめろお……!」


殆ど叫ぶように喘いで
貴方の手を引き剥がそうと思いはするが
身体は正直で、抱きしめる腕は緩まない。

身を寄せ合っているからこそ
貴方の熱の塊も感じられる。

一人で初めての刺激を受けるのは、
不安で、怖くて、嫌だった。


貴方のその熱を、全てを、
分かち合ってくれるだろうか。
(-125) osatou 2021/09/19(Sun) 5:39:53

【秘】 9949 普川 尚久 → 4432 貴戸 高志

「は? 何、なんでもいくない?
 他人のセックス見られる端末でも行きわたった?」

 性交を見られていることが読み取れる点はどうでもよかった。異能によるものでも、企画側の用意によるものでも。まさか個別に焦点を当てられているだなんて、普川は全く思っていないが……。

「だるくはなるけど、別に…へいき。僕挿れる側になれんけど、
 負担の点で言えばヤる側でも変わらんかっただろうし」

 どこまで知っているのかは気にした。黒塚とのは作業だったし別にいい。榊とのはいやはいやだがやっぱり別にいい。自慰行為にふけっていたのも、とてもいやだがこの際仕方ないと思える程度だった。

「僕を特別気にしたりとかって、要りませんよ。
 今からお相手ができる程度さ」

 意識のある時に、自身が快楽を感じる条件を察されてなければ、それで構わなかった。
(-126) Vellky 2021/09/19(Sun) 5:46:00

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「……っ、あ、暁……っ?」

貴方の叫びに咄嗟に手が止まる。
解放された肩に纏わりつく痛みの残滓も、頭を蕩かす熱の欠片も、貴方の声で何もかも霧散してしまった。

手を離してから「しまった」とも思った。散々高められておきながら果てることもできず、挙げ句の果てに止められてしまってはひたすらに辛いことだろう。
暴力的な快感が体の中で渦を巻くことは容易く想像がついた。考えるだけで己の体が震える。それでも、やめろと叫ぶ貴方の声を、貴方の気持ちを、優先したかった。

「……そ、の。すまない、暁。一人にさせてしまって。
一緒がいいなら……その…………もう…………」

は、と吐息がこぼれる。腰が揺らめく。
ずっとずっと我慢して、ずっとずっと貴方を見つめていて、気付かないふりをしていたけれど。

すり、と控えめに貴方の腹に少年の昂りが押しつけられる。ろくに触っていないにも拘らずそり返るほど熱を孕んだ猛りを揺らし、自分から強請る。

「……挿れたい。
…………お前を抱きたい。

……暁、お前と気持ちよくなりたい」
(-127) もちぱい 2021/09/19(Sun) 6:03:40