『一番星』 スピカは、メモを貼った。 (a4) serikanootto 2021/06/01(Tue) 23:15:32 |
『一番星』 スピカは、メモを貼った。 (a5) serikanootto 2021/06/01(Tue) 23:15:53 |
【置】 『一番星』 スピカつかの間の平和が訪れる、その前に。 早朝。誰も食堂にいないような時間。 彼女は食堂にやってきた。 『いない』立場の彼女、 それもたくさん食べなければいけない彼女。 当然、食料を大量に仕入れる手段の一つとしては、 食堂の備蓄に手をつける、というものを取らざるを得ない。 『いない』ものを見るとまではいかなくても、 見て見ぬふりをする、行動を許す、 という微かな光がこの世界に生まれたのは救いだった。 だから、こうして些細な取り計らいに甘えて、 開く前の食堂に忍び込んで、食料を、昨日と同じように、 集める はず だったんだ。 (L0) serikanootto 2021/06/02(Wed) 0:17:49 公開: 2021/06/02(Wed) 0:20:00 |
【置】 『一番星』 スピカそこには、幼い、彼の、死体が。 『いない』子を一生懸命探して、 走り回っていた、彼の。亡骸が。 悲鳴をかろうじて己の立場という理性に留めて、 食堂から逃げ出して。 なんで?どうして? 彼女は、彼がそうなった事情を知らない。 ただ、あれは、私だとしても助からない。 そういうやりかただ。 必死で部屋に走って戻り、息を切らせて、 横になって、様々な疑問と、見た光景で、 頭の中をぐちゃぐちゃにした。 (L1) serikanootto 2021/06/02(Wed) 0:18:23 公開: 2021/06/02(Wed) 0:25:00 |
スピカは、部屋に閉じこもった。 (a8) serikanootto 2021/06/02(Wed) 0:28:26 |
『一番星』 スピカは、メモを貼った。 (a9) serikanootto 2021/06/02(Wed) 0:29:11 |
スピカは、ノックに応対した。 (a15) serikanootto 2021/06/02(Wed) 15:19:01 |
【秘】 『一番星』 スピカ → カストル と ポルクスノックに返事をしてから、暫くかかる。 頭では応対しなければ、と思っても、 体が動かなかった。 這うように床を移動して、ようやくドアを開ける。 「あら……カストルさん……どうしたの?」 スピカは、あなたに起こった異変をまだ知らないし、 この施設がいい方向に向かいつつあることも、 記憶や治療に対する"処理"が任意で選べる事も知らない。 頭の中は、彼の死に支配されていた。 (-13) serikanootto 2021/06/02(Wed) 21:18:12 |
【秘】 カストル と ポルクス → 『一番星』 スピカ「 あれ、スピカ死んでない? 」『ひどい顔色、不味いんじゃないかな』 「どうしようか……オレお茶いれてくる〜」 パタパタと駆けていく長男。 一見なにも問題なさそうな、弟のほうが ぬいぐるみを抱えて見上げる。 『分かった。どうも、 死んで…… じゃなくて大分拗らせてたり?』 (-14) maker_igara 2021/06/02(Wed) 21:34:31 |
【秘】 『一番星』 スピカ → カストル と ポルクス「半分死んでるといっても過言じゃないかも」 今の精神状態におけるスピカにとっては、 あなたたち二人は救いだっただろう。 想い人にはかえって弱い所を見せられず、 それ以外の人間ならば、 彼女は風紀委員スピカのペルソナを引っ張り出すことになったはずだ。 「食堂の話、聞いていないの?それでちょっとね……」 自分は大人が集まる前に逃げてしまった。 だから、彼がどのように扱われているかも把握できていない。 ただ、騒ぎになっていないことはないだろう、と考えて、言った。 (-16) serikanootto 2021/06/02(Wed) 21:43:26 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 『一番星』 スピカこれは朝食後のどこかの時間。 スピカを探している。 ブラキウムはあなたの顔を見てお礼を言いたかった。 (-18) shionsou 2021/06/03(Thu) 0:28:29 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 一人の少女 ブラキウム彼女は朝食の席にいなかった。 『アフターフォロー』の話も、 まだ彼女には回ってきていないだろう。 ……スピカの部屋を訪ねたならば、 きっと彼女に出会うことはできる。 食堂が開く前の一回を除いて、 彼女は部屋から出ていない。 (-19) serikanootto 2021/06/03(Thu) 1:09:10 |
スピカは、うさぎのぬいぐるみを、密かに誰かを想いながら抱きしめた。 (a23) serikanootto 2021/06/03(Thu) 15:03:47 |
スピカは、ぬいぐるみが邪魔で前がよく見えない。 (a24) serikanootto 2021/06/03(Thu) 17:12:30 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 『一番星』 スピカ「えーっと……ここかな。他人の部屋に自分から行くなんて滅多にしないから困ったよまったく」 あなたの部屋の前に立ち軽くノック。 「スピカ。僕だよ。ブラキウムだ」 (-35) shionsou 2021/06/03(Thu) 17:43:55 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 一人の少女 ブラキウム (-40) serikanootto 2021/06/03(Thu) 20:35:28 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 『一番星』 スピカ (-43) shionsou 2021/06/03(Thu) 21:31:17 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 一人の少女 ブラキウム>>-43 「っあー……」 眼鏡を外して、頬を数度叩いて気合を入れた。 「……うん、大丈夫ですよ。 ちょっと……色々見たのでね。食堂とかで」 『食堂のサルガス』は噂になっているだろうか? スピカには判断がつかなかったので、 とりあえずは濁すことにした。 来客用のテーブルに着席を促し、 いくつか保存食の中から甘味を見繕う。 「区切り……というと保険周りの話が 無事に終わったということですか?」 (-48) serikanootto 2021/06/03(Thu) 22:16:28 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 『一番星』 スピカ>>-48 「あんまり無理するものじゃない。 僕らはもっとゆっくりのんびり生きてもいいと思うよ。 上に立つ者は休息もきちんと管理しなくては、いざという時に守るものも守れないからね」 まじめだなぁと思いながら席についた。 食堂の件についてはすぐには触れなかった。 「うん。ルヴァの事はもう大丈夫なんだ。 これからは僕がずっとそばに居る。 何があっても、どこに行ってもね。 だから君も君の大切なものの為にその善意を向けてあげて」 二人で向かう先はどんな地獄でも構わないと言ったから、そこにあなたをこれ以上巻き込むことはきっとお互いに良くない。 あなたまでが、暗闇に沈んでしまうことはない。 空に輝く一番星が必要な人は他にたくさん居るはずだ。 (-52) shionsou 2021/06/03(Thu) 22:34:28 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 一人の少女 ブラキウム>>-52 「ね。本当、休んだほうがいいとは思うけど。 ご飯も食べないと……」 彼女に休憩の選択肢が与えられるのは もう少し先、大人から話が持ち込まれる時だろう。 が、今はあなたと語らうことが休憩になる。 「……へぇ。なぁるほど。 一緒にずっと歩いていけるのは、羨ましい。 ………私はやっぱりみんなの風紀委員じゃないと 駄目ですかねー」 大切な人にはフラれちゃったし、と苦笑いした。 それでも、大切な彼が言った通り、 みんなのための一番星にはまだなれるのかもしれない。 (-58) serikanootto 2021/06/03(Thu) 23:12:26 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 『一番星』 スピカ>>-58 「そうそう。まずは栄養補給もちゃんとしないと。 まったく、朝食くらいちゃんと食べないと、なんてまさか君に言う日が来るとはね」 こうして口を動かしていればふさぎ込んでいるよりはマシなはずだ。 ブラキウムはあなたに何があったのか全てを知らないけれど。 知らないからこそ言える事もあるかもしれない。 「羨ましがるのが結構だけどオススメしないよ。 君には君のやり方があるさ。 君じゃないと守れない人は絶対に居るんだよ。 生きて前を向いていれば……それこそ明日にでも現れるかもしれない」 「君はもっと誇っていいと思うよ」 (-61) shionsou 2021/06/03(Thu) 23:47:27 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 一人の少女 ブラキウム>>-61 知らぬからこそできることもある。 日常会話は、確かにスピカを癒やしている。 「ブラキウムさん……ありがとうございます。 私、ちょっと、今日まで…… 何も救えないし、 手に入れたいものも全部手から零れ落ちて。 そう思ってたんですけど。 そんな私でも、誰かの役に立ったのでしょうか」 スピカにはこの騒動で役に立てた感触がなかった。 でも、色々な人に背中を支えてもらえたら、 まだ前に歩けるかもしれないと思った。 そして、支えなしでは歩けない自分を少し情けなく思った。 (-63) serikanootto 2021/06/04(Fri) 0:14:43 |
【人】 『一番星』 スピカ「これ以上被害範囲を広げないでほしい」 切実だった。 話は聞いてるようなので何も言わない。 行動に反映されるかはともかく。 (19) serikanootto 2021/06/04(Fri) 12:41:02 |
『一番星』 スピカは、メモを貼った。 (a25) serikanootto 2021/06/04(Fri) 12:58:30 |
【秘】 一人の少女 ブラキウム → 『一番星』 スピカ>>-63 「君は真面目すぎるんだよ。 今回はたまたまそうだっただけ。確かに救えなかったものもたくさんあるけど、救えたものもあるはずだよ。 森に近づかなかった子は守られたし、君たちの見回りが結果的に抑止にも繋がったのは確かだと思う。 それに僕だって君という保険があったから賭けにも出られたんだよ?」 あの日のブラキウムのような子どもにも隔てなく接するあなただからこそだろう。 「一人でできることなんてたかが知れてるんだよ。 上に立つものが一人きりである必要なんてきっとなくて、だから誰かと話をして手を取るのさ。 本当に欲しいものがあるなら遠慮とか捨てちゃって、君自身が選び取るんだ。 スピカはもっと欲張りになってもいいんじゃないかな」 (-71) shionsou 2021/06/04(Fri) 18:01:24 |
【秘】 『一番星』 スピカ → 一人の少女 ブラキウム>>-71 「そう……そうね。 私がいなかった時どうなっていたかなんて、 誰にもわからないけれど。 きっと、みんながそう言ってくれるなら役に立てた。 そう思える気がするわ」 『いない』ことにされてからの数日を思い返す。 自分の行動を客観視なんてできないし、 自分が正しく働けたとも思えなかったけど、 目の前の少女と、それから彼女と語らった色々な人が、 自分を頼ってくれたということは、 そろそろ認めてもいいと思った。 「ええ……本当にね。一人で立ち回ることの困難さは、 随分と身にしみたわ。 我儘を言っても、 苦しみを吐いてもいいって言ってくれる人もいたし。 一人で戦おうなんて、思わないほうがいいみたい」 本当に欲しかったものの顔を思い浮かべた。 未だ諦めてはいない。そして、ブラキウムと話しているうちに 決心が固まった。 (-74) serikanootto 2021/06/04(Fri) 19:20:27 |
スピカは、ブラキウムに感謝した。 (a26) serikanootto 2021/06/04(Fri) 19:21:18 |