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人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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【秘】 8435 黒塚 彰人 → 0043 榊 潤

 部屋に入れば、畳の上、布団が一式敷かれている。
 はだけられた掛布団から、つい先ほどまでそこで寝ていたのであろうことは見て取れる。

 自室というのに立ちっぱなしで、一方的なその言葉を聞いて。
 一つ、長い溜息を吐く。

「してほしいことも、何も。
 俺は、お前に何ができるのかも知らないよ。潤」
(-5) 榛 2021/09/27(Mon) 22:05:31

【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人

「もう少しわかりやすく言うべきだったな」

「本当に、いなくなるんだ」

「その時、――人間はどこまでできると思う?」

「――――どこまでのことを人に為せると思う」

「お前が必要としなければ、それまでだな。
ただ終わる人間を前に、何かを必要とする人間がいるのならば。
この言葉だろうが、身体だろうが尽くしに行ってやろうかと思った」

「それだけのことだ」

彼の言葉から死の香りはしない。
瞳から生気が失われているわけではない、諦観に見える、どこかその先を見た、視線。

「できること、……大抵のことだろうか。
人に好かれるのは苦手だな」
(-69) toumi_ 2021/09/28(Tue) 16:39:15

【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久

届かないんだが、という言葉を飲み込まれて。
小さな呻きと、吐息が漏れ出す羽目になった。

「うっ! ……ぶ、…あぁ"っ……ぐっ、ぁっ……はっ……っ!」

呼吸が自由にできない、気持ちが悪い、かき回される。
噛み付いた不定形はその形に馴染み口の中を犯していく。
快楽に溺れる前に、更におかしくなりそうだ。舌を噛むのも怖がる必要ないほど、口をだらしなく操られ完全に脳が麻痺をしている。

無論、下半身に伸びた己の温もりを感じる厭らしく弄られる自身も、後孔に入りこんできたモノも、腹に鈍く響くような快楽と不要なほどイレギュラーな刺激を与えてきた。

なまじ薬を使われていない分か、酒で思考が下がっていようともこの有様だ。
才能でもあったのかと今更に自覚して、そんなわけあるものかと否定した。

ふと。
この身体は、どうせ。
この快楽は、どうせ。
消えてしまうものなのに、享受しても良いものなのか。


ふと、人間に不必要な疑問が浮かんできて、もとからこれは無為な行為だろうと己に知らせるように首を横に振り。
侵入者を拒むようにあなたを締めつければ、その感覚に喉を突かれ、また、えづいた。
(-73) toumi_ 2021/09/28(Tue) 17:29:11

【墓】 0043 榊 潤

「これを持って? ……誰かと、しないといけないのか」

手に持ったそれを持ってため息をつく。
そりゃあ、そうか。
そうでなければ自慰行為でも見せつければいいのか。

「……、……」

減るものではないはずなんだが。
たった、あと。
この、自分に残るのは。

他人のように思えるはずの行為が記録に残ることをどこかおかしく感じて、嫌ではないとどこかでは思う。
撮られることと、その対象が屈辱的なことを除けば、だ。

「中々、すでに警戒をしている人間が多い。
引っ掛けられるだろうか……、……」

そんなことを言いながら確認していたビデオカメラが手から滑り落ちる。
しまった、と何かを意識する前に。
床に落としたカメラが
壊れないで
床に落ちる姿を見る。

……これは。

「……これは、なんだ?」

首を傾げて、カメラを拾って無事にうごくのを確認した。
(+21) toumi_ 2021/09/28(Tue) 19:05:45

【秘】 9949 普川 尚久 → 0043 榊 潤

 あなたの思考なんて、普川は全く知らない。文句が出ないからこのまま進めていていいのだろう。

 後始末楽になるからゴムしようかなぁ、後始末の手段を考えれば手間はしなくてもほとんど一緒かぁ。考えて、最終的にあなたが普川を犯した際にした方を選んだ。

 腰に手を添えて、欲の象徴をあなたに擦り付ける。触れたそこから熱が伝わる。

「挿れますよ、榊さん」

 聞こえていたかどうかは定かではなかったが、ただ報告した事実を自分が得たいだけの言葉なので、あなたの反応如何は然程彼の行動に影響を為さなかった。

「・・・・・・・・・・・・
ふ、


 ゆっくり、腰を前の方へやって。それと一緒に、あなたのなかに自身が沈んでいって。はじめての感触に、自分の中に生まれたものが何なのか、よく分からなかった。

きもちいのは分かったから。     
いいや、といつものように放り投げた。
 

「動くね、榊さん」

 腰から手を離して、そう言った。その後、さいごまで彼の手は触れなかった。支えるのも愛撫も、影でやって。それで問題はなかった。

 はやくするよ、だとか。これから何をするというのを逐一聞かされながら、結局アルコールはそれほど関係なさそうな行為はつつがなく進行し、終えられた。
(-78) Vellky 2021/09/28(Tue) 19:38:37

【墓】 0043 榊 潤

>>17 素崎

「いや……」

普段よりも困惑が混じったような妙な返事。

「壊れなかったんだ、そんな異能がかけられてるとも思わなかったんだが。落ちた音もしなかった。
お前は影か何かで操っていないよな……?」
(+23) toumi_ 2021/09/28(Tue) 19:51:27

【墓】 0043 榊 潤

>>19 素崎

「お前……
そんなに足が短かかったんだな……


かわいそうに。なんだかそんな目で見つめてしまった。
多分そんな意味で言われたわけじゃない。

「……だったら、今のは何だったんだか。落とさんようには、気をつけよう。
俺の異能は使われるわけないし、……妙なことも起きるもんだ。
というより、どいつもこいつも異能が使えて羨ましいことだ……制限されてなかったのか」

ため息をついて、またカメラをいじって適当にあなたを写し始めた。
ちゃんと稼働してる、よし。
(+25) toumi_ 2021/09/28(Tue) 19:59:51

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 0043 榊 潤

「そうか。……俺も、得意ではないな」

 後ろの言葉は、壁際に寄せられた、畳まれたままの布団へちらりと視線を遣って。

 ゆるりと手を伸ばす。瞳を覆う眼帯へ触れることはできるだろうか。叶ったのなら、指先で軽く撫ぜるように触れたのだろう。

「死ぬのか。……死んだら、そこで終わりか」

 恐らくは、おかしな問いなのだろう。
 人間は、死の先を見ない。それが当たり前のことだろうから。
(-80) 榛 2021/09/28(Tue) 20:00:21

【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人

「死は、死だろう。そこでおしまいだ、全てが終わる」

「続いたものは、また別の話だ、別の人間の物語」

「俺も、死にはしない、きっと。終わるだけだ」

「だが他人が言う死と、かわりはないだろうか」

まだ、誰にも話してない。話したらなにか変わるのか。
憂いているわけではないが、その相手に残すべきものであるかがわからない。ここまで記録をされ続けられているという事実がすべてを麻痺させていた。

「……続きが、ないそうだ」

「俺は、進めない。不死でもない、不老とも少し違う」

「ここ一年を永遠に消され続けて繰り返している」

触れられた瞳は動かない、これは、ずっと前についた傷だ。
治ることもない、だが――もう二度とこの傷以上に、怪我を負うことはないのだろう。たとえ、腕がもげても、何をされても戻ってしまう。先の未来、ずっと。
一年が経てば元(17)に戻る、進めない身体に"されている"。

「だから、今ならなんだってできると思って。尋ねている。
お前たちのために、なれると思ったんだが……不要か? この場で異能もろくに扱えない人間では」
(-83) toumi_ 2021/09/28(Tue) 20:11:08

【墓】 0043 榊 潤

>>20 素崎

「一理、あるな。投げつけて暴れる人間だと思われてるのか、俺たちが。その状況にしたのはお前たちだというのにな」

適当なことを言いながら、写した映像はあなたをアップしていき、そのままネクタイに手をかけた。

「撮影役になればいいと聞き及んでいたが、楽しいものが映れば連中も喜ぶと思わないか?
お前だって早く出られるようになる。一石二鳥だな。 
個人的難点は人前であることと、片手が塞がっている、まともに慣らすつもりがないところだ」

何という暴言、そして甘くない誘い。
簡単にはねのけられるものかもしれないが、逆を取れば……。
人前でなく、片手が塞がっていなければまともにやる可能性がありそうなもので、この誘いに限らずこの男はすべて冗談を言っているようにあまり見えないのが不思議なところだろうか。
(+27) toumi_ 2021/09/28(Tue) 20:19:29

【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久

今まで感じたことのなかった、穏やかでかつ激しい快楽と迫りくる刺激とパニックになりそうな思考を整理する。

ふと、意識が途絶え、涙をこぼした。
(-84) toumi_ 2021/09/28(Tue) 20:22:47

【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久

「っ……」

よみがえったのはいつかの記憶だ。

「……、……」

薬に犯されていない脳が、快楽を、理解して、身体が翻弄されている。
生理的な涙ではない、何かの感情からあふれ出した涙はその頬を伝って、汗と他の液体と混ざり合った。

「……、…す…て」


言葉を発さない存在が、好きだ。
文句を言わないで、従う存在が好きだ。
自分を脅かさない存在が好きだ。

今目の前に居るのは、誰なんだ。何なんだ?


(-85) toumi_ 2021/09/28(Tue) 21:21:30

【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久

あなたが果てたと同時に、ゆらりとその影は動いて、腕が解放されて。

その肩を叩いた。

口が解放されて、言葉が発せられるようになって。



「…た…す、けて」

少年のように、弱々しく声をかけた男はあなたを緩く腕を伸ばし、その身体を押し、体重をかける。

「おさまらない、痛いのはイヤだ、苦しいのもイヤだ。
 "普通"に、愛してくれ」

別人よりかは幼くなった言葉を使い甘く言葉を吐けば、持て余された身体で誘う。

「お前が抱いてくれないのなら、俺が抱く」

そして、やはり理不尽を残しながら。
榊潤は片目であなたをようやく捉えた。
(-86) toumi_ 2021/09/28(Tue) 21:23:01

【秘】 9949 普川 尚久 → 0043 榊 潤

「ん、ん……、…………そぉ……」

 熱を吐き出したそれを余韻なく引き抜いて、域を整えようとして。発された言葉に、目が覚めたような気分になった。
そっか。

あなたが振り向いた時、彼は影の塊に抱きついているようだったが、
手が伸ばされればそれらは形を崩した。水が地面に落ちてくみたいだった。

 かけられた体重を受け止めて、
 黒を捉えてきたマゼンダを通り過ぎて、背中に両手を這わせる。


「いたいのはいや、そうね。
 
 
苦しいのもいや、そうね。

 
僕だってそうさ。どっちも、いやよ」


 
「あいしてあげないけど、ほしいものはあげる。

 
愛しているように思えるモノはあげられるよ」

「 それでいいなら、あげる  

 

「それでいくないなら、僕じゃない誰かに求めな」


 
「君がほしいんは、君の“普通”? 

 
それとも、僕の“普通”?」
 
(-89) Vellky 2021/09/28(Tue) 23:30:24

【秘】 9949 普川 尚久 → 0043 榊 潤

 

「 たすけたげるよ 榊さん。君が僕の手を引くのなら 」
 

毒みたいな、それでいて甘い囁きだった。
(-90) Vellky 2021/09/28(Tue) 23:31:39

【墓】 0043 榊 潤

>>21 素崎

「……ほう?」

なるほど、引き受けたか。
それならばとあなたにカメラを渡して、そのまま談話室のソファーにでもあなたを投げ込む。
やけに軽々しくあなたを持ち上げて運べば、躊躇なく上に乗っかって、膝を割り込ませながらその顔を見た。

「……どこぞの誰かのように公開プレイがお望みか?
 俺はどちらでも結構。ましてや抱かれる側でもないので」
(+30) toumi_ 2021/09/29(Wed) 2:11:22

【秘】 0043 榊 潤 → 9949 普川 尚久

愛は要らない、だけど、あの時の俺は欲しかった。
だからいまこうやって呟いている、今きっと酔っている、そして眠っている。

榊潤は二重人格などではない、だから普通の感性を持っている。
何よりも知っている、その普通を。そして、普通で無いことを。

「誰の普通、かは、」

「―――俺のものでも、お前のものでもない」

俺たちは普通じゃない、らしいぞ。しっていたか?
望む者は"同じ"なのにな。普通、が、お前もわかっていたか。

「欲しいだけ、だ、よ」

その手を取ろうか、俺は欲張りなんだ。
いざな
        
いだ

誘ったのはどちらか、抱かれたのはどちらだ。
欲しているのが俺だけだとお前は思うのか?
俺は、そう思わんが。たまに鏡のように見えるお前は、普通をほしがったか? それを訪ねる余裕は今の己には無かった。
そのまま快楽と堕落の海に溺れてしまったから。

妙にまぶしくて、気色が悪い海だったことは、酒のせいで忘れてしまったが。
(-103) toumi_ 2021/09/29(Wed) 3:39:44

【墓】 0043 榊 潤

>>25 素崎

「……それは残念、いい点数稼ぎになると思ったんだが。
持っていくしかないか」

ため息をついて、比較的素早い動きであなたの口に飴を放り込ませようとすれば、甘い香りを漂わせる。
食べても食べてなくても、カメラを抱えさせたまま個室に運び込むことにした。

「素崎、知っているか」

軽々と運んだその先、ベッドにまたその身体を放り投げてから後ろ手に鍵を閉める。
投げられても痛みは不思議と感じなかった。布団のおかげかもしれない。

「俺しか見ていない舞台で、何をされても文句を言えんぞ」

ため息を付きながら一歩近づき、その頬を撫でた。
(+39) toumi_ 2021/09/29(Wed) 16:17:52

【秘】 0043 榊 潤 → 4274 素崎 真斗

「……薬漬けで意識がない中犯されるのと、顔を見たままならどちらがいい。選ばせてやる」

なんとも、暴君的な言い方。
だが、どことなく普段よりは……わずかに。
ほんの少しだけ気遣っているような。
選ばせている雰囲気が見受けられる。

「……無理強いはよくないので」

それは、どの口が言うのだろう。
(-115) toumi_ 2021/09/29(Wed) 16:18:44

【墓】 0043 榊 潤

なにか食べようと食堂でイギリストーストfoodドーナツfoodを作って適当においたが。
ふと気になる香りを思い出してコーヒーの缶を見た。

流れで今までいたキッチンを見る。

「……、……」

照明は普通だ、床も汚れていない。
それなのに、不快な思い出が過る。

「……コーヒーの匂い。
……俺はあの時、普川に何を口走った?」

気がつけば85くらいの粉が沈んでいるカップが生まれていた。
(+44) toumi_ 2021/09/29(Wed) 16:40:26

【墓】 0043 榊 潤

>>+45 朝食堂

「入れ直して、普通に牛乳を飲んだほうがいいんじゃないか」

通り過ぎざまにあなた達の前に。
薄紫のナフキンの上に乗せた、粉砂糖がまぶしてある揚げたてから少し冷めたドーナツを置いていく。

ついでと言わんばかりに、
闇谷の前に比較的100%よりも薄い85%粉のコーヒー
をコトン…と置いた。
とても丁寧な手付きで。

「(ドーナツは)うまくできたと思う、それでは」

そのままイギリストーストをかじって通り過ぎて行こうとした…
が、しばらく眺めていたりするのでそのへんにいるらしい。
(+46) toumi_ 2021/09/29(Wed) 16:52:50

【秘】 3839 南波 靖史 → 0043 榊 潤


「その程度、って、何?」

去ろうとしていた足が止まる。去ろうとする貴方の腕を掴んで引き止める。声に、視線に、あからさまな不機嫌が乗っている。

「俺、潤くんに何かした?したならいって。人間を傷付けるわけには行かないからさ」

更に珍しい仏頂面が乗った。……貴方が並の感性を持っているならそろそろ気付くだろう。この男、怒っているのではなく、何かしらに拗ねている。

「思わない」


「ふざけるなよ。異能の俺が異能を使えるようになりやすいのは当然の話だ。それ以上に、この企画の趣旨として俺の異能が『便利』なのは理解してるだろう。

誰が使えなくとも、俺が使えるのはむしろ当然な話だと思うけど?ハサミの話はなんにも関係ないんだよこれはさあ」

異能だ。人間であるだけで、在り方が違うのに。
目の前の男が何を濁して何を考えてるのかわからない。
ただ、俺を否定して、勝手に希望の可能性だけ示唆して、何だこの言い草。構ってちゃん仲間か?南波は段々、変な方向に怒りだしてきた。

「ただ、俺は潤くんの異能を正確には知らないから答えづらい。だから聞くよ。潤くんの異能なんなの」

「その言い方、『ただしい大人たち』に価値を認められでもしたかったようにしか聞こえないけど?」
(-123) poru 2021/09/29(Wed) 17:12:14

【墓】 0043 榊 潤

>>28 普川

やけに明るい部屋。
退屈はしないが、同室者の機嫌で俺の気分も変わる。
当たり前のこと。

「……ああ、負けたんだったな。そうだった。
 言うことがあるのならどうぞ」

どうやらお時間はあったそうだ。
(+47) toumi_ 2021/09/29(Wed) 17:22:43

【秘】 4274 素崎 真斗 → 0043 榊 潤

「……本当最悪だな。
 あぁ……薬に頼らないと満足させれない、とか?」

選ばせてくれるだけ良心的な気もするが、なんの抵抗もなくやられるのも少々腹が立つ。
そう思っての挑発的な態度は貴方にどう写るだろう。

とはいえ、笑うことを忘れた表情筋のない顔は、ピクリとも動かないのだが。
(-132) eve_1224 2021/09/29(Wed) 21:16:35

【秘】 0043 榊 潤 → 3839 南波 靖史

「乗ったな」

わからなくていいなんて言わないさ、できる限りをお前にしてやろうとしている。
だが、……すべて伝えていいかとは悩むことはある。
あえて自分のことを告げていない自覚があるからだ。

「―――……俺の異能は」

「俺は、俺の異能がわからない。
全て、忘れさせられている。自分の意思では無く、他の誰かに。
使うことも、存在することも、許されていないのでは無いのか?
『ただしい大人たち』に否定されたようなものだといえないか?
考えるよりも前に、事実だと感じる。この諦観の理由は、――終わりが近いからだ」

取られた腕を暫く眺めて、どうしてやろうかと考えて、ため息をついた。


「お前は、使われているだけ。俺は羨ましく思う。
そして今、お前からその質問を聞けただけ悪くないと思っているんだ」

「俺は、お前の異能で幸せは感じられなかったが。
お前に異能を使われたことは幸せなんじゃ無いかと思っている」
(-139) toumi_ 2021/09/29(Wed) 23:29:09

【秘】 3839 南波 靖史 → 0043 榊 潤


「潤くんが俺に優しかったのは、自分の姿を俺に重ねてたから?」

「俺を変に励まして希望を持たせることを行ったのは、自分に言い聞かせるため?」

異能は、異能の己は『まるでAIみたいな考え方をするのに、変な所が感情的』と言われた。AIは知識がないと理解ができない。変に含みを持たされても読み解けない。その癖半端に自我があるから、読み解けない事が腹立たしくなる。

それでも、今、何か釣られたようにも思えるが、貴方が伝えようとしてくる何かの真意を捉えようとして浮かんだ推論がそれだった。自信などわからない。は今これしか導き出せなかった。だから、己は問を重ね続けるしかできない。

「ねぇ、ただしい大人のこと、潤くんは好きなの?使われたいってなんで?あんなこと言ってたのに?」

(-146) poru 2021/09/30(Thu) 0:14:11

【秘】 3839 南波 靖史 → 0043 榊 潤


「ひとつ、まだ何も知らない俺が言えることは」

「物より存在してはいけない人間は、いるんじゃないの。だって、『ただしい人間』は己の利益に則ってただしいをしてる。だから『そいつらにとって』は、許されない人間も世界にはいっぱい居るだろうね」

腕を掴んでいた事にようやく気づいて、その手を離した。降ろすべきか迷うかと思ったのに、その手は余りに自然に貴方の頬に触れて、撫でる。何か、こういう時はそうするのだといつの間にか教えられたように。

「でも俺、そんなの関係ないから」

「俺はそんな事どうでもいい。ただ好きな潤くんが存在して、生きててくれて、薬盛るヤンチャしつつパン焼いてくれて」

「異能の俺と会話してくれる君を、世界の人間の全てが許さなくても、」

「人じゃない俺は、俺に優しくしてくれた榊潤は『存在していい』と『俺は君に生きてほしい』と、何にも阻害されずに言えるよ」

「……潤くんは、それでも大人からの承認が欲しい?まあ、俺、人一人分にすらならないから、他の人ならもっと潤くんを救える言葉、かけられたのかもだけど」

異能であることを嫌と思ったことはなかった。奉仕する喜びがあった。好きな人が笑っていてくれることが幸せだった。人でなくてもそれができると信じていたから、俺も幸せだった。

でも、それを否定されて。『いてほしい』の願いも人と違って小さくなるなら。

初めて自分が異能なことを、嫌だなと思った。
(-147) poru 2021/09/30(Thu) 0:17:10

【墓】 0043 榊 潤

>>29 普川

「お前に知られたくないこと……?」

「……、……」

「誕生日を迎えたいこと」


榊潤は不老でも不死身でもない、歳を取らない身体でもない。
不眠でもない、薬に耐性などない、ごく、普通の人間である。
だからこそ――その身に起きている異常を覆す術を知らない。


「今日は寝たい……」

機嫌が悪くなさそうなあなたに聞こえぬ様に呟いて。
暇つぶしの本を投げれば、時間も関係なく毛布に包まった。
(+63) toumi_ 2021/09/30(Thu) 20:24:11

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 0043 榊 潤

「そうか」

 カリ、と眼帯を爪で引っ掻いた。特に何を意図した訳でもない、手慰みのような動作。
 長く息を吐いて、もう一度。そうか、と呟きを落とした。

「俺には、無いな。不要だ」

 ……生憎。他人の命を賭して望むほどのことなど、一つも持ち合わせてはいなかった。
 それから、「お前こそ望みはないのか」と問いかけた。ロバの耳だ、と嘯いて。
(-172) 榛 2021/09/30(Thu) 22:49:36

【秘】 0043 榊 潤 → 4274 素崎 真斗

「……、……」

「逆だな」

「薬を使わないと満足できないのはこっちだ」

あなたの体がだんだんと熱を帯びてくる、飲ませられたのは媚薬のたぐいだろうか。
そのまま覆い被さりあなたの頬を撫でれば首筋をなぞる。

「早く選べ。
 ……ただの見世物だこれも、出来るだけ気持ちよくさせるためには使えるものは使うさ」
(-182) toumi_ 2021/10/01(Fri) 2:28:15