［格闘は楽しい。

　目の前の相手を、拳ひとつで屠り、勝利の味に酔う。

　自分にとってそれは死と隣り合わせの"喜び"だ。

　直感的で、直情的で、生きている心地がする。


　───そんな自分に、望みがあるとしたら？］

>>9続き

"地上"で死んだときかー……>>0:186
いつもなら「あっ死ぬ」って勘づくんだけどな
あん時は気づけなかったんだわ……

　［ぐっ、と自分の手を握りしめる。
　　死に際が不覚すぎて、思い出すと悔しいのだ。］



　［その言葉を聞いて、ファルーサは思う。
　　煉獄でこの精霊と巡りあわせたのは
　　―――最後の"チャンス"なのかもしれない。］


どんな時も。
勝って勝って叩きのめせる、強さが欲しい。

……けどさ、

>>10続き

俺もナディルももう死んでるぜ？

煉獄―――こんな所で人の願い叶えたって、
転生しちまったら何も残りやしないんじゃねえの。

それって―――空しくならねえか。

　［無償で差し出される手を掴むほど自分はマヌケではない。
　　なんでナディルはこんなこと言ってくるのだろうか。］

［パス］

■ドラマシーン　感情取得
■相手：アルバリ
■場　所：闘技場※任意可

成否判定：(4)(2)^2d6
感情：(2) 友情／宿敵^vil

［

　闘技場を揺るがす歓声。
　中央で闘士たちが試合っている。
　
　手で火を錬成しては投げつける半神男。
　豪速の火の玉を切り裂いて突き進む鎌鼬の獣人。

　肉迫し、風刃で首かっ切ったかと思えば、
　実は火の粉でできた分身だったものが霧散して。
　
　獣人の後ろに回り込んだ火男が、
　鎌鼬の背中に灼熱の烙印を叩き込む。

　

　一闘士の絶叫はたちまち、観客の怒声にかき消される。］

>>22続き

あ〜〜〜あの鎌鼬のやつちと不利だな。
走る時、背筋めっちゃ使うのにあれじゃ動きづらいぞ……！

　［そう早口で解説するファルーサの隣には
　　妖刀を携えたアルバリが座っている。
　　
　　彼には、闘技場で高揚する自分のことを
　　鎖を通して鬱陶しがられたことがあった。

　　なら見えなくてモヤるよりは見えたほうがいいだろう、と
　　自分が無理やりココへ連れてきたのである。］

>>23続き

なー、アルバリ。
おまえ、こういうのって興味ある？

人斬りなんだろ？
闘技場ここなら、たくさん斬れる。

生きるか死ぬかの闘いではみんな真剣だ。
おまえみたいなやつでも充分楽しめると思うぜ。
地獄の穴の雑魚なんかに構ってねえでさ。

　［闘士どうしが距離をとり、火と風が少し止んだ合間に、
　　ファルーサは前から思っていたことを投げかけた。］

［パス］

>>29>>30ナディル

そうだ。闘技場で勝ち抜くことだ。

…………、……。

　［言葉を続けかけたが、話すのも癪だ。

　　ナディルの眼は自分を見ているようで、
　　自分以外の存在を見ているのが分かったから。

　　この精霊には一体何が見えているんだ？］

だぁーから、なんだその眼はよ……

　［俺は強い。俺は最強だ。
　　俺みたいなやつが他にいてたまっかよ。］

>>42続き

　［彼はジンとして生まれたからそう在るというのか。
　　なら自分だって違わない。］

なぜ願うかって───
獣拳士が強さを求めるのは当然だろ。

だが───俺の願いには、果てが無え。
叶えても叶えてもまだ叶わねえ。
おまえだってそんなの付き合いきれねえだろ？

　［言って、そういや精霊は人より永いんだったと思い出す。］

俺は今もこれからも強く在り続ける。
そしてこの煉獄でも名を残すんだ。

───付き合いきれるってんなら話は別だけどよ！

　［
　　

　　煉獄に落とされた理不尽をはねのけるように、
　　ファルーサはふんっと鼻を鳴らした。］