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人狼物語 三日月国


129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】

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ロベリア白昼夢 アルレシャ

束縛:ロベリアアルレシャ

ロベリアは、自室。…から上着とポーチを手にして処刑室に早足で向かう。
(a2) sinorit 2022/03/05(Sat) 21:37:58

【人】 『巫覡』 ロベリア

最後の吠えは最後の狼アルレシャを選んだ。
だからといって何をするでも無く、処刑がある。

ゴーグル看守バーナードの声は聞こえているが、アルレシャと踊るのは楽しそうだと思ったが故に残る事を決めた。
ここでいいもの防御用の壁を想像してくれる人いたら寄って行くのだが、そもそも維持するのに疲れそうだとも思う。

褐色看守ナフに助けられるのは
だが、
返却の為に持ってきた
彼の傘を自分の身を守るために使う事にした。

それから頭上を見上げて………。

「………綺麗だな」

琥珀の雨
も、美しい。
本物だろうが偽物だろうが、そう感じたから言葉を零した。

アルレシャの想像を形にしたらきっと楽しいのだろう。
…まあ、幻だと知らないから、焼ける感覚もあの雨の痛みも普通に受けてしまうのだが。
(13) sinorit 2022/03/05(Sat) 23:39:59

【人】 『巫覡』 ロベリア

縦横無尽に駆け回る一匹の狼をとらえる術は無い。
とはいえ自身への接近が感じ取れるならば回避行動を取る。
回避し切れるかと言えば別だ。


どう、しよっか……な………


琥珀
白銀
も自らでは生み出せない。
誰かの想像が力となるか、あるいは………。

手元の銃に視線を向け、それから皆と踊る狼へ。

………敵うはずもない、からね


死を覚悟して動く以外にここに在る意味も無い。
軽く動きながら弾数の確認と狙うべき瞬間を待ち続ける。
(27) sinorit 2022/03/06(Sun) 16:32:44

【人】 『巫覡』 ロベリア

>>28 >>29
手負いの獣ほど怖いものは無い。
好機チャンスを伺いながらそんな事を思う。

そして今、待ち望んだその瞬間は訪れたようだ。

これを逃すまいと勢い良く白銀の傘を投げ捨て、銃を構える。
叶うならアルレシャに数歩近付いて狙いを付けやすくする。

名を呼ぶ事も、声を出す事も無い。ただ引き金を引くだけ。
彼に教わった全てをこの1発に乗せよう。


狙うは
中心
だ。
踊ろう、アルレシャ。

当たればいい。自分にあるのは最低限の技術のみ。


身を守る術は今この手には何も無い。
こちらに向かうものがあれば回避は不可能に近いだろう。

スコップの存在も
認めている

それが幻だと、ロベリアは
知らない
(33) sinorit 2022/03/06(Sun) 23:17:13

【人】 『巫覡』 ロベリア

銃弾は手負いの獣アルレシャを貫いた。
けれどもあれではまだ動きを止める枷にはなり得ない。
他の演者達がつけた傷を負って尚これなのだから。


すぐ様逃げようとして、肩と腕に走る痛みに顔を歪める。
模擬戦後、治療室に向かう事無く疲れを癒す為に眠りについたから、傷はまだ癒えていなかった。


その一瞬が迫る狼に接近を許す事になるのだが……。

――…頭上に影が出来、狼が選んだ獲物が自分だと理解する。
逃れる事は難しいなと、手に持っていた銃の安全装置をかけ床を滑らせるように投げ捨てた。
誤射は、困るし。


だから腕で庇うことも出来ず、身を守る術は本当に何も無い。
無意識に視線を に向けそうになったから、目を閉じた。
……視線で気付かれるのも、何だしね。


スコップは特に障害も無く叩き付けることが叶うはずだ。

脳が揺れ、目の前がチカチカと瞬く。声を上げた気もするし、頭を伝う何かの感覚があったけれど、思考が上手く定まらずにいた。
体はゆっくりと傾いて床に倒れ伏すのだろう。その後は指先が幾度か跳ね、暫くすればぐったりと横たわるのみ。

生きているのか死んでいるのか、直ぐに確認するのは今の状況では難しいのではないだろうか。
目の前にはまだ、今宵の主役アルレシャが存在しているだろうから。
(36) sinorit 2022/03/07(Mon) 1:34:17
ロベリアは、近付く足音にも反応を見せる様子がない。
(a21) sinorit 2022/03/08(Tue) 0:21:15

ロベリアは、息をしていない
(a22) sinorit 2022/03/08(Tue) 0:21:28

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア

ロベリアが蘇生室へ運び込まれてから。

遅れて蘇生室へ入る。処刑室からそのままここにやってきて、いるのを確認して、何をするでもなく立ったまま。
ロベリアの治療が完了するかしないか、意識の戻るギリギリになってから部屋を出た。
(-30) greenrotara 2022/03/08(Tue) 1:32:52
ロベリアは、アルレシャの味をやや感じていた。
(a26) sinorit 2022/03/08(Tue) 2:13:26

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン

演目の途中、舞台から下りて観客席へと。
眠りを誘うような心地のいい音楽とともに踊る演者達。
それをボクはそこ観客席から見ていた。


強く感じたのは恐怖の味だ。他にも混ざる何かがあった。
こちらまで具合の悪くなるような苦味の強い痛む味。


ゆったりとしたワルツが流れ、演者の笑い声が耳に響く。
柔らかな陽だまりを思うその音に自然と笑みが浮かぶ。


自分の死さえ酷く怖く、痛いものだと感じるのに。
…これは駄目だ、良くない。早く死にたい。感じたくないものだ。


次はロンド。目を閉じて音に集中する。
弾むようなその音は楽しげな気分を感じさせる。


目を閉じても、耳を塞いでも感じるものは変わらない。
むしろより鋭く感じた恐怖の味はこちらの感覚まで狂わせる。


は、
ア、
ア゛
……………。


も う や め て く れ ! ! !

こんな味を、
……………ボクは、知りたくない。


ロベリアが目を覚ます時。
君や魚を待つ機械に聞こえたとするなら声にならぬ声。
叫びというには無茶苦茶で気でも狂ったような。

その後は気の所為だったかのように静かになるのだが……。
果たして、君はこちらへ足を向けるだろうか。
(-45) sinorit 2022/03/08(Tue) 3:05:04

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア


離れるため動くはずだった足が止まる。
振り返る。ゆっくりと、部屋の入口まで戻る。
その頃には叫びも収まって、もう聞こえないのかもしれない。
中を見てもどこから聞こえたものか、なんて分からないのかもしれない。

でも、それは叫びで、あなたのいる所から発されたものだと思う。

部屋の中へ戻る。急ぐ様子もなく普段通りの足取りで、ロベリアのポッドの前へ。
あなたは気づくだろうか。
それともこちらが、またゆっくりした動作で蓋を開ける方が早いだろうか。
(-66) greenrotara 2022/03/08(Tue) 11:20:03

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン


ロベリアはまだ、外に出る勇気を持てなかった。
だから小さく身を丸めて静かに、静かに涙を流す。

別に、覚悟をしていない訳じゃなかった。
あの場面でテンガンが動いたという事は、そういう事だから。


でも痛む舌と、それを受けて痛む胸。
他の誰かの味など感じられぬ程に強く、強く 響いた。
自分の死も近付いていたからこそ、余計に。


ポッド内に光が差す。それは君が蓋を開けたからで。

怯えるような翡翠色は君へ視線を向けるも揺れ動いている。
まるで認識しているようで、出来ていないような。

口元を押さえ叫びを堪えているのか。あるいは。
どちらにせよこちらからはまだそれ以上の反応を返せない。

辛い、苦い。焼けるような痛みが。胸が苦しい。
(-67) sinorit 2022/03/08(Tue) 11:52:03

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア


小さくなったあなたの姿を視界に収める。
口を開きかけて、閉じ。
何を言うべきか分からない。


ちら、とこの場にいる生き返った人間と、それを迎えに来た人間を確認してから。
足を曲げ、合わない目を見て、近づいた距離から両手を伸ばす。
ロベリアが何を感じ取ってしまったのかまだ分からない。
はず。


伸ばした両手は、あなたの体へ。そのまま抱え上げる。
ここには人が多いから。

何も抵抗がなければそのまま部屋を出ていくだろう。
(-70) greenrotara 2022/03/08(Tue) 12:49:25

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン


伸ばされた手に怯える様子は無い。
雫はまだ落ち続けているが、叫ぶ事も無い。

抵抗も無くそのまま抱え上げる事は可能だ。
部屋を出ていく事にも何の発言異論も無かった。

身を任せるように体を預けて、少し目を閉じる。
ボクはこの味も、熱も知っている。


怖い夢でも見た子供のように指先を伸ばして……。
――…君の服を軽く握る。縋るように。求めるように。
(-76) sinorit 2022/03/08(Tue) 16:24:56

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア


向かい合わせになるように抱えたので、あなたの顔は見えない。
あなたからも見えないだろう。

廊下を歩き、預けられた重みと、それから握られた感覚があって、足を止める。気づいた。
……目的地がない。おそらく人のいない方、気配のない方に進んでいただけで。

立ち止まったまま。
どこへ連れて行くべきか。

立ち止まったまま。
本人の部屋がいいだろうか。


ぐる、と向きを変える。
来た道を少し戻って、今度はロベリアの部屋の方へと歩いている。
(-84) greenrotara 2022/03/08(Tue) 21:33:15

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン


人がいない方へ。気配のない方へ。
そうして足を進める君のおかげか、少しずつ意識は明瞭に。

合わせて、揺れる瞳は今を映し感じる熱に気持ちが和らぐ。

そうだ、あの味はボクのものでは無い。
あまりにも強く感じ、深く受け入れてしまった。


立ち止まる足に閉じた目を開け、君を見ようとするけれど。
……見えない。その間に向きは変わりまた歩き出すのだが。

…………………テンガン


確かめるように名を呼ぶのは顔が見えない不安から。
掴んだ部分を緩く引っ張り、先とは違う落ち着きがある事を知らせようとする。

名を呼ぶ以外の言葉は、まだ上手く思い浮かばずにいた。
(-88) sinorit 2022/03/08(Tue) 22:26:33

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア


名前を呼ばれて数歩、引かれて一歩。それだけ歩いてまた足を止める。
声が届いている証拠だ。
けれど、顔を見るような動作はしない。
返事もしないで、ただ止まっているだけだ。

「……」
沈黙の向こうに、きっと以前感じたことのある心配の味がある。
そして、強い味を感じている間は感じ取れないであろう、心配のさらに向こうにある味は。

本当に、あなたの知るもの正気、だろうか。
(-96) greenrotara 2022/03/08(Tue) 23:38:54

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン


「……………テンガン」

もう一度名を呼ぶのは、
何故だろう。

意識が明瞭になる程に、君への違和感を得ていく。


服を握る手とは反対の手を動かし、叶うなら髪に触れる。
君は今、何を思っているのだろう。


また目を閉じて、僅かにでもその感覚を味わえないかと。
恐怖に飲まれかけた苦しみを持ちながらも、君の事は知りたいと思う。
もう遅いのだろうか。…教えてくれよ、第六感嫌いな力


服を握る手は今度は強く、離すまいと力が込められた。
(-100) sinorit 2022/03/09(Wed) 0:07:21

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア


「……、何だ」
返事をする。きっと普段通りの声色で。
内にあるものは、きっとロベリアが先程飲まれかけた恐怖に似ている。


触れる手を振り払うことはない。
あるいは行き先のない聲を上げ続ける巫の、冷たい空虚。


掴む手も。
ほんの数日前、この男に読み取られた、"さよなら"の記憶に付随した身に覚えのある感情かもしれない。


この両腕はあなたを抱える為に使っているから、あなたの動作を邪魔することはない。
だが、そのどれもがテンガン自身には分からない。
感じないのではなくそこにあるものに気づけないが故の歪さが、この混ざり混ざった混乱をあなたに感じ取らせないかもしれない。
(-104) greenrotara 2022/03/09(Wed) 0:48:56

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン


目眩を感じたように視界が揺れた。
声を、息を飲む音を零しかけて、堪える。
こんな近くにいるから、鼓動から伝わるのだろうか。


でも
大丈夫、ボクはもう、大丈夫。
苦しい。


髪に触れた手は一瞬強ばるように固まって。
――…撫でる。柔らかく、壊れ物でも扱う様に。

「…………何処に、連れてってくれる………の」

迷うような足取りは感じていた。
だから君が最後に決めた目的地を知らない。
目的地がなく、人のいない方に進んでいた事も。


本当は別に、これが気になったから名前を呼んだわけじゃない。
でも 君の声を聞ければ、今の思いももう少し治まるかなって。
(-105) sinorit 2022/03/09(Wed) 1:17:42

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア


「ああ」
きっとまだ大丈夫ではないのだろう、と思った。あなたが。

「君の部屋。君の部屋がいいと思った。誰も入って来ない方がいいだろう」
また歩き始める。今度は目的地がはっきりしている分、先程までよりは少し早く。

「だから、安心するといい」
この間も、内の内にあるものは変わらない。
(-107) greenrotara 2022/03/09(Wed) 1:34:55

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン


「……そう。………うん」

何処でもいい。…けれど人が居ない方がいい。
故に君のその選択を拒む理由は無かった。

歩き始めるなら髪を撫でる手は止まり、添えるだけ。

「……ふふッ、別にボクは……大丈夫なのに」

そう言いながらも身を預ける様は変わらず。
部屋に着いても、それは同じで。

勿論下ろす動作があれば素直に受け入れるのだが。

変わらない何かを、今尚感じ続けているかもしれない。
分からないものだとしても、それは確かな感情だから。
(-109) sinorit 2022/03/09(Wed) 1:59:00

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア


鍵がかかっているかもしれない部屋をどう開けるか、についてはテンガンは何も考えていなかった。ので、部屋の前で数秒立ち止まり、「鍵」と呟いていただろう。
あなたが一緒にいて、受け答えができるのなら何とかなったのだろうが。

そして、部屋に入っても下ろす素振りはない。
掴んでいる手を離す気配はあるだろうか。あるいは添えている手を離すことは?

ないのなら、数秒止まった後に勝手にベッドに座る。あなたを抱えたまま、あなたの足は床に着かないよう折り曲げさせてベッドへ乗せ。
手を離すならその場に下ろそうと体を屈めるだろう。
(-112) greenrotara 2022/03/09(Wed) 2:22:47

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン


部屋の鍵はそもそもかけていなかった。
理由は起きて直ぐに飛び出すように処刑室へ向かったから。
だから「鍵は閉めてないよ」と君に伝えたはずだ。

下ろす素振りが無い事には僅かに不思議そうにはする。
が、表には出さない。掴んでいる手も添えている手も離れない。
下ろされる際でなければ、離す理由も無い。


ポッドにいた際には体は温かくとも冷えて、けれど今は君の熱が混じり心地よい体温を有していると感じる。
ベッドに着いてからは擦り寄るように君の身に額を寄せて、頭に添えた手は君の髪を緩く撫でた。
離れたくない。


そういえばここまで君の顔を見る事は叶わなかったが。
……今ならどうだろう。手はそのままに、覗く事は叶うか。
叶わずとも君の熱を、味をより良く感じられるならばそれでも。
それがどんなものであれ、君を知りたい。欲しいと感じているから。
(-115) sinorit 2022/03/09(Wed) 6:18:38

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア


こちらを見るなら、きっと目が合った。

座ったまま何をするわけでもなく、額を寄せられること、撫でられること、体温をそのまま感じている。
ロベリアの行う動作に対して、真に不快感は混ざらない。
それでどういう気持ちがあるかと言えば分からないが。
あなたが離さなかった気持ちと非常に似ているだろう。


それ以外のことは何も考えてい
られ
ない。あなたが何を思っているかも分からないし、何をするべきかも分からない。
これはただ待っているだけだ。自分が"元通り"になるのを時間の経過に任せている。野ざらしのまま嵐が過ぎ去るのを待つように。
(-117) greenrotara 2022/03/09(Wed) 10:34:36

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 蒐集家 テンガン


目が合えばほっとしたように表情が和らぐ。
気が抜けたような。安心したような柔らかな笑みが浮かんでいる。

何をして欲しいかと聞かれれば、
ここにいて欲しい。

それは残り短いこの無礼講の中で我儘な思いだろう。


…………。服を握る手はゆっくりと離されるが、その指先は緩やかに首筋を辿り慈しむように頬に触れる。
拒まぬならだが。


感じるものがあろうとも、全てを知る訳では無いから気の利いた事など言えないし、君に問いかけるように零したとてまたいつかと同じようになるのかもしれない。

だから。
好きにする事にした。

髪を撫でる手はまた添えるだけに戻り、そのまま抱きつくように身を寄せ。

………落ち着くまで、傍にいて


耳元で囁く。
ふたりの心が癒されるまで。

そうせずとも君は望むならいてくれるのだろうが。
野ざらしになる君の、雨風凌げる存在になれればいいのに。


求める心が止まらない。触れる度に愛おしさが増していく。
(-119) sinorit 2022/03/09(Wed) 15:15:54

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 憐憫聖贖 ナフ

これはこの無礼講が終わる直前の時間だ。

白銀の傘を片手に、もう片方にはカンテラを。
そんな様子でロビーにやってきた訳だが……。

持ち主である君の姿を見つけるも近寄る様子が無い。
こちらからは
一応
お礼以外に言うことが無いもので。

皆と話す君の邪魔をする気もないから、待っているだけ。
(-132) sinorit 2022/03/09(Wed) 20:13:30

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 『巫覡』 ロベリア



「おや、どうかしたかい?ロベリア。
随分と
熱烈な視線
をくれるじゃないか?」

変わらぬ軽々とした看守が君に声を掛ける。
手元にある傘は見えているから要件は把握しているが、それはそれ。
揶揄うようにひらりひらりと手招きをして、そちらから近寄らせようとする。
(-136) shingetsusou 2022/03/09(Wed) 20:30:14

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 憐憫聖贖 ナフ


君の言葉にいつものように一言で返しかけたのだが。
……それを飲み込んで、溜息のみ零し近づく。

傘を渡せる距離になればずいっと目の前に差し出して。

「どうもありがとう。それだけ」

簡潔。あまりにも簡潔過ぎる。
でもそれ以上に君に渡す言葉が思い付かなくて、口を閉じた。
(-138) sinorit 2022/03/09(Wed) 20:42:35

【秘】 憐憫聖贖 ナフ → 『巫覡』 ロベリア



「はい、どう致しまして。」

只人であるやわらかい君が、その身を護るのに役立ったなら何よりだと微笑んで。
素直に傘を受け取れば役目を終えたそれはシャリンと澄んだ音を立てて鎖に還る。

それから口を閉じた君を、その翡翠の奥を暫く見詰めて、君が焦れるであろう頃に口を開こうか。

「お前、自分の異能についてちゃんと申告する気は無いかい?どうせ一端は今回知れてるわけだしね。
声をトリガーとする異能は多く、詳細さえ知れれば口枷以外の封じも検討に上がる。

ねぇ、言葉が封じられているのは、“人らしく”無いだろう?」

軽薄さは潜む。これは看守としての言葉だ。
君の拘束について気にかける者は他にも在るだろうけど。
囚人を嬲ることは好むが、人としての生を奪われている姿は、コレの楽しみの対極にある。
(-140) shingetsusou 2022/03/09(Wed) 20:56:13

【秘】 蒐集家 テンガン → 『巫覡』 ロベリア


こちらを見ただけでそうやって変わる表情を視認し、ただ目を細める。
頬に触れる手の方へ、ほんの少しだけ首が傾く。
それ以外に動くことはない。

あなたがいくら近くに寄っても動くことはない。
でもきっとこれは、驚いているのだ。

返事をするまでに長い時が経つ。

「……分かった」
それでようやく返すのはこの一言だ。
沈黙の間、承諾するか拒否するかを考えていたわけでは無い。
承諾する言葉はどうだったかを思い出すための時間だった。
そしてやっぱり、言葉にも驚いていたのだろう。自分の口からは出せない、望みとも分からない望みを代わりにあなたが言ってくれたようで。
(-143) greenrotara 2022/03/09(Wed) 21:23:24

【秘】 『巫覡』 ロベリア → 憐憫聖贖 ナフ


無言の場は嫌いではない。が、今は別。
顔には出ない変わりにカンテラを握る力が強くなる。
言いたい事があるなら早くしてくれ。


続いた言葉には特に迷いもなく口を開いた。

アレ
とボクの申告した物が違う事くらい分かるものな。
……全ては分からずとも、範囲的には理解されるだろうね」

言霊であればもう少しまともに戦えるであろうことも。
どうせ模擬戦でも使用したのだから、隠す理由も無い。

「…口枷以外ね。例えば? 」

この能力のトリガーは声では無い。…と気付けるか。
相手を感じ取り、感覚を繋ぎ、イメージの抽出と出力を行う。

本来ならば手枷は簡易的なものでいいし、口枷もそう。


「……………まあ、口枷よりも手のアレが邪魔。
動けないのストレスになるんだ」

自分で煽ってなんだが、ここに来てそれを強く感じた。
というわけで君
にも
頼んでおくか。
(-145) sinorit 2022/03/09(Wed) 21:40:25