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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【赤】 美術 エノ

ヒメノ! 今日がお前の命日だ!
arenda 2022/02/26(Sat) 21:00:00
美術 エノ(匿名)は、メモを貼った。
arenda 2022/02/26(Sat) 21:10:53

【神】 美術 エノ

「へぇ。」

投票結果を見に来た。
まぁやはりと言うべきか、立ち並ぶ同一の名前。
ちらほら、違う名前もあるようだが。

「2回目の人がいる限り、1日に二人は選ばれるというわけだね。」

じゃあ、誰なら死んでもいいか、とかよりも。
『2回目の人をまず消そう』となるのだろうか?
(G13) arenda 2022/02/26(Sat) 22:12:26

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「可愛いんだ、俺。」
「別に、鳥籠の中に入れられてたって良いんだ。」
「ただ、檻の中に入って欲しいだけ。」

自由になりたいわけじゃない。
不自由なんだと思われたくないだけ。
でも、少し見方を変えてもらえるなら。
金持ちの息子ではなく、エノを見てくれるなら。
やはりそれは、嬉しい事に違いない。

「兄妹とそんなに話すこともないからね、尚更に。」
「ん、写真みせて。どんな顔かな。」

わくわく、と言った様子は、はたから見ても楽し気だ。
青年は、どんな所でも楽しめる普通の感性をしている。
普通じゃないと、決めつけられてるだけ。

タン塩、と呟いて復唱しながら、それに箸をつける。
焼けたそれを口に含んで……これが、君の好きな味。
歯ごたえがあって、少し塩味があって……

「………美味しいね。」

耳元でそう囁いて、小さく笑った。
(-12) arenda 2022/02/26(Sat) 22:21:06

【神】 美術 エノ

「あれ、違うのかな。」
「昨日の合議の話題からして、そうだと思ってた。」

2回目の人のために、話し合いをすると言っていたのだから。
2回目の人は、毎日一人選ぶのだと思っていた。
ちがうのかな、と首を傾げて。
(G17) arenda 2022/02/26(Sat) 22:23:22
エノは、オレンジジュースがあるのを見ると、少し目を丸くした後、嬉しそうに手元に引き寄せた。
(a1) arenda 2022/02/26(Sat) 22:26:46

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

「触れたら壊れるガラス細工でもないのにね。」

肩書一つで接し方が変わる。
青年は現実世界では、ガラス細工のように扱われていた。
何一つ凄惨な過去もない。
何一つの躓きも無ければ、山も谷もない。
どうしようもなく順風満帆な人生を、
凪の中を進み続けていた。

「そんな感じ。良いね、理解されてる。」
「気持ち良いよ、心に触れられるのは。」

ほう、と息を零して。
軽く体を抱く、喜びと言うのは何とも温かなものだ。

「いいよ、適当な景色を描いてみよう。」
「上手く描けなくても、いいんだ。」
「でも、最後まで描き切ってくれたらうれしい。」

筆とキャンパスをデータの海から作り出して。
君に同じ景色を見てもらうために。
そうして、君の横に並び、あるいは手を取って、
一つ一つ、教えていっただろう。
(-17) arenda 2022/02/26(Sat) 22:33:43

【神】 美術 エノ

「うーん、そうだったかも。」
「勘違いだったかな、でも、実際に二人選ばれているからね。」
「2回目の人が選ばれれば、予備はいらなくなるのかも。」

ふわりとした、イメージだけの回答だ。
実際がどういう風なのかなんて、全然詳しくない。
こちらも、思ったことを、特に噛み砕かずに言っている。

「指標くらいにはなりそうじゃない。」
「まぁでも、誰がなんてわかりっこないか。」

じゃあ、どうでもいいのか。
(G25) arenda 2022/02/26(Sat) 22:38:14

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「まぁ、俺もそうだからね。」
「普通の生活が羨ましい。」
「家族で手分けして家事をして、テストの点で怒られたりして」
「お小遣いをもらってそれをやりくりしたり、たまに奮発してちゃんとしたお店に行ったり。」
「それがいいなって思う。」
「ただ、そっち側が多数派で、俺が少数派。」
「それだけの違いなんだろうね。」

淘汰、とまではいわないけれど。
マイノリティは軽視されがちだ。つまり、そういう事だろう。
やはり感慨なく告げられる言葉は、諦めの色が濃いのに。
それでも青年は、理解を求めている。
完全に諦めてしまう前の、最後の輝きなのかもしれない。

……肩に、人肌の温もりが移された。

(-22) arenda 2022/02/26(Sat) 22:48:02

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「……………そう。」

乗せられた頭に、目を丸くした青年は。
しかし、どこか嬉しそうにして。
その頭に擦りつくように、自分の頭を寄せた。

触れ合いは好き。理解が進むようで。

「いいね、家族でお出かけ。」
「そっか、子供の頃からの夢なんだ。」
「………いいね。」

君のことが理解できる。
嬉しくて、気持ちいい。


「そうなのかも。何もないや、俺らしくあるためのもの。」
「だから、芯のある人を見ると羨ましく思えるのかもね。」
「……素敵だね。」

耳元で、囁くように告げて。
自分についての解釈をされる。興味を持たれてる。
嬉しくて、気持ち良くて、高揚する。
出された飲みものに、お金も払ってないのに奢りなんだ、なんて言いながら。
手に取って、一口飲んで。
きちんとした製法で作られたわけでもない、大衆向けの味。
……でも、美味しい。そう思った。本心から。

「はい。」

好きなら、君も飲むでしょ、と、ボトルを差し出して。
(-24) arenda 2022/02/26(Sat) 22:54:37

【神】 美術 エノ

「うーん、それにしても。」
「選ぶ基準がないな、今日は。」

クジで決められた投票を眺めながら。
特にそれに言及することもなく。
自分もそうしようか、でもな、なんて考える。
オレンジジュースは冷たくて、美味しかった。
(G30) arenda 2022/02/26(Sat) 22:56:38

【神】 美術 エノ

「立候補者がいないんじゃ、しょうがない。」
「各々、好きに選ぶしかないよね。」
「それが一番穏健だ。」

話し合いをしても、まとまらないと思っている。
現に、まとまってる所を見たこともないし。
人と心を通わせるのは、難しい。
(G34) arenda 2022/02/26(Sat) 23:43:18

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「わ、」

温もりが合わさって、重なる。
頭同士が触れる。温度を伝え合う──この感覚は、好きだ。

「僕、学校でも演劇部入ってて
 将来は劇団入りたいとか、家族に話してて。
 アクタなら出来るよって、頭をさ……」

  
自分は、両親に頭を撫でられるのが大好きだ。
   あったかい手が触れる感覚に、愛情を感じられるから。


───そっと、腕を伸ばして、
 そうされるのが好きなように、君の頭をゆるりと撫でた。

多数派とか少数派とか、よく分からないけど
自分はたくさん持っているから、こうして分ける事が出来る。ただ、それだけ。

(-32) osatou 2022/02/26(Sat) 23:56:48

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ

「お前らしいものか。」
彩りどりの髪の間を梳くように丁寧に撫でる。

「絵が上手いとか、」
地肌に爪を立てないように撫でる。

「ちょっと変な奴なとことか、」
君の頭を変わらず撫でながら。

「……そんで、寂しがりに見える。
 自分に無いものが欲しくて、何もない自分が嫌で、みたいな……さ。」

勿論、君の真意は分からない。
けれども、男の目には君はそう映って見えた。

「……それでもお前は変な奴だけど、
 可愛いとこあるじゃん、えっと……エノ。」


ひとしきり撫でた頃、五指を君の髪から離していく。
君の囁きを耳に受ければ、擽ったい、と笑って

「飲みさし渡すなよ。」

どこでも──コンビニなんかで手頃に買える、透明な黄色いレモンティ。
体に悪そうな甘さに、レモンの風味。チープな味が親しみやすくて、好きだ。

自分の好きなものを誰かも好きになってくれたら、きっとW素敵Wだ、と、
差し出されたボトルを手に取り、一口喉に通して、君に突き返す。
(-33) osatou 2022/02/26(Sat) 23:58:57

【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ


「そう……ですね。
 もし傷付けてしまっても、時間があればまた歩み寄れるはず」

それでも。
傷付けてしまう事を恐れる気持ちが無いとは言わないし。
その感情の全てを理解できる、なんて驕れもしないけど。
それにきっと、あなたと出発地点は違うけれど。

でも、一人の寂しさは、ようく知っている。

「エノさんが…不快でないなら、よかった。
 あの、でも、自分、あんまり要領よくないですから。
 だから…根気よく教えてくださいね」

人からは、ちょっとばかり誤解を受けそうな。
そんなあなたの反応に苦笑した後に。
ほんの少し、憂鬱ではなく、照れくさそうに笑った。

それから。
元々壊滅的ではなかったのか、あなたの教示の甲斐あってか。
或いは両方か。何れにせよ、
清掃員は、特別上手いとも特別下手とも言えないような。
そんな、少し褪せたような風景画を描き終えて。

きっとそれを、消してしまわずとっておいたんだろう。
この合議が終われば全て消えてしまうとしても、今だけは。
(-38) unforg00 2022/02/27(Sun) 0:25:27

【神】 美術 エノ

「う〜ん、誰にしようかな。」
「俺、あんまり誰かと話もしてないし。」
「ないな、基準が。やっぱりくじか……」

当然、味方も少ないという事。
明日で命運が決まるのかもな、とぼんやり考えて。
…………まぁ、そんなものか、と言う気分にしかならなかった。
(G41) arenda 2022/02/27(Sun) 0:34:53
エノは、絵筆は身近なものかと言われると、ちょっと自信がない。
(a17) arenda 2022/02/27(Sun) 1:36:14

エノは、身近、なものは、わからない。
(a18) arenda 2022/02/27(Sun) 1:36:37

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

耳元で囁かれると、ぞくりとする。
よかった、と溢しながら端末をいじれば一枚の写真を広げて見せた。

運転免許証のような写真だが、今目の前にいる子の姿が成長したような、なんとも言えない大人の姿をしていただろう。


「聞けば 聞くほど、俺もそんな一緒の檻に人がほしかったような……そうでもない気がしています。
 友達が少なかったから、そう思うのかもしれません」

耳元を押さえて、深呼吸をした。
肉は焼き続けるが二人で多食いでもない、山にはならず適度にそれは積み重なっていく。

付け合わせの野菜はキャベツが好きで、玉ねぎは弟に譲ってばかりだったとか。
母親はカルビが好きで家ではそればっかりだっただとか。

「そう、だ、食べてるから平気ですか……?
 寒いところ嫌そうだった、から……体調悪くなったら教えてください」

そんな男はぼろっと、首筋に絆創膏が増えているのがわかるだろう。そばで香りを嗅げば湿布の匂いもする。
(-47) toumi_ 2022/02/27(Sun) 1:38:22

【神】 美術 エノ

薄ぼんやりと眺めていた合議から目を逸らして、投票用紙を眺める。
やはり、なにか決め手となるものがある訳でもなく。
さてどうしたものか、一度持ち帰ろうか、
そんなことを考える。

「……美味しいな。オレンジジュース」

今日の合議の成果は、それだけになりそうだ。
(G68) arenda 2022/02/27(Sun) 11:41:52
エノは、オレンジジュース一杯分の感謝を
(a24) arenda 2022/02/27(Sun) 11:44:08

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「部活か、いいね。俺、入った事ないや。」
「嫌なんだよね、俺がいる時だけ空気が変わるのが。」
「………………ん…………」

君が沢山持ってるものを、一欠片貰う。
青年は、それを親から貰ったことがない。
別に嫌われてたわけでも、なんでもなく。
強いていえば、そう。ただ、時間がなかったのだろう。
だからその暖かみは新鮮で。
目を細めて、子猫のように手のひらにじゃれついてしまう。
気持ちいい。

「時間は沢山あったからね。」

絵が上手いと言われたことに対して。

「そんなに変かな、俺。」

変なやつだと言われたことに対して。

「……そう、うん、寂しがりなんだ。俺って。」
「きっと、そうだと思う。言われて、納得ができるから。」
「………………。」

しばらく手にじゃれついて
(-80) arenda 2022/02/27(Sun) 11:53:36

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

そうして、離れ行く手をあぁ……と小さく、
名残惜しく眺めて。
レモンティーを飲む。きっとこれその物はそんなに美味しいわけじゃなく。
ただ、きっと。
君が好きなものだから。
君から貰ったものだから。
美味しく感じるのだと思った。

「……好きだよ。この飲み物。俺も。」
「飲みかけ、ダメなんだ。あんま人と飲むことないから。」
「………………飲むんだ。」

いいのかな、ダメなのかな、どっちなんだろう。
そんなことも分からず、渡されたそれをまた一口飲んで。
そうしてまた、君に差し出した。
友人とする普通が、何ひとつも分からない。
きっと、青年は。
本当に、何も知らないだけなのだろう。
(-82) arenda 2022/02/27(Sun) 11:58:38

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

肩に頭を置きながら、君の写真を覗き込む。
今と似た顔立ちの、でもやはり少し違う顔。

「微妙な表情してる。」

くすり、と小さく笑う声も、やはり耳元で。
結構かっこいい顔立ちだね、なんて品評を。

「君も同じような気持ちだったなら嬉しいよ。」
「2人で同じ檻に入って、どこにも飛べないまま朽ちるような関係が」
「きっと俺は、好きなんだろうな。」

未来を望まない。その先に何が起こるかわからないから。
最も理解してくれる人が一人現れたら。
そこで全てを終わらせたいと思ってる。

「…………?フカワくん」
「なんか怪我してる?平気?」

俺は、今は大丈夫だよ、冷え性だけどね、と。
今はまだポカポカの指を、君の手に搦めた。
(-85) arenda 2022/02/27(Sun) 12:05:09
エノは、外から聞こえる叫び声を聞いて……笑った。剥き出しの心が好きだ。
(a26) arenda 2022/02/27(Sun) 12:40:58

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「そっか、僕もそれは嫌かも。
 僕自身じゃなくて、苗字でちやほやされるのは
 なんか、虚しいなって……想像して、思った。」

戯れる君が、子供みたいで可愛らしくて
離す時、此方も少し名残惜しくなったけれど。
きっと君は誰に撫でられても、こうして享受するのだろう。
……そう考えたら、少しだけ、胸の奥がもやもやした。

「時間があってもさ、
 多分僕はエノみたいに描けないし
 理解されたいとか思っても、誰にも言わないと思う。」

でも君は、伝えてくれた。
今限りだとしても、選んでくれた。
それが羨ましくて、嬉しくて……そんな不思議な気持ち。

「変な奴!
 でも僕は、エノのこと嫌いじゃない。」

(-93) osatou 2022/02/27(Sun) 12:42:28

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「美味いだろ、これ。
 朝学校行く時によく買う。
 ……午後の、って書いてるけど
 午前中に普通に飲んでる。」

突き返すと、また返ってくる。
いつまで続けるんだと苦笑。
それでもまた飲んで、君に差し出した。


「ダメって言うか、
 気にしないなら別に良いけど。」

うろうろ。
視線を彷徨わせて。

「だ、だって、ホラ、
 ……く、口、付いてる、……し。」

だから何とは言わない。
友人間で意識してる奴みたいで、恥ずかしいからだ。

君に触れる頭の温度が
ぶわ、と上昇した。
(-94) osatou 2022/02/27(Sun) 12:44:39

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「笑い方わからなくて……。
 近所の奥さんたちに、もっとシャキッとしなとか……鍛えなさいよとか、言われてました」

檻のなかで朽ちる関係、ああ不思議な響きだ。

「飛びたいって、言わないんだ。
 理解したあとも終わりの物語で……。
 不思議だ、……でも、しっくりくる」

ふと嫌だと思わなかったのは……これまでの境遇などではなく、
己には帰る場所がないからだった。


本心を告げていないのに、嫌なところだけは噛み合ってしまっていることに、まだ気づいていない。

「ああ、これはバイクで事故を起こして。
 大怪我はしてないです、もう一人はしましたけど。
 心配、しましたか?」
(-105) toumi_ 2022/02/27(Sun) 13:30:07

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「言わなきゃ伝わらないからね。」

だから青年は。
できる限り、聞かれたことには素直に、正直に答えようとしている。
聞きたいことも、素直に聞く。
理解が根本にある青年は。
嘘をつかないし、好まない。
もちろん、言わないことだって、ない訳では無いけれど。

「そう、よかった。なんか、嫌われてそうだったから」
「話に来てよかった。」

それは個人への嫌悪というより。
『死を受け入れる者』への理解できない恐怖からだったのかもしれないが。
いずれにせよ、理解が深まり、今は少なくとも嫌われてない。
それは青年のほほを染めるには十分な事だった。

「へぇ、反骨心だね」

午前の紅茶に対する回答。
面白いね、と小さく笑って。
そうして。

君が告げる事に、キョトンとする。

「…………ふっ……」

堪えようとした笑いが、伝わる熱で漏れ出てしまい。
くす、くすと笑う。
そうして、もし叶うなら、そっと顔をずらして。
(-109) arenda 2022/02/27(Sun) 13:51:51

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「確かに、言われてそう。」
「俺もでも、あんまり分からないや、笑い方。」

鍛えたら笑えるようになるのだろうか?
笑いの道も大変なんだな、なんて。
そんなどうでもいいことも、割と考える。

ずっと、翼が動かないことを望んでる。

「人は変わるものだから」
「理解出来ても、時が経てば相手が、あるいは自分が変わって、理解できなくなる。」
「それに比べれば、死は永遠にそのままでいいなって。」
「……カミクズくんが、そんなことを言っててね。納得した。」
「だから、俺もそうなりたいなって。」

あれはどちらかと言えば、自分の言葉を噛み砕いてくれたもので、彼の望みとかでは無かっただろうけど。
兎にも角にも、あぁ、いいな、と思ったのだ。

汽水のような関係がどうしようもなく続いていく。

「心配……うーん」
「やんちゃだなって思った。」
「でも、怪我はあんま無い方が嬉しいかも。」
「寄りかかる時に痛そうだから。」
(-115) arenda 2022/02/27(Sun) 14:03:35

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「絵乃君が笑ってると、……特別なものをみた気分になるような、そんな雰囲気です、よ」

はっきりとはみていない。
柔らかさを感じている気になっているだけだ。
だけど、悪くはないもののように思っているから。

「一番幸せなときに死ねば幸せでいられる、
 そういう話と一緒ですかね……?
 なんだか、嫌です。それがではなくて……。

 ……そんな話が綺麗に見えて、そんな話で救われて。
 そんな話を目指すのが悪くないと思っていることがです。
 たくさん時間があって、未来を夢見て、
 多くのものを見に行く旅路がもしあったのなら、俺はみたかったです。この制度がない次代に。
 少なくとも、今は求めるような時勢でも心持ちではないので……」

落とし所。
我慢したような言い方で、気になるけれど。
悪くはない言葉ではないだろうか、幸せは自分達で決めるものだ、と。

「……寄りかかられることも考えないと行けませんでしたね。
 それなら……いまは。 此方からなら、痛くないので……あの、……どうぞ気にせず来て下さい……」

姿勢をずらして手を引っ張る、胸元へと引き寄せてあなたを受け止める。
食べながらの姿勢で少し無作法ではあるが、どうせこんなところ誰も見ていないし咎めないのだから。ちょっとぐらいなら良いだろう。
(-126) toumi_ 2022/02/27(Sun) 14:36:28

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「なんで。
 僕別に、誰のことも嫌いじゃないけど。」

きょとん、と目を丸めて不思議そうに君を見上げた。
自分の横暴な態度が、生への執着が、『死を受け入れる者』に対して摩擦を生んでいるなんて考える訳もなく

「今、言ったから、伝わったか?」

君を嫌っていないこと。
君の事を少し理解したこと。
君のぬくもりが温かいこと。

今日、行動しなければ、きっと分からないままだった。
だから

「良かった、」

だなんて、柄にもなく、思うのだ。
(-144) osatou 2022/02/27(Sun) 16:27:31

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「笑うな………」


男は、初心だった。
この数日、女性に手を取られただけで逃げ出したことすらある。

「良いよ、別に、気にしないなら
 僕も気にしないし!」

君が顔をずらすのと同時、
君に預けていた上半身を持ち上げて
真逆を向いてやった。

「残り全部飲んで良いよ!
 飲んだら、帰る!」

飲み切るまでは、居るつもりらしい。
(-145) osatou 2022/02/27(Sun) 16:28:04

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「特別感があるんだ。」
「じゃああんまり笑わない方が良いのかも。」

レアものにしようかな、と呟いて。
まぁ、何もせずともレアものだ。
どうにも笑う機会に乏しい。

「そんな感じかな。」
「……まぁ、仕方ないよね、この時代に生まれて、この時代にしか生きられない。」
「空は暗すぎて、飛ぶ気になれないな。」

そんな諦観はきっと、現代の人間全員が少なからず持っているはずで。
だからこそ、それに抗うように3に〇を付けた人を、凄いなと思ったりしたものだ。
何故そうも辛い道を行こうとするのか、理解ができない。

「……おわ……………」

すっぽり、体が倒れて胸元におさまる。
温もりと、鼓動が聞こえる気がする。VRの世界なのに。
…………落ち着く。安心、なのかもしれない。

「……悪くないね………でもこれは……眠くなりそう………」

ちらり、と君を見上げて。
下から見上げた君の顔、君の顔ではないけれど。
また印象が違うように思えた。
(-154) arenda 2022/02/27(Sun) 17:42:58

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「伝わったよ。」

やはり人と交流するのは良い事だと思った。
少しの理解で、がらりと印象は変わる。
たとえ、明日印が浮かぶのが自分であったとしても。
この交流に時間を割いてよかった、そう思えた。

「でも君は、もう少し態度を正した方が良いと思う。」

あんまりつっけんどんだと狙われちゃうかもよ、なんて。
投票とか、あるいは。
『提供候補になった人を救うために、"臓器提供者"を作りたい人』とかに。


青年は、そんなに初心ではない。少なくとも触れ合いにおいては。
しようとしたことも、誰にでもできる、ただの挨拶の一環だ。

「避けられちゃった。」

くす、くすと、やはり揶揄うように笑う。
照れなくて済むようにしようとしたのに、なんて言いながら。
そうして、残りをくいっと口に運んだ。

「……ご馳走様。」
「ありがとう、アクタ君。話してくれて。」
「君を理解できて、気持ち良かった。」

明日も免れるといいね、と、青年なりの言葉で君を応援して。
そうして、君が帰るのを見送るだろうか。
(-157) arenda 2022/02/27(Sun) 17:50:01

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ

図星。う、と声を漏らす。
自分の態度が悪いことぐらいは、理解している。
けれどすぐに正せるものでもなくて、肩を竦めるばかりだった。

「……わかんない。
 僕の中の常識、みたいなもの……全然通用しないし
 誰も彼も、死ぬのなんて、怖くないみたい。変なの。」

今はまだ、分からないなとぼんやり思うだけ。
狙われたくは──勿論、無いけれど、いかんせん、立ち回りが下手。自覚があるものだから、尚更タチが悪い。


「……え、何。避け……?」

君に笑われて、やっと、WそれWに思い至って、先程よりも顔を赤く染めた。

「う、う……う、うるさい!
 ぼ、……ぼく………帰る!!」


君が飲み切るのを見守って、立ち上がる。
3日目の、議論が始まる前の事だった。この後君と別れて、各々出廷するのだろう。

去り際、あ、と声を漏らして振り向いて

「明日も……ブラブラしてると思う。多分。
 どこにも居なかったら、寮に居るだろうし、
               ……………それだけ!!」

何とも人任せだが、君と過ごす時間は心地よかったらしい。
やっぱり最後までひねくれたまま、見送られるまま君の隣から離れていった。
(-167) osatou 2022/02/27(Sun) 18:20:18