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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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エノ:投票委任

【神】 美術 エノ

よろり、よろり。
何とか動けるようになった体で、席に着く。

「………そう、今回はツルギ君か。」

結果を見て、瞳を閉じた。
(G1) arenda 2022/03/04(Fri) 23:03:58

【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ

 思ったままに口にされた言葉を、苦く笑って受け流す。
 
揺らいでしまいそうだからあんまり言わないでほしいな、と思いつつ。
 


「あ、色が先だったんですね」
「明るいし、元気が出る色だなって思います。
 イロメキさんはどのオレンジ色が――」

 ジュースを飲み込む時間分ずれた声に、質問が重なって。
 
ゴフ
、とむせる。口元をハンカチで拭って、

「…………。
 そ、ういうのではないです」

 この反応がもう、そういうのに見えるような。
 あわあわと、取り繕いの質問が返される。

「……い、イロメキさんは?
 付き合ってるひととか、いるんですか」

/*
もうちょっとおはなししたいなと思ってたので、嬉しいです!
お互い無理ない範囲で、よろしくお願いします…!
(-13) 榛 2022/03/04(Fri) 23:08:07

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

噎せる姿を眺める。
唐突な質問だったかな、と首を傾げて。

「そういうのなんだ。」

別に隠さなくても良くない?と言いながら。
ジュースを口に含む。
同じ質問を投げかけられても、こちらは動じることもなく。

「…うーん、フカワ君のことは好きだし。」
「カミクズ君も友達だと思ってるし。」
「でも、別に付き合うとかではないと思う。」

「どこに惹かれたの?」

自分のを答え終わったら、カウンターパンチ。
(-15) arenda 2022/03/04(Fri) 23:49:51

【神】 美術 エノ

彼は欠席か、と端末の連絡を見る。
都合がいいな、と思った。

「元の暮らしに戻ったら…………」
「あんまり、考えてなかったな。」
「……焼肉を食べたり、してみたかったかな。」

過去形。
やや長い沈黙の後に、また口を開く。

「……ごめん。」

手をあげて。
(G4) arenda 2022/03/04(Fri) 23:54:11

【神】 美術 エノ




「立候補する。次の投票に。」



静かに、告げた。
(G5) arenda 2022/03/04(Fri) 23:54:47

【神】 美術 エノ

「理解はね、されてない。」
「理解してくれそうだなって思った人にも、振られちゃった。」
「でもね、話してて俺、気付いたんだ。」
「俺が欲しいのって多分、理解者じゃなくて。」
「忌憚なく傍にいてくれる人だったんだよね。」

「理解してほしいって、散々言っておきながら。」
「自分のことを一番理解してなかった。」

「まぁ、それは良いんだけど。」

理解してくれなくてもいい。
ただ傍にいてくれれば。

色芽木 絵乃と言う人物は。
理解が必要なほど複雑な精神をしてるわけでもない。
何か後ろ暗い過去や境遇があるわけでもない。
ただ、ぬるま湯がぬるいと泣き喚いてるだけの。
普通の人間であった。


「その人からね、生きてくれって言われて。」
「お願いだから未来を見てほしいって言われて。」
「俺、それで。」

「あぁ、生きたいなって、思ったんだ。」
「そんなに言うほど、未来に希望があるって言うなら。」
「生きてみてみたいって、本気で思ったんだ。」
(G10) arenda 2022/03/05(Sat) 18:37:23

【神】 美術 エノ


「生きたくて、生きたくて仕方ないから。」


「生きちゃいけないんだよね、俺は。」


支離滅裂な言動を零して。
一つ、息をついた。
オレンジジュースが飲みたいな。
(G11) arenda 2022/03/05(Sat) 18:38:56

【神】 美術 エノ

「うーん、少し違う。」

ハナサキの言葉に、返答をして。
傍聴席をちらりと見やる。
目を伏せて、また生存者に向き直る。

「俺さ、今まで、投票することも。」

まだ白紙の投票紙を机に置いて。

「死んでいい誰かを選ぶことも。」

端末を机の上に置いて。

「全然悩まなかったんだよ。」
「別に、自分自身が死んでも構わないって思ってたから。」
「人の死を選ぶことも、何とも思わなかったんだ。」
「俺はね、今まで一度も、運任せに投票したことなんてない。」
「全部、俺なりの理由で名前を書いて、投票してた。」
「俺なりに『死んでいい人』を選んでた。」
(G13) arenda 2022/03/05(Sat) 19:42:22

【神】 美術 エノ

「……昨日、生きたいなって強く思うようになってから。」
「初めて、悩んだんだよね。」
「俺が選んだ誰かが死ぬんだって思って」
「その人も、生きたいのかもしれない、と思って」
「生きたいのに死を突きつけられたとき、どのくらい心臓が痛くなるんだろうって思って」
「多分、怖くなったんだよ。」

「自分がそうなった時どうしようっていう恐怖で」
「誰かにその命運を押し付けるのに躊躇いが生まれたんだ。」

淡々とした声が響く。
きっと青年の中ではもう整理がついていることで。
だから、声が震えることもなく。

「初めて知ったんだよ、俺。」
「皆はとっくの前から知ってたのかな。」
「だとしたら俺は、とっても凄いと思うんだけど。」


「自分の意思一つで誰かを死に追いやるのって、
 めちゃくちゃ怖いんだなって。」


皆ずっと、それを分かってやってたんだね、と。
周りを、傍聴席を見て。
(G14) arenda 2022/03/05(Sat) 19:49:31

【神】 美術 エノ

「だから俺、考えたんだ。」
「誰なら死んでもいいかって。」

右手にペンを持ち、投票紙をとんとん、と叩きながら、
左手で5本指を立てる。
いつか、誰かがしていた動作。

「フカワ君は、俺によくしてくれたんだ。」
「優しくて、大人で、少なくとも俺の手では殺したくない人。」

親指を折った。


「ナツメさんは、医務室でずっと俺を見守ってくれてたね。」
「話したこともない、死にかけの奴をだよ。やっぱり君は、優しいと思う。」

小指を折った。


「カイくんも、俺の治療に来てくれたね。」
「頼まれたから仕方なくって言っていたけれど。」
「でも、わざわざ薬まで作ってくれて、あぁ、こんなお医者さんが居てくれたらいいなって思った。」

薬指を折る


「ハナサキさんは、話したことはないんだけれど。」
「毎回合議をしっかり進めるように声を上げたり、話し合いを大事にしてたよね。」
「俺はそう言う姿勢、好きだった。あと、君を助けたいっていう人に恩があるから、不義理ができないのもある。」

中指を折った。
(G15) arenda 2022/03/05(Sat) 19:58:44

【神】 美術 エノ

「俺は。」

残った人差し指を、自分に向けた。



「───人を殺した。」


「誰なら、死んでもいいか。」
「誰が、死ぬべきか。」

「……考えるまでも、無かったんだよね。」

自分の手で殺した少女を思う。
あぁ、皮肉だ。
あんなに同じように傷つけ、血を流し、殺意を持っても、君のことなんてちっとも理解できなかったのに。
今は何となく、君のことが理解できる。

生きたくて、生きたくてたまらないのに、死ななければならない事。
どうしても歩みたい未来があるのに、それを奪われる事。
それはどうしようもなくムカついて、暴れたくて、泣きたくて。
悲しくて、喚きたくて、助かりたくて、救われたくて。

ただ。

ただ。

どうしようもなく怖かった。


ごめんね、ヒメノさん。
(G16) arenda 2022/03/05(Sat) 20:05:45

【人】 美術 エノ

【プロフィールが更新されました】


名前
色芽木
虹谷 絵乃(にじや えの)
性別/年齢:男/20

外見:176cm
家族
構成
:母、父、兄、姉、姉、弟、
、妹、弟
職業:大学生

1.
私は
、脳死の判定
に従
い、脳死後全ての臓器を提供します。
2.私は、合議の結果を踏まえ、臓器提供の意
思を
決めます。
B.私は、臓器を
提供
しません。
(0) arenda 2022/03/05(Sat) 20:12:00

【神】 美術 エノ

「………」

紙に、しっかりと。
『エノ』と名前を書き、テーブルに乗せた。

「そんな感じだよ。」
「本当にそれだけなんだ。」

「皆、よろしくね。」

それを最後に、口を閉じた。
(G17) arenda 2022/03/05(Sat) 20:17:40
エノは、でも、手の震えだけは、どうしても収まらなかった。こうすると決めた昨日から、ずっと。
(a4) arenda 2022/03/05(Sat) 20:23:10

【神】 美術 エノ

「うん、ハナサキさん、ありがとうね。」
「怖い事を強いてしまうのは、ごめん。」
「でも、嬉しいよ。」

もっとちゃんと話したかったね、なんて。
顔ばかりが冷静で、茜色の眼をそちらに向ける。
肺に酸素を通すように、大きく息を吸った。
鎖が首に縛りついて、上手く息ができていなかった。

これで、2/5。
(G22) arenda 2022/03/06(Sun) 0:28:03

【神】 美術 エノ

そうして、もう一人の少女の方へ眼を向けて。
深海を覗き込むように、視線を合わせる。

「………やめてよ。」
「取り消したくなっちゃうよ。」


困ったように、小さく笑った。
それはきっと、公の場で見せた初めての笑顔で。
随分と幼げで、拠り所のない笑顔だった。

「死にたくないよ。」
「………死にたくは、無い。」
「…でも、この紙に他の名前も書きたくないんだ。」
「君ならわかってくれるはず。」

「……俺にくれてもいいよ。」
「昨日のお返しにね。」

そうしたら、3/5。
(G23) arenda 2022/03/06(Sun) 0:34:28

【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ

 さらっと同性の名前が出てきたなぁ、と思った。
 
偏見とかを感じる暇もないくらい自然だったので、
そうなんだ、と恋バナが出てこないのを素直に残念に思ったりもした。


 その矢先のカウンター。 > CRITICAL!!

「ま、だ。そういうのじゃ……
 ……ちょっと。気になる、くらいで……」

 ごにょ…。
 なんでこんな話になったんだっけ?と思いつつ。
 今度はジュースを離していたので、喉は無事。

「わかんないです。かわいいな、とか思うけど……。
 でも、ずるいんです。見てるだけとか言って。
 なのに、知らないところで……助けてくれてた、みたいで」

「……私には、なんにも。言ってくれないのに。
 そんなの、気になる……」

 語尾がもにゃっとなりつつ、コップのふちに口をつけた。
 
ちみ…おいしい。
(-80) 榛 2022/03/06(Sun) 0:56:31

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

どうにも、恋だの愛だのはよく分からなく。
幼稚園児が、好きな人を問われて仲良しな子の名を挙げるような。
そんな感覚で名を挙げている。
そういえば女子とは全然話してないな、なんて改めて思いながら。

「気になってるんだね。」

もにょもにょを切り捨てた部分だけを切り取って。
ふぅん、なんて、興味のありげな声。
青年は、人のことを聞くことが好きだ。
人を理解したいという気持ちがあるから。

「………………」
「……なんか。」
「ちょろいね。」

そして忌憚のない意見も言う。
ごく、と喉を鳴らしてジュースを飲み下し。
おかわりが欲しいな、とコップを差し出す。

「もし生きて帰ったら、会ったりするの?」

本当に遠慮のない青年であった。
(-104) arenda 2022/03/06(Sun) 12:21:35

【神】 美術 エノ

「取り消せないよ。」
「死は、取り消せないもんな。」

不公平でしょ、俺だけ生きたら、と。
なんだか昨日の仕返しをされてるようなやり取りに、
意外と根に持つタイプだな、なんてぼんやり思う。

「うん、ぜひ悩んで。」
「そして、同じ意見になったならいい。」

ピースみたいになる様に、やる気満々じゃん、なんて。
クラスメイトくらいの距離感の会話。
あぁ、とひとつ、声を上げ。

「同じ意見にならなくてもいいけど。」

「その時は、君と昨日した会話をここで話そうかな。」

気になる人だとかそういう、あれ。
脅し文句だ。
青年も根に持つタイプであった。
(G25) arenda 2022/03/06(Sun) 12:29:37

【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ

「ちょろくないです」

 わずかな残りを飲み干しながら、ムッとした顔をしてみる。
 だけど、放課後みたいだなぁ、とか思って。
 半透明のプラスチック越しの口元は、すぐに緩んでしまった。

「……うーん……会いたいというか、」

 二人分のおかわりを注いで、ジュースの入ったコップを渡す。
 もしもにもしもを積み重ねた、仮定の話。

「どうしてるかな、とか。
 気になると思うけど……会うのは」

 だめだし、と。
 禁止も推奨もされていないことを盾にして、蓋をする。
 

もうちょっと肌の色は暗いし、髪はいつでもサラサラじゃない。
爪の先から瞳の奥まで、強いライトを浴びたように、
綺麗でかわいい瞬間だけ、VR(ここ)には切り取られているから。
現実(リアル)の私で会いたくないなぁ、と思ったりする。
 

「……あ、文通とか。どうかなって思うんですけど」

 届かなくても、返事がなくても。途絶えても。
 デジタルメッセージよりはなんとなく、諦めがつきそうで。
 そんな後ろ向きの理由は隠したまま、冗談めかして。
 あなたにも、この先の“もしも”をせがんでみる。

「イロメキさんも。年賀状とかくれますか?」
(-117) 榛 2022/03/06(Sun) 14:01:25
エノは、本当はあの薬局に居た時、次はアクタに会いに行こうとしていた。
(a12) arenda 2022/03/06(Sun) 16:46:32

エノは、君のくれた温もりと、安っぽいレモンティの味が好きだった。また飲ませて欲しかった。
(a13) arenda 2022/03/06(Sun) 16:47:50

エノは、目を覚まして、最初に、君が候補者に選ばれてるのを知った時、ただ純粋に悲しくなった。
(a14) arenda 2022/03/06(Sun) 16:48:58

エノは、もう、何もかも遅い話だ。きっと。
(a15) arenda 2022/03/06(Sun) 16:51:26

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

さほど遠慮も忖度もない会話。
なんとも心地よいものだった。
なんとなく、自分が求めていたのは本当は。
こういうものだったのかな、と思った。

「でも、好きならいつか会うんじゃないの?」
「早めに会ってた方が楽そうなのに。」

なんていうのは、外野の意見。
青年は見た目も今とさほど変わらない。
せいぜい髪色がもう少しまともなくらいだ。

「平安京の人みたい。」

文通、で思い浮かぶイメージ。
今の時代には馴染みがないな、と思いつつ。
君の後ろ向きな理由を察することも無く。

「住所が分かればね。」
「絵葉書、送ってあげようか。」

この時は。
誰に生きて欲しいと言われることもなかったから、そんなふうに簡単に、未来を約束する。
数時間後には、青年の挙手によって破られる約束だった。
(-136) arenda 2022/03/06(Sun) 17:03:05

【神】 美術 エノ

「そう、馬鹿なんだよ。」
「怖いけど、こうしないといけないという気持ちばかりがある。」

カイの言葉にただ頷く。
何も返す言葉もない。

「自殺はちょっと怖くて、選ばれたら勇気が出るのかも。」
「でもさ。」
「俺が投票前に自殺しちゃったら、今回の投票は、俺以外の人を選ばなくちゃいけなくなるかもしれないでしょ。」
「それはちょっと申し訳ない。」
「だから、選ばれるまでは生きる予定だよ。」

その方が君達も嬉しいでしょう、と。
せめて、役に立とうの精神だ。
エノと言う男は、幼児をそのまま大人にしたような、
呆れるほど単純な情緒しか持っていなかった。
(G28) arenda 2022/03/06(Sun) 19:04:09

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


合議の後。暫くしてから。
このVR空間を隅々まで駆け回り、君を探す姿がある。

さて、君は、何処にいるだろう。
インドア派の男がヘトヘトになりながら、
君の姿を見付ける事が出来るだろうか?



きっと見つけた暁には、あぁ、と口を開き。

「……こんなところに。」

ふらりとした足取りで、
いつか君がそうしてくれたように、近寄って行くだろう。
(-167) osatou 2022/03/06(Sun) 20:06:17

【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ

 重い話を(しかも、ほとんど初めての会話で)交わしたあとだからか、少女の口はやや軽い。
脅されることになるとも知らずに。

 あなたが気を悪くする様子がない、というのを前提として。

「…………。」
「そうとも、限らないですよ。
 ……
好き
……な、人の。
 負担になるなら会わない方がいい、とも思うし」

 “そういうこと”にもうなってる……。
 葛藤の末、諦めてそこは受け流すことにした。
 
口に出してみたら、ちょっと危ない気がしたのでもう言うのはやめようと思った。
 


 会うとか会わないとか、手紙とか。
 胸に訴える感傷を、コップを傾ける動作で誤魔化して。

「――絵はがきでくれるんですか?」

 雅ですね、と楽しげな相槌。
 平安京からの連想ゲーム。

 じゃあ、あとで教えるから絶対送ってください。
 そんなふうに、あなたとの約束を結ぶ。
 
少女は、先に破るのは自分なんだろうと思っていた。
(-168) 榛 2022/03/06(Sun) 20:11:02

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

合議の後、青年はまだ癒えてもいない体をひきづって、空間の端に近いところまで来ていた。
そこは海になっていて、地平線の向こうを、ぼんやり青年は眺めていた。
多分ここに来る頃には君はそれはもうヘトヘトだろう。

「…おや、アクタくん。」

声が聞こえれば、そちらを振り返って。
意外そうに目を丸くする。

「嫌われたかと思ってた。」

大丈夫?とつかれてる様子に首を傾げ。
(-188) arenda 2022/03/06(Sun) 22:30:48

【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ

青年は話を聞くにあたり嫌な顔をする事は全くなく、
むしろ興味津々と言った様子で聞く。
別にそれが色恋だから、と言うわけではなく。
例えば君が昨日見た夢の話だったり、好きな食べ物の話でも、
青年は同じくらいの姿勢で持って聞くのだろう。
なのでしっかり覚えて、悪用される。


「負担になるの?」
「相手からそう言われたの?」

本当に不躾なので、何でもかんでも聞く。
ちなみに、完全にもう恋慕しているのだなと言う認識だ。

殆ど君から目を背けないまま、時たまジュースを口に運ぶ。
柑橘の香りが仄かに部屋に漂っていた。

「絵が好きだからね。」
「あぁでも、俺名字が違うからな。」
「虹谷って名字からくるよ。」

知らない人だと思って捨てないでね、なんて、他愛もない会話。
叶わない未来の会話。


「俺にも送ってね。年賀状、同年代からは貰ったことないや。」
(-189) arenda 2022/03/06(Sun) 22:44:18

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


荒れた息を整えながら
君の側へ駆け寄って、どさりと膝をつく。

「ッ……バカ!」


肩を掴み、泣き出しそうな顔で君を見る。
君が怪我人でなければ感情のまま揺さぶっていただろうが
それは出来ないので、力任せに抱きついてやった。

嫌いになんて、なるワケない……!

 なんだよお前ッ!
 ぼ、ぼく、僕は、お前に死んで欲しく無いのに、
 勝手にッ……死ぬとか言ってるし………!」

矢継ぎ早に喋り倒してから
ぶんぶんと頭を振る。
違う、こんな事言いたいんじゃない!


「………フカワと、二人で。お前を心配してて。
 背中、押して貰って……探してた。」

堪えたいのに、涙を抑えきれなくて
ぼろぼろと雫をこぼす。

「……一緒に、生きたいよ、エノ。」
(-197) osatou 2022/03/06(Sun) 23:41:42

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

青年は、肩を掴まれて。
目を丸くして、君の顔を見た。
まさか、そんな風に怒鳴られて、そんな顔をされるなんて、夢にも思ってなかったから。
力任せな抱擁は、大層体に痛みが走ったけれど。
嫌だとは思わなかった。

「………泣かないで。」
「君が泣くと、俺も悲しいよ。」

ぺた、ぺたと掌で君の頬に触れて。
涙を拭うように、動かすけれど、全然拭いきれなくて。

「………………。」
「うん、俺もだよ。」
「生きたい。」
「生きたくて、生きたくて、たまらない。」
「できれば、誰かと一緒に生きたいし。」
「それが君だったら嬉しいなって、思うよ。」

ぽつぽつと語る言葉。
あぁ、最近、ようやく情緒が追いついてきたようで。
そんな風に言われたら、自分まで頬を濡らしてしまって。
(-208) arenda 2022/03/07(Mon) 0:45:01

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ


「………でも、駄目なんだよ。」


「俺は人を殺しちゃったんだよ。」
「たとえ、ここでそれが罪に問われなくても。」
「あの中で、誰が死ぬべきかなんて、決まってるでしょ。」
「俺、他の人を選べないし。」
「ヒメノさんだけ死んだら、不公平だし。」


「……………それに。」


これは、言おうか、いわまいか迷って、合議の場では閉ざした言葉。
特に、君に聞かれたくなくて、言わなかったのだけど。

「………君も、提供候補者でしょ。」
「このままだと死ぬよ………でも。」
「提供候補者は、臓器が足りてれば、提供を免れるから。」
「だから。」

俺の分の臓器が、君の代わりになればいいと思った。
馬鹿みたいだって、ふざけるなって、思うでしょ?
一度ちゃんと話したくらいの、まだまだこれから知っていく途中だった人に、軽率に命をって、思うかもしれないね。
……でも、君が温もりをくれたこと。
好きなものを教えてくれたこと、傍に寄り添ってくれたこと。
俺にとってそれは、とてつもなく嬉しかったことなんだよ。
だから。
(-209) arenda 2022/03/07(Mon) 0:51:49

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ





レモンティー1本分の感謝を、君に。





                                  
君の事、好きだよ。
(-210) arenda 2022/03/07(Mon) 0:54:18