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人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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到着:サラリーマン 葛西 聡

【人】 サラリーマン 葛西 聡

――夜明け前・自室――


[込み上げてきた饐えた味に目が覚めたのが先か
覚醒した後に催したのだったかは定かではないが
そんな些細なことは如何でもよかった。
ゴミ箱から立ち込める悪臭がとどめになった可能性も否めない。
が、ろくに立ち上がれなかったのと時間制限の関係上
そこに顔を突っ込む他選択肢はなかった。

まぁどうでもいい。
どうでもいいのだ、そんなのは、どうでも。

逆流防止の機能が死んだ咽喉から諸々放出し終えた口を
拭こうと手を伸ばした先の定位置にティッシュのボックスはなく
代わりに見慣れないようでどこかで見た
小ぶりな箱が置かれていたので手に取る。

0.02ミリ、6個入り。
遥か昔に世話になった頃とデザインが変わったなぁなんて
思い切り現実逃避をしながら
重さが微塵も感じられない箱を何の気なしに振ってみる。
完全に空だ。中身は何処へ。

素朴な疑問の答えは視線の先に。
見下ろすゴミ箱の中、吐物にまみれて
やたら溢れてる丸めたティッシュから
薄ピンクの何かの端がはみ出して見えた。


……よし、なにも見なかった。]
(65) yahiro 2020/10/19(Mon) 1:52:13

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[アルコールでぼやけた頭で考える。

記憶をどこかに置き忘れる程酒を過ごすような
自棄を起こす程の何かがあった記憶はない。
何なら数時間分何の記憶もない空白の時間が存在するが。
けれどそれ以外は、何もなかった筈だった。

自分の限界は心得ているし無茶な飲み方をする程
もう若くもない自覚だってある、それなのに。

なにがどうなればこうなるんだ。

酷い匂いのゴミ箱の中身を袋の口を縛って封印しながら
ああそういえば口を拭きたかったんだと思い出して
ついでに漱いで来ようと腰を上げる。

物凄く無防備にぶらぶらしてるけど
まぁ、そうね、服着てる方が違和感なブツを見た後なので。
はい。そうですね。そうだと思います。もうしらね。

取り合えず履くかと適当に手探りで見つけた下着が
これっぽっちも見覚えがない代物だったので
出来得る限り振り返らないようにしている
背後のベッドの方へ雑に放った。
なんか妙にしっとりしてたような手触りが残って気持ち悪い。

見覚えもないがついでに言えば女物ですらない。
けれど驚きもない。
だって、さっきから時折聞こえてる呻き声、
完っ全に男の声だしな。]
(66) yahiro 2020/10/19(Mon) 1:55:48

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[口を漱いで手を洗って小用を済ませて。
シャワーを浴びるだけの体力はなかったので
せめて顔を少しすっきりして戻る。
顔を洗わなかったのはそこまですっきりしたくなかったからだ。
主に頭を。

冷蔵庫から取り出した残り少なかった飲用水を
直接口を付けて飲みながら、点々と落ちている衣服を
横着かつ器用に足で抓んで拾って歩く。
凡そ一人分ではない布を抱え現場へ戻ってみたが
そこは特に何の変化もなく何も解決はしていなかった。
しってた。

やたら乱れたベッドの上に全裸の男が転がっている。
どうにも見覚えがある気がするので眼鏡は掛けない。
確認してしまえば何かに負けてしまう気がする。

何かに。]
(67) yahiro 2020/10/19(Mon) 2:24:21

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[放り出された尻の丸みを眺めてみても特に反応はない。
何がってナニが。よって無罪。
ケツに違和感もない。故になにもなかった。
酒の勢いで如何にかされた不幸なケツはいなかった。

何も出していない訳ではないことは体感でなんとなくわかるが
その辺の不都合な真実には蓋をしておく。
もしそれが現実なら受け止められるわけがないし。]


 ……うん、夢だな。きっと。


[色々キャパオーバーだったしまだ酒も残っているし
吐いて疲れたからもう一度眠ってしまいたかった。

寝て起きたら全部いつも通りの筈だ。そうであってくれ。

そんな奇跡起こり得ないことは割と正しく理解しつつも
理解を拒み祈りを込めて丸出しのケツを押し遣って
床に落ちた布団を拾い、もう一度狭いベッドに潜り込む。

諸々は寝て起きた後の俺に任せる。任せた。はいおやすみ。
心の中で自分に唱えれば、憂いもなく15秒で速攻眠れた。
現実逃避らしいスピードで。*]
(68) yahiro 2020/10/19(Mon) 2:26:26

【人】 サラリーマン 葛西 聡

――朝・自室――


[けたたましい電子音が聞こえる。
けれど俺はそんなものに屈したりはしない。
屈したりはしないので起きないのである。
起きてたまるか畜生。

眠る前の俺は今の俺に全てを押し付けてしまった。
つまり今出来ることなど狸寝入りをすることで
まだ起きていないんだと責任逃れをすることくらいだった。

後ろが何かを探して暴れるから落ちそうだ。
なんせこのベッドは一人用だ、兎角狭い。
既に片足が落ちてるし片腕もはみ出てるが
落ちてしまえば起きざるを得ないので必死でバランスを保つ。

もう何と戦っているのかわからないが
この状況のわけのわからなさに比べれば些細なことだ。

聞き覚えがある気がする声に耳を塞ぐ。
俺はまだ眠っているので何も聞こえません。]
(69) yahiro 2020/10/19(Mon) 2:29:54

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[いっそこのまま慌てて服着て逃げ帰ってくれねぇかな。
もうその間ずっと瞼の裏見てるから。何も見ないから。

それが死ぬほど不誠実だと理解はしているが、それでも
そうあってくれないかと思わずにいられない。
この後も引き続き顔を突き合わせなきゃならねぇ
お互いにとって一番平和に社会人続けられる選択肢だと思う。

ただし例外が一つある。
まずないとは思うし思いたいが相手がノリノリだった場合だ。
どうしようそんな現実受け止めきれない自信しかない。

背中に全神経を集中させて相手の出方を伺いながら
必死で寝たふりを続けた。
それで何かが解決することも無い事くらいは解ってる。
それでも今更身動きが取れなくて、
努めて穏やかに聞こえるよう聞かせるか細い吐息を繰り返した]*
(70) yahiro 2020/10/19(Mon) 2:32:59
サラリーマン 葛西 聡は、メモを貼った。
(a14) yahiro 2020/10/19(Mon) 15:10:04

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[大学に通っていたころバイトをしていた事がある。
金が必要だったわけでもないが学業に熱心な訳でもなかったから
当たり障りのない適当な暇潰しを見つけたつもりでいた。

塾講師だなんて女子高生狙いだと友人には揶揄われたて
そんなんじゃないと苦笑いを返しはしたが
まぁ、そう、強ち否定も出来ない。

勉強をする為に来るのにわざわざめかし込んでくる少女たちが
自分の為にそうしているのだと思えば気分はよかった。
年上の男というだけの付加価値で、少し優しくしてやるだけで
色めき立つ様子に何も感じない方がどうかしている。

流石に女子高生に手は出そうとは思わなかったし
そもそもの話、気分転換程度の軽さの少女たちの細やかな恋心を
たらふく浴びるのが趣旨なのであって
特定のひとりと特別な関係になることが目的ではない。

そのためには誰かの特別であると誤解されるのは旨くない。
故に全ての生徒にこれでもかというくらい
平均的に平等に当たり障りなく接してやった。
女子だけに優しくすればよくない噂が立っても困るので
男子にも、分け隔てなく。

時折男子高生からも熱い視線を浴びた気もしたが
まぁ諸々持て余して悶々とする時期だ。
多少血迷うこともあるだろう。なんて、
特に嫌悪感を抱きもしないと自覚したとか
思ったことなどその程度で、全部、均等に受け流した。]
(146) yahiro 2020/10/19(Mon) 23:42:20

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[……そんな受け流したかもしれないその他大勢のうちの一人が
数年後同じ会社の同じ勤務先の同じ部署に配属されるなんて

そんな偶然、起こるとは夢にも思わないだろう?]
(147) yahiro 2020/10/19(Mon) 23:43:05

【人】 サラリーマン 葛西 聡

――日常のこと――

[肩にやたらしっかりと触れる体温の高い掌と
無駄に近い距離から聞こえる猫撫で声に
思わずぞわりと背筋が震える。
何時もの事だ、今更嫌悪を感じる訳でもない、
単純に耳に擽ったいだけだ。

女子社員がこのやり取りを娯楽にしていることは理解している。
だからまぁ、その辺に向けてのパフォーマンスなんだろう。
良く解らん世界だ、と
他に聞こえないか細さでひっそりと溜息を零す。

自称その手の筋のガチ勢であるところの向かいの席の同期が
何やら珍妙な声で呻いたが聞こえないふりをしておく。
彼女曰く『夜は下剋上年下ワンコ攻め』なんだそうだ。
どんな意味なのか認識することは頭が拒むので
一生知らないままでいたい。

自分にだけやたらスキンシップ過多なことよりも
変に甘ったるく聞こえる話し声よりも、
きっとまた良く解らないチョイスであろう土産の中身よりも

正面から俗にゲンドウポーズというやつらしい姿勢で
射殺さんばかりにこっちを盗み見てくる
同僚の方が余程気になって仕方ない。
生憎と今は頼み事はないので
サービスショットの提供はありません。]
(148) yahiro 2020/10/19(Mon) 23:46:03

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[何かしら彼女に面倒な頼み事をしたいときや
何らかの埋め合わせが必要なときには
この肩に触れる手に手を重ねて、視線を絡めて
ちょっと微笑んで見せるくらいはするし
なんなら此方から同じように肩に触れるくらいはするが
今はその時ではないのであしからず。]


 やぁ、おはよう、御門君。
 それと、おかえり。向こうはどうだった?

 
[差し出されるものを受け取って、当たり障りなく答える。
寂しかったかの問いは適度にスルーだ。
開けていいかと伺いを立てながらも返事を待たずに開ければ
何処かで見たような気もするし
何処で見つけてくるんだといいたくもなるような
謎のキーホルダーが出てきた。なんだこれ。

そこはかとない厨二臭漂うキーホルダーを抓んで翳して
積んだ書類の隙間からこっちを見てる強すぎる視線に
『き み が す き そ う だ』と口パクで伝えたら
そろっと逃げるように視線が逸れたので
これは悪魔避けになる画期的な一品だと理解する。

御門、センスはクソだがこれはこれでナイスだ。]
(149) yahiro 2020/10/19(Mon) 23:47:10

【人】 サラリーマン 葛西 聡

 へぇ、最近はこういうのが流行りなのかい?

 何処に付けようかな…
 ありがとう、大事に使わせて貰うよ。


[気に入ったので感謝の意を込めて送り主へ還元することにする。

土産のチョイスが何時でも絶妙に可笑しいのは
純粋にセンスがクソなだけではなく
このやり取りがただのパフォーマンスに過ぎないという
裏付けのような気もしていたから特に気にしたことはない。

土産にケチをつけるような真似をする気がないのもあるが
こいつだって、勘違いされて変に好意を向け返されたら
困るとかそういう意味だろうと思ってそのまま受け取っている。
よもやツッコミ待ちだなんて、気付ける筈もなかった。

ようは、まぁなんかいい感じに絡んどけばいいんだろう。
適当に女子社員がきゃあきゃあいう程度に。
こいつがしたいのは多分そういう事なんだと思う。
近すぎる距離感に今更怯むことも無く、振り返った先の
それなりに整っているであろう顔面に向けて、
ふわりと柔らかく微笑み返しておいた。

向かいの席が小さくガタついたので多分これで正解だと思う。*]
(150) yahiro 2020/10/19(Mon) 23:50:52

【人】 サラリーマン 葛西 聡

――朝・自宅――

[ヤっちゃった?
かもしれませんしそうじゃないかもしれませんね、はい。
狸寝入りの侭心の中で応える。
というか『なんで裸なんだ』から入らず
ヤったのかを疑問に持つ辺り
何かしらの違和感でもあるのだろうか。まじか、まじか。

幸いあいつにも身に覚えはなさそうだ。
それでも吐いて汚したから脱がせた路線はなしだ。
何故なら記憶はなくとも身に覚えがあるのかもしれない。
身に、というか、尻に。

若かりし日に酔ってやらかしたことはなくはない。
けど女相手だし違う穴に間違えて入れたなんてことはない。
そっちを開拓する経験値はゼロの筈だ。

ほんとどうしてこうなってるのかわからないが
今大人しくともネジの外れた俺が何かやらかした可能性は
なくもないんじゃないかという不安がここにきてひしひしと。
……まずいな、一気に不安になって来た。

心臓が変にばくばくいいだした。

この場を無人にしなかったのはだるかっただけじゃない。
起こして責めるなり話し合うなりする気があるなら
それに従う意思はあったからだ。
その程度の僅かばかりの罪悪感くらいはある。]
(151) yahiro 2020/10/19(Mon) 23:52:49

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[罪悪感くらいはある。
出来る事なら謝罪でもなんでもしたっていいし
したいと思わない訳でもない。
けれどそうするのが本当に正しいのか、どうするのが最善か
そこがわからないから判断を押し付けた卑怯さは
自分自身だけが理解している現状だ。

こいつだってなかったことにしたいかもしれない。
俺はそうしたい、是非とも。
そんな願望が抱かせる選択肢を否定しきれず
こうして狸寝入りを続けていれば
ごそごそ身支度を整え始めた気配を背中の向こうに感じた。

正直、ほっとしたのは否めない。

なにかあったとしてもなかったとしても
このまま帰ってくれたら俺は「しらなかった」で押し通せる。
最低だなんて誰に言われずとも解っている。
けれどそれが互いにとって最善だとあいつが選んだのなら
あいつが選んだのだからとあいつの所為にして
俺は大人しく従うだけでいい。

何もなかった顔をして昨日の延長を過ごせばいい。

そんな風に安心したのもつかの間。
聞こえた声に、思わず声を荒げそうになった。]
(152) yahiro 2020/10/19(Mon) 23:56:31

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[は?



は??



まるで覚えていたかったみたいな情けない声色に
今迄どんなにツッコミを求められようとも
気付かずスルーしてきたが
ここにきて初めてツッコミを入れたくなった。

え、まってこれ本当に俺が食われた路線ワンチャンあるのでは?
そう思ってしまうのは責任転嫁したい願望の現れだろうか?]
(153) yahiro 2020/10/19(Mon) 23:57:44

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[それにしたって良く使い物になったよなぁという
疑問が消えたわけでもない。
酒も入っていてしかも男だ。
いや判断力がクソになっていたから男も女も
あんまり判別できていないところを云々。

なくはない、のか?
いや、ないだろ?

疑問符一杯で混乱しきっているところに
不意打ちを喰らったのがまずかった。]


 ……っ、…ひ ぁ。


[こいつの甘ったるい声と擽る吐息の温度に、
毎度ざわざわしてる程度に、そこは弱い。

咄嗟に手で覆い隠して何をするんだと責める様な眼差しと
可笑しな声が出た事への気恥ずかしさに
僅かばり赤い顔で睨み付けてから…

……ああしまった、狸寝入りの最中だったのだと
思い出したがなにもかもが遅すぎた。*]
(154) yahiro 2020/10/19(Mon) 23:58:59

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[そう強く叱りつけた訳でもなく
ただ少し不満を訴えた程度の心算だった。

たったそれだけで狼狽えているのが
眼鏡が足りない視界にも見て取れた。
珍しいこともあるものだとぽかんとしてから
そういえば何時もと違う状況なんだと思い出す。
昨晩酒にやられたらしい頭の回転は未だ鈍い。

どうするか、この場合謝ってしまうのが正しいんだろうか。
忘れたことを惜しむくらいなら
一緒に楽しんだことにしてしまえばいいのか?
ついでに此奴が誘ったことにしてしまえば
お互い合意の上ということになる。

肘をついて身体を起こし眼鏡を掛けて
ぼさぼさの髪を掻きながら
保身のためだけの卑怯な思考を巡らせている間に
先に復活した隣から元気のいい声が聞こえた。

痛みはないが少々響く頭がぐらんと揺れて。
急に暴れた隣に揺らされたベッドに何事かと
視線を隣に向けた時には随分と低いところに頭があった。

元気だな、なんて場違いなことを考えた。]
(197) yahiro 2020/10/20(Tue) 15:19:23

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[憶えていない癖に潔く謝る清々しさが眩しくて目に痛い。
俺もそうあるべきだね、うん。みならいたいわ。
まるで他人事みたいに考えながら体を起こす。
パンツくらい履いて二度寝すりゃあよかったなと
起き上がって胡坐をかきながら思った]


 ……や、俺の方は、特には。

 乱暴、って…ほどのことは、べつに
 殴られた形跡もないし、痣も…あざ…


[いやこの場合の乱暴ってそういう意味じゃねぇなと
気付いたのとパンツの不在を思い出して見下ろす先…
太腿の、内側辺りの妙な位置に小さな赤色を見つけて
こんなとこなにしたんだろうと指で引っ掻く。まぁいいか。

そんな事よりこう…こいつのせいみたいにするには
どう答えるのが正解なのか。働かない頭で考える。
5分くらいはこいつのせいにしたい。是非とも。

無意識にそう考えていることに気付いて
僅かばかり生き残ってる罪悪感にちくりと胸がんだ]
(198) yahiro 2020/10/20(Tue) 15:19:46

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[俺の根性が特別腐ってるわけでもなく
会社の同僚、くらいの認識ならそんなもんだろう。
罪悪感は在れど保身の方が大事。だって自分の方が大事だし。

或いは良心と誠意の塊みたいなやつなのかもしれないけど
会社で見せてる表面しか見てこなかったから
こいつのことなんてよくわからない。

けど、そうだな、もしかして、もしかしたら。
他の誰かになら俺と同じ程度であっても、
他の誰でもなく俺相手だからこそ
こんな必死に頭下げてる理由があるのだとしたら、……]


 御門君、きみさ……


[俺の事すきなの?なんて
思わずストレートに聞きそうになって流石に呑み込んだ。

俺の事好きだから、嫌われたくなくて
そうしてるんじゃないか、なんて、考えたら…
日々のやたら過剰なスキンシップも
犬の仔みたいに後ろを追いかけてくるのも
俺の顔を見る度ちょっと浮かれた顔をするのも、全部
俺の事好きだからだったんだと、考えたら…

すこし、かわいいきがしてきて。]
(199) yahiro 2020/10/20(Tue) 15:22:15

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[ああ、悪い癖だな、と思いながらもにやけそうになる。
他人からの好意を一つたりとも正面から向き合わずに
ただ貪って過ごしてたキモチイイ時間を思い出す。

もう一度、あれがたべたい。

そう思ったら無意識に手が伸びた。
ずっと低いままの位置にある頭をぽんぽん撫でる。
子供をあやすような手つきから始めて…

ああ、ちがうな、ワンコなんだったか、なんて
同僚の言葉を思い出して撫で方を変える。

毛並みをなぞって、皮膚を擽って
顎の下を擽る様にして視線を上げさせる]


 覚えてない程飲んだ割に、元気だね。
 やっぱり若さの違いかなぁ…
 30越すと本格的にやばいって聞いたし…

 きみは?
 何処か痛んだり、気持ち悪かったり、ない?

 ほら、頭上げて。
 からだはへいき…?
(200) yahiro 2020/10/20(Tue) 15:22:59

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[自分で思ってたよりも簡単に、甘ったるい声が出た。
普段の穏やかなだけで平坦な声よりも
ほんの少し媚を乗せた、甘やかす声だ。

悪戯をしてしまって、俺に叱られることに怯えてる
俺のことが大好きな、いぬ。

年下のなれなれしい後輩じゃなくてそう見えてきたら
甘やかしてやろうという気にもなる]


 まだ早いね。
 始発はもう走ってるだろうけど…

 家どの辺だっけ、出勤前に一度帰るなら…
 あれ?今日何曜日だっけ。


[先の衣服収集で、俺のパンツは終ぞ見つからなかったので
裸の侭ベッドから降りて替えのパンツを取りに行く。
裸を曝す羞恥心なんて男相手ではないに等しい。

少女たちの砂糖菓子みたいな憧れの延長の恋心とは違う。
こんな三十路男の体を見たいと思ったりするんだろうかと
想像してみたら愉快で、わざと隠さなかった節もある。]
(201) yahiro 2020/10/20(Tue) 15:23:40

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[拾ったシャツと地味なボクサーだけの楽な格好で
未開封のミネラルウォーターを手に戻る。
500mlのがあれば便利だったがでかいのしかないし
冷やしてたのは飲み切ってしまったから、
氷を入れたグラスも添えて]


 はい、水飲んだ方が良いよ。

 掃除は別にしなくていいけど、トイレ使うならごめん
 僕が吐いてる可能性が高いから汚してるかも。
 少し飲み過ぎると必ずやるから…。
 

[グラスを手渡して、重たいペットボトルを傍に置いて
この部屋も若干げろ臭いのでベランダに続く窓を開け放つ。
大きな窓から一気に吹き込んだ朝の少し肌寒い風に
身震いをしながら暖を求めてベッドに戻り
腰かけた姿勢から上体をぽすりと倒した。]


 僕も、余り覚えてないんだけど。
 これ、君の普段使いのやつ?
 じゃないなら、…

 僕が、そのつもりで買って来た可能性もね、うん…
 なくはないと思うんだ、多分。

 確か飲み足りないってコンビニに寄った記憶は
 なんとなく、ある気がするし。
(202) yahiro 2020/10/20(Tue) 15:25:01

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[外のフィルムと紙箱と、分別するのが面倒で
置きっぱなしにした空箱を掲げて揺らして見せる。
黒地に金のコンビニ限定デザインだったか。
ここ数年は不要の代物だったので詳しくはない。

まぁそんなことは如何でもいい。
このしょぼくれた俺の犬を、如何慰めてやるかが問題だ。
何処までなら抵抗なく差し出せるか
幾ら与えればこのまま俺を好きで居るか
碌に働いてない頭を酷使してかんがえる。

俺も合意の上だった可能性をちらつかせたら、喜ぶだろうか?
それとももっと…?そろりと顔色を窺えば、
俺の犬はどんな顔をしていただろうか?*]
(203) yahiro 2020/10/20(Tue) 15:25:13

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[撫でる手から逃れる様子も、一度犬に見えてしまえば
叱られることに怯えているようにしか見えなくて。
拒まれているだなんて露ほども思わない。
久しぶりに好物の『他人からの好意』の気配を察して
頭の中はすっかり浮かれ切っていた。

今迄ずっと独りだった訳でもない。
恋人と呼ぶ存在は時折いたが何時だって
彼女たちに求められるのは
同じだけ自分を愛してくれる事であって
俺が好きだったわけではないように感じた。

『私の事なんて本当は好きじゃないんでしょう?』
なんて泣かれたりもしたが
付き合ってくれと云うからYESと答えただけで
俺も君の事が好きだったなんて一言も言っていないのに。

俺を好きでいてくれるなら一緒に居る。
ただそれだけのYESに同じだけの見返りを要求されるというのも
中々無茶苦茶な話だと何時だって感じた。
或いはもっと時間を掛けたのなら
彼女たちを本当に好きになることもあったかもしれない。
けれど皆その前に俺の傍から離れて行った。

何故自分から一方的に気に入っただけの相手に
最初から同じだけ好かれることを当たり前のように望むのか。
何時だって俺には理解できないのだと思う。]
(235) yahiro 2020/10/20(Tue) 22:25:40

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[なるほどなぁ、なんて改めて、しみじみと。

水を吹いたまま暫し硬直した様子を眺めて
そういえばティッシュないんだったと思い出し
予備を取りに行きながら思う。

行為があった可能性に関しては
覚えてないことを嘆くだけの癖に
俺が積極的だったかもしれない事に
そんなにあからさまに狼狽えるのか。

水を吸ってびしゃびしゃになった胸元を
もう一度寝転がっただらけた姿勢で
適当にティッシュで押さえてやりながら
にやけそうになる口元を誤魔化す。

うん、悪い気はしない。

俺に好かれてる可能性、そこまでないと思ってたのに
あんなに懐いて尻尾振ってたのか。
なにおまえ、かわいいね。

丁度いいように思えた。
俺は好きでない相手にでも好かれていると気持ちがいいし
それが男であっても然程抵抗も嫌悪もない。
可能性ゼロと承知で今迄健気に俺を好きでいたらしい。

弄ばれたと嘆く女をまた一人増やしてうんざりするより
こいつを捕まえておく方がコスパがいいんじゃないか?なんて。]
(236) yahiro 2020/10/20(Tue) 22:26:30

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[でもだからって素面でもう一度抱けるかって言われたら
即答で無理って言えちゃうんだよなぁ。

勃つ気がしねぇ、一oも。
むしろなんで誤作動できたの?神秘じゃん?]
(237) yahiro 2020/10/20(Tue) 22:27:10

【人】 サラリーマン 葛西 聡

[付け込むってなにをだ。
男と、男で、合意のセックスだったかもしれませんって
そんな会話の何処で何を付け込むって言うんだ。
女だったらまぁ一発やらせてやったんだから責任取れみたいな
そういうあれもあるでしょうけど、けど男だ。どっちも男。

言ってることがなんかもう完全に
俺に気のある女の言い分にしか聞こえなくて
なんかもう可笑しくなってくる。男なのに。

そう…お前、俺の女になりたいのか。
俺がお前の事なんて好きじゃなくても
うっかり酔った勢いで抱いただけなんだとしても。

次に続くの台詞を想像してみる。
『そんな風に言われたら、期待しちゃいますけど…』?

あ、ちょっと外した。
だから何を如何付け込むんだというツッコミは
喉の奥で封じておく。多分そういう空気じゃないし。

腕を掴む力は其処まで強くない。
けれどこれはマウントを取られているんだろうか。
犬の躾に上下関係は大事だと聞いたことがある気がする。
さて、どう躾けるのが正解か…]


 けど………
(238) yahiro 2020/10/20(Tue) 22:28:04

【人】 サラリーマン 葛西 聡

 …けどさ。
 きみは、僕に酷い事なんてしないだろう?


[怯えて伺うでなく、悠然と微笑んで。
質問でなく確認の音で言葉を紡ぐ。

俺に嫌われたくないおまえが。
俺に無理強いできるって言うのか?
ちがうだろう。
隙があったら噛付くのか?
ちがうだろう。

言葉なく問いかけてみたら、ちょっと楽しくなってきた。
いいこにできたら、褒めてやろう。
失敗したら、如何叱ればいいだろうか。
犬であることを投げ出して、人に戻るなら捨てたらいい。

さて、どうするのが正解だと思う?
回答を求めるように小首を傾げる口元が
隠しきれずに口元を歪ませる。

その笑みを乗せた俺は随分と悪い顔をしていただろう。
お前に好かれていることを理解したうえで
そこに胡坐をかいているような、
酷く、ふてぶてしい顔をしていたと、思う。*]
(239) yahiro 2020/10/20(Tue) 22:29:21

【独】 サラリーマン 葛西 聡

/*
おれのわんちゃんかわゆいな。
(-90) yahiro 2020/10/21(Wed) 0:33:41

【独】 サラリーマン 葛西 聡

/*
というかおれはわりとくずすぎなのでは?
(-91) yahiro 2020/10/21(Wed) 0:35:07