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人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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視点:


【雲】 トト  

   

  「 知っていた、はずだった? 」


  これまでとは違う、冷たい声に、
  胸の奥がざらりとした。

  どうして私が苦しくなるのだろう。



       ・・・・・・・・・・・・
       私はなんの関係もないのに───。
 
 
(D0) papico 2021/07/10(Sat) 14:48:28

【雲】 トト  

   


  「 満たされている、か ……

    私はそんな風に感じたことがないわ。 」


 きっとそこの認識から異なっていた。
 そして彼も満たされては見えないのだけれど。


 満たされたのなら、その先に幸せはあるのかしら。
    
 
  「 私たち、
    相手選びを間違えてたかもしれなわね。 」


  だって全然、望むものを持ってないのだもの
  って、冗談混じりに苦笑いを浮かべた。
 

  それから ────


  沈黙の後の答えにまた、何かが震えるのを感じた。
   
 
(D1) papico 2021/07/10(Sat) 14:49:48

【雲】 トト  

   


  「 必要と ………… 」


  消え入りそうな声を反芻する。

  それは私もずっと求めていたもかもしれない。

 
(D2) papico 2021/07/10(Sat) 14:49:52

【雲】 トト  

   

  「 ねぇ ────


    私は貴方を、
    三月ウサギくんを、必要としているわ。 」

  
   
(D3) papico 2021/07/10(Sat) 14:49:57

【雲】 トト  

   
  

  「 この一夜、

    お互いを必要として過ごさない?  」

 
  必要とし、必要とされれば、
  満たされて幸福は訪れるのか。

  それを確認するために、私たちは今
  ここにいるんじゃないかって。
 
 
(D4) papico 2021/07/10(Sat) 14:50:10

【雲】 トト  


 



       例えそれが、上部だけの感情でも。 **

 
(D5) papico 2021/07/10(Sat) 14:50:14

【雲】 トト  

  


  ─── 出会うべきではなかったのかもね。>>D7

             

  否定できない結論が出たのなら
  今すぐチェックアウトする選択肢だってあった。

  だけどそれを選ばなかったのは、
  どこかでまだ、期待を捨てきれていなかったから。

 
(D12) papico 2021/07/11(Sun) 11:41:54

【雲】 トト  




  夜が明ければ、魔法は解ける。

  シンデレラの靴は、どこにも存在しない。



  
(D13) papico 2021/07/11(Sun) 11:41:59

【雲】 トト  

  


       それならせめて、

       魔法のかかった時間だけは──
  

 
(D14) papico 2021/07/11(Sun) 11:42:07

【雲】 トト  

  


  「 分かったわ。

    この部屋にいる間だけは、
    私と貴方は特別な存在。
    今の約束は、魔法が切れるまで忘れてちょうだい。

    ……… 
 
    有意義な夜になることを、願ってる。 」


  言い終わると立ち上がり、
  部屋で一番大きな窓へと手を掛けた。

  いつの間に空は彩りを消して
  替わりに街の灯りがまだ今日は続くと
  夜を照らしていた。

  高すぎないこの場所からの眺めは、良い。
  
(D15) papico 2021/07/11(Sun) 11:42:58

【雲】 トト  

  


  「 夜のはじまりね。 」


  必要とし、必要とされる。
  それがうまくできるかも分からない。
  更にはその先が見つかる保証なんて何もない。


  だけど ………


  「 一緒にみない? 」


  少しだけ勇気を出して、彼の服の袖を引いた。**
 
(D16) papico 2021/07/11(Sun) 11:43:06

【雲】 トト  

  

  互いを必要とするというのは、
  具体的にどういうことなのか? >>D19

  そんなの言い出した私にだって分からない。
  

  もしかすると、
  幸せを感じるよりも難しいことなのかもしれない。

  けど、心が感じるよりはきっと、
  形だけでも何かできるんじゃないかって、
  袖を引いたの。

  結果、驚くことになったのは私の方。
  
 
(D22) papico 2021/07/12(Mon) 8:33:44

【雲】 トト  

   


  「 愛っ ………!? 」


  形だけとは言ってもよ。
  そんな歯の浮く呼ばれ方をしたのは
  生まれて初めてだったのだから。

  冷静に …… 冷静に ならなきゃ…………


  「 ありがとう、 ………愛しい人。 」


  口にしてみて本当にこれが正しいのか
  疑問に思いながら、差し出された手を取る。

  ここは舞踏会ではない。
  誰もいない、ふたりだけの世界。
  目の前には夜景が広がる。
  こんなロマンチックは夢を見てはいけなかった。
 
 
(D23) papico 2021/07/12(Mon) 8:34:11

【雲】 トト  

   

  「 ……ウサギくんが必要とされたいのは、

    家族?友達?それとも、恋人? 」


  名前をフルネームで呼ぶのは諦めて、
  確認の問いかけを。

  だけど重ねた手には、ぎゅっと力を込めて。


  「 私はね ……… 」

  
(D24) papico 2021/07/12(Mon) 8:34:20

【雲】 トト  

   


  「 誰でもいい ……… 誰でもいいの。


    だけど、家族は私を必要としていないし、
    貴方とも家族にはなれない。

    友達とも損得でしか付き合ってこれなかった。
    本当の意味で必要とし合える存在なのか、
    分からない。 」


  そうなると、選択肢はもうひとつあるけれど……


  「 恋人は、もっと分からない。どんな存在なのか。

    恋愛はロマンチックに見えて愚かだと。
    そう教わってきた。
    だから私は、恋も知らない。 」


  こんな状態で身勝手な提案をしてごめんなさい。
 
(D25) papico 2021/07/12(Mon) 8:34:53

【雲】 トト  

   


  「 貴方は、どう?

    私は何になれば一番、
    貴方の役に立てるのかしら。 」**

(D26) papico 2021/07/12(Mon) 8:36:58