ザクッ☆とした直後、貴方が離れるよりも先に処刑対象は唇を震わせた。

「君本当変わらないなあ。そういうところが、美徳なのだろうね」

「私が変わってしまったら、
　変わらない私を信じて損をした人らに
　申し訳が立たないからな。
　死ぬまで変わらないよ、私は」

では、また。そう言ってレグルスは貴方から離れていった。

「拳闘士の煮付けはおかしいだろ。
　仮にあったとして、それは多分剣士も聖職者も盗賊も煮て食う食人文化だ。少なくともその土地への旅行はやめとくことをおすすめする」

（4日目の時空）
「ヌンキか、今は待機中だ。
　……待機中という名の、暇だ」

ちょっと目をそらしながら言う。

「このゲームは会話も要素の一つだろうからな、
　ご相伴にあずかるとしよう」

どうやら、むちゃくちゃに暇だったらしい。

(4日目時空)
「お、暇？それならよかった！」

やったね〜！と言わんばかりに目を細めて笑ってみせる。

「レグルス殿、カストル殿とパン作っていただろう？俺もさ〜是非ともきちんと教わってみたいと思ってね！よかったらどうだい？」

パン屋という役職はこの船でゲームをしてから割り振られたものだから、こんな質問も困るだろうとは思ったものの。
楽しそうなので聞いてみた。使用人、時折ノリがめちゃくちゃ軽くなる。