【人】 XII『吊された男』 ユグ[アリスを祝う合唱隊が、女声合唱に限るものではなく可能な限り全員で歌を歌いたいという計画と知れば、ユグは一も二もなく頷いてその計画に賛同した。 歌の練習もしたけれど、何よりも人を集めるのに精力的に動き回る。 歌でなくとも、手拍子でも、カスタネットでも。 アリスへの祝意を中心として証持ちたちがひとつの計画に参加する。これほど素敵なことが他にあるだろうか。 一度 ユグの参加を懸念して 断られたとは知らず、ゼロにも声をかけようとした。声だけはかけるに至ったか、それすらも避けられていたか。当日になっても諦めなかったが、最終的な結果は旨の知るとおり>>169。 それでも、ひとり参加者が増えるたび、心から喜んだのは事実。] (195) mmsk 2022/12/14(Wed) 21:18:24 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[そうだ。 僕らが ちょっと 魂の反発も拒絶も、気持ちの問題だ。 神話の昔、 箱庭の子たちは諍いを表出させて、すべてを壊してしまった。 けれど僕らは彼らではなく、ひとは過ちから学べるもので。 今度こそ僕らがひとつになれば、 いつかの刻と約束をした幸せな世界が叶うのだ。] (196) mmsk 2022/12/14(Wed) 21:18:50 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[僕らが争わなければ、崩壊は起きず。 誰も僕らを傷つけることなく。 神は微笑み。 そこに幸福だけがあるはずだ。] (197) mmsk 2022/12/14(Wed) 21:21:53 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[にわかに騒がしい朝。 身支度を済ませ、カルクドラから借りた本を読んでいれば、職員のひとりがどこか不安げな表情を浮かべてホールに集まってほしいと伝えに来た>>3。 断る理由もなく従う。そうやって集められたのが、21人。 前に、知らない顔が立っている。 それが意味するところを、知っている。] (199) mmsk 2022/12/14(Wed) 21:22:39 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[『世界』はもう戻らない、どこかで死んだのではないかという口さがない噂。 それらを話半分に聞いていた。 もしも亡くなったのならば、生まれるのを待てばいい。 洋館に集まった21人は自分を含めてまだ若く、5つで引き取られてきたアリスの例からすれば、次代の『世界』が生まれこの洋館にやってくるまでの期間を待つことくらいは叶うだろう。 むしろ、その間を平穏無事に過ごし心安く暮らせる絆を作り待つことこそが自身の至上命題なのではないかとすら思っていた。 その『世界』が、目の前に立っている。 顔は知らなかったが、疑うべくもない。 22人の証持ち。様々な思いの入り混じった空気。] (200) mmsk 2022/12/14(Wed) 21:23:06 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ (202) mmsk 2022/12/14(Wed) 21:24:03 |
【人】 XII『吊された男』 ユグはい。喜んで。 あなたのお望みのままに。 [選びなさい、と言われる間もなく、かの人の望みを承諾していた*] (204) mmsk 2022/12/14(Wed) 21:25:06 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a28) mmsk 2022/12/14(Wed) 21:27:17 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a31) mmsk 2022/12/14(Wed) 22:14:35 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a32) mmsk 2022/12/14(Wed) 22:15:05 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[神様が去ってしまうなら、ほぅ、と熱に浮かされたような息を吐いて。 それからようやく、歓喜のままに他20名の姿を見た。 ああついに僕らの幸福がやってきたのだ、と言わんばかりに。 けれど。] ――…………ええ、と。 [そこに満ちていたのは、喜びだけではなかった。] (261) mmsk 2022/12/15(Thu) 0:34:10 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[どこか怯えたようなアリス>>@0の姿。ヒナギク>>247が抱き寄せて、チェレスタを呼んでいた。 トリスは楽しそう>>@2だったけれど、シールは自失している>>@1ようにも見える。 アリア>>50はフォルスの答えを求めていた。フォルスの見る夢>>0:235は、ユグの思想に少し近いところがあるような気がしていて、彼の答えなら自分も気になる。 エーリク>>104は立ち尽くし、シトラ>>230の袖を引いている。そのシトラは、アリアの薬草園に行くのだろうか。 マドカ>>165とクロ>>131は喜んでいそうだけれど、戸惑いも交じっているようにも見える。 カルクドラ>>183は沈思黙考しているようだ。キュリア>>236は随分と困惑しているようで、かの人の問いを受け止めるので精一杯、に見える。 他にも、それぞれ。悲喜こもごも、という言葉はこのために作られたのではないかと思うほど。] (262) mmsk 2022/12/15(Thu) 0:34:34 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ……その。 アリスは、大丈夫、ですか。 [昨日輝かんばかりの笑顔だったアリスの瞳が、不安げないろに染まっているのは心苦しく。 ヒナギクにそっと、問うてみる*] (265) mmsk 2022/12/15(Thu) 0:40:28 |
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。 (a42) mmsk 2022/12/15(Thu) 1:23:43 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[アリスの様子は気がかりだった。 昨日、あんなにも楽しそうにしていたのに。 突然の世界――ひいては神様の来訪に不安を抱いたのなら、それを宥めてあげたかった。何も憂うことなどなく、これは喜びなのだと伝えたかった。 その間にも、様々な思惑は行き交う。] (345) mmsk 2022/12/15(Thu) 16:35:28 |
【人】 XII『吊された男』 ユグ[耳についたのは笑い声>>296。それから視線>>297。 『誰かさん』などと言いながらこちらを見てくるのだから意地が悪い。 昨日も、一昨日も、そうだ。 アリスの誕生日。愚者たる彼女を悪魔が祝福する姿がそこにあれば、いつかの悲劇も遠のくのではないか。それをかたちで示せるのではないか。 そう思って何度も追いかけても、言葉交わせたのは一度だけ。 しかも得られた答えも芳しくなく、歌ってる間なら僕が避けられるから顔を出す、というような話。 とはいえ、その理屈は否定しかねるところもあり、せめて顔を出してくれるなら、と了承したのだけれど。 結局クリスタベルと中座したのを知っているし(歌い終えたからかもしれないが)、今もそうだ。 どちらでもいい、なんて曖昧な意見を出しながら、クリスタベルに手を述べている>>298。] (346) mmsk 2022/12/15(Thu) 16:35:46 |