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人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

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視点:


(a4) 73u 2020/05/13(Wed) 0:18:15

(a14) 73u 2020/05/13(Wed) 7:56:55

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[カーテンの隙間から射した朝日に薄らと目蓋を開ける。ガーネットに似た色の瞳から見えた景色は夢現が混濁している様に映った。このソファの手触りも懐かしい。実際触れるのは勿論初だと言うのに。嗚呼、もうすっかり紅茶の香りはしていないな。]

〜 10年以上前 〜


ユウェル姫……、恐れ入りますが次期王女となられる方が私なぞの部屋で御寛ぎになられても困ります。
きっと、爺が心配しておりますよ。

[王宮の一区画にある、使用人の住まいの一室に2人はいた。マッド……否、『マシュー』が王室より借りている部屋だがごく偶に宝石が転がり込む。こんな処を他の使用人に見られたら宝石泥棒と間違われても弁明は不可能だ。ソファに腰掛け、異国の刑法書を読むマシューにベッドで寝転ぶユウェル姫はキラキラと笑顔を向ける。その時も、傍のテーブルには王室から賜ったブーヨプスキュリテ名産の紅茶があったのを覚えている。]

[鏡に映った彼の姿は埃一つ付いていない紅色の軍服を纏った騎士であった。脇には王家の紋が柄に彫られたサーベルが立て掛けてあり、その上にはシルクハットが被さっていた。まさか、誰も彼を『mad(狂った様な)』とは呼ばないだろう。無論顔に奇抜なメイクも無い。整えられた髪は背中まで伸び、リボンでひと結びにされていた。]

[眼鏡を外し、ブラックオキニスと同じ色の瞳を擦った。"齢40代"にもなると無駄に目へ疲れが溜まる。さて、本日姫君は何を御所望か?遠征先で異人から学んだ『手品』とやらはいい加減ネタも尽きてきたというのに……。]
(93) 73u 2020/05/13(Wed) 21:40:53

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

〜 現在 〜


店主、アルジャーノン店主……いない。
何処かへお出掛けですか?

[意識が次第に現世へと帰納する。寝癖の付いた側頭部をワシャワシャと整え、渇いた喉に潤いを与えようとテーブルに置いてあるポットへ手を伸ばす。冷たい感覚が指へ伝った。]

ー あの魅惑的な貴婦人もいない。

さて……問題は寝てる間、誰かにこの醜態を目撃されていないだろうか?それが心配だ。

[いつの間にか足元に落ちていた帽子を拾い、被る。ピンと鍔を弾いた。彼がアルジャーノン店主のメモとその下に包まれている装束を見つける>>15のは、それから直ぐの事であった。]

ー む、何やら早速外に気配が……。>>85 >>91 *
(94) 73u 2020/05/13(Wed) 21:41:33
(a42) 73u 2020/05/13(Wed) 21:48:22

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[彼は帽子の鍔をグッと引っ張り、顎位置まで下げる。そして一気に帽子を元の高さ迄戻した。白粉をベースにしたメイクが真新しいものに戻る。また、ピンと帽子の鍔を弾く。彼は気づいていないが、寝癖はまだ直っていない。]

[>>15、店主が残したメモを手に取り読みながらポットを掴む。もう次期正午だ。昨日出されたポットはすっかり冷たくなっていたが、飲みかけの紅茶が入ったカップにその中身を継ぎ足すとフワッと湯気が舞った。シンフォニー調の懐かしの匂いが鼻先を擽る。来客者にも御裾分けを……。マッドはカップを指で突いた。ピョン、ピョン、と、湯気が踊るカップから空のカップが2つ、テーブルの上にスライドした。]

[その時、ふと仕立て屋の扉が開く。]

おっと……、いや、申し訳ない。
ぼくとしたことが、来客を予期できなかった。

いらっしゃいませ。御嬢さん。>>95
ぼくの立場でそう言っていいかわからないけど。

[彼はその少女に微笑んだ。何処からか取り出されたカップに温かな紅茶を入れ、彼女へ手渡す。*]
(98) 73u 2020/05/13(Wed) 22:20:26

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー 本当に繁盛する店だ。

[少女の背後から長髪の男が顔を出す。>>97
その男優りな風体から見回りの騎士の1人か?と、少し身構えたものの女と2人組の様子。何やら煤と錆の臭いがする。反射的に眉をピクリと動かし不快を露わにしてしまったが……男は友好的で挨拶の声色からも晴天風靡の様な清々しさを感じた。]

こんにちは?嗚呼、もう昼だったね。
失礼、少々時差ボケしていまして。
いらっしゃいませ旦那様。

ー 正直な話、此処までこの国で人と関わる事になるなんて。夢にも思いませんでしたよ。

[マッドはにこりと笑い、テーブルのカップにブーヨプスキュリテの紅茶を注いだ。*]
(100) 73u 2020/05/13(Wed) 22:35:20
(a47) 73u 2020/05/13(Wed) 22:42:25

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[>>104少女は行儀良くマッドの側にあった椅子に腰掛けていた。座る姿を花で例える諺が異国にあったが、何だっただろうか。しかし、この"少女"、幼顔の割に柔らかく女性らしさのある身体付きをしている。踊子というだけでなく、これは歳相応のものだろう。"御嬢さん"は失礼な物言いだっただろうか?言い訳をするなら、10年程前の彼女とどうしても重なってしまったからだろう。彼女は覚えている。]

嗚呼、衣装の仕上げね。
少し事情を説明してもいいかな。

[勿論長い間隔に加えこの顔、この"姿"では彼女の方から気付く由も無いだろうが。一方、後から入ってきた男は昔からこの国にいた人物だっただろうか?マッドは記憶を辿る。]

……?背後の御婦人は御入りになられないのですか。折角紅茶を用意したのに。

[赤いヴェールの少女……踊子が、男に笑顔を向けるのを他所に、彼は扉の影に隠れた女性>>105の方を覗き込んだ。*]
(112) 73u 2020/05/13(Wed) 23:16:30

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

……?ぼくの帽子がそう気になるかい?>>108
気に入ってるんだ。親友と言ってもいい。

スタンレー様。お初に御目にかかります。
ぼくはマッド・リヒター。マッドです。
見ての通りしがない道化師……以後お見知り置きを。タナバタの様な政こそ我が生業の楽園ですよ。

[帽子の鍔をピンと弾いた後、その手でスタンレーに握手を求めた。]

[スタンレー……会うのは初めてだが、その名前はマッドが旅した異国にも知れ渡っていた。彼が"深蒼の機関設計士"か。北の果てで、そんな異名を聞いた事がある。間違い無くブーヨプスキュリテを代表する職人の1人だ。加えて、その異名に負けず劣らずの色男の様子。]

ー タナバタなんてお茶目な政だ。
こんな修羅場に似た光景もありますよね。

[スッと踊子の座っている椅子の側にあるソファ迄戻り、自分のカップに入っている紅茶をズズーっと啜った。嗚呼、まだアルジャーノン店主は帰って来ないのだろうか>>16。仕事がこんなにも溜まっているのに。*]
(116) 73u 2020/05/13(Wed) 23:45:02

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー これはこれは。この子はもう。>>118

[視線を感じる。物珍しさの興味に混じり、公文を繰り返し検閲される様な"探り"の感覚がある。だが慌てる事も無いだろう。彼女との関係は御近所さん程度(実際に近所に住んでいた訳ではないが……)だった。姫君と同じ世代の子供達には『手品』のウケが良かったのだ。子供は国の宝だ。よく磨き、宝自身にも幸福を与えなければならない。その時の宝石の一つが、かの踊子だったという、それだけの話。そんな昔の事を覚えている子供がまだいるだろうか?]

[マッドは踊子……マチと目を合わせると、不敵な笑顔でにこりと笑った。しかし、このタイミングで、偶然にも彼女の興味は扉の影の女性に移った様子。*]
(123) 73u 2020/05/14(Thu) 0:20:15

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

スタンレー様>>122に"御嬢さん">>118
そう。アルジャーノン店主は今何処かに出かけているんだ。
ぼくは友人というより只の客さ。
もしお時間があるならば、4人で紅茶を嗜みながらゆったりと店主が帰ってくるのを待ちませんか?

[カップは4つ、手に取られたのは3つ。未だ戸惑う彼女へ最後のひとつを勧めようと、彼は扉に向かい亀の様に首を伸ばした。>>117 *]
(126) 73u 2020/05/14(Thu) 0:42:34
(a62) 73u 2020/05/14(Thu) 0:52:02

マッド・リヒターは、スタンレーかしこまりました。その様に聞こえております。>>108
(a63) 73u 2020/05/14(Thu) 0:54:23

(a70) 73u 2020/05/14(Thu) 8:43:22

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー さてはて。

[先刻賑わっていた店内には、マッド1人だけが残されていた。スタンレーとマチは今頃広場でお楽しみだろう。もう1人の謙虚な御婦人の行先は不明だが、特に気に留める事でもない。脚を組みながらソファに座り、紅茶を啜った。深い味わいを今一度楽しもう。]

[とはいえ、彼もそう長く此処で舌を潤している訳にもいかない。半日以上過ぎ昨日のトンズラは王宮にも伝わっているだろう。何か手を打つ必要がある。……だが、毛布まで掛けてくれた店主に御礼も御代も無く消えるのは流石に人の道として許されない。彼が此処から消える時は、やはり店主に一礼した後となりそうだ。次いでに、顳顬に銃を突きつけた事の謝罪も添えて……。]

ー 店から出たら、中堅より上の隊長クラスの騎士にご挨拶でもしに行こうか。次の"演目"は、それからですね。

[彼は、入国後より今まで関わって来た者達全てに世にも奇妙な縁(プレゼント)を残していた。*]
(164) 73u 2020/05/14(Thu) 13:54:57

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

ー 見つけた。>>191

[日と屋根の間に立ち、"千里眼"で目を凝らしていた彼は目当ての人物を見つけた。この"千里眼"、只の望遠鏡とは少し違う。何とも柔らかくラフな格好だがその清潔感ある佇まい、姿勢、凛とした先慶の瞳。彼女がこの国でも最高峰に位置する剣士……騎士である事がわかった。想定し得る年の功からこの国の騎士隊長クラスである事は予想が付く。]

[彼は屋根から屋根へ、軍馬の様に長い距離を跳び、彼女が休憩する公園へ向かった。鳩の群れに衝突するも、いつも通り帽子の鍔をピンと跳ねて笑い、足を止めずして許しを希った。アイスキャンディ産のシルクは伸縮性・通気性と共に抜群で、もう1段階動きを上げても然程問題は無さそうだ。帽子の鍔をなぞった感覚も心地よい。何より、一番は、やはりいい靴だ。感謝しよう、アルジャーノン店主。>>2]
(205) 73u 2020/05/14(Thu) 22:32:14

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[話は逸れるが、先程迄着用していた上下の礼服、帽子、そして靴は、未だアルジャーノンの仕立て屋に置いてある。"着せてある"。色々な葛藤があった彼だが、結局は時の尊さを優先し店から飛び出してしまった。勿論、礼を忘れた訳では無い。彼の残したメモ……"カカシ"には、また再び会う約束の念が縫い付けている。必ず行くさ。]



[公園の隅にある木陰に降り立つ。少し熱を帯び出した日を遮る緑の屋根、そして薄緑色のカーペット。こんな場所で読書でもすれば、ものの数秒で夢に攫われてしまうだろう。しかし、そんな事よりも、彼女がいない。]

ー 擦れ違って……しまった様だ。>>200

[彼はガクッ、と頭を下げた。新調のシルクハットが若干重たくなった様な感覚を得た。*]
(206) 73u 2020/05/14(Thu) 22:33:14
(a98) 73u 2020/05/14(Thu) 22:59:11

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[漆黒のシルクに宝石を撒いた様な頭上を見上げ、それなりの時間が経ってしまった事を認識する。タナバタ、という文化が名を馳せただけあってどんな異国の夜空でもこの絶景には敵うまい。北国の峰で見たオーロラや灼熱の国で見た満月鏡の様な名物以外で、シンプルに、星で空を飾った時、ブーヨプスキュリテの右に出る国はやはり無い。]

[そんな、心に染みる光景を目に歩く。明るく賑やかな市街地より離れ、もっと頂に。遠くでは踊子の舞台が行われている様子だ。笛の音や打楽器のリズムに混じり観衆の声も聞こえている。朝に会った少女……いや、マチもその役を見事に演じているのであろう。ぼんやりと思い浮かべながら、彼は歓声と逆方向に歩いた。]
(249) 73u 2020/05/15(Fri) 8:22:40

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[やがて、背の低い丘の上に辿り着いた。見渡す景色は想像と違う。想像のそれより遥かに美しい。まるで星の幾つかを引いてこれそうな具合に。]

ー おや?

[レインツリーの麓で屈んでいる女性を見つける>>244。その風体には見覚えがある。今朝仕立て屋の中から僅かばかり見えた謙虚な御婦人だ。芝生にじっと目を近づけている。]

おやおや。朝に仕立て屋にメモを残された御婦人ではないですか。こんな場所で再度お目に掛かれますとは……如何なされましたか?

[帽子の鍔を持ち少しだけ上に持ち上げる。彼の顔を一度見ていれば、その奇抜なメイクを忘れるのは難しい。自分の事は覚えているだろうと飄々と話し掛ける。満天の星空で気が抜けていたからか、彼は未だもう1人の女性>>237に気付いていない。*]
(250) 73u 2020/05/15(Fri) 8:23:38
(a111) 73u 2020/05/15(Fri) 8:33:57

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[彼は、彼女の事を知っていた。>>254
随分と昔……此の国から去る最後の新兵入隊式だっただろうか。膝を付き頭を垂れる銀髪の女性騎士がいた。神学生の様な少女に見えた。使用人の噂では、アルジャン家の御嬢様らしい。何故此の様な場に紛れ込んだのか?見た所対した才も感じ無い。花嫁修業でもしていれば良き処を。横目で流し見て入隊式を通り過ぎる『マシュー』。しかし、手を繋いでいたユウェル姫は目をキラキラさせながら彼女を見ていた。その、天使でも目にしたかの様な表情は今でも強く覚えている。そんなユウェル姫に気付いたのか、アルジャン家の小娘は式の際中にも関わらず、にこりと微笑んでいた。この娘は駄目だ。優し過ぎて向きはしない。彼女の名は、スカーレット・アルジャンか……。息を飲んで言葉を絞った。]

……嗚呼、失礼。
こんなにも魅力的な御婦人に気付かぬとは。
無礼を御許し下さい。

[マッドは帽子を取り深々と礼をした。
あれから10年は経った。彼女の姿はまさしくあの時の『御嬢様』が成長したものに他ならないが、今では騎士として、否、"優れた"騎士としての気品を醸している。彼は小馬鹿にすらしていた新兵の成長に少し圧倒された。声色は平静を装えたが、本来の『目的』の為にどうアプローチをかけようか、衝撃で吹き飛んだ考えを取り戻そうとしていた。だが、そう動揺する事も無い。『マシュー』と『マッド』は別人だ。立ち振る舞いも姿も違う。何より、瞳の色が違うのは反論の余地無き証拠だろう。]
(262) 73u 2020/05/15(Fri) 14:00:43

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

貴女も、突然のお声かけで驚かせてしまった様ですね。
この虹掛かった匂いは朝いらっしゃった方と思ったのですが、人違いでしたか?

[咄嗟に対応を>>259の女に切り替える。それにしても、彼女はマッドの顔を確認していなかったのだろうか?今回もメイクを粧した男性の顔に驚く様子が無い。単純に彼の声により反応している感じがした。彼は、彼女の視点の合わない目線を察知し納得する。弱視の者か。ならず者紛いの彼には好都合だ。>>164『気に留め無い』は訂正しよう。仲良くしておく必要はある様だ。]

お2人とも天体観測の途中だった様ですね。
いい場所ですね、星が手に取れそうだ。
本来ぼくの様な『道化師』とは自分自身が星になることを生業としますが、寡黙にしております故少し居させて頂きたい。
嗚呼……なんて良き景色だ。

[彼はそう言うと帽子の鍔を指でピンと跳ねて見せ、彼女ら2人から少し離れた芝生の上に腰を据えた。*]
(263) 73u 2020/05/15(Fri) 14:01:48

【人】 異国の道化師 マッド・リヒター

[彼女がノア・クラインとアルジャンに名乗ったのは聞いていた>>272。ティータイムへの招待を断った件での謝罪を述べ、申し訳無さそうな表情をして彼を見る>273。そして、その場から離れるマッドへ、口を開こうとする彼女。マッドは自分の口に人差し指を当ててにっこりと笑った。そして囁く。]

……ぼくの手持ちでは、この景色程の"演出"はできません。勿論、この演出の一環としては此処にいさせて頂きます。
流石に星を掴む迄はできませんけどね。
今は空を楽しみましょう。貴女を支えてくれる女神に、どうぞ耳を預けてみてください。>>291

[彼はノアにそう贈ると、仰向けになった。小さな虫の音と共にアルジャンの音読が聞こえてくる。気のせいか、今のアルジャンの姿は昔……ユウェル姫に本を読み聞かせていた自分と重なるものがある。偶然だろうか?]

[何はともあれ、こんな近距離にいてアルジャンが彼を問い詰めてくる様な雰囲気は無い。不審者としての警戒の態度を取っていないのだ。ならば、昨日の一兵への無礼も大した報告はなされていないのだろう。警戒心が真夏の氷の様にみるみる溶けていく。今は満天の星空の下、天を仰ぎながら、優しい女騎士と謙虚な彼女の弛帯を聞いていたい。そんな気分だ。*]
(294) 73u 2020/05/15(Fri) 21:10:13
(a119) 73u 2020/05/15(Fri) 21:16:29