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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


門を潜り ダヴィードが参加しました。

【人】 門を潜り ダヴィード

夕闇が濃くなりつつある路地裏。
ひっそりかんとしたその片隅に、何やらを取り囲んでいる数人の影がある。
そこに場違いに明るい声が響いた。

「そうだ!写真を撮りましょうよ、記念ですから」

さも思いついたかのような物言いだが、
当たり前のように差し出された大ぶりなカメラはあらかじめ準備されていたもの。
上機嫌な様子でカメラを構え、被写体へレンズを向ける。
それはまるで幸せな家族写真を撮るかのように、明るく朗らかな声で。


「ほら、笑って!」

パシャリ。
全身にありとあらゆる暴力の痕跡を張り付け、気を失った男の写真を――敗北と服従の証をフィルムに収めた。
(29) NineN 2023/09/02(Sat) 13:42:30

【人】 門を潜り ダヴィード

名前:ダヴィード
性別/年齢:男/17
身長:172cm
所属組織/立場・肩書:マフィア/アソシエーテ
表向きの仕事:チンピラ

得意武器:ナイフ

ひとこと:「笑ってくれなかったですね。悲しいな」
(30) NineN 2023/09/02(Sat) 13:44:12
門を潜り ダヴィードは、メモを貼った。
(a15) NineN 2023/09/02(Sat) 13:47:25

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

/* >>黒眼鏡さんへ
ダヴィードPLのポメ(略)です。よろしくお願いしますワン。
年齢差から考えるとおそらくソルジャー時代の話はあまり知らないかな?と思われますのでそのように。(恩人の昔の話を嗅ぎまわるのを嫌がっているのかもしれません)
急なキャラ変更に関しても直接(本人が覚えている限りでは)尋ねたことはないでしょう。
人目があるときは「黒眼鏡さん」、気心の知れた相手しかいないときは「アレ」と呼んだりとか……してるかもしれませんね!
仕事ぶりを見聞きする機会は少ないかもしれませんが真面目にやっていることはきっと知っており、そうだと確信してもいます。
基本的に頂いたものはすべてありがたく保管しています。(あまりに高価なものは不相応だと辞退する可能性があります)
飲食物もすべてうまうまといただきます。

以下こちらも知っていていておかしくない情報を羅列しますと供述しており……

・ダヴィードの両親は二人とも会計士を生業としており、その関係でマフィアと警察の銃撃戦に巻き込まれ10年前(当時7歳)に死亡しました。司法解剖の結果、警察の弾丸が致命傷になったことが判明しています。

・その後一時的に母方の叔父に引き取られましたが、これがまた救いようのないチンピラであり、ダヴィードは遺産を取り上げられた上で肉体的・精神的な虐待を受けていました。
この叔父は『派手に遊びすぎて』その後ノッテファミリーに処分されましたが、それを本人は『救われた』と感じています。
(ここに関与いただくのが一番分かりやすい出会いかなと思います)

・上記の理由からいずれは正式構成員になることを夢見ています。現状は悪質なチンピラとその予備軍を締めて回り、脅迫材料を用意して従えたり処分したりしています。

・一番の得意武器は愛用のナイフです。これは唯一手元に残された両親の形見であり、両親が愛を誓った証として贈りあった物の片割れです。(片方は叔父に売り払われてしまいました)

ほか、思い出したような追記があるかもしれません……(アホ)
よろしくお願いいたします!!
(-56) NineN 2023/09/02(Sat) 20:23:26

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

/* >>ペネロペさんへ
ダヴィードPLのポメ(略)です。よろしくお願いしますワン。
差し支えなければ本名を教えていただきたく存じます。
(基本はさん付け、人目があるところでは呼ばず、二人きりor気心の知れた人物のみの状況でしか呼ばない……を想定していますがいかがでしょうか)
マフィアの道に進むにあたり、ペネロペさんの縁を頼ることになったところが大きいと思いますのでかなり慕っている状態を想定しています。
状況が許す限りペネロペさんの顔を見ればすぐに寄っていくような人間でいます。空気は読みます。
上記問題ありませんでしょうか……?

以下は幼少の頃からの付き合いであれば知っていていておかしくない情報を羅列しますと供述しており……

・ダヴィードの両親は二人とも会計士を生業としており、その関係でマフィアと警察の銃撃戦に巻き込まれ10年前(当時7歳)に死亡しました。司法解剖の結果、警察の弾丸が致命傷になったことが判明しています。

・その後一時的に母方の叔父に引き取られましたが、これがまた救いようのないチンピラであり、ダヴィードは遺産を取り上げられた上で肉体的・精神的な虐待を受けていました。
この叔父は『派手に遊びすぎて』その後ノッテファミリーに処分されましたが、それを本人は『救われた』と感じています。
(ここで処分の現場に居合わせたところを黒眼鏡さんに拾ってもらい、生命の危機は脱したが放任主義がゆえ……という感じです。)

・上記の理由からいずれは正式構成員になることを夢見ています。現状は悪質なチンピラとその予備軍を締めて回り、脅迫材料を用意して従えたり処分したりしています。

・一番の得意武器は愛用のナイフです。これは唯一手元に残された両親の形見であり、両親が愛を誓った証として贈りあった物の片割れです。(片方は叔父に売り払われてしまいました)

ほか、思い出したような追記があるかもしれません……(アホ)
よろしくお願いいたします!!
(-70) NineN 2023/09/03(Sun) 0:19:11

【秘】 門を潜り ダヴィード → 路地の花 フィオレ

/* たまに取り出せるポメですワン。よろしくお願いしますワン。
年上には基本敬語で接することを良しとしますが、接する機会が多ければ年代の近さも相まってぽろっと素の口調が出る……なんてこともあるかもしれません。
街中で見かければ寄っていく程度の好意があると思われます。
しっかりなついているのかも。

体の関係は下記の事情からおそらくなさそう……な気がするのですが、
添い寝を何度かしたことがあれば、服に隠れる部分に大きな火傷や古い傷の痕があるのは知っているかもしれませんね。
いずれにせよ、あなたに気を許してすやすやと安眠していたことでしょう。
こちらも夜にぶらぶらと出歩いてることが多々ありますので、そんな時にばったり出くわして買い食いしたりとか……あったかも。(ない記憶)

こちらもよろしくお願いいたしますでワン!!!!
(-94) NineN 2023/09/03(Sun) 18:31:36

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

/*こんばんワン。たまに取り出せるポメですワン。
年上かつ立場が上の人がいろいろ雑用などをしていると聞いて……いてもたってもいられず……!!

もし不都合がなければパン屋に通いつつ、こちらの手が空いている時は諸々のお仕事のお手伝いを出来たらなと思います。
もちろんまだまだ未熟者ですので無視してOKです。
いかがでしょうか先輩……
(-205) NineN 2023/09/06(Wed) 22:40:21

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

/*
子分かな?子分かも……。

やったー!先輩のお手伝いができる!!

パン屋ではきっとピザやチーズの乗った分かりやすい味のパンをよく買っていくことでしょう。
もしかして先輩は日々雑用をしてる?という疑惑を持ち、そこから少しずつ確信に変われば、明日こそは手伝わせてくださいって言うぞ……!!と心に決めながらパンをかじった回があるとかないとか。

他にいい仕事ある、そうかもしれません。
でもロメオさんの手を煩わせる仕事はその一つだけなら、そのお手伝いがしたいですと供述しております。

ウワーーー(頭を抱える)
一緒にいる時にモブ下っ端から雑用を振られたりすると、勝手に横から口出しする時があるかもしれません。
それでもロメオさんが「やる」と一言言えば黙ります。
いない時のことはロメオさんの決定なので口を挟むことはしません。

こんな………こんな感じで問題ないでしょうかワン。
(-214) NineN 2023/09/07(Thu) 0:04:11

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ


/*補足ありがとうございます!
経緯を後から知る、あるいは察した場合あの時ガキを押し付けられた苦労たるや……という気持ちがより強まったことでしょう。

お父さまのご紹介ありがとうございます。
直接的にお顔を拝見する機会こそ少なくとも、助けてくれた恩はしっかり覚えていると思われます。
今もお仕事をされているのであればときおり「お元気ですか、お怪我をされていたりしませんか」といった旨の話は出たことがあるかもしれません。

一つ質問があるのですが、オルフェオさんが今のペネロペさんになったのはいつ頃からでしょうか?
もう見慣れていたりまだ見慣れていなかったりしようかなと思いまして……
(-300) NineN 2023/09/08(Fri) 11:25:28

【秘】 門を潜り ダヴィード → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ


/*こんばんワン。たまに取り出せるポメですワン。
めちゃくちゃ滑り込みの既知打診ですワン。

当方、入村ロールのごとく稀にものすごく暴れたりする厄介者を囲って*なかよし*にする機会があります。
毎回外で長時間屯するのも憚られる……といった際に、モーテルを使用させていただきたく。
またその際に何度か顔を合わせたことがあればうれしいなと……(素直)

静けさが嫌いなものなので、眠れない夜にハイテンションなカンターミネさんの歌を聞きにふらりとやってきたりなどが出来たらな〜と思うんですが、カンターミネさん的に不都合等ありますでしょうか?
本当に滑り込みで申し訳ないんですが、いかがでしょうかワン。

(-313) NineN 2023/09/08(Fri) 18:06:31

【秘】 門を潜り ダヴィード → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

/*
キャイン ヘッヘッ……(ふわふわする)

連れ込んだ相手が備品を壊したことや汚してしまったことはありそうなので、その度自己申告を行いお財布を軽くしていたことでしょう。

本当に気まぐれに夜ふらりときて、踊りながらの鼻歌を満足いくまで堪能したらあっさり帰って寝るような奴です。
いない時は……受付に差し入れが残されていたり、いなかったり。
よろしくお願いいたしますワン!
(-323) NineN 2023/09/08(Fri) 19:59:11

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

/*
今こそ落ち着いてはいますが、信頼が形成されるまではいつも顔色を窺ったり稀に怯えたりということもあったのかもしれません。
そこを乗り越えた経験値は大きいのかも……(ない記憶)

この約10年一緒にいれば、そろそろ普通に馴染んでいそうな期間でもありますね。
お返事&ご回答ありがとうございます!!
(-324) NineN 2023/09/08(Fri) 20:06:03

【人】 門を潜り ダヴィード

目を覚ます。顔を洗う。髪を整える。
昨日のうちに準備をしておいたシャツはぴんと糊がきいていて、
袖を通すとどこか爽快な気分になる。
小さなカップに濃い珈琲を淹れて、部屋に満ちる匂いと共に早朝の目覚めの一杯を楽しんで――――

とは、ならず。
人々が仕事の合間、昼食を楽しんでいる時間にようやく起きた男は、時計をたっぷり睨んでから大きなため息を吐いた。

「はぁあ〜〜〜〜…………?
 とりあえず……めし……?」


のろのろと身なりを整えて、やるべきことを指折り数える。
今日の予定は昨日の写真の現像とあといくつかの雑用。
靴に足を捻じ込んでどうにか目を覚ました男は、とりあえずいい匂いのする方へと歩き出した。

#街中
(48) NineN 2023/09/08(Fri) 22:47:07

【人】 門を潜り ダヴィード

>>61 イレネオ

「うん?
 ああ、イレネオさん!こんにちは、良い日ですね」

幾分かまだぼんやりとしていた頭がしゃっきりとしたようだ。
軽く会釈をしてから、貴方の言葉にすこし笑った。

「吸血鬼じゃないんですから、もう。
 お恥ずかしながら、今からお昼を買いに行くところで。
 ……今日はお仕事ですか?それともお休み?」

貴方の私服はいつもかっちりとしているから雰囲気で判別するのが難しい。
男の私服も似たようなものであるので、なんだか二人とも町からは浮いているような気がしてならない。
口にこそ出さないが、寝起きのとりとめのない頭で考えると不思議に可笑しいのだからたまらない。
結果、変ににこにこ……にやにやと、楽しそうな返答と相成った。

#街中
(68) NineN 2023/09/09(Sat) 9:03:25

【人】 門を潜り ダヴィード

>>81 イレネオ

「ひええ。貴方が言うと洒落に聞こえませんね。
 大人しいただの人間でいるとしましょう」

正しくそれは冗談のひとつとして処理された。
肩をすくめてくすくすと笑う姿には、貴方への気安さが見て取れる。

「休日のようなものです。
 やることはあるけれど急ぎではなく、人に会う予定もない」

非番。交代制の仕事なんだろうか。
男の脳裏にいくつかの『貴方がしていそうな仕事』が過って消えていった。
それから、続いた貴方の言葉に少しだけむっとした表情を作った。さすがに寝惚けた言葉を貴方に伝えるわけにはいけないから、嘘ではない言葉を紡ぐ。

「その休日のような日、に知り合いに会えたものですから。
 ちょお〜っと機嫌がよろしかっただけですけど!
 ……お昼、もう食べましたか?」

#街中
(83) NineN 2023/09/09(Sat) 13:57:29

【人】 門を潜り ダヴィード

>>84 イレネオ

いかにもな温かい目線を向けられているような気がして、どこか腹の底が落ち着かない気持ちになる。嫌ではないから更に困ったものだ。

「困る……?ああ……なるほど」

初対面の時から此方、貴方の真面目さは嫌というほど見てきたものだ。休日だから丸一日寝ているだとか、好きな菓子を買い込んで部屋に籠城するだとか、そういった行為からは無縁なのだろう。
深く頷いた。

「わあ、何かは出るかもしれないんですか?
 ……そうですね、ここからなら商店街でDa asporto持ち帰り
 または少し歩いてトラットリアが何店か」

空模様は雲一つない青空とはいかないが、それなりに気候はいい。外で食べるのもいいだろうし、昼食前に軽く運動をするのにも向いているだろう。

#街中
(88) NineN 2023/09/09(Sat) 15:24:36

【人】 門を潜り ダヴィード

>>95 イレネオ

頷かれてしまった。
つまりは、想像は大体のところ合っているという認識になる。
そんな貴方の貴重な休日、その一食だ。気合いを入れなければ男が廃るだろう。

「選んでいいんですか?では遠慮なく。
 ……嫌いなものやアレルギーなんかはありませんね?」

念の為の確認をしながら、脳内の地図を広げる。
あそこは騒がしいからダメ。こっちは味の割に値が高い。
いくら大衆料理店と言えど、給仕人がいない店はない。
どうせなら2人で気楽に食べられるのがいい。
ううん、と首を捻って。

「商店街の方に美味しい持ち帰りの店があるんです。
 ピッツァもパニーニもありますから、好きなのを選んで……
 外れのベンチで食べるのはどうですか?」

集るつもりはなかったが、財布の紐を緩めてもらったのなら有り難く感謝を持って享受するのも年下の特権だろう。
それに商店街の近くならばデザートの類だってすぐに入手できる。
珈琲の一杯でも季節のジェラートでも、押し付けてしまえばこちらのものだ。そうだ、それがいい。

#街中
(102) NineN 2023/09/09(Sat) 21:23:07

【人】 門を潜り ダヴィード

>>107 イレネオ

「どうしても食べられないものは……ない、かな。
 強いて言うなら苦い生野菜ですかね」

まあ、この歳になれば除けて食べるなんて真似はしませんけど。
昔はサラダが嫌いだったから、親は苦労したんだと思います。
ぽろぽろと零れる言葉はあまりにもありきたりで、平凡で、特別なことなんてひとつもない。
今日の二人のように。

「でしょう?
 ピクニックも好きですし、外が好きですから。
 常に変化があるからいくら見ても飽きないんですよ」

厳しさのない視線にどこか安堵する。
年上なのに休日の過ごし方が上手くない貴方に、少しでも楽しみを提供できているなら幸いだ。

話が纏まれば後は行動あるのみ。
そのまま商店街の方向へと足を向けることだろう。

#街中
(113) NineN 2023/09/10(Sun) 0:07:31

【人】 門を潜り ダヴィード

>>129 イレネオ

「正直に言えば、あまり。
 買ってきたものを温めて珈琲を淹れるのが精一杯です」

のんびり、ゆったりとした街歩き。
駆けてゆく子供を慌てて両親が追いかけて、すれ違う恋人たちが微笑ましそうにそれを見守る。
人の営みはそのまま街の色を染め替えて、あと数週間もすれば夏のことなんて忘れてしまうのだろう。

「それは……まあ。努力をします。
 うっかりたちの悪い奴らに絡まれるのはごめんですから」

たちの悪い奴ら。相手が誰かも分からずに日々の鬱憤を暴力によって発散しようとする連中。
一人でなんとかすることも出来るけれど、万が一にも怪我をしてしまえば迷惑をかける人がたくさんいるので、そうはしたくないというのが正しいところ。

いくつかの店は新商品を目玉に盛況で、そのうちのひとつを指差した。お昼時の真っ盛りは過ぎているためか行列の姿は見えないだろう。

「あそこです。
 おすすめは生ハムとモッツァレラのパニーニ。
 あとピッツァ・カルネもお肉たっぷりで最高です」

おすすめは露骨にお肉が大好きな若者らしいものだった。

#商店街
(136) NineN 2023/09/10(Sun) 17:27:46

【人】 門を潜り ダヴィード

>>138 イレネオ

「栄養食品は……食べた気がしませんから。
 誰かが作ってくれたご飯が一番ですよ。あたたかみとか」

相応に食費は嵩むし、今朝のように一食丸ごと抜かすことも少なくないからこそ可能な芸当ではある。
正直にそれを申告するのはやめておいた。

「あの時みたいに怪我をするのはごめんです。
 しばらく風呂に入るのが嫌になりましたよ」

初対面の時は声をかけられた意味がわからなかった。
ないものとして通り過ぎていく人間が大半の中で、紛れもなく訳アリと書いているような男に声をかけたのだから。
ぽかんと間抜けな面を晒したのが恥ずかしくて、関係ないでしょうと声を絞り出したのだったか。

「本当に本当に悩ましいところなんですが。
 二つとも買って、二人で分けるのはどうですか?
 両方美味しいんですよ」

少々行儀が悪いかもしれないが。
持ち帰りのピクニックならば誰に気兼ねをすることもないだろう。

#商店街
(141) NineN 2023/09/10(Sun) 19:15:26

【人】 門を潜り ダヴィード

よい子はおうちに帰り、眠っている時間。
雲が薄く星を覆い隠してしまう夜。
幾枚かの写真の入った茶封筒を持って、男はそこにいた。

「ええ、しっかりと、誠心誠意、穏便に説得してきました。
 それでも何の文句があるんだ**野郎、と言われまして」

このように、と。
泣き喚く姿、地に伏せている姿、誰かの指で造られた笑顔。
それからいくつかのやり取りを経て、とあるソルジャーから請け負った『仕事』の報告は終わった。

#アジト
(146) NineN 2023/09/10(Sun) 21:09:54

【人】 門を潜り ダヴィード

>>162 イレネオ

直接告げたことはなくとも隠しているわけでもない。
それは男にとって当たり前のことだったから、いわゆるこの年頃の『親』に対する一般的な振る舞いが分からなかったという理由に尽きる。
そして、そんな自分を育ててくれた人たちのことは誰にも話せるものではなかった。

「あたたかい物は食後の満足感が違いますから。
 胃も懐もあたたかい方が幸せですよ」

もし貴方がいつかそんな言葉を口にしていれば、この時間はたちまちに無かったことになって、男は貴方から隠れるように消えていただろう。
そうはならなかったから今に続いている。

miao ミァオ
 ……いや、うーん。すみません、今のなしで。」

ではそれらしく鳴き真似のひとつでもしてみるか。
そんな思いつきから発せられた音は悲しいくらいに猫には聞こえなかった。

「やった。楽しみです。
 猫には向いてないようなので人間の特権を享受しましょう」

いつの間にやら、男の手には2本のフレーバーウォーターが握られていた。ラベルにはオレンジとレモンが描かれている。
店で共に売られていたものだろう。

#商店街
(166) NineN 2023/09/11(Mon) 7:57:59

【人】 門を潜り ダヴィード

>>176 イレネオ

「ねえ?懐を寒くするおねだりをしておいて恐縮ですが……
 いえこの程度で寒くなると思ってる訳ではないんですが」

むにゃむにゃと口の中で言葉にならない言葉を噛み潰す。
貴方が適切なところで歩を止めてくれるものだから、男はそれにすっかり甘えていることに気付けないままここに至ってしまった。
自分にとって都合の悪いことは聞かず、何も知らないまま。

「わっ、も〜……
 なんですか、猫じゃないですってば。やめてくださいよ」

楽しそうな声だった。いつぞやの虚勢を作るのをやめ、知り合いに素直に見せる表情は年相応の幼さがまだ残っている。
乱れた髪に手櫛を通して直す間にも、目が合えばきっと笑みを深めただろう。
それは気まぐれな猫が見せる愛嬌とも、可愛がられた犬の習性とも、ただの子どもが優しくされた時とも似ている。

そんなやり取りをしているうちに、頼んだ料理たちがそれぞれに切り分けられて持ち帰り用として出てくるだろう。
紙袋に入られたそれをそっと持ち、貴方を外れのベンチへと促した。

#商店街
(180) NineN 2023/09/11(Mon) 18:22:42

【人】 門を潜り ダヴィード

>>183 イレネオ

穏当に、真っ当に、日の当たる道を歩むこともできたのだろう。
少なくともあなたの目の前で笑っている間は、今この瞬間は、何も知らないおねだりが少し上手いだけの子どもだった。
年相応に世界が自分の思うがままに回っていると勘違いしできる愚かさも持っていた。

浮かれるままに貴方を先導していく。
ベンチに座り紙袋を開ければ、蒸気に蒸された紙袋特有の匂いと、まだあたたかいパンとチーズの匂いがふわりと辺りに広がったことだろう。

「ありがとうございます。イレネオさんも冷めないうちに。
 Buon appetitoいただきます。」

食前の挨拶を済ませれば、朝食を抜いた男の食欲……と食べ進める速度は相応のものだった。

ピッツァの具材はサラミに生ハム、それにベーコンという暴力のような構成だ。しょっぱさと肉の脂がとろとろのチーズと溶け合って若さの特権として胃にするすると収まっていく。
パニーニはシンプルな構成で、焼き目の付いたパンと生ハムにモッツァレラ、それに挟み込まれた野菜が層となって、ざっくりと齧ると触感の違いが楽しい。

ひと心地ついてからはたと我に返る。おすすめに対する貴方の反応は如何だろうか?
フレーバーウォーターを時折挟みつつ、ちらちらと様子を窺った。

#商店街
(186) NineN 2023/09/11(Mon) 20:17:41