18:23:53

人狼物語 三日月国


242 『慰存』

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ

視点:

全て表示


到着: 葉山 裕太郎

【人】 葉山 裕太郎


[薄暗い部屋ですらすらと執筆に没頭する男の名は葉山裕太郎。葉山はお世辞にも有名とは言い難い、ベストセラーと呼ぶにはしがない小説家であった。

華やかな生活の象徴とは程遠いワンルームマンションに篭もり執筆する小説は、一部のファンを持つものの大当たりする事はなく、自信を持っていたミステリー小説というジャンルも結果は中々奮わない。

ひょっとしたらストレスの捌け口に別名義で時折執筆している官能小説の方がまだ人気があるのではないかとさえ思う。
現に、サイン会などのイベントはいつも別名義の官能小説の方ばかりだ。
本業じゃないからと名義を適当にしたことを、葉山は末代まで後悔することになるのだが。


これでは小説家を名乗るのも烏滸がましいのではないかと、葉山は頭を抱える日々を送っていた。]

(1) 西 2024/01/06(Sat) 22:45:53

【人】 葉山 裕太郎


[そんな作家としての才覚に疑問が残る葉山だが、意外にも生活はキッチリとしている。

愛用しているタバコの銘柄とはもう五年の付き合いで、食生活もしっかり自炊と外食を使い分けている。
本人としてはこだわりがないのだが、日々におけるルーティンを大事にするという性格が、この生活を成り立たせているのだ。

朝食も毎日しっかり摂る葉山は朝になれば冷蔵庫の中を開ける。

葉山は朝食はいつもたまごサンドと一杯の紅茶、紅茶は駅前の紅茶専門店で売っているアールグレイで、砂糖は入れずポーションミルクを入れたミルクティーにすると決めている。
一日の活力を見出すために、これも必要なルーティンなのだが。]

(2) 西 2024/01/06(Sat) 22:47:07

【人】 葉山 裕太郎



      うわ、やっちゃった…………。


(3) 西 2024/01/06(Sat) 22:48:01

【人】 葉山 裕太郎


[なんとたまごサンド用の卵が切れていたのだ。
このままでは近くのスーパーまで買いにいかなければ、たまごサンドは夢の中に消えてしまう。
だがしかし、いくら歩いて5分の場所にある24時間のスーパーとはいえ朝6時から買いに行くのはやや億劫だ。]


      買いに行くか……

               さっむっ…!



[しかし諦めたように外コートを羽織って外に出ると、季節に暴力を振るわれてしまって、深くため息をつくのだった。]*

(4) 西 2024/01/06(Sat) 22:49:41

【人】 葉山 裕太郎



   『奇才・血腹 妖が□□書店にやってくる!』



(17) 西 2024/01/07(Sun) 0:28:13

【人】 葉山 裕太郎


[たまごサンドの苦難を乗り越えたとしても葉山に降りかかる第二の試練。そう、サイン会だ。>>10
サイン会は今日からちょうど一週間後、駅前の本屋の中で行われる。

名義は当然、葉山では無い方の。

抵抗がないと言えば嘘になるが、購読者を蔑ろにするわけにはいかないとサイン会のオファーはいつも快諾している。
しかし葉山では無い方の大きな問題はこれだ。]

(18) 西 2024/01/07(Sun) 0:29:26

【人】 葉山 裕太郎



      ペンネームミスったな、やっぱ………


(19) 西 2024/01/07(Sun) 0:29:51

【人】 葉山 裕太郎


[あまりに勢いでつけたため、ペンネームが絶妙にダサいのである。
サイン会用の備品です、と出版社から送られてきた垂れ幕に書かれたペンネームに軽く絶望を覚えたのは言うまでもなく。>>17

これではまるで黒歴史の全公開、アナログタトゥーではないかと葉山は頭を抱えるしかなかった。

以前SNSで「推し性癖を教えてください。抽選で選んで書かせていただきます。」なんて企画をやりだしたこともあったことを考えたら、黒歴史というには今更かもしれないのだが。]

(20) 西 2024/01/07(Sun) 0:31:02

【人】 葉山 裕太郎


[しかしつけてしまった以上は仕方ない。
たまごサンドを食べてもう現実逃避でもしよう。

寒さで悴む手をポケットに突っ込んでマンションを出ると、朝の光が灰青色の空に煌めいていた。

人は案の定ほとんど歩いてはおらず、やはり冬は安息の室内で暖を取るのが大半なのだと直ぐにわかる。葉山もまた、願わくばそうしたいと思っていた一人なのだから。]

(21) 西 2024/01/07(Sun) 0:32:12

【人】 葉山 裕太郎


[こんな時間なら歩きタバコも許して欲しい。
そう思って火をつけながら、一週間後のイベントに悩みながら横断歩道を待つ。

スーパーまで、もう少しだ。]*

(22) 西 2024/01/07(Sun) 0:34:39

【独】 葉山 裕太郎

/* 七海ちゃんのオタクの解像度高い…この子にストーカーされるの割とご褒美だと思うんですよね。

わざと窓の鍵空けとくか。バルコニーから入れるように(?)
(-0) 西 2024/01/07(Sun) 0:36:13

【人】 葉山 裕太郎


[葉山にとってのサイン会開催とは本来望んでいたミステリージャンルとの決別を示している。

官能小説家(他称)が書いた作品など色眼鏡をかけて見られるのは明白だ。
それが同一人物であると悟られてはいけない以上、晒せるのは片方の顔のみ。

もうミステリー作家の葉山裕太郎が表に出ることは無いだろう。いままで通り細々と活字の仮面を被っていくことになるのだから。

だが実態は至極単純で、ミステリーの世界では腹は満たせなくなっていっただけのこと。
生業とするか趣味に留めるか、葉山もまたその選択を迫られた一人でしかなかった。]

(30) 西 2024/01/07(Sun) 22:01:05

【人】 葉山 裕太郎


[それでも程よく趣味の域を出ずに生業に出来るのは企画に反応をくれる愛読者の方々のおかげだということを、葉山は誰よりもわかっていた。>>26

あの企画もいわば還元の一種だが、応募が多かったので抽選で決めたのだった。]

(31) 西 2024/01/07(Sun) 22:01:35

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



   『部屋の扉を開けた途端、
    ××は腕を引かれ閉じ込められた。

    薄暗い牢獄に閉じ込められたような
    嫌悪感に襲われた××を嘲笑うように
    男はベッドへと押し倒し腕を縛りあげていく。

    もう逃げることは出来そうにない。
    そう分かっていても××は気丈な態度を崩さない。

    男なんて悦ばせてやるものかと
    ××が必死に恐怖を押し殺そうとしている。

    そんな××を見て情欲をそそられた男が
    悪どい顔をして吐き捨てた言葉を聞いた瞬間

    ××の顔に押し殺そうとした恐怖が滲み出す。』

    
(-11) 西 2024/01/07(Sun) 22:04:01

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



   『「キミ、処女だろ?」

    男がニヤつきながら××のシャツをめくる。
    暴力による見せしめとは違った手つき、
    お前など取るに足らないと言わんばかりに
    遊ぶように頬を撫でると下着に手をかけ、取り払う。

    履いていたスカートを捲られ、ブラは外され
    女としての尊厳と一緒に最後の布を捨てられると
    誰にも見せたことがない柔らかな肢体を
    知らない男に無理矢理晒されてしまった。

    ××は目尻に涙を溜めて顔を逸らす。
    だが男の手が止むことはない。

    部屋に散らばる怪しげな器具たち。
    ××の表情が全て物語っていた。
    自分の予感は当たっていたんだと。

    自分はこれから、この男に…』

    
(-12) 西 2024/01/07(Sun) 22:04:49

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



   『「最高の初夜にしてやるよ。」

           されるのだと。』

(-13) 西 2024/01/07(Sun) 22:06:21

【人】 葉山 裕太郎


[あの時の企画で書いたものは短編と称してかなり長くなった。なにしろシチュエーションが奥深いものだったおかげで着想が止まらなかったのだ。

当然その小説はメンバーシップに登録していれば誰でも見れるものだが、感想のコメント欄に「何食べてきたら思いつくんだろう」とか、「相変わらずエグくて推しです」とか、散々な言われようだったのは今でも覚えている。]

(32) 西 2024/01/07(Sun) 22:07:48

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



   『××の身体はとっくに限界だった。
    恥辱に耐え続けた身体は体液に塗れ

    何時間にも及んで責め立てられると
    狭い部屋には雌の空気に満たされ
    それでも音を立てずに振動する玩具は
    テープで××の局部にしっかりと固定されている。

    やめて、と最初こそ叫んでいた××も
    か細い声で赦しを乞い続けながら
    すっかりと快楽の虜になってしまっていた。』


(-14) 西 2024/01/07(Sun) 22:09:03

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



   『開発されてしまった身体は
    絶頂が痛みにさえ変わってしまって

    耳元で玩具の振動を聴かされるだけで
    身体が次の絶頂を求めて疼く。

    自分が壊れてしまったことを思い知らされながら
    悔しさに涙を流す××。

    それを嘲り見下す男は
    ××に飽きたかのようにある物を取り出し
    強引に××の花園をこじ開けていく。』


(-15) 西 2024/01/07(Sun) 22:09:45

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



    『「ほら、仕上げね。」』


(-16) 西 2024/01/07(Sun) 22:10:35

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



    『玩具によって身体を壊されてしまっても
     幸い処女は奪われずに済んでいる。

     深い絶望の中、一縷の望みを保つ××の前に
     見せつけられたのはシリンジという医療器具。

     だが普通の病院などでみかけるものとは異なり
     先端が長いゴム状になっているものだ。

     涎まみれの股を無理矢理広げられた××には
     抵抗する気力などもう残ってはない。

     男は××の足を押さえつけると
     高笑いしながら白い液体が入ったそれを
     秘部の中へと入れていく。』


(-17) 西 2024/01/07(Sun) 22:11:52

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



    『××は顔を青ざめさせながら
     残り僅かの体力を振り絞って暴れだす。
     自分が何をされているか分かってしまったのだ。

     しかし手を縛られ足を押さえつけられ
     叫ぼうにも口を塞がれてしまう。

     「3日経ったら自由にしてやるよ。」

     くぐもった悲鳴を奏でる××の秘部から
     男はそう告げるとシリンジを引き抜いて
     中の白濁液が無くなっているのを見せつける。』


(-18) 西 2024/01/07(Sun) 22:12:45

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



    『「できるといいな?赤ちゃん。」

      ─ ─ ─ ─ 自分の子宮に子種を注がれた。

     絶望の底で気を失ってしまう××が
     最後に襲われたのは穢された罪の意識だった。』**

            
(-19) 西 2024/01/07(Sun) 22:14:51

【人】 葉山 裕太郎


[あの企画、またやってもいいかもな、などと考えながら葉山は卵を買いにスーパーへ向かう。
卵コーナーは狭いから気をつけなきゃいけないのに前方不注意のまま進んでしまい、ついには誰かとぶつかってしまった。>>29


      あ、ごめん、大丈夫ですか?


[避けることが叶わず、咄嗟にぶつかりそうになった人を支えると、謝罪の言葉を告げながらなにか落としていないかと様子を伺ったのだった。]*

(33) 西 2024/01/07(Sun) 22:16:29

【人】 葉山 裕太郎


[古き良き恋文、熱いファンレターは昔から胸が高鳴る。今はそれがDMに置き換わっただけで創作に勤しむ人間にとって、好意的な感想はいつだって活力の元だ。

誰からも感想を言われなくなった時に創作家は死を迎えるという持論がある葉山にとっては、時に否定的な感想さえ有難くもあるというのに。

その感想をどうやって否定的に捉えろというのだろうか。

それが作品の感想であるのなら常にリアクションを返すのが葉山流だ。]

(39) 西 2024/01/08(Mon) 22:00:25

【秘】 葉山 裕太郎 → 七海 聖奈



   リクエストありがとうございました。

   私も楽しく書かせていただきましたので
   楽しんで読んでくれたのなら嬉しいです。

   よかったらこれからも応援してください。


(-25) 西 2024/01/08(Mon) 22:04:16

【人】 葉山 裕太郎


[とはいえ、作品の内容が内容なのでこの短編小説にこうも丁寧な感想をいただいてしまうと、この読者の方はいい意味で官能小説を読む才能があるのだとそう思わざるを得ない。

倫理観が適度に欠けていなければ、この手の小説を素直に受け入れることはできないだろうから。

もしもこの人がオタクなら、間違いなく将来有望だ。]**

(40) 西 2024/01/08(Mon) 22:04:38

【人】 葉山 裕太郎


[ぶつかって支えられたのはいいものの小物まで受け止められるほど気を利かせることは出来ず、スマホは床へと落ちてしまう。
音が周りに響き渡るも、幸い店内にはあまり人がいないため人目は浴びずに済んだようだ。]


   いえ、こちらこそ…申し訳ないです。


[直ぐにスマホを拾ってあげようと葉山が屈んだのは七海よりも少しだけ早い。
厚意で拾ってあげたのだがそれが逆に迷惑だったのかもしれない。>>36

そう感じたのは、その画面を見てしまったから。]

(41) 西 2024/01/08(Mon) 22:05:17

【人】 葉山 裕太郎


[画面には見覚えのある文章、それもそのはずだ。>>36
なんといっても自分が書いた文章なのだから。
しかもこれは出版したものではなくあの時の企画で書いたリクエストの話で、メンバーシップでなければ読めないはずのもの。

まさかこんな近くでメンバーシップにまで登録してくれている人がいるとは思っていなくて。
画面の内容というよりはそっちの方に驚きを隠すことが出来ずに。

知名度を求めてはいなくてもこれもひとつ励みになるのだから、むしろいいはずなのに。]

(42) 西 2024/01/08(Mon) 22:05:34