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人狼物語 三日月国


256 【身内】けものまつりとかみかくし

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視点:


到着:神社の娘 カグラ

【人】 神社の娘 カグラ

 

  一体何処に行ってしまったのかしら……


[杖を握る手に力が籠る。
 年始と同様に人の出入りが増える今日は
 頼りにしている耳が役立たずとなってしまう。]


  あのう、其処な人……
  もし良かったら
  助けて下さらないかしら……?


[もう暫くすれば祭りが始まる時刻。
 縁日の準備に忙しい人々の手を
 借りるのが難しいことは心得ていた。

 それでも、何度断られようとも、
 目が不自由な娘は
 手当たり次第に声を掛けるのだった。*]
 
(1) ngr_mst 2024/04/01(Mon) 17:17:11

【独】 神社の娘 カグラ

/*
ひぇ、時雨ちゃんかわいいね……
あさきゃん×すきチップ×異性装子
性癖の宝石箱や〜
(-1) ngr_mst 2024/04/02(Tue) 8:37:28

【人】 神社の娘 カグラ

 
[娘は鳥居の下に捨てられていた。
 盲は子に感染るとされ嫁ぎ先が見つかるものではなく
 田畑を碌に手伝えもせぬ穀潰しともなれば詮無いこと。

 それでも──あの子よりはずっと良い。
 娘は村の中で拾って貰えた。
 実の子のように育てて貰えた。
 食べるものにも着るものにも困らぬ。
 手伝いがあれば好きに出歩くことだって叶う。

 神主である父すら頭が上がらぬ
 オオババ様の言いつけで
 山奥に捨てられてしまったあの子より、ずっと良い。]
 
(17) ngr_mst 2024/04/02(Tue) 19:20:38

【人】 神社の娘 カグラ

 

  ……お願い、しますね


[朝からずっと声を掛けていた人々は、
 はぁ、見つけたら教えますよ、などと
 答えてはくれるものの、
 探しに行ってくれる気配は一つとてなく、
 娘もそれ以上は言えなかった。

 仕方がない。
 今日は大切なけもの祭りの日だもの。
 神様と縁を深めることの方が大切だわ。

 仕方がない。
 神社の娘とはいえ、
 元が捨て子だったことはみんな知っている。
 蔑ろにしたって罰は当たらないわ。]
 
(18) ngr_mst 2024/04/02(Tue) 19:20:59

【人】 神社の娘 カグラ

 
[──そう何度となく自分を納得させていたが。
 はじめてきちんと立ち止まって
 応じてくれるひとがいた。]


  あの……っ
  これ位ちいさな白い犬……コマっていうの
  見えない私の目の代わりになってくれる
  大切な家族なんですけれども

  今朝戸の隙間から飛び出して行ったきり
  戻ってきていないんです

  そう遠くへは行ってないと思うんだけれど
  とっても臆病な子だから、知らない人が沢山いると
  驚いて逃げ隠れようとしてしまう性質で……

  いまもきっとどこかで怯えているわ……


[僕、というと男性だろうか。
 娘は不要な情報まで話してしまった気がしたが
 彼の声がそうさせてくれたように感じていた。
 透明で落ち着いた、優しい声。]
 
(19) ngr_mst 2024/04/02(Tue) 19:22:24

【人】 神社の娘 カグラ

 

  貴方さえよければ探すのを
  手伝って欲しいのですけれど……

  ああでも待って、その前に……!

  貴方、お面は持ってきていますか?
  もうすぐお祭りがはじまってしまうから
  敷地内では忘れずにつけてくださいましね
  もしなければ屋台でも買えますから

  私に声を掛けて下さった優しい貴方が
  連れて行かれてしまうことのないように……


[相手が何処に住んでいる者か解らぬ故
 慌ててお面の有無を確認する娘であったが、
 何度も参加している者なら愚問であったかも知れない。]
 
(20) ngr_mst 2024/04/02(Tue) 19:22:59

【人】 神社の娘 カグラ

 
[けもの祭りは動物の面をつけて参加するのが正式だ。

 ヒト好きの神様が祭りで気に入った人間を
 連れて行ってしまうことがあると言われており
 その対策として獣に扮するのだ。

 ただ別の村や集落からの参加者もいるため
 全員が全員面をつけていないのが現実である。

 妖に喰われてしまうのとは訳が違うから
 神様に会ってみたいと
 態と素顔で参加するものもいるくらいだ。]
 
(21) ngr_mst 2024/04/02(Tue) 19:23:57

【人】 神社の娘 カグラ

 
[話す相手が最初で最後の日のつもりで
 自分らしく過ごそうとしていることを
 娘は当然知らない。

 面をつけぬ選択がなされたところで
 或いは逆が選択されたところで
 確認するすべを娘は持たなかった。**]
 
(22) ngr_mst 2024/04/02(Tue) 19:24:29

【人】 神社の娘 カグラ

 
[面があると聞き、娘は安堵の表情を浮かべた。]


  私は……、では、社務所におります

  出歩くとかえって
  ご迷惑をおかけしてしまうので……

  コマをどうかよろしくお願いいたします


[この先は益々人が増え、音が溢れ、
 耳は頼りにならず、杖は誰かを傷つけかねない。
 肩に触れた感触は思いの外小さく柔かったが
 ここにいてとの言葉に甘え、深く頭を下げた。]
 
(30) ngr_mst 2024/04/03(Wed) 23:26:28

【人】 神社の娘 カグラ

 

  ……ああ、なんてこと。私ったら
  御名前を聞き忘れてしまったわ……


[後悔めいて呟いたのは
 相手の足音が他の音に混じって
 判別がつかなくなった頃合いだった。

 仮令コマが見つからなくても必ずお礼を言おう。
 その際名前も忘れずに訊ねよう。
 それにもし相手さえ良ければ、友達になって貰おう。

 そんなことを、考えていたのだけれど────*]
 
(31) ngr_mst 2024/04/03(Wed) 23:26:32