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人狼物語 三日月国


209 賢い狼さんと生意気な子猫の小旅行

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


ツァカリが参加しました。

【人】 ツァカリ



  はぁ? ……旅行?


[昼下がりの自宅。
 作業場にて、突如として上がった話題に
 仕事で嵌めていたモノクルを付けたまま顔を上げた。
 
 パチ、とズーム用のレンズを指で上げれば藍色の瞳が覗く。
 話の先を促すように軽く顎を揺らしながら。]


  なんでまた、唐突に。
  見ての通り、オレ、仕事中なんですけど。


[先程から作業を眺めている男を前に、
 細かなパーツが机に並んでいる。
 どれも時計に使われる繊細で小さなパーツばかり。
 今地震が起きれば一溜まりもないだろう。]
(3) milkxxxx 2023/04/17(Mon) 22:19:05

【人】 ツァカリ


[そんないつ来るかも分からない不安は、
 さも関係ないですとばかりに、
 瞳と同じ髪をさらりと掻き上げて、ふ、と一息をつく。]


  パスポートどこに閉まった?とか、
  聞いてきたかと思えば、それが理由かよ?


[つい先日棚の奥から見つけだしたパスポートは、
 今は、私室のほうにあるカウンターテーブルの上に
 鎮座しているが、出番を待っているのだろうか。*]
(4) milkxxxx 2023/04/17(Mon) 22:19:38
ツァカリは、メモを貼った。
(a0) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 0:14:23

【人】 ツァカリ

[悪い話ではない、それは確かだ。
 普段からあまり遠出をする方ではない。ましてや国外。
 地続きでもある隣国すら足を向けたのは数年前のこと。
 
 だから、興味がないわけではないのだ。
 実際、少し惹かれている。
 ただ元来の気まぐれな性格が素直に頷くのを躊躇う。]


  そりゃそうなんだけどさぁ。
  依頼自体もオレのペースで融通は効くっちゃ効くけど。


[小さな時計用のドライバーを手癖でくるくると回して、
 相槌を返しながら、聞くなら今だという。
 どうやらタイミングを測っていたが堪えきれなくなったのか、
 他に急く理由でもあったのかもしれない。]
(8) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 0:56:52

【人】 ツァカリ

[サプライズ、のつもりなら十分成功だ。驚いてはいる。
 だが、余りの切り出しの唐突さに
 驚く以上に冷静になってしまったのは事実。

 『遊戯』以降、散り散りに元の生活へと戻っていった
 やつらの間でも、アルとだけ連絡を取っているのは。
 あの時を予想以上に彼と密に過ごしてしまったから。

 その点に関して、生活している場所が
 思いの外近かったのは幸いしていた。

 『遊戯』以降も本来の仕事に追われているらしいアルと
 こうして時間を過ごすのも今日が久しぶりではある訳で。

 割りと素直なところがある彼が、性格通りに
 共に過ごしたいと望んでくれることは、まあ。

 ……正直、満更悪い気はしないのだけど。]
(9) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 0:57:08

【人】 ツァカリ

 
  まあ、あんた普段も忙しそうだもんな。

  周りを気にしない為に、海外ってのが。
  なんかセレブの考えって感じもするけど。


[くつくつ肩を揺らして笑い、疲れるという声から今にも
 溜息が漏れてきそうな声音で可笑しくて。
 
 集中が途切れてしまったついでにドライバーを置いて、
 机に肘を乗せて頬杖をついて隣を眺めやる。
 そこまで旅行の話を持ちかけておいて、
 だめかと様子を伺ってくる辺りが狡くて可愛らしい恋人だ。]
(10) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 0:57:33

【人】 ツァカリ


  ……ま、行ってもいいけど?
  オレもニホン興味あるし。

  オンセンって行ったことないからさ。
  

[空いた片手を伸ばして、
 眼鏡に掛かる髪を軽く避けてやりながら目を細めた。**]
(11) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 0:58:13

【人】 ツァカリ

[仕草の割にはあまり表情に出ないこと。
 それでも少しだけ目が弧を描くのを見つければ、
 言葉通りに喜んでいることは理解できる。

 髪を横へと流して耳に掛けるようにしながら、
 少し近づいた距離、赤い瞳と視線が交われば。
 ン、と短く同意を示すように首を揺らして、手を下ろした。]


  息抜きに旅行つっても、
  それで国外選ぶやつは限られてるだろ?

  オレなら近場に飲みに行って終わるな。


[とはいえ、オレの質素な生活のほうがズレている。
 ……という可能性もなくはないが。そこは棚に上げておく。
 こいつがセレブであることには変わりはないのだし。
 
 かと言って庶民に合わせろとは言わない。
 そのズレがあるこそ楽しんでいる部分もあるというのは、
 本人には言ってない部分である。]
(15) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 13:47:34

【人】 ツァカリ

[ニホンの知識はテレビやネットで見た聞き齧り程度のもの。
 四季があり、アニメ大国であり、独特の古い町並みがある
 ということぐらいしか知識は持ち合わせていない。
 オンセンは、その時に知り得たものだ。

 イタリアにも温泉文化はあるがプールのように広く、
 水着で入るのがマナーになっているが、ニホンのオンセンは
 どうやら裸で身体を洗ったりするらしい。
 そもそも男女も分かれて入るのが驚く場所でもある。]


  ははっ、いーよ。調べよう。
  飯は美味いところがいいな。

  あと何があんだろ?
  それと、いつ頃行くわけ?


[カプチーノを勧められたなら、「飲む」と二つ返事で頷いて。
 散らかったテーブルが崩れないように片し始めた。**]
(16) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 13:48:01

【人】 ツァカリ

[住む世界が違う、というのは往々にして気づいていた。
 それとなく身につけているものや、価値観から。
 だが、このセレブ。時として気分で下町の小さな飲み屋に
 ひょいと顔を出してきたりもするので本当によく分からない。

 普段の生活との違いに面白さでもあるのか、
 または別の理由か。ただ、彼が足を運ばなければ、
 こちらから彼の生活圏に向かうことはなかっただろう。
 
 凹んでいることまでは察知できないながらも、
 少し歯切れの悪い様子は、
 すっきりとした感じではないように見えたから。]


  悪かね―よ。
  あんたらしいっちゃ、"らしい"。


[責めるでもなく個を尊重するつもりで促す。
 価値観の違いでついていけないところもたまにはあるが、
 今のところ、それで距離を置くというつもりは更々無い。]
(20) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 21:18:35

【人】 ツァカリ

[アルから日本人がシエスタをしない、と聞いたなら。
 きっと目を丸くしたことだろう。
 正気か?と疑ったかもしれない。
 日本人に知り合いはいないから確認することは出来ないが。

 映像で見たニホンの風景は見慣れたイタリアの風景とは
 違った趣があってそれはそれで興味を惹かれた。]


  寿司、か。あんまり食ったことないんだよなー。
  本場の味は気になるな?

  こっちにあるのと違うのかな?


[商売道具を片付けて、机の上を綺麗にすれば席を立ち、
 私室用の部屋へと向かっていく。
 仕事場として使っている作業スペースは小部屋だが、
 私室のほうはキッチンとリビングと寝室が一纏めに
 なっている作業スペースの二倍以上はある広さだ。]
(21) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 21:18:51

【人】 ツァカリ

[すっかり人の家の物の場所を覚えたアル、……いや。
 そもそもコーヒーマシンを持ち運んだのも彼本人だが。
 手慣れた様子でマシンを扱うのを任せて私室へ向かい、
 リビングに置かれた二人がけのソファに、ぽすんと
 身をくつろがせて。]


  明日ぁ?
  ははっ、さすがにジョークだろ。

  支度品、全て現地で調達で、とかなら行けるかもな?


[けらけらと笑い飛ばして本気にはしていない。
 何せ旅行の話すら、先程耳にしたばかりなのだから。*]
(22) milkxxxx 2023/04/18(Tue) 21:19:03

【人】 ツァカリ

[垣間見えた表情の変化は手にとって分かるぐらいに
 喜色が浮かんでいたからつられて笑ってしまう。
 言葉一つで浮き沈みが分かるくらいの反応は、
 可愛らしいもので、思いの外素直なところもある。
 
 微細な部分までは気づけずとも、そういった部分を
 少しずつ拾える機会が増えていっていることに、
 楽しみを得ているのも自身の変化の一つ。

 それは、まだ。口にすることはないけれど。

 少なくとも仕事場を兼用しているプライベートな空間に
 何度も足を運ぶのを許し、家電を持ち込まれても、
 否と言わなくなってきている辺り、絆されているのかもしれない。]
(27) milkxxxx 2023/04/19(Wed) 15:02:11

【人】 ツァカリ

[彼が居心地がいいと思うぐらいには整えている私室。
 その中にはコーヒーマシン以外にも、アルが持ち込んできた
 ものがいくつか増えてきている。

 自身もその恩恵に預かることもあれば、アルが来たときだけ
 活躍しているものもある。例えば、さっき彼が使っていた
 作業スペースに増えたスツールだとか。

 人をあまり呼び込むことのなかった場所に、自分以外の
 存在を主張するものがあることに最初は戸惑いも覚えたりも
 したものだけれど。いつの間にか慣らされてしまった。

 今回の旅行もその積み重ねの延長のようなものだ。]


  へえ、鮮度ね。
  島国だもんな、海が近けりゃ鮮度も上がるか。


[家主だというのに飲み物の支度を任せ、彼が2つ手にして
 運んできた小さなカップを一つ受け取る。
 ふわりと薫る珈琲の匂いが、ほどよく腹を刺激した。]
(28) milkxxxx 2023/04/19(Wed) 15:02:19

【人】 ツァカリ

[立ち上る湯気に気をつけて、そっとカップの端に口をつける。
 猫というものは猫舌で有名な通り、熱いものに弱い。
 ほんの舐める程度、舌先を湿らせて。
 まだ飲める程ではない熱さに眉を顰め、
 もう少し、と、空気と触れ合わせていく。]


  ところで、グランって誰?
 

[会話の端に出てきた名前に首を傾げつつ。
 着替えなどはたまにその場で買うことは度々あるが、
 小道具等は使い慣れたものがいいのでやはり準備は必要だ。
 なので、ジョークの延長上、実際にするつもりはないのだが。]


  へえ、そんなにたくさんあるんだ。
  どれ。


[肩口に掛かった重みに気づき、少しカップを持つ手を
 意識しながら横から差し出されたスマホを覗き込む。
 
 液晶に映し出されていく数々のラインナップが、
 彼の指によってスクロールされていく。]
(29) milkxxxx 2023/04/19(Wed) 15:02:32

【人】 ツァカリ



  ……ヒノキ?木で出来た浴槽?
  へえ、あ、岩もある。こっちは露天か。

  部屋付きだって。
  本当にこっちのオンセンとは作りが違うな。


[興味深そうに手元を見下ろせば、ふわりと前髪が触れ合う。
 ニホンのオンセンはイタリアのように大衆浴場というよりは、
 個人や、十数人で楽しむものなのかもしれない。

 個室風呂、面白そう。だなんて。
 露天風呂が部屋に備えられているという旅館を、
 トン、と指で指し示したりしながら、希望を告げて。*]
(30) milkxxxx 2023/04/19(Wed) 15:02:49

【人】 ツァカリ



  へぇ、あの人兄弟居たんだ。


[俺の家で、ということは。
 仕立て屋の仕事も彼らの家に関するものだと知れる。
 妙に素材の良さそうな服を着ているのはそのグランの
 オーダーメイドということか。
 多芸ということは仕立て屋の限りではなさそうだが。

 口振りからしてそれなりに仲は深いのだろう。
 度々、口から出てきそうな名前に、
 いつかは顔も見れる機会もあるかもしれないと考えながら。

 今は目先のスマホに再び視線を落とした。

 ……そういや、旅行って二人旅だよな。
 ヴラドが着いてくるなんてこと、あるんだろうか。
 それはまた、場所を決めてから聞くことにして。]
(35) milkxxxx 2023/04/19(Wed) 21:01:09

【人】 ツァカリ

[二人で顔を突き合わせて小さな液晶を眺める。

 朱の映える景色も、白い雪が映える季節も美しいが、
 今の時期のニホンはどちらでもないらしい。
 強いていうならば新緑が綺麗な時期だろうか。

 それでも富士の山や海辺を望むような場所は、
 季節を選ぶことはなくその場に佇んでいるだろう。]


  風呂入って後、動かなくていいなら最高じゃん。
  アレだろ、『タタミ』っていうんだろ?確か。


[映像でいつか見た緑の座敷。靴を脱いで暮らす生活。
 普段慣れない異文化に触れられるのかと思うと、
 少しずつ気分が高揚していくような心地を覚えて、声も弾む。]
(36) milkxxxx 2023/04/19(Wed) 21:01:20

【人】 ツァカリ

[適当に選んだ割には見栄えも良さそうで、
 タタミも経験できそうな環境。
 アルもそれなりに目を惹いたのか、暫し無言になって
 指し示した旅館のデータを読み込んでいる様子なので。
 彼からの言葉を待ちながら、また少しだけ飲み物で唇を湿らせた。

 二人っきりになれる場所。その点については彼の読み通り
 無意識だったように思う。
 言葉にして指摘されたなら、はぐらかしたかもしれないが。

 ぽん、と頭に添えられた手に、自然と視線が上がる。
 返答は同意を示してくれるようなものだったから目を細め、
 すり、と掌に髪を擦り寄せるように、喉を鳴らして。]


  いいとこそうじゃん。


[手柄を得たとばかりに細まった眦は弧を描いている。]
(37) milkxxxx 2023/04/19(Wed) 21:01:39

【人】 ツァカリ

 
  温泉街ってことは他にも温泉があるのか。
  観光地もあるなら一石二鳥ってトコだな。

  よし、決まり。そこにしようぜ。


[即断即決。宿取って。と予約は任せてご機嫌に鼻歌を刻む。
 既に狼の策が水面下で動き始めているなど、
 気紛れな猫は気づくこともなく、目先のカプチーノが
 ちょうどいい温度になってきたことに意識を奪われて、
 こくこくと、カップを傾けていた。*]
(38) milkxxxx 2023/04/19(Wed) 21:01:53