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人狼物語 三日月国


236 【突発誰歓】とある冒険者ギルドの宴【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


蛇 ムルイジが参加しました。

【人】 蛇 ムルイジ

 
 ───それは蛇≠ニ呼ばれていた。


 
(3) shimelru 2023/12/04(Mon) 7:19:20
蛇 ムルイジは、メモを貼った。
(a2) shimelru 2023/12/04(Mon) 7:39:11

【人】 蛇 ムルイジ

[ 1年前、このギルドには新進気鋭のパーティが現れた。
そのパーティの名は『ファングス』
結成から間も無くこのパーティはその名をギルドに広めていくことになる。

クエストの成功率100%。
年間のクエスト攻略数4位。

ポッと出のルーキーが叩き出せる結果ではなかった。
そう、彼らはルーキーではなかった。

彼らの名がギルドに広まったのはもう一つ理由があった。]
(5) shimelru 2023/12/04(Mon) 9:45:37

【人】 蛇 ムルイジ

[ ファングスは蛇≠ニ呼ばれていた。
牙を突き立てた相手を決して逃さず仕留めるその姿勢は評価されていたが、蛇≠ニ呼ばれる本当の理由はそれではない。

彼らは寄せ集めだった。
寄せ集めと言うとイメージは悪いが、正しくは彼らは選抜されたのだった。
ムルイジという男に。

蛇≠ニは『ファングス』の異名であると同時に、このパーティのリーダーであるムルイジという男の異名でもある。

そう、彼が行ったのは引き抜きだった。

他のパーティから良さそうな者を選び抜き、勧誘し、時には表からも裏からもそのメンバが断れない条件を提示した。
ムルイジは目をつけた相手を決して諦めない、逃さない。
そして、メンバを引き抜かれたパーティは必ず崩壊したという。

それこそが彼と彼のパーティが蛇≠ニ呼ばれる所以だった。]
(6) shimelru 2023/12/04(Mon) 9:46:06

【人】 蛇 ムルイジ

[ ギルドへの登録当初、たった2名だったパーティメンバはあっという間に膨れ上がり8名にもなり、破竹の勢いと思われていた。
たが、ある日そんな蛇≠ノついてのニュースがギルドに飛び込む。

───ダンジョン内でファングスが壊滅

生き残ったのはたった3人。

それは冒険者をやっていれば珍しくもないこと。
実力を過信し、ダンジョンの奥深くに潜ったパーティが全滅することなどは悲劇的な話ではあるが、そう珍しくはないのだ。

ただ、この悲劇的なニュースは、一部から歓喜の声を呼んだ。
蛇≠ニ裏切り者たちが報いを受けたのだと。
それは彼らがそれほどの恨みを買っていた証だった。


祝いの席の二ヶ月前のことだった。]*
(7) shimelru 2023/12/04(Mon) 9:47:40

【人】 蛇 ムルイジ

[ 祝いの席自体に興味はなかった。
ギルド設立記念なんてそんなものの為に顔を出す気も。]


 なんだ、まだ始まってないのかよ。


[ 蛇≠フ声がギルドの入り口に響く。
それは崩壊したファングスのリーダー、ムルイジの声。]


 ここに来ればタダ酒が飲めるって聞いたんだが?


[ そんないつも通りの旁若無人を絵に描いたような態度。そこにはパーティを失った悲哀や落胆などの色はまるで見えない。もしもこの男にそれを期待した者がいるとしたらそれは大きな間違いだった。]
(13) shimelru 2023/12/04(Mon) 19:04:55

【人】 蛇 ムルイジ

[ ムルイジにはそんな感傷などなかった。
それは男にとっても無駄以外の何物でもない。

死んだ者たちも、逃げ出した二人も。
男にとってはもはや過去のもの。
ムルイジはギルドの受付まで進むとスタッフに軽く明るい声で告げる。]


 『ファングス』は解散しねぇ……わかったな?


[ 男すでに今を歩き始めている。
その声を聞いた者は彼がここに何をしに来たか悟っただろう。
蛇≠ヘここに新たな獲物パーティメンバを求めて来たのだ、と。]*
(14) shimelru 2023/12/04(Mon) 19:05:57
蛇 ムルイジは、メモを貼った。
(a4) shimelru 2023/12/04(Mon) 20:05:54

【人】 蛇 ムルイジ

[ >>28戦えない癒し手、それが彼女への評価だった。
そもそもファングスには優秀なヒーラがいたから、彼女を勧誘しようとしたことはなかった。癒し手としてたとえ優秀でも、戦えなければどうしようもない。]


 さんきゅ、えっとイクリール、だよな?


[ だから流石に名前ぐらいは知っている。
と言うよりも、目ぼしいギルド員の情報はある程度頭に入っている。
使える奴、使えそうな奴、使えない奴。
そんな区分けと共に。]


 聞きたいこと、って?


[ その他には。
いい女かそうでないか、そんな区分けも存在するが。]*
(33) shimelru 2023/12/05(Tue) 0:17:23
蛇 ムルイジは、メモを貼った。
(a10) shimelru 2023/12/05(Tue) 0:19:39

【人】 蛇 ムルイジ

[ >>42自分の目が冷たくなるのがわかった。
自分やパーティが蛇≠ニ呼ばれているのは勿論知っている。知っているが面と向かって蛇≠ニ呼ぶやつはいない。正しくは呼ぶ奴はいたが、それは悪意ある相手だけだった。つまりそういうこと。]


 割り切れる?


[ 何が言いたいのだろうか。
パーティが壊滅してすぐに新たなメンバを探していることを非難しているのだろうか。仲間の死を軽く割り切っている#柾な奴だと。]


 なんだそれは。
 皮肉のつもりか?


[ 可愛い顔をしてる割に、えげつないことをするもんだ。
もしかすると、かつて自分が崩壊させたパーティの一員とかだろうか。]
(47) shimelru 2023/12/05(Tue) 9:22:14

【人】 蛇 ムルイジ

[ 素早くイクリールに手を伸ばす。
胸元を掴み、引き寄せて、顔を突き合わせる。]


 いいか。
 お前が何を言いたいか知らないが。

 俺を蛇≠ニ呼ぶな。

 ……殺すよ。


[ 一瞬にして殺気立つ男。
もちろんギルド内での刃傷沙汰は御法度だが。]
(48) shimelru 2023/12/05(Tue) 9:23:08

【人】 蛇 ムルイジ

[ 殺気だつ空気が一瞬なら、それが解かれるのもまた一瞬だった。]


 なんてな、冗談だ。


[ そんな風に穏やかな言葉と共にイクリールの胸元を掴んだ手をパッと離した。だが、それが冗談ではないことは放った殺気と掴んだ手の強さで伝わっただろう。]


 ……数をこなせば自然とそうなる。


[ 仲間の死も、それを悼むことなく進むことも。全て、慣れる。]*
(49) shimelru 2023/12/05(Tue) 9:23:41
蛇 ムルイジは、メモを貼った。
(a15) shimelru 2023/12/05(Tue) 9:44:28

【秘】 癒し手 イクリール → 蛇 ムルイジ

[が…思わず小さな声で一言]


  
――そう簡単に、殺されないわよ。



[つぶやいた声は、近くにいるからこそ彼には届くだろう。]
(-13) shiya 2023/12/05(Tue) 10:40:33

【人】 蛇 ムルイジ

[ >>57この女が何を言いたいのか、何を聞きたいのかわかるわけもない。
仮に何かに迷っていたとしてそれに何か答えを与えてやれるとも思わないし、そんな義理もない。]


 耐えきれないなら、辞めればいい。


[ 仲間を失うたびに、一歩を誤るたびに、その全てを強さに変えてここまで来た。それこそが自分をここまで連れて来た。今何をも失っても自分がここにいるのは失った分だけ強くなった証だ。]


 お前……向いてないな。

 冒険者なんて辞めな。
 診療所でも神殿でも好きなところでヒーラーやってろよ。

 ギルドとしちゃ痛手だろうけどな。


[ ケラケラと嗤う。嘲笑う。]*
(65) shimelru 2023/12/05(Tue) 12:42:16

【独】 蛇 ムルイジ

/*
噛み合った
(-17) shimelru 2023/12/05(Tue) 12:45:19

【人】 蛇 ムルイジ

 
 それでまた£間を殺すのか?
 やりたいようにやって殺すのか?


[ 女の腕を掴む。
売り言葉に買い言葉だというのなら、この男は要らぬものまで売りつけ買い取り、牙を突き立てる。男は蛇≠セった。生意気なこの女をどうしてやろうかと男の目が昏く光る。]


 俺が後悔するって?ああ、そうだろうな。
 ここでお前を辞めさせなかったことをな。
 誰かが死んだあとに後悔するだろうさ。


[ この女に何があったのかは知らない。
知らないが、この女がヒーラーであること、そして聞かれたことを思えば、大凡の見当はつく。]
(70) shimelru 2023/12/05(Tue) 15:06:16

【人】 蛇 ムルイジ

[ 男の声は静かに、しかし女の耳を確かに捉えるように響く声。普通に喋っているように見せて、それは伝達のスキルだった。アサシンである男が声無しにパーティへと指揮を伝達するためのもの。]


 本気を出せばだと?
 なら、お前が本気でなかったから死んだのか?
 お前の仲間は。


[ 女の傷口を抉るように突き立てる牙は、毒蛇のそれ。]*
(71) shimelru 2023/12/05(Tue) 15:06:56

【人】 蛇 ムルイジ

[ ───二ヶ月前。
目が覚めて半分に欠けた視界にあったのは見知らぬ天井だった。
微かにしか動かない体では、ベッドの上にいるということしか知ることはできなかった。

生き残ったのは奇跡か。

そうして暫くの後に聞いた話。
ダンジョンの最奥で救出に来たパーティが見つけたのは、ただひとり立ち尽くしていた自分と、それを守るように盾を構えたまま力尽きていた男の姿だった。他にあったの全て誰なのか何なのかもわからないただの塊りだけ。

生き残ったのは3人。
自分の他には逃げ出した2人だけ。
その2人も今はどこにいるのかわからない。
知ろうとも思わなかった。]
(88) shimelru 2023/12/05(Tue) 17:44:09

【人】 蛇 ムルイジ

[ ギルドの下した判定は攻略≠セった。
最奥の部屋はある種の祭壇だったらしいが、そこに居たはずの魔物は消えていた。ギルドはそれを討伐として認定したらしい。
故にファングスのクエスト成功率は未だ100%のまま。

そんなことに何の意味があるのかはわからないが。

パーティには8人の登録があった。
そのうち5人が死に、2人が行方知れず。
残ったのがただひとりでは最早パーティとは言えない。
ギルドは当然パーティの解散手続きを進めようとしたが。


 『ファングス』は解散しねぇ


それはただの意地だった。
何の意味もないただの意地。
ただ、それだけが己を支える杖だったから。]*
(89) shimelru 2023/12/05(Tue) 17:44:48

【人】 蛇 ムルイジ

[ >>85女の不適な笑みに男は気勢を削がれる。
強がるでも無く、開き直るでも無く、そのどこか自罰的な表情がより一層気に食わなかった。]


 ハッ!
 なら、ずっと腑抜けてろ。


[ 掴んだ時と同じように乱暴にその腕を離す。
この女がやろうとしてることはただの自傷行為だ。そんなことはひとりでやってろと突き放す。罰が欲しいなら落ちるとこまで勝手に落ちればいい。]


 お前……
 癒し手ヒーラーよりも癒し屋娼婦の方が向いてるんじゃないのか?


[ 最後に牙を突き立て嘲笑いながら、男は自分の部屋へと向かった。]*
(90) shimelru 2023/12/05(Tue) 18:04:10

【独】 蛇 ムルイジ

/*
なんかこのギルド凄いのが揃ってるな
(-31) shimelru 2023/12/05(Tue) 21:52:55

【人】 蛇 ムルイジ

[ 始まりは4人だった。
世界の理どころか世間の何たるかも知らない少年たち。

夢を見た。
英雄譚に謳われる戦士たち。
魔物を駆逐し人々の称賛を浴びる栄光の物語。

鍬の代わりに剣を持てば自分たちもそうなれると信じた。
何の根拠もなくただそう信じた。
その幻想こそが自分達の未来と。

それから長い旅路の先で冒険者になれたのは二人だけだった。]
(181) shimelru 2023/12/06(Wed) 22:40:26

【人】 蛇 ムルイジ

[ 幻想は現実の前に無力だ。
少年は、泥水を啜り地べたを這い回り生き抜いた。

そうして上を目指した。
なぜ目指すのかも曖昧に、遠い日に抱いた夢さえ忘れて。
ただ上を目指し続ける。

一人になった今でも変わらない。
己が名を世に知らしめるために。]*
(182) shimelru 2023/12/06(Wed) 22:41:22

【人】 蛇 ムルイジ

 
 ……くそ、またやり直しだ。


[ ベッドに身を投げ出して天井を見上げる。
ギルドに確保した部屋も7つが空いて、今はこの部屋ただ一つが残るだけ。]


 まだだ。
 まだ、俺は生きている。


[ 4人が2人になっても。
2人が1人になっても、生きてる限りは負けではない。]*
 
(183) shimelru 2023/12/06(Wed) 22:52:53