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人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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【独】 7734 迷彩 リョウ

あれ???????????
(-0) wazakideath 2021/09/20(Mon) 21:02:18

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「…………うん。」

貴方の頭を撫でる。
肩がいくら濡らされようと構うことはない。

「うん、」

あまりに重いものを背負って、
笑顔で隠して、生きてきた。

「うん……」

そんな貴方に、どんな言葉を掛けられるだろう。
ただ相槌を打ち、話を聞いていた。

「……辛いな。」

そうして、貴方の涙が止まるまで
ずっと撫でていた。
涙が収まれば、
また後日落ち着いて話をしようと告げて
貴方が落ち着ける場所まで送り届けるだろう。


そんな前日の、出来事だった。
(-6) osatou 2021/09/20(Mon) 22:02:59

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

後孔に先端が触れる。つぷ、と少し沈めた。
静かな倉庫に小さい水音が響く。

「……っ、」

初めての感覚だった。
生暖かいものに包まれ、慣れ親しんだ快感が襲ってくる。
自身が挿入された時の苦痛を思い出し、ゆっくりと進めていく。

「ぅ、うわ……、え、なおひー大丈夫?」

オレは、気持ちいいけど。
そう付け加えた。

一言承諾されれば、そろそろと動き出すだろう。
(-8) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:12:10

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

監視カメラに一度視線を向ける。
カメラの集音機能が大して良くないのは知っている。
耳元で囁けば聞こえないだろう。

「……内緒だよ?オッサンたちに言うなって言われてるから。
 まあ、アキちゃん口硬いから大丈夫だろうけど」

顔を上げる。
座った体勢のまま、うんと背伸びをして、やっと貴方の耳元へ辿り着いた。

────それは秘め事。
大人に禁じられた、きらきらと煌く子供の夢。
(-12) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:34:14

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

 
 
「オレね、死刑になりたい」

 
(-13) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:34:50

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

一言囁けば、至近距離のまま、向かい合うように腰を下ろす。

「母さんの死刑がね、一年くらい前かな?決まったんだって。
 だから、オレも死刑になりたい。
 だから、早く外に出て人を殺すんだ」


少年は目を細め、焦がれる未来を夢想する。
貴方越しに、夢を見据える。

「オレみんなと違うから、早く誰かと
同じ
になりたい。
 母さんはその為にずっと頑張ってくれたんだから、さ」

自身の生態が大部分の人間と違うことを知ったのは、ほんの数年前のこと。
以来、視界は色んな大人の手に塞がれてしまったのだ。
(-14) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:36:06

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>闇谷

「ツッキー」

泣き腫らした目元を擦りながら、廊下をとぼとぼと歩いていく。
共に記載のあった少年の背中を呼び止める。

「……いこ?」

背後から近付き、服の裾を軽く摘む。
自分たちにはこれからやることがある。
(+2) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:48:07

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 首を傾ける。文字通り、耳を貸す。
 抱えた体勢のまま、輝かしいのであろう、少年の夢を受け取って。

「――リョウ。秘密だ。誰にも言うなよ」

 男もまた、口を寄せ。
 軽い身体を抱えなおし、己よりずっと小さなつくりの耳へ、密やかに音を吹き込む。

 ――――それは、隠し事。   
 あの人

 ただしさに封じられる、大人だった 俺 の未来。
(-18) 榛 2021/09/20(Mon) 23:07:47

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ


「碌なもんじゃないぞ、あれは」


(-19) 榛 2021/09/20(Mon) 23:08:09

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 囁きを返せば、屈めた身をゆらりと起こす。
 少年を見つめ返す、黒々とした瞳。これまでと変わらない。

「どう違うんだ」

 尋ねかける。男が気にしたのは、その一点のようだった。
(-20) 榛 2021/09/20(Mon) 23:08:24

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

っ、……ふ」

 また息を止めて、それからゆっくり吐いた。

「ちゃんと気持ちいい、リョウちゃん?
 ……ならそのままやってていいよ。僕はへいき。
 言った通り僕はきもちくはないけどさ、いつもだから」

 腰しっかり掴んだ方が動きやすいよ。軽く付け加えて、身体を前に向けた。鞄を抱きしめて、あとは自分からは振り返らない。覗き込まれるのは嫌がらなかった。どこか遠くを見ているようにいるだけ。
(-21) Vellky 2021/09/20(Mon) 23:10:30

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

「……?」

だからどうしたというのだろう。
碌なものでなくとも、誰かと同じになれればそれでいいのに。
どうしてそんな、当然のことを告げるのだろう。
どうしてそれが、秘密なのだろう。
沈黙は、明らかに困惑を示していた。

「──え、ああ、えっとねえ……」

そんな思考は続く言葉にかき消される。

さて、少年には口止めされていることがふたつある。
ひとつは、夢のこと。
次に、自分の身体のこと。

しかし口止めというのは、
理解と脅迫のどちらかが伴って初めて成立する。
少年の場合、そのどちらもが欠けている。
加えて、大人が禁じたのは生命の維持に関わる内容の一点のみであった。
(-25) wazakideath 2021/09/20(Mon) 23:37:59

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

想定外の挙動。
常識で憚られることであろうと、少年には無意味だ。
その常識を知らず、また、未だ受け入れられていないのだから。

「アキちゃんってさ、
身体を着替えたこと
ある?」

それはまるで、小説の中でしか見ないような文脈で。

「オレはね、あるよ」

少年は思い出を語る。

「くるくるした髪だったときもある」

何かを思い出したらしい。

「具合悪くなったからすぐに変えたけど、女の子だったときもある」

伏し目がちに微笑んだ。

「アキちゃんみたいに、真っ黒な髪と目だったこともある」

顔を上げる。

「きっと無いよね。ここに入る前、教わったもん。
 みんなは同じ身体で、ずっと生きていけるんでしょ?」

僅かに皮肉を孕んだ目線で、そう問いかける。
(-26) wazakideath 2021/09/20(Mon) 23:38:43

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

「うん、きもちい。……動くね」

言われた通りに腰を掴み、ぎこちない律動を始めた。
後孔からの快感はどこか恐ろしささえ孕んでいたが、
この快感は馴染みのあるものだ。
安心して、求めることができる。

「っ、はあ、……、」

最初こそただ腰を掴むだけであったが、
徐々に背中へ近付き、甘えるように腹側へ手を回す。
背後から抱きしめるような形になり、
一度だけ回した腕に力を込めた。
どくりと脈打ち、あっさりと薄膜に吐精した。

「……。」

背中に鼻先を埋める。
知らない匂いを肺に吸い込むと、ようやく姿勢を起こした。

「終わった。抜くね」
(-42) wazakideath 2021/09/21(Tue) 10:29:53

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

これはカメラを受け取り、食堂へ向かう道中のこと。
相変わらず俯きながら、少年は貴方の隣を歩いていた。

「なー……ツッキー、誰のとこ行くの」

言葉は少ないが、課せられた課題のことを言っていた。
新しいオモチャが欲しい、程度の気持ちで自身に票を入れたが、
今はもう遊ぶ気分ではなくなってしまっている。
(-43) wazakideath 2021/09/21(Tue) 10:44:01

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


貴方と廊下を歩いていく。

課せられた内容もだが、
貴方から語られた話を置いておくことも出来ず、
視線はうろうろと彷徨っていた。


「え?
 誰って何
アッ
えっと
まだ何も考えてないです………



自分で撮影を。
理解はしていたつもりだが、
いざ直面すると思い付かないものだった。

いつもの明るさがない貴方の頭に
ぽんと手を置いて、撫でた。拒絶されればその限りではない。
(-44) osatou 2021/09/21(Tue) 10:59:11

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「ふぅん」

さして興味も無さそうな生返事をする。
頭に手を置かれても抵抗しない。
大人しく撫でられていた。

「どうせだったら、企画にやる気のある奴だよねー……。
 コジコジとか、そのつもりみたいだし」

貴方はこの少年が、貴戸をそう呼んでいることを知っているはずだ。
(-45) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:05:29

【墓】 7734 迷彩 リョウ

これは闇谷と別れた後のこと。
カメラを手に、少年はゴム製のグラウンドに座り込んでいた。

その背中は明らかに落ち込んでいたが、
原因は課せられた課題ではない。
新しいオモチャが欲しい、程度の軽い気持ちで自身に票を入れた程なのだから。

しかし今、そのオモチャで遊ぶ気力はすっかり萎えてしまった。

「……。」

視界の隅に、小さな蛾が二匹飛んできた。
顔を向ける。
(+7) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:11:42
迷彩 リョウは、カメラの電源を入れた。
(c1) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:12:11

迷彩 リョウは、蛾の交尾を撮影し始めた。
(c2) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:12:23

迷彩 リョウは、駆けつけた色んな大人に怒られた。
(c3) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:12:37

迷彩 リョウは、叫んだ。「うるせーんだよハゲ!」
(c4) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:12:56

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+7

こちらを見下ろす大人達を睨む。
企画中で無ければ、ここから長い説教が始まっただろう。
結局画面の外へ向かった大人達を一瞥すると、
グラウンドに寝転がり、電源を切ったカメラを胸元に置いた。
顔を横に向ける。
視線の先では、相変わらず蛾が交尾に勤しんでいた。

少年の収容当時を知る者ならば、懐かしさを覚えるかもしれない。
ここに来たばかりの頃は集団行動が碌にできず、
周囲に暴言を吐き、物に人に当たり散らしていた。

尤もそれは、非行少年として何も珍しくない。
後に改心し素行を改めるのも、よくあることだ。
(+8) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:13:38

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「…………………。
 ……………………、………………
 ……………、…………………………、………そうか……っ」


あからさまに動揺した。
貴方を撫でる手にも力が入る。グッ。


きっ、
貴戸の所に行くのか……?」
(-46) osatou 2021/09/21(Tue) 11:13:48

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「え?うーん、どうしよっかなあって。
 別に誰でも良……、どしたの」

自身の頭に力が込められたことに気付いたようだ。

「だめ?」

その口調にからかうような素振りは無い。
ただ純粋な疑問を口にしただけだ。
(-47) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:17:24

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「…………………いや……
 貴戸が良いなら良いんじゃないか、
 俺には関係ない事だしな、
 別にルームメイトなだけだし、全然、
 そこに俺が干渉するのは良くないし………その……、」

早口で語る。
それから、手に一際力を加えた後、



     
「…………ちょっと、……やだ」


小さく、
貴方にギリギリ聞こえるくらいの弱々しい声で呟いた。
(-48) osatou 2021/09/21(Tue) 11:21:25

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「……?」

微かに聞こえた言葉に首を傾げた。
何故自分と貴戸の性行為を嫌がるのだろう。
情緒に疎い少年には、とんと見当が付かなかった。

「なんで?」
「なんで、ヤなの」

真っ直ぐな朽葉色が貴方の見据えた。
(-49) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:26:25

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「………………、
 ……迷彩……………」

その視線を受けて、貴方を撫でる手が
前後左右にウロウロし始める。
わしわしわしわしと帽子ごと髪を撫で散らかす。




「…………何故だと思う?
 人と言う字はな、人と人が支え合って出来ているんだぞ。
 だからな、つまり、そう言う事だ。」

どうにか話を逸らせないかと
よく分からない事を言い出した。
(-50) osatou 2021/09/21(Tue) 11:31:55

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「意味わかんない」

そんな貴方の努力を一蹴した。
髪がぼさぼさになっても気にしなかった。

「オレ頭悪いから、よくわかんない。
 ……ちゃんと言ってよ」

す、と視線に別の感情が混じる。
彼が常日頃大人へ向ける目と同じ。
不信が混じっていた。
このままはぐらかせば、少年は貴方を“大人”と捉えるだろう。
(-51) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:39:36

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


貴方からの眼差しに
う、と息を呑んで


「…………
 ……………
 ………………」



貴方の両肩に手を置く。

深呼吸。
両目が泳ぐ。
深呼吸。
それでも、貴方を見つめ返す。



「俺が……俺は………、
 きっ、貴戸の事が………
好きだから
、です………」
(-52) osatou 2021/09/21(Tue) 11:45:55

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「……好きだと、誰かとセックスしてほしくないの?」

少年が好いている人間は自身の母親だけだ。
その母親は、少年が物心付いた頃から娼婦として生活していた。
家族愛と恋愛の違いを知らないが故に、さらに疑問を持った。

「オレ、母さんのこと好きだよ。
 でも母さんが誰かとセックスするの、ヤダって思わない」

「ねえ、なんで?」
(-53) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:54:27

【独】 7734 迷彩 リョウ

ギャハハハハハハハ!!!!!
(-54) wazakideath 2021/09/21(Tue) 12:00:18

【独】 7734 迷彩 リョウ

いや〜〜かわいいねえ
恋する男の子はかわいいねえ フフ
(-55) wazakideath 2021/09/21(Tue) 12:00:59

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


一瞬びく、と身構えたが
続く言葉に首を振る。
貴方の事を知るたびに、それが悲しいと思ってしまう。

もう一度、深呼吸。

「……迷彩、今のは、俺の言い方が悪かった。
 好きにも……色々あるんだ。
 俺もお前に語れる程、経験は無いんだが……。」

肩に置いた手から力が抜けて
すっと真っ直ぐに貴方を見据えた。


「家族を愛する『好き』と
 恋人を愛する『好き』では
 意味も、感情も変わってくる。
 …………………俺のは、後者、で……
 
自分だけのものにしたいとか……まあそう言う……うん……


 ……なあ、迷彩。
 やっぱり勝負は続けないか。
 勝っても負けても罰ゲームはなし。
 俺はお前のことをもっと知りたいし、
 お前に知って欲しいとも思うよ。」
(-56) osatou 2021/09/21(Tue) 12:14:18