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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 IX『隠者』 アリア




      ―― 随分と身勝手な神様ですね。


[ その場は静まり返っていたか、
 あるいは平静を失った外野のざわめきがあっただろうか。

 どちらにせよ。
 全員の集められたホールに、そんな女の声が落ちた。 ]
 
(46) kasasagi 2022/12/14(Wed) 1:55:01

【人】 IX『隠者』 アリア


 [ きっと彼女は愛しているこの世界を、
  あればいいと彼女は思うのだろうか。

  ならば世界は滅びずこのまま在る方が良いだろう。
  けれど滅びるなら、止めはしない。

           私はそれでいいと思っている。 ]

 
(47) kasasagi 2022/12/14(Wed) 1:55:38

【人】 IX『隠者』 アリア



      [ …… 少し昔のことを思い出した。 ]

 
(48) kasasagi 2022/12/14(Wed) 1:55:57

【人】 IX『隠者』 アリア


[ この声がどこまで届いたかは定かでない。
 誰かに反応されるならそれはそれでいい。

 怯えるアリスが誰かに抱きつく。>>@0
 呆然とするシールの姿、>>@1
 こんな時にだってらしい反応をするトリス。>>@2

 その全てを目に、私はひとりのもとへ歩み寄った。 ]
 
(49) kasasagi 2022/12/14(Wed) 1:56:19

【人】 IX『隠者』 アリア



  フォル。

  私はあなたの考えに興味があります。

 
(50) kasasagi 2022/12/14(Wed) 1:56:32

【人】 IX『隠者』 アリア


[ いつか。

 初めて聞く声で語られた思いを>>0:234
 遠く見果てぬ夢の一欠片を、
 私に話してもいいとしたその信用には報いようと思った。

 まあ、普段はたびたび人に店番をぶん投げて
 花畑で午睡に励んでいるような人物だけれど。
 (正当な休暇であることもあるとは思う、たぶん)

 売店の引き出しに収められた薬は>>0:237
 本人を捕まえるほどでもないと思うような瑣末事に。
 証持ちには基本は無用の長物であろうが、
 職員に利用されることもたびたびあると聞く。>>0:654

 「どうせ暇なので」の延長線上で
 仕事を果たして報酬を得る、>>0:236
 そんな只人のような体験がすっかり組み込まれた日常 ]
 
(51) kasasagi 2022/12/14(Wed) 1:57:03

【人】 IX『隠者』 アリア



 [ 例えば。

    『22人が揃っても世界は滅びなかった』>>0:235

         それが事実として存在したならば―― ]

 
(52) kasasagi 2022/12/14(Wed) 1:58:01

【人】 IX『隠者』 アリア




    これはあなたにとって好機たりえますか?  


[ それは人を説得し得る材料になると。
 ほんの欠片の夢を、実現する足掛かりとして
 私もあなたも全てが世を去っても続く未来まで
 希望をかけるほどの価値は、期待値は世界にあると思う? ]
 
(53) kasasagi 2022/12/14(Wed) 1:59:00

【人】 IX『隠者』 アリア




  明日の朝、答えを聞かせてください。

  私はそれを参考にしようと思います。


[ 一日。たった一日の検討時間で、
 いかな結論へと至るのかは誰にもわからない。

 けれどどう転ぶことになろうとも、
 その一日を共にありたいと思う存在は、
 きっと他にあるはずだ。彼も、……私も。 ]
 
(54) kasasagi 2022/12/14(Wed) 1:59:25

【人】 IX『隠者』 アリア


[ それでは、とフォルから視線を外し踵を返す。
 そのまま場を辞そうとして、
 今度は、シトラの前でいったん足を止める。 ]


  シトラ、
  私は上にいるから、会いたくなったら来て。

  ひとりで考えたいならそれでいいし、
  ひとりが不安になったら私がそばにいる。
  他の人と話してみるのもいいと思うし、
  お茶でも飲んで落ち着きたくなったら、
  また一緒に、お茶会しよう

  ……私のブレンドはなんか薬っぽくなるし、
  やっぱりスペシャルブレンドがいいかな


[ 茶葉あったっけ、と独り言ち、意識して表情を緩める。
 下手な笑顔だ。元々ちっとも慣れちゃいないけれど。

 またあとでね、とやさしく言葉をかけて。
 彼女の返事を聞けば今度こそ、
 上りの階段を、すたすたと登っていったのだろう。 *]
 
(55) kasasagi 2022/12/14(Wed) 2:00:32

【人】 IX『隠者』 アリア


[ ちなみにこの場合の「上」とは
 洋館三階に位置するタナトスの温室>>0:391
 …の片隅を借りた、小さな薬草園のことである。

 洋館に来た当初に本人に許可を得て
 少しだけスペースを分けてもらったのだ。
 メインの菜園の方に訪れるタナトスや誰それと
 居合わせて会話をすることもあったのかもしれない。 **]
 
(56) kasasagi 2022/12/14(Wed) 2:01:06
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a7) kasasagi 2022/12/14(Wed) 2:09:00

【人】 IX『隠者』 アリア


 
―― 洋館三階:薬草園


[ 先述の通り、タナトスの温室の片隅にそこはある。

 趣味のために全てを融通してもらうのも骨。
 この環境でも栽培できるならそれがいいと、
 許可を得て場所を借り、適応するものを数種育てている。
 季節によっては花を咲かせ良い香りがするらしい。

 そこにいるという言葉を聞いた人は他にもいるだろう>>55
 シトラでも、他の誰かでも、
 薬師もどきがそこに来る者を拒むことはない。**]
 
(63) kasasagi 2022/12/14(Wed) 2:29:20

【独】 IX『隠者』 アリア

/*
明日こそは…
キュリアちゃんと…魔術師さんと…
シャルと…クロくんに…ろるを…0(:3 )〜(:3 _ヽ)_
(-16) kasasagi 2022/12/14(Wed) 3:35:26

【独】 IX『隠者』 アリア

/*
クリスタベルさんへ 好きです
悪魔さんと…末永くお幸せに…なってほしい……

「アリア」が獲得したものをメモしておかないと
後々激しく困りそうな気がする 絶対困る(確信)
しかしロルも書きたい時間足りないうぐぐぐ
(-37) kasasagi 2022/12/14(Wed) 9:25:50

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 特別人が嫌いということはなかった。
 酷い目に遭った記憶ならばもはや彼方、
 私を構成する大半は森での静穏な日々であるから。

 あの森は、彼は、そして彼を集い訪う者は、
 この腕の痣を晒してなおやさしかった。

 彼自身が身寄りのない人であったし、
 思えばもしかすれば、そんな彼を頼っていた人らも
 私が知らないだけで、社会的弱者だったのかも…と
 そう思い至ったのは、わりと最近のことである。

 言葉を、学を、生きる術を教えてもらった。
 とんだ失礼と承知しつつも、
 あの子の方がより辛い境遇だろうと思うこともある。
 そう感じる程度には、
 私だってきっと、比較的には恵まれていた方なのだ。

 とはいえ結局のところ、
 幸だ不幸だなんて当人の主観でしかない。
 不自由ないことが幸福とは限らない。逆もまた然り。
 幸せそうに見えるだとか不幸そうに見えるだとかも、
 あくまで外野が勝手に見たいものを見ているだけ。
]
 
(184) kasasagi 2022/12/14(Wed) 20:55:40

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 彼は今、あの森の麓に眠っている。
 身寄りはなくとも慕われていた人々の手で、
 綺麗な墓所を用意されて。
 彼が亡ければただの証持ちでしかない、
 私にも、その所在を教えてもらえて。

 三ヶ月か、半年か、一年に一度か、
 そのくらいの頻度で外出許可を得て
 主を失ったあの森の家に戻ることがある。
 必要もなくなったのに掃除をして、森を歩いて、
 二、三日を過ごして、最後に墓所へ向かうと
 誰かが置いた花束がいつも先にある。
 私も、傍らに花束ひとつを添えていく。

 そうやって、互いの無事を確認しあっている。
 そのくらいの距離できっとちょうどいい。 ]
 
(185) kasasagi 2022/12/14(Wed) 20:56:10

【人】 IX『隠者』 アリア



      この才も想いも借り物であるのなら、
      「私」とはいったい何なのだろう。


 
(186) kasasagi 2022/12/14(Wed) 20:56:37

【人】 IX『隠者』 アリア


 
―― 回想:洋館の『魔術師』


[ それは師を亡くして数日が過ぎた頃。

 葬礼も終わり、そのために集まっていた人も去り、
 本当に独りになって、本当に何もなくなった。
 ただ生きているから徒に夜を明かした。
 何度目かの朝。そんな、日のことだった。

 別れを告げたばかりの相手を惜しむには早すぎて、
 あるはずのない来客を訝しむ気持ちはあった。
 わざわざここを訪れる者とは即ち、
 そこにいるのが証持ちであることを知っている者だ。

 扉を開いた先にあるのは悪意なのかもしれない。
 けれどもう、どうでもよかった。

 ……と思っていたから、何周も回って予想を裏切った
 その人の笑顔と明るい声色に私は呆然としたし、>>0:440
 今でもそれが強く印象に残っている。 ]
 
(187) kasasagi 2022/12/14(Wed) 20:57:08

【人】 IX『隠者』 アリア




  ―― 迎えに、ですか


[ 確かに聞かされていた。そういう場所があるらしい。
 本当ならきっと、そこが私のようなもののあるべき場所。

 ここは私のいていい場所ではなかった?
 いつから、こうする算段をつけていた?


 回る思考は動かない表情の向こうに溶かした。 ]
 
(188) kasasagi 2022/12/14(Wed) 20:57:36

【人】 IX『隠者』 アリア


[ それからというもの、彼は私をよく構った。>>0:442

 といっても、元々彼は洋館の古株として
 皆のことを考えて何となしに尽力しているようだった。
 その一環に過ぎないのだろうと捉えていたけれど、
 けれど、けれどそれは、
 あの森にあったのとはまた違う、ひとの温もりだった。

 きょうだいどころか家族らしい家族がないわけだけれど
 もし兄というものがいたらこういう感じだったろうか。


 証持ちの面々だけではない。
 職員も多数過ごしているこの洋館は、
 あの森とは違って賑やかで――居心地は悪くない。>>0:633
 そう思っていた。思っている。

 時が流れるうちに何かが失われても。 ]
 
(189) kasasagi 2022/12/14(Wed) 20:58:31

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 三年前。
 『彼女』が現れて、私の近くにあるものはひとつ減った。

 私はといえば、納得していた。
 いわばあるべき場所へ戻っただけなのだ。

 私の中にある何かは叫ばない。知らないから。
 ただ後世に生きる、その後の『彼女』の記録を知る私が
 その方が当たり前なのだと腑に落ちる思いを覚えた。

 だって、『魔術師』は『女教皇』の側にある存在だ。

 私達証持ちとはそういうものでしょう。

 そういうもの、だっていうのに。 ]
 
(190) kasasagi 2022/12/14(Wed) 20:59:17

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 他の誰へ向けるものならばともかく、
 それがこちらへ向けられるものである限り、
 私には見えてしまうもの。ではないだろうか。

 歪んでほどけていったもの。>>0:448
 置かれた距離の向こうにいるひと。
 
そこで苦しそうにしているのは誰?
>>0:449 ]


  ―― どうぞ。

  ただの気休めです。
  少しはほっとするんじゃないですか。


[ いつだったかばったり顔を合わせた時、
 避けようとされたとしても半ば強引に持たせようとした。

 からからと鳴る小さなドロップ缶。
 ただの薬草飴だ。それらしい味がするけれど、
 味がするだけで、少しばかり喉に効く以上の効用はない。
 数もそこまで多くはない。市販のドロップスと、同程度。
 普通に消費してさえいればすぐに底をつくはずの内容量。 ]
 
(191) kasasagi 2022/12/14(Wed) 21:01:29

【人】 IX『隠者』 アリア




  効くとは思いますよ。
  「私」が作ったものなので。


[ ……という真実は、質されなければ闇の中。
 偽薬とはそういうものであるからして。
 少しでも気が安らぐきっかけにさえなればいい。
 身勝手な祈りに本物の効用などあるべきでない。

 では、と一方的に踵を返そうとするのは、
 この時も、今も、何も変わらない。
きっと遠い前世も。
]
 
(192) kasasagi 2022/12/14(Wed) 21:04:35

【人】 IX『隠者』 アリア


   
[ その葛藤が尊いと、そう思うのかもしれない。 ]

 
(193) kasasagi 2022/12/14(Wed) 21:07:07

【人】 IX『隠者』 アリア



  変質したことそれこそが、
  かつてそこにあったのは「私」であった証明だった。

  それは冷たくてさみしいのに、
  ほんのすこしだけ、あたたかく感じられる。 *


 
(194) kasasagi 2022/12/14(Wed) 21:08:04

【独】 IX『隠者』 アリア

/*
灰ログを書く余裕さえロストしそうなのですが
これだけは言わせてください

このクレイジーサイコ神様コン(自称)のユグ氏が
いったいどなたなのか
わたしは気になって仕方がありません
エピローグが楽しみです(まだ1週間先だが?)
(-48) kasasagi 2022/12/14(Wed) 21:24:59

【教】 IX『隠者』 アリア


[ それは深い闇だった。

 とうに温度を失った抜け殻を抱きながら、
 ずっとずっと考えていた。

 考えて、考えて、考えて――

 そうして思った。

 死とは唯一の不変。永久の安寧。魂の救済なのだと。
 あの子にとって救いはもうそこにしかなかったのだ。
 
そう結論付けてなお、受け入れることなどできなかった
]
 
(/5) kasasagi 2022/12/14(Wed) 21:28:26

【教】 IX『隠者』 アリア


[ 世界はとっくに壊れているのに、
あの子はもういないのに

 どうしてそれでも回るのか。

 失われた命を、あの子を、僕を置き去りにしておいて。
 どうしてどうしてどうして。
 くだらない混乱はいつまで経っても終わる気配もなく
 取り返しの付かない死はやがて過去になり風化する
 誤りも罪も罰も忘れられてしまえばただ死んだだけだ
 そうやってただあの子の存在が消えていくこんな世界で
 のうのうと生きて息をする有象無象の全てが憎くて、
 疎ましくて羨ましくて妬ましくて妬ましくて妬ましくて――


 ふっと気付いた。

 どうせ混乱は果てまでも転がり続けるだろう。
 どうせ壊れる世界なら、僕が壊したって変わらない。 ]
 
(/6) kasasagi 2022/12/14(Wed) 21:29:26

【教】 IX『隠者』 アリア


[ わかってほしかった。
 この闇を。痛みを。絶望を。

 …… もしかしたら、

 彼女なら、彼女だけは、理解してくれるかもしれない。

 
の眼をした怪物はそう思った。
 何故って、彼女もまた、自分だけの光を持っていたから。

 けれど――少なくとも、
 彼女はその手で、怪物と成り果てたそれに幕を引いた。

 当然だったのかもしれない。
 だって彼女の「光」は、まだそこに生きていたのだから。 ]
 
(/7) kasasagi 2022/12/14(Wed) 21:30:20

【教】 IX『隠者』 アリア



 
『僕は僕の、君は君のなすべきことをした。それだけだよ』


 
(/8) kasasagi 2022/12/14(Wed) 21:31:24