【秘】 知情意 アマノ → 模範囚 メサ「……生まれる場所を選べたら……あるいは、世界が完璧であれば……」 意味のない仮定を紡いでから、首を左右に振った。今はそんなことを言っても仕方がない。 「贖罪。はて、私にはそれが真実であるか判断がつかないがね。贖罪とはいえ殺害は殺害だ、殺されることが贖罪になるというのならば我々をここで飼う意味などなかろうに」 /*時系列維持オッケーですわよ!キリいいところまでいきましょチュッチュ (-55) uni 2021/10/06(Wed) 0:37:12 |
【秘】 知情意 アマノ → 墓守 トラヴィスあなたの恐怖を理解する。 あなたの苦痛を理解する。 しかし、男はあなたという存在への蹂躙を止めない。 腕に爪を立てられようとも、それによって赤の筋をいくら刻まれようとも、逃れられぬよう首を捕らえる腕の力は変わらず。 あなたの声が、泣き言が、告白が、その真偽を知らぬ男に耳にただ流れ記憶されていく。 膝の上に在るあなたが背後に転げ落ちないよう、男は不作法にも足をテーブルの上に載せてあなたの背を支える。 己の眼前で喘ぎ、泣き、ただ生を望む"人間"の姿を見て、 男は―― 笑った。 (ああ、よかった) (貴方様は――あなたは、人間だ) それだけが、この拷問の中で男が見出したさいわいだった。 (-61) uni 2021/10/06(Wed) 0:58:02 |