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人狼物語 三日月国


177 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【月見】

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視点:


【人】 虹彩異色症の猫

―雨中―

[ 猫に箱外のことはわからない。

 ただいつもの快適な寝床や居住まいから離され、今は狭い箱に閉じ込められている。急ぎ足故>>0:40収められた箱の内は小刻みに揺れる。
 様子を伺うのか怯えているのか、四肢を縮めじっと蹲っていると揺れが止まった。蹲った姿勢の中倒し開いてひくひくと耳を動かすと、雨音の中に聞き慣れた声と聞き慣れない声を拾う>>0:46>>0:49。]

 ナ〜〜〜。

[ 激しい雨飛沫の中でか細いそれは聞こえただろうか。
 自分をこんなところに閉じ込めてとも、除け者になにをしているのかとの抗議の響きに聞こえなくもない。]*
(1) ameya 2022/10/01(Sat) 10:08:30

【人】 虹彩異色症の猫

―帰宅―

[ なにせ上機嫌で散歩に出掛けたと思ったら、騙し討ち同然に気疎い場所に連れられたのだ。しかもその場に置いていかれた。この恨みは深い>>0:50

 澤邑が去った後、猫がおあん、おあん、と落ち着かなげにゲージの中で呼ばわっていたことを、病院の人間はいちいち澤邑に告げはしない。

 一頻り不貞腐れ隠れたと思ったら今度は寝床に来て恨み言だ。鳴き疲れた頃に眠ってしまった。

 今は気に入りの鼠の玩具を取り上げた手を叩いているが、爪を出している訳ではない>>0:51。どうかすれば玩具の代わりにその手で遊んでやろうという塩梅だ。
 鰹節か煮干しなりを手ずからやればすぐ機嫌はよろしくなる。そうして澤邑のよく座る座布団の上で眠る。

 晩酌の際は常に澤邑の膝の上にいること、普段からうるさい子らを避けて澤邑の部屋に居座ることが多い為、子猫が来ると知った時に騒いだ子らも、今はすっかりこゆきは祖父の猫との呼ばわりだ。家の中に猫がいればそれは構おうとはするが、こゆきが相手にせずすぐに逃げる為、自分たちの猫が欲しいと最近は言い出す始末。
 それを横目に顧みもせず、猫は澤邑から晩酌のお零れで貰った刺身をてちてちと舐めている。

 猫は風流など介さない。秋の夜空の具合は、明日の観月を充分期待させるものだが、濡れた鼻先を必死で両手で洗っている>>0:51。]
(2) ameya 2022/10/01(Sat) 10:10:47

【人】 虹彩異色症の猫

[ 澤邑の座布団で眠っていたら本を読むために退けられてしまった>>9。そのまま抱きかかえようとすれば何処かに行くし、放っておけば膝の上に乗ってくる。
 今は膝の上にはいないが、尻をすこしつけ、体温が伝わるような形で澤邑の近くに丸まっている。

 澤邑が立ち上がると、折角心地よく眠っていたものをと言いたげに振り返り、立ち上がると大きく伸びをする。再び丸くなろうとしたところに猫紐を掛けられた。

 うなん、うなんと転がるのはそんな気分ではないとでも言いたげだ。それでも逃げ出すことはなく、出掛けの澤邑の腕の中に収まった>>10

 散歩も子猫の頃からの習慣なら慣れたもので、今は唐突に走り出し、張った紐に逆に引かれて転がるようなことはない。尤も大きな音や刺激にいつ喫驚するかはわからない為、安全を考えれば紐は外せない。
 澤邑が顔見知りに挨拶をした時は>>12、赤子が座るような形で澤邑の腕の中欠伸をしていた。

 境内まで行けば観月を体裁に祭の人出もなお賑やかだ>>n3。 子らが軍資金を強請るのも尤も>>8、面や射撃の屋台もあれば、甘い林檎飴、鶏を焼く匂い、醤油の焦げる香り、何処からともなく漂ってくる。笛の音、拍子を取る音。祭り特有の浮ついた雰囲気に猫も落ち着きなく澤邑の肩に手を付ききょろきょろとあたりを見回している。そんな中澤邑がひとつの屋台に足を止める>>11。]**
(18) ameya 2022/10/01(Sat) 22:43:05

【人】 虹彩異色症の猫

[ 澤邑が勧められるままに露店の品を覗き込むと>>34、肩口に前足をついていた猫はそのまま背中へ乗りかかろうとしたのを捕まり、腕の中へ仰向けに収められた。

 猫は散歩慣れのためか今更人怖じはしないが、露店の店主が老人の腕の中にいる猫を覗き込むことがあれば、仮面の様子がめずらしいのか狐の面をじっと見つめている。赤子のように抱えられた猫のおかしな様子といえば、腹が剃り上げられ白い毛の中に淡桃色の地肌を晒していることだ>>0:10

 品定めにあれやこれやと飼い主と店主が言葉を交わす間、店先に吊り下げられた蜉蝣の玩具に目を留め手を伸ばす。生憎短い手足は届かない。届かないのが悔しいのか腕の中で手足を振り回している。
 毛糸や毛玉も転がせば気を惹くのかもしれないが、今はゆらゆらと動く虫の玩具に執心のようだった。

 手土産を詰めた紙袋を腕に、今度は猫は路面に下りて自分の足で歩いている。
 澤邑の独り言ち>>37に相槌こそ打たないが、自分に話し掛けてあるのが当然のように顔を見上げている。

 甘いものは食べないが、人が食しているものはやたらと欲しがるため餡のひと舐めくらいはしたことがあるかもしれない。本当にひと舐めして満足したのかそれだけだ。
 許可の出る前に長椅子の上に早々飛び乗り、やはり売り子の仮面に身を強張らせて視線を留めている>>39。]
(45) ameya 2022/10/02(Sun) 22:19:02

【人】 虹彩異色症の猫

[ 澤邑が長椅子に腰掛けると>>40、紐の許す限りあたりを歩きまわったり、足元で腹の傷を舐めたりしていた。石畳とはいえ長雨の後であるから、帰ったら身体を拭いてやらなければならないかもしれない。

 すん、と鼻を鳴らすと澤邑の膝の上に飛び乗った。いつものおやつだ。硝子の瓶に収められているから匂いなぞある訳ないのに、既にその容器の形を覚えているのか、蓋を開ける前から手の中にある瓶に鼻を押し付けてはふんふんと嗅ぐ。掌の上に出された肉の切れ端をてちてちと舐めるように食べると満足げにその場に休まる。

 膝の上が温かい。]**
(46) ameya 2022/10/02(Sun) 22:20:24