情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【秘】 暗殺屋 レヴィア → どこにも行けない ヴェルデ/* こんばんは!ちょっと返信が遅くなります! さしあたり、殺害時は差し支えなければ片目を小型拳銃で撃ち抜く予定なので、 死体描写にお使いいただければと思います! (-3) arenda 2022/08/17(Wed) 21:07:49 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → どこにも行けない ヴェルデ「そうね、殺すしかないわ。」 「諦めが良くて助かるわ。」 「痛くしなくて済むもの。」 綺麗に殺せなければ、時間が掛かるし、 その後の処理だって面倒になる。 だからありがたい、と、やはり声に感情は籠らず。 動揺に色の灯らない瞳が貴方を見つめて。 「着服するに決まってるわ。そんなお願い。」 「遺体と一緒に、その人に届けられるのを 願った方が、ずっと可能性が高いわ。」 そう言いながら、白のシルクグローブを付けた手で 裸の紙幣を受け取って。 もう遅いけれど、と、それを懐にしまう。 「それだけでよかったかしら。」 貴方の片目に、銃口が向けられる。 改造された小型拳銃。小さくするために殺傷力を 下げられたそれは、普通に撃つだけでは人に 痛みこそ与えれど、死には至らせない。 それが唯一死を齎せるのは。 骨に守られていない場所から、脳に弾丸を打ち込む事。 「Buonanotte」 貴方が他に何も要求しないなら。 助けを呼ぶ子猫のような音が、また一つ響いたことだろう。 (-59) arenda 2022/08/17(Wed) 23:02:46 |
【神】 暗殺屋 レヴィア【ノッテアジト】 「そう。」 女は、今日も。 報告に興味のなさそうな返事だけを零す。 対立していた組織の大打撃。 他人事、ではない。 全てがノッテ首謀なのだと思われれば、 それはただでさえ芽吹いていた火種に、 油が降り注ぐようなものなのだから。 「ノッテだけが狙われているわけじゃないのね。」 ボス殺しと、一連の殺害が、繋がっているのかはわからない。 されどもし繋がっているのであれば、 それはノッテでもアルバでもない、第三者から 齎されたものであると予測できる。 「いつも通りに過ごさせてもらうわ。」 そこまで考えたうえで、何か特別に行動する気はないと、意思表示。 いつも通り、上からの指示通りに行動する。 女にできるのは、それくらいだ。 (G1) arenda 2022/08/17(Wed) 23:29:31 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 暗殺屋 レヴィア/* 報告ありがとうございます、投票先・襲撃先共に確認しました! このまま日付変更をお待ちくださいませ〜! (-71) 66111 2022/08/17(Wed) 23:32:57 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア痛くされるのは『苦しい』だろうか、と、ついよぎる。 ああ、でも、それはよくないんだったな。 仕事中に殴られたり首を絞められたりしたって、相応に痛みを感じはしてもそれだけで。 だから、たぶん、ここで試す意味もない。 薄い瞼を伏せる。 「届かないよ」 そのヒトは血縁でも何でもなくて。 ただ、部屋の隅を間借りしているだけの。 ただ、借りた金があるだけの。 それでも、少年にとって『家族』に一番近いのは、彼女かもしれなかった。 ……尤も、相手は嫌な顔をしそうだけれど。 「……どうせ、死んだらわからないだろうし」 「言うだけ言ったってことで、いいよ」 それだけ。 最後にそう呟いて、少年はもう一度、あなたを見た。 向けられる銃口を見た。 それが最期だった。 痩せた頼りないからだが頽れる。 (-105) beni 2022/08/18(Thu) 9:16:34 |
【神】 暗殺屋 レヴィア女は、余計なお喋りはしない。 静かな会議が終わり、退室するものが出れば。 その流れに乗って、女も席を立つ。 同じファミリーだからと、安心できる状況でも無くなってしまった。 これだけの被害が出ても掴めない尻尾はまるで、ノッテやアルバの動向が分かっているかのようだ。 となれば、ネズミがいるかもしれない。 誰がネズミなのか、誰を信用すればいいのか、どう立ち回るべきなのか。 ……などという思考は。 「興味が無いわ。」 廊下を歩きながら、独り言を呟いた。 (G14) arenda 2022/08/18(Thu) 12:00:28 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → どこにも行けない ヴェルデ女は人を綺麗に殺す。 余計な傷も痛みも与えない。 その方が、後処理が楽だから。 「そう。」 「残念ね。」 帰ってくるのは、やはり温度の無い言葉。 裸の紙幣の行く末がどうなるか、貴方が見届けられる事は無い。 引き金は躊躇いなく引かれた。 「…………。」 「馬鹿ね。」 倒れ伏す体を見下ろして。 その時の言葉と瞳だけが、僅かに温度を滲ませて。 少しだけ目を伏せて。 そうして。 全てを消し去るような後処理をすることも無く、 その場を後にするのだった。 (-117) arenda 2022/08/18(Thu) 12:27:55 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ夜。 ナイト・バー「Pollo Nero」へと足を踏み入れる女が1人。 これまで来店したことは無く、そしてもちろん、 ここの従業員に知り合いがいる訳でもなく。 しかし女は、ここに来た。 ある目的のために。 「ここにビアンカという人がいると聞いたのだけれど。」 「取り次いでくださる?」 目に付いた従業員らしき人物に、そう声をかけた。 (-119) arenda 2022/08/18(Thu) 12:33:28 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア夜の海の如く暗い店内を、夜光虫のような間接照明がささやかに照らしだす。 扉が開いたのを見て近づいてきた店員が、 ビアンカの名前を聞いて顔に笑みを張り付けた。 あなたがこの店の業態をどこまで知っているかは分からないが、 営業用のスマイルが店頭にまだ並んでいるくらいには、 しっかりとした店のようだ。 「少々お待ちください」、との言葉とともに、入り口から少し区切られた位置の椅子を進められる。 背の低い仕切りでも、沈み込むほどに柔らかな椅子に腰を下ろせば周囲から視線を隠すだろう。 そこに座ったとしても、座らなかったとしても。 さほど待つことなく、ひとりの女が店の奥から姿を見せる。 モノトーンのフリルワンピースに、薄暗い中でも目立つ明るめのメイク。 細長い足が、ゆったりとした歩幅で近づいてくる。柔らかいカーペットに足音は吸い込まれて、衣擦れの音だけがいやに目立った。 その女は、一瞬あなたの全身に視線を走らせて──それから顔を見て、にっこりと笑った。 「お待たせしました。 ビアンカです、……はじめましてだよね?」 (-126) gt 2022/08/18(Thu) 13:34:44 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ案内された椅子に座る。 足をそろえて、手をその上に乗せて。 ゴシックな服装に身を包んだ、可憐な容姿の女は、 ともすれば精巧な人形のようにすら見える。 ぴくりとも動かない表情が、尚更にそれを助長して。 営業スマイルを見送って、視線だけで店内を眺め見る。 小柄な女では、敷居の外の光景はほとんど見えない。 精々照明一つ当りがどれほどの範囲を照らすのか、とか。 カメラは何処かに設置されてるのか、とか。 その程度の事しかわからない。 やがてこちらへと歩いてきた貴方を一瞥だけして。 右手の中指に、透明な細い糸。 袖の中に繋がっている。 「えぇ、初めまして。」 「何かをしに来たわけじゃないの。」 「渡すものがあっただけ。」 そうして、白いシルクグローブを付けた手が。 懐、内側の胸ポケットに伸ばされて───── (-143) arenda 2022/08/18(Thu) 18:10:14 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ──貴方がそれを警戒して何か行動を起こしたりしなければ。 女はそこから、裸の紙幣を数枚取り出す。 金額にして、300ユーロほど。 くしゃりと皺がついてる様子を見るに、 元は小さい隙間に押し込められていたのだろう。 「貴方に渡してほしいと言われたわ。」 「借りてたから返したいって。」 淡々と告げて、それを左手で持って差し出した。 (-144) arenda 2022/08/18(Thu) 18:13:43 |
レヴィアは、今日も鎮魂歌を店で奏でている。 (a12) arenda 2022/08/18(Thu) 18:18:05 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア「かわいらしいお客様。 見惚れちゃった」 女は荒事の経験があるようには見えなかった。 あえかに裾を抑えて、向かいの席に座り、あなたの言葉を笑顔のままに聞いている。 ポケットに手を入れた所で、女は表情を――すくなくとも表向きは──変えることもない。 「あらそう? 残念」 白粉は、感情すらも塗り固めるのか。 口紅は、青ざめた血色を塗り重ねるのか。 人形のように精緻で可憐なあなたのかんばせに比べて、 漆喰を押し固めたようなその顔はなんと醜いことだろう。 ただ、あなたの動きを目だけで追って。 ↓[1/2] (-146) gt 2022/08/18(Thu) 18:36:29 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ 「――……」 差し出された紙幣に、視線すら落とさない。 ただ、どこかけだるげに持ち上げた手で口許を抑えて。 「私、人に金を貸したことなんてない。 何かの勘違いでは?」 女は笑顔の上に笑顔を重ね、コケティッシュに小首をかしげた。 「あら失礼、何か飲む? ノン・アルコールのほうがいいのかな。 レモネードとかおすすめだけど」 掌をあげる。カウンターの向こうで、従業員が背を向けてなにがしか準備を始めた。 [2/2] (-147) gt 2022/08/18(Thu) 18:38:39 |
【秘】 どこにも行けない ヴェルデ → 暗殺屋 レヴィア (-151) beni 2022/08/18(Thu) 18:45:41 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカおべっかに照れたり喜ぶような素振りもない。 何処までも冷たく、無感情なその表情は、 何の色を落とすこともなく。 都会の星のような頼りない照明に映された 女の顔は、どこまでも"お人形さん"だった。 差し出したまま、夕闇の瞳が貴方を見つめる。 「そう。じゃあ、その人の勘違いだったのね。」 「興味がないわ。飲みものなんて。」 「外で飲食するのは嫌いなの。」 受け取られなければ、テーブルにそれをぱさりと置く。 そうして、席を立つ。 用件は、もう済ませた。 客としてここに来たわけではないのだから、 もうこれ以上居る意味もない。 「それ、処分しておいてもらえるかしら。」 紙幣に視線を向けて、それから。 くるりと、背を向けた。 (-155) arenda 2022/08/18(Thu) 19:14:53 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → どこにも行けない ヴェルデ夜鷹について詳しくないマフィアなどいない。 路地裏を歩けば死体に行く着くことは、この街では珍しくない。 珍しくないから、女は。 路地裏を仕事の場に選んでいた。 人を殺すことに、何の戸惑いもない女だった。 貴方の事は知らない。名前すらも聞いていない。 貴方が抱えたものの全てを、女は知りえないし。 きっと、興味がない。 次の日の夜、女は。 もう居なくなった、貴方の遺体があった場所に。 紫のヒヤシンスを一輪、置いていった。 何処までも無感情で、温度も色もない顔のまま。 女は何を言う事もなく、去っていく。 女はきっと、"お人形さん"だった。 人を象っただけの、心のないブリキの人形。 周りがそう揶揄するように。 (-160) arenda 2022/08/18(Thu) 19:26:57 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → 暗殺屋 レヴィア夕刻。 掃除屋は静かな路地の店を訪れた。 以前と同じように、他に誰も居ない時間の事だった。 「誰に頼まれました?」 店内に入り、ドアが閉まるなり、実に世間話のように。 投げ掛けたのはあまりに端的な問いだった。 何処の、誰を、あなたが殺したのか、だとか。 暗殺屋を相手にそんな事を聞くのは、愚問というものだろう。 そもそもの話、何れもどうだっていい事なのだけど。 「言わなくとも、構いやしませんが。 掃除屋に『ゴミ』を作らせる連中も居れば、 人様に始末の悪い『ゴミ』を作らせる連中も居る。 言われた通りに仕事をする事が良しとされていた俺達に、 上は今は仕事をするなと仰る。どっちの方がマシなんだか」 「どれもこれも、良い迷惑には変わりありませんが」 まったくもって、面倒極まりない事だ。 けれど、どうだっていい事だ。 言われた通り。今日も代わり映えしない仕事を続けて、 それが自らに死を招くなら、その時は、その時だ。 使い走りの掃除屋は、そう考えている。 最初から何も変わらない。これまで通りの仕事を続けるだけだ。 今は随分損な役回りとなってしまったあなたは、どうだろうか。 (-163) unforg00 2022/08/18(Thu) 19:58:15 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア「そう。 わざわざ来てもらって悪いなあ」 あなたの背後で、笑みを含んだような声。 がちゃり、と。 バーの入り口が、外から締まる音がした。 カウンターにいる従業員が、トレイに乗せたレモネードをビアンカのもとに持ってくる。 皮を細かく切り刻んだ、たっぷりのレモン汁が入ったレモネード。 そのトレイの上には一緒に、 銃身を僅かに切り詰めて9mmパラベラムをたっぷりと詰め込んだ自動拳銃が乗っていた。 ↓[1/2] (-170) gt 2022/08/18(Thu) 20:14:15 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ 「おい」 「それ、いつ受け取った」 「 て めえが殺ったんじゃ ねえだろうな──」従業員はただの素人。 ビアンカもまた、訓練された動きにはとても見えない。 彼女がトレイの上から拳銃を掴むのを、あなたは黙って見ているだろうか。 (-171) gt 2022/08/18(Thu) 20:15:42 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「何の事かしら。」 いつも通りにお店は閑古鳥。 問われた質問に帰った答えは、 暗殺屋なら誰でも答えるマニュアルな答え。 女に命令できるものは、大勢いる。 会議でよく見る面子も、それ以外の有象無象も。 女より階級が上ならば、誰でも。 名も無き誰かだって。 「そうね、迷惑には変わりないわ。」 「それに」 「上の意見が一つにまとまってるとは限らない。」 ただ、あの会議の場で。 一人の顧問と幹部が、指示を出しただけだ。 組織は一枚岩じゃない。誰しもが同じ方向は向けない。 ………興味はない。 「誰かを殺して、それが露見したら。」 「私は"不穏分子"として、処分されるのかしら。」 「その時は、綺麗に後始末してくださる?」 例え尻尾切りを確実にされるとしても。 女はきっと、その手を止めることはない。 死に恐れはない。 死を齎してきた己が、死に怯える権利もない。 (-175) arenda 2022/08/18(Thu) 20:44:17 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ女は、殺しのプロだ。 どんな状況、どんな武器、どんな場所であれど。 切り抜けて、今日この日まで生きてきた。 経験の差は、絶対的だ。 ガンッ! と、後ろを向いたまま、踵でテーブルを蹴り上げる。 鉄の入ったパンプスは、蹴りの威力を増幅させて。 バン、と貴方の方めがけてテーブルが倒れ込む。 レモネードが従業員の顔の方へ飛ぶ。 皮を細かく切り刻んだ、たっぷりのレモン汁が入ったレモネード。 一滴でも目に入れば、悶絶する痛みを味わうことになる。 ▼ (-180) arenda 2022/08/18(Thu) 20:52:19 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ貴方がその蹴り上げた音や、倒れ込むテーブルに、 少しばかりでも動揺し、身を強張らせたなら。 ゴッ! と鈍い音と痛みが、その横面に走ることになる。 振り向き様の蹴り。 足りない筋力の分、しならせるような動きで放ったそれは。 まるで鞭に撃たれたかのような、焼けるような痛みを与える。 貴方が椅子から倒れ込んだなら、女はその鎖骨辺りを踏みつけて。 倒れ込んでいなければまっすぐ、貴方の顔に手を伸ばして。 どちらにせよ、中指をくい、と動かせば。 袖から出てくるのは、改造された小型拳銃。 装弾数を減らすことで、違和感なく袖に仕込ませる 事が可能になった、暗器を。 貴方の右目に向かって構える。 視界の半分が、小さな黒い穴で埋まる。 「表を開けてくださる?」 そうして降り注いだ言葉は、やはり。 一切の温度も色もなかった。 (-181) arenda 2022/08/18(Thu) 21:01:33 |
レヴィアは、仕事以外の殺しはしない。 (a17) arenda 2022/08/18(Thu) 21:01:46 |
レヴィアは、殺すことに一切の躊躇はない。 (a18) arenda 2022/08/18(Thu) 21:05:12 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア「あ ぐ タイツに包まれた細い足がテーブルを強かに打ち、けれどあなたと違い純粋に筋力が乏しいだけの女の足はそのまま、反動とともに体勢を崩す。 息を飲み込む間もなく顔を打つ蹴撃。 痛みと熱が激しく弾け、視界がぐるりと回転した。 「…げほっ」 ひとつせき込み瞼をあげたときには、目の前に穴があった。 ――鉄と血、硝煙。 鼻の奥に溢れ出す鉄の匂いに、全身が強張る。 怯えたような、顔。 鼻と唇の端に、血の雫をぼこり、と浮かべて。 「………、……、」 許しを請うように、両掌をあげた。 化粧でも隠し切れないような青ざめた顔で、 震える唇で── ↓[1/2] (-199) gt 2022/08/18(Thu) 23:40:03 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア↓ 『姉さんッ!』『アヤぁつけに来たんか!』 ば ん、と。扉が蹴り破るように押し開けられ、ばたばたという足音が響いた。 店の奥から飛び出してきた従業員たちが、一斉に拳銃を構えあなたへと向ける。 ――そこに、如何程の隙ができただろう。 女が倒れ込むように、銃口から身を反らす間はあっただろうか。 どちらにせよその後は、頭に血が上ったばかな女の、衝動的な捨て身の行動だ。 ハンズアップした掌で頭部をかばうようにかざし、あなたの銃口を避けて一歩踏み込 む。 ――もうとする。 ぷ。 口の中で砕けた歯の欠片と、 鮮血と唾液が混じったものを吹きかけ る。 ――ようとする。 倒れ込んだ時にひび割れ、欠けた朱色のネイルの下から血がにじむのも構わずにグリップを握り締め、 銃口を跳ね上げるように両手で構え直 す。 ――そうとする。 「くたばれ、くそがき」 あなたがどうしようと、その言葉だけは口にして。 引き金を、引いた。 (-200) gt 2022/08/18(Thu) 23:43:27 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ諦めたように見せる標的が、その実全く諦めていない、 という光景は、もう何度と見てきた。 だから、手を上げた所で油断はしない。 ───しなかった、のだが。 「!」 扉の蹴破られる音、多数の声。 それにちらりと夕闇が動いた。 それは機械じみた女の、確かな隙であった。 一瞬の隙を突かれ、銃口を避けられ距離を詰められ る。 女は一歩引こうとするが、貴方の捨て身の行動の方が早い。 顔に体液の混ざったものを吹きかけられ る。 腕で防ぐことで目を潰されることは防いだものの、 視界は一瞬塞がる。 自動拳銃を握り、此方に銃口を向けられ る。 「─────」 女がぐらりと、後ろに倒れる。 ▼ (-205) arenda 2022/08/19(Fri) 0:14:21 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ───ただしそれは、引き金を引くより前の話だ。 後ろに倒れながら、跳ね上げた脚で銃を構えた手を蹴り上げる。 引き金が引かれ、放たれた弾は天井へ。 照明を割り、ガラスが降り注ぐ。 辺りが一段暗くなる。 倒れれば、そのまま即座に姿勢を整え、足払いを。 頭に血が上った状態では、避けることは難しいだろう。 そうして体勢が崩れたならば、此方は跳ねるように立ち上がり。 足を振り上げ──── その脳天に向かって振り下ろす。 ゴンッ 当たれば鈍い音が鳴る。 痛みに体が鈍ったなら、貴方の手をシルクグローブの手が掴み。 バキッゴキッ 右手の指を3本へし折り、そのまま肘も折る。 最も簡単な武装解除。 てこの原理で込められた力は、女の細腕程度なら 即座に砕いてしまう。 ▼ (-206) arenda 2022/08/19(Fri) 0:23:03 |