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人狼物語 三日月国


57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み

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視点:


到着:機関設計士 スタンレー

【人】 機関設計士 スタンレー

[星の祭りで有名な、ブーヨプスキュリテ王国。祭りには、“星の飾りを見つけた人間は運命の人物と巡り合うだろう”というジンクスがある。

ブルー・スタンレーは、ブーヨプスキュリテ王国を走る、機関車の設計士。技術は一流でスタンレーの右に出るほどの設計士はいない。

ある年の星の祭り。スタンレーは、星の飾りを見つけることは出来なかった。しかし、祭りの最後の夜、大切な友人である踊り子のマチから、成功に導くと言われている赤い石、ガーネットのキーホルダーを受け取った。
スタンレーはそれを星の飾りとして、工具入れに結え付けている。

ある日の早朝。スタンレーは、その工具入れを手に取り、足早に自宅を出た。
ガーネットの赤い光が揺れた。]
(35) uebluesky 2021/01/31(Sun) 15:19:32

【人】 機関設計士 スタンレー

[職場である国の中央に位置する駅舎に着くと、助手のコーディーに声を掛けられた。]

「んもぅ、スタンレーさん、遅いっすよ!」

[コーディーは、ぷんぷんと地団駄を踏んでいた。]

「状況は?」

[スタンレーは冷静に尋ねながら、車庫への足を止めない。
足のリーチが違うコーディーは慌てて後ろから小走りでついてくる。]

「一号車右側、前から三番目までの動輪が、割れてるっす。原因は、線路上の土砂と衝突っす。」


[その車庫には、破損・故障した車両が運ばれてくる。スタンレーは設計士でもありながら、修理・メンテナンスも担っていた。
どうやら、先日の大雨の影響で土砂崩れが発生し、走行中の鉄道が土砂に乗り上げてしまったようだ。]

「怪我人は?」

「幸いにも、お客様、乗務員、運転士、いずれもなしっす。」

「そうか。」

[緊張をはらんだスタンレーの瞳が、少し、安堵の色を見せた。]*
(36) uebluesky 2021/01/31(Sun) 16:03:58
機関設計士 スタンレーは、メモを貼った。
(a7) uebluesky 2021/01/31(Sun) 16:21:48

【人】 機関設計士 スタンレー

[現場には、沢山の作業員が集まっていた。スタンレーは、問題の動輪の前に屈み、ヒビに触る。]

「動輪は、完全に取り換えだな。主連棒にもダメージ。」

[工具入れから拡大鏡を取り出し、片目に装着する。

スタンレーは、車体をすべて丁寧に確認し、被害の状態を調べた。

その後、助手のコーディー含め、作業員へテキパキと指示をはじめた。]
(48) uebluesky 2021/02/01(Mon) 12:27:10

【人】 機関設計士 スタンレー

[昼過ぎ、車両は、無事に元の状態に戻っていた。]

「皆んな、ありがとう。泊まりだった者は、帰っていいぞ。」

[スタンレーは、昨夜から詰めていた者たちに、労いの言葉をかけた。

休憩室。
スタンレーは、自分のコーヒーを淹れると、ソファーに深く腰を掛けた。

工具入れを手に取り、結え付けてあるガーネットを眺める。

不思議な赤い光を放っており、スタンレーはまるで吸い込まれそうな錯覚を覚える。

そして、気付かぬうちに、スタンレーは深い眠りについてしまったのだった。
深い深いの赤色に吸い込まれて。]*
(49) uebluesky 2021/02/01(Mon) 12:28:51
機関設計士 スタンレーは、メモを貼った。
(a11) uebluesky 2021/02/01(Mon) 12:30:46

【人】 機関設計士 スタンレー

[スタンレーは、夢を見ていた。
あたりは暗闇に包まれている。
遠くにマチが佇み、スポットライトのような光が、マチとスタンレーをそれぞれ照らしている。

マチは悲しい顔をして、こちらを見つめている。スタンレーは不安に駆られて、叫んだ。]

『マチ、行くな。』

[スタンレーの伸ばした手は、空を掴むばかり。駆け出すが、距離は一つも縮まらない。]

『スタンレーさん、私は、何処にも行かないよ。』

[遠いのに、声はやたら近くに聞こえる。悲しい笑みを此方に向けて、夢の中のマチは続ける。]

『離れていくのはスタンレーさんの方でしょう?』
*
(79) uebluesky 2021/02/01(Mon) 20:48:29