騎士 ノアは、メモを貼った。 (a8) 翠 2022/05/25(Wed) 21:13:54 |
【赤】 騎士 ノア[ ほんの僅かに、手が届かず。 耳障りな嗤い声と共に 私の目の前で彼女は攫われた。 …追わなければ。 首を飛ばされるだけでは済まないなんて 罪と罰の行く末など今はどうだっていい 守ると誓った 己の意思で、その日まで命を全うすると 嫌いだった 嫌いになんてなりきれなかった 一番近くで6年もの間、見てきたんだ 失いたくない 守らなければ 助けなければ 駆られる衝動の正体を僕は知らない まま。 ] (*42) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:00 |
【赤】 騎士 ノア[ 薄い魔力の痕跡 途中、途中、途切れ 迷いながらも、追いきった。 暗雲立ち込める趣味の悪い敵のアジト まさかダンジョンの中層部から 通じているだなんて。 一歩を踏み出す度に ざり、と土の軋む音がする。 ] (*43) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:04 |
【赤】 騎士 ノア …けて、 [ 遠く 微かに耳が拾いあげたのは、 か細い女の子の声。 ぷつり、と 慎重の糸が切れて落ちる。 うだうだとしている暇はない 考えを纏めるより先に、 声の聞こえた方へ駆け出した。 愚かだった。 ] (*44) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:08 |
【赤】 騎士 ノア[ 辿り着いた部屋に居たのは 賊のリーダーらしき男 縛られて床に転がされている主 姫様と幾分も歳の違わないだろう 二人の少女 2人とも違う国の姫だ 認識するまでの数瞬の間に 一人の少女の首が持ち上げられる (*45) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:11 |
【赤】 騎士 ノア[ 目が合った。 にぃ、とリーダーらしき男が 嗤う。 石より冷たい、非道へ堕ちた者の眼。 ───動けない 逸らすことも 閉じることも出来ない 悲鳴が 耳をつんざいた。 ] (*46) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:15 |