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人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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視点:


【人】 魔王 ウロボロス

[辿り着く頃には民衆のざわめきも落ち着いている。
数多の視線が一点に注がれ、言葉を待っていた。

僅かな間壇上からの光景を眺めてから、口を開く。]
(8) ガラテア 2020/10/27(Tue) 23:50:04

【人】 魔王 ウロボロス



 遥か遠き過去、この世は闇に閉ざされておりました。
 無力な人々は幾度争えど魔に勝つ術は無く、
 ついに光を奪われてしまったのです。
 悍ましき異形が地には蔓延り、草木は枯れ果て
 正しき存在の命は遂に全てが失われようとしていました。

 それでも尚、倒れることのない青年がおりました。
 闇の中、彼だけが唯一の希望でありました。
 戦えぬ者達も、一度は全てを諦めようとした者も。
 皆が彼の為に指折り、目を閉じたのです。
(9) ガラテア 2020/10/27(Tue) 23:50:23

【人】 魔王 ウロボロス



 そうして捧げられた数多の祈りに応え、
 黒天を裂き舞い降りたのは美しい女神でした。

 彼女が手を翳すと、巻き起こった聖なる風が枯れ木の枝々を揺らし
 宝珠の如く芽吹きを宿し、浄化していきました。
 その風はやがて、病を振り撒いていた巨大な木に辿り着き
 邪悪を吹き消し、緑と共に齎した赤き実りを女神は青年に与えました。

 この木こそが聖木ヤドリギ、
 そして実を授けられた青年こそが始まりの勇者です。
 これは人類と魔族の戦争の始まりの物語なのです。

[詩を読み上げる如く、滑らかで感情の籠もらない語り口。
その物語を信じている者は、現在では危険思想の持ち主として扱われる。]
(10) ガラテア 2020/10/27(Tue) 23:50:39

【人】 魔王 ウロボロス



 ………
 そして400年前、人魔3000年戦争に終止符を打たれるまでの間
 女神の教会を名乗る者達により、人類に騙り継がれていた伝説であった

[世界を覆った嘘により、戦火は気が遠くなる程の刻を燃やし続けた。
全ての名を把握することなど誰にも出来ない、
星の数より多い犠牲者を想うように、一時目を伏せてから続ける。]


 ────今では誰もがその真実を知っております。

 彼らは旧き時代の過ちを隠し、魔族を人外の邪悪へと仕立て上げ
 偽りの神話の元に、我々を滅ぼさんと民に命を差し出させ
 都合の悪い者は同族にすら背信者の烙印を押し、
 非道な人体実験を幾度も繰り返しました。

[今では邪教の思想であれど、それは異種族の確かな過去。
この場の多くを占めるのが人類であることも分かりながら、
躊躇うことはせずはっきりと言い切る。]
(11) ガラテア 2020/10/27(Tue) 23:50:57

【人】 魔王 ウロボロス



 そして、魔族もまた。
 初代王ジャバウォックが語り、伝えられてきた過去よりも
 迫害し同族を殺める人類への、憎しみと本能を優先し
 現実感の無いその話を切り捨てていました。
 彼らと同じことをし、話し合うことなど誰もが諦めていました。

 ……人魔3000年戦争とは、
 どちらの種族にも正義が無い、凄惨な歴史です。
 それでも、我々はこうして今共にこの日を祝うことが出来た。

[真っ直ぐに視線を向け続ける青紫は、その時細められる。
声色もまた、少しだけ柔らかに変わった。]

 今や魔族ですらあの時代を知らない者が多い。私自身もそうです。
 我々は今度こそ真の意味で歴史を語り継がなければなりません。

 過ちが罪であるならば、忘却もまた等しく認識するべきでしょう。
 隠蔽の中、一部の者が支配により再びの悲劇を避ける為に働く
 教会にも大義名分はありました。しかしそれは、無理な話でした。
 故にこの都は今も存在し、
 今度こそ正しく在る為に多くの方々が尽力しています。
(12) ガラテア 2020/10/27(Tue) 23:51:17

【人】 魔王 ウロボロス



 今、世界は絶え間なく変動を続けています。
 教会が無くなり、一つであることが出来なくなったこと
 停滞させられていた文明の歩みが、再び始まったこと。

 そして我々が種を越えて分かり合い共存する、その難しさ故に。
 
 どれ程の年月が掛かったとしても、
 世界はあるべき形を見つけられる。私はそう信じています。
 人類と魔族は元々────
(13) ガラテア 2020/10/27(Tue) 23:51:34

【人】 魔王 ウロボロス



[丁度その時。翼を持った人型の存在が目前を落ちていった。
幾つもの羽根が風に揺らぎながら、後を追う。

言葉が途切れても沈黙は訪れない。
悲鳴と叫び声、会場はほんの一瞬で混乱に支配された。]
(14) ガラテア 2020/10/27(Tue) 23:52:02

【人】 魔王 ウロボロス



  ────ッ!

[首を抑えたその時に彼の腕が届き、引っ張られる。
四方から子供のような笑い声が聞こえた。

無邪気に響いた、
嘲笑のようでもあった、
怒りに満ちているようにも届いた。

現れた姿、宙に漂う小柄で希薄な気配。
あれは、かつては先代に仕えていた筈の。]
(19) ガラテア 2020/10/27(Tue) 23:55:47

【人】 魔王 ウロボロス


[祭り客の魔族が人間を守り、多数を相手にしている。

氷の矢を降らせ彼の助けを行うと、
当たらなかった一体が標的を変え目前に迫り武器を振り上げた。]

……ふ、

[防いだ魔法はごく小規模で脆い。
大きく裂けた口が、こちらを嗤うように歪んだ気がした。
砕けた瞬間、庇い前に出たフォルクスの剣が相手のそれと交差する。]
(36) ガラテア 2020/10/28(Wed) 22:48:55

【人】 魔王 ウロボロス



 遅かったじゃないか。ねえ、ルー?

[その言葉は、先陣を切る赤毛の狼への。

口振りだけで常のように、誂う真似事をしてみるも。
連続する戦いにより冷や汗が額を伝い、
名を呼ぶ声には喜びが隠しきれていなかった。]
(44) ガラテア 2020/10/28(Wed) 22:52:49

【赤】 魔王 ウロボロス


[先程まで彼が携えていた剣を受け取り、
複雑な面持ちで“発動”を見守った。盗んだあの紙片が、脳裏を過ぎる。

命を狙われることと同じく、その行為を目撃するのは初めてではない。
しかし、それだけでは────]

 行こう、フォルクス。
 恐らくもう少しだ。あっちから音がするよ

[割り切れないものを語る資格が、無い。** ]
(*5) ガラテア 2020/10/29(Thu) 1:52:57

【人】 魔王 ウロボロス



[横っ飛びに攻撃を避けると、
身代わりになってしまった大南瓜が砕け欠片が視界に入る程に飛び散る。
ただ魔法を掛けられていただけのそれは、物言わぬ野菜の残骸と化した。

豪腕の合間を縫い懐へ飛び込んで、剣を振り上げた。
その刃そのものと己の筋力は、堅牢なオーガの身体に深い傷を残せない。
しかしフォルクスの剣に宿した炎が斬撃と共に敵へと襲いかかる。

彼の武器はその異能で作られたものであり、魔法に適合し易い。
そして、ただ魔法を放つよりも範囲が狭くなる代わり深くへと届く。

また一人、巨体が地に伏した。]
(61) ガラテア 2020/10/30(Fri) 2:10:14

【人】 魔王 ウロボロス


[純粋な力のぶつけ合いに介入してきた二人は、
同じように戦うには非力過ぎたものの、
違う方法でかき乱し、戦況を変えていった。

ベアの部下で立っているのは今力尽きた者が最後だった。
しかし、数で勝っていた筈のオーガも多くが倒れ、残り二人。]

 降伏して、首謀者を吐いてほしいな。
 無実体種族と君達オーガ族だけではないね?

[その光景を目に牙を剥いて唸るのは、オーガの族長。
努めて穏やかに、今でも取れる平和的解決を提示した。
ここまでの状況から浮かぶ想定の答えを、得ようとした。]
(62) ガラテア 2020/10/30(Fri) 2:10:28

【人】 魔王 ウロボロス




 「黙れ、化け物と偽りの王め……
  人間に媚びを売る貴様らのことなど、わたしは絶対に認めない。

  特にウロボロス、貴様だ。お前は何なんだ?何が目的だ?
  
メフィスト王には子供などいなかった!
(65) ガラテア 2020/10/30(Fri) 2:12:08

【人】 魔王 ウロボロス





……
(67) ガラテア 2020/10/30(Fri) 2:13:43

【人】 魔王 ウロボロス



…………。
(68) ガラテア 2020/10/30(Fri) 2:13:59

【人】 魔王 ウロボロス



 君の言葉は正しくもあり、間違ってもいる。
 僕は確かに真祖竜の末裔で、
 目的は君達魔族の民が戦わずに済む世界だよ

[にこやかな表情を作った。
それでも声ははっきり届くように、強く。]
(69) ガラテア 2020/10/30(Fri) 2:14:14

【人】 魔王 ウロボロス



[その時、何処か遠い場所から轟音が聞こえた。
思わず見上げてしまった、音の先────ヤドリギを。

それは、魔法による攻撃を連続して受け続けているようだ。
何者かが魔法障壁を破壊しようとしている、
自分達が何をしているのか理解した上で?この戦いも、その為に?

理解してしまった。首謀者を、敵の目的を。]
(70) ガラテア 2020/10/30(Fri) 2:14:29

【人】 魔王 ウロボロス

 ベア!

[呼び掛けに応え、熊獣人は掴み合いとなっていたオーガを投げ飛ばし
二人の元へと四つ足で駆ければ、族長へと襲いかかった。
フォルクスの槍が砕けたのはそのすぐ後、間一髪だった。]

 そうか、君達は……教会の残党と組んだんだね?

[再び剣を構え炎を灯しながら、呟く。

一見すれば矛盾した、異種族へ敵意を持ち壊滅を目指す両者の結託。

人魔の和平を謳う魔王の殺害は、反するオーガ達は勿論
教会を復権し、魔族の再びの迫害を狙う残党にとっても利点がある。
そうしてヤドリギを取り返せばかつてのように戻れるということ。]
(72) ガラテア 2020/10/30(Fri) 2:16:00

【人】 魔王 ウロボロス



  ────終わらせようか

[戦いの終わりは、近い。**]
(78) ガラテア 2020/10/30(Fri) 2:18:25

【人】 魔王 ウロボロス

──やがて──

[オーガの族長、彼女は数百年反魔王派を率いてきた。
戦時中は凶暴性を多種族に問題視されながらも、
それ以上の大きな功績を上げ、黙らせてきたのだという。

しかし、戦争とは一人でするものではない。
仲間が戦闘不能になり3対1の戦いを強いられながらも、
彼女にとっての誇りを貫き通したが、ついに膝をつくこととなった。

交戦の知らせの前には止んでいた魔法障壁への攻撃は、
この場に決着がついた今でも再開される様子がない。

旧き時代の意思を継ぎ、永きに渡り活動していた教会。
その残党もまた、復権の未来を夢見続けていたが────
彼らの暗躍も、終わりを告げることとなる。]
(79) ガラテア 2020/10/30(Fri) 3:41:50

【人】 魔王 ウロボロス


[何度か拳を受けた身体は、重い。
それよりも最初に受けた傷の治癒が未だに済んでいないのが不思議だが、
放った種族が種族だ。呪いだったのだろう。

配下達も各々負傷をしているが、生きている。
その中で一人、動けぬ程の状態では無いはずの男が蹲っていた。]

ああ、可哀想に。
君は……そんな風になってしまうのか

[その姿は手遅れではないが、十分な異変が見て取れた。
眉を顰め、戦いの前と違う覚束なさのある足取りを
懸命に整えながら、すぐ側まで歩み寄った。]
(80) ガラテア 2020/10/30(Fri) 3:42:35

【人】 魔王 ウロボロス



 おいで、フォーク。
 ……今の君に必要なものをあげよう

[何を見ても何を向けられても、怯むことはせず。
幼い頃のように呼び、両手を広げた。

ベアが気づいたのだろう。
制止の声を上げるが、体躯で劣る二人を幾度も守った彼の身体は
きっと限界が近い、咄嗟に動けない。]
(82) ガラテア 2020/10/30(Fri) 3:44:59

【赤】 魔王 ウロボロス


[今のフォルクスの様子ではそうなると思っていた。
だから、転びかねないやり方で引っ張られても
拘束の腕により密着しても、驚きはしない。

ただ、肌を滑る感触には小さく肩が跳ねた。
努めて動かぬようにする。大人しく血を飲んでもらえたほうが楽だ。]


 
 ふッ、 く…… ぅ  


[当然自分には理性のない彼からでも簡単に逃れられる。
だが、そうしたくはない。
それは周囲に力の影響を出したくないという理由だけではない。

傷を舌になぞられると鋭く痛みが走り、声が漏れる。
それでも、何故か笑っていた。]
(*9) ガラテア 2020/10/30(Fri) 4:54:57

【赤】 魔王 ウロボロス




 
 い" っ……!

        
は、はは……そんなに美味しい、かな?


[傷を抉られるというのはどうもその跡を作られた時より堪えるらしい。
無様な声を上げないように、フォルクスの背に腕を回して爪を立てる。
いつもの軽口で誤魔化そうとしたけど、声が弱すぎた。

食べられているみたいだ。彼が我に返らないと本当にそうなるのかも。
何だったかな、ハロウィーンに参加する時定番の台詞があるらしい。
お菓子をあげるし悪戯もさせてあげる?違う気がする。
でももう、それでいいや。]
(*11) ガラテア 2020/10/30(Fri) 4:56:01

【赤】 魔王 ウロボロス


[口元を赤で汚したフォルクスが、顔を上げこちらを見る。

何を思っているのだろう。
未だに黙したまま、表情自体も結晶で分かりづらくなっていて。
でも、良い変化のように感じられたから。]

 いいんだよ、ほら……もっと飲むといい。
 君が満足するまで、好きにしていいんだ

[頭の後ろに手を回して、自分から彼の唇を首に持っていった。]
(*13) ガラテア 2020/10/30(Fri) 4:56:56

【赤】 魔王 ウロボロス




 大丈夫、フォルクスは大丈夫だよ。

[その光景を目撃した者達に何を言われても、彼の身体を離すことはせず。
抱き締めたまま、背を撫で続けながら。

争いの終わりを告げた都の空気を感じていた。
月光に照らされ、散らばる結晶が輝いていた。** ]
(*16) ガラテア 2020/10/30(Fri) 4:58:26