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人狼物語 三日月国


105 身内村

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視点:


[犠牲者リスト]
とある書物

二日目

本日の生存者:清華、夏越 清正、VI以上3名

【独】 ろぼ先生 夏越 清正

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早い……
(-0) シュレッダー 2021/11/03(Wed) 7:49:56

【人】 春野 清華


 
 はっきりとした喜びを孕んだ表情に、安堵する。
ああ、わたしは触れてもいいんだ。
彼に、触れられるんだ、そんな当たり前のことが
喜びになって押し寄せて、同じように照れと嬉しさを
にじませ、緩く微笑んでみせた。




 「ほんとだ、しないね……」


甘酸っぱい香りはしなかった。
代わりに凍てつくような冷たい風が、空気が、
鼻奥をつん、と通り抜けて体を冷やす。

は、と息を吐いたら微かに白っぽくなった空気が
ふわりと浮き上がって空に溶けた。
同時に繋がれたままの手のひらがすっ、と
上に持ち上がり、彼のポケットに収まる。
それがなんだか照れ臭くて、かあ、と顔に熱が
集まるのがわかった。
けれど、離そうとは思わないから、小さく頷いて
唇を結んだままはにかむような笑みを浮かべる。

 
(0) ななと 2021/11/03(Wed) 11:11:32

【人】 春野 清華




  「うん、いこう、ねぶた村」


ねぶた祭り、をテレビで見たことはある。
ニュースで見るそれは、まるで夜空に
炎が灯ったみたいに、明るくて、大きくて。
パレードだな、と思ったのを覚えていた。

それでも、実際に目にするのとでは───


  「………大きすぎて、びっくりした……」


彼の言葉が聞こえるまで、しばし唖然と見上げていた。
同じような感想をこぼす。
目の前にあるその芸術品をもう一度見上げれば、
彼がそれを説明してくれる。

 
(1) ななと 2021/11/03(Wed) 11:11:44

【赤】 春野 清華



 ───彼は、私の知らないことを、
 たくさん知っていて、教えてくれた。
 わたしのことを見てくれる人だった。
 だから、好きになった。
 かけたところを埋めてくれるパーツみたいに
 優しい人だった。

 掛け違えてしまった。
 どちらが、とはわからない。
 きっとふたりの、どちらともが、歪んで。
 パーツが、合わなくなってしまったけれど
 今なら、今の彼ならば、合うだろうか。

 
(*0) ななと 2021/11/03(Wed) 11:12:00

【人】 春野 清華


 そんなことを考えていたら、彼が食事に
誘ってくれる。やりたいこと、見たいもの。
知りたいことを、教えてくれる。
察することが、できなくたって彼は、
ちゃんと示してくれる───ああ、そうね。
「彼」とW彼Wの違いはこんな些細なところにも。

───ほんとは、「彼」もそんな人だったのかも。
わたしが、振り回して、歪めてしまったのかも。
わからない、それはわからないけれど。


 「うん、おなかすいたね、いこうか」


 そう微笑んで、彼と共に北国の海鮮を
頬張った。なんとなく、少しずつ。
この旅行の中で、見つけていける気がした。
彼と、私の関係にどう、名前をつけるのか。




 
(2) ななと 2021/11/03(Wed) 11:12:16

【人】 春野 清華




 「え、 ───ああ。うん、いいよ。」


 また、些細な違い。
彼のお願いに、ねぶたの前で私はぱちくりと
目を瞬かせて、カメラを構えた。
純粋なのかもしれない、と思った。
「彼」も純粋だったけれど、W彼Wはそれ以上に。
だから、やさしくて、やわらかくて、

 押したシャッターに音が響く。
画面の中の彼は、今まで見たどの「彼」よりも
「彼」らしくなくてW彼Wらしい気がした。


 「ふ、 」


短く吹き出して、笑う。
くつくつと肩を揺らして、目を細めた。

 
(3) ななと 2021/11/03(Wed) 11:12:31

【赤】 春野 清華






 ねえ、清正くん。

 わたしね、あなたのこと、ちゃんと、
 本当の意味できちんと、知ろうと
 してなかったのかも、しれないね。

 しらなかったんじゃない。
 知ろうとしてなかった。

 すれ違ってたんだろうね、わたしたち。

 あなたも私もきっと、お互いに
 お互いのことを愛していたのに。

 そんなことも、ちゃんと話せなくて。
 自分のことで精一杯で。
 子供すぎたのかもしれないね。
 わたしも、あなたも。


(*1) ななと 2021/11/03(Wed) 11:12:57

【人】 春野 清華


 じわりと、目の前が滲む。
こくりと唾を飲み込んで、唇を結んで、ほどいた。


 「───W清正Wくん」


小さく、彼のことを呼んだ言葉は少しだけ上擦った。


 「ねえ、わたしとも、撮って。」


あなたの構えるファインダーの中じゃなく。
あなたと一緒に入っていたい。

そう願いながら、目端に滲んだ何かを瞬きで飛ばした。


 「清正くん。」


   「わたし、この旅行できっと」


 「あなたを好きになりたい。───なると思うの。」

 
(4) ななと 2021/11/03(Wed) 11:14:29

【人】 春野 清華






 そんな、確信があるから、微笑んだ。*

 

 
(5) ななと 2021/11/03(Wed) 11:14:44

【人】 ろぼ先生 夏越 清正

[出来るだけくわっと目を見開いて
 後ろのねぶた山車と同じ顔を作ってみせて。

 だけど、カメラを構える清華の顔は
 引き攣るどころかほろりと綻んだのがうれしくて。]


  ちゃんとカッコよく撮れた?


[男も顰めた顔をすぐに綻ばせ、
 ててっと清華の隣に戻る頃には
 いつもの顔に戻っているはず。]
(6) シュレッダー 2021/11/03(Wed) 17:49:28

【人】 ろぼ先生 夏越 清正

[潤んだ目元を瞬かせた清華の瞳を見下ろして
 その奥の気持ちに触れようとする。
 どうしたらいいんだろう。
 抱き寄せて、抱きしめて……

 色々思考を巡らせた後、男は結局
 何も聞かず、彼女の望みを叶えることにした。]


  そしたら…………あっ、すみません、
  写真一枚いいですか。


[近くにいた係の人を呼んで、
 ねぶたを背に、一枚。
 「ご夫婦で旅行ですか?いいですね」って
 人の良さそうな係の人の言葉には曖昧に微笑んだが
 フレームに収まる時には、清華の肩にそっと手を乗せて
 この一歩進めた喜びを浮かべていられたらいい。]
(7) シュレッダー 2021/11/03(Wed) 18:01:26

【秘】 ろぼ先生 夏越 清正 → 春野 清華



[いつか、“僕”との関係にも名前が付く。
 僕は、僕の夢に少しずつ近付いている、はずだから。]

 
(-1) シュレッダー 2021/11/03(Wed) 18:02:48

【人】 ろぼ先生 夏越 清正

[そこでねぶたを見たり、三味線を聞いたり
 のんびりとした空気ごと楽しんだら
 そろそろ宿のある方へ移動しよう。

 弘前駅周辺はおしゃれなカフェや雑貨屋があったが
 電車を乗り進めると、次第に景色の中の
 りんご畑の割合が増えていき─────]


  ……さっきの弘前駅と比べると
  すごく、静かだ。


[駅前に大きな道の駅と温泉を兼ねた施設があって
 小さなロータリーがあって……
 コンビニやファストフード店も見当たらない、
 なんだかそれが新鮮で、自然と笑みがこぼれる。]


  早いけど、宿行って荷物置く?
  それとも周りを少し見ていこうか。


[温泉施設を見下ろすように、茶臼山という
 小高い山がそびえたっていて、
 そこなら紅葉も綺麗だろう、と。]*
(8) シュレッダー 2021/11/03(Wed) 18:28:49

【人】 春野 清華



「ご夫婦」と呼ばれた言葉に、巡らせる。
彼と私は夫婦ではなくて、恋人でもなくて
友達でもなくて、彼は、人間でもない。
それでもその言葉に頷いていたいと思う
自分がどこかにいることを感じながら、笑んだ。

名前をつけられるまでは、もう少し。


(9) ななと 2021/11/04(Thu) 12:32:34

【人】 春野 清華




 電車に揺られ、人気の少ない田舎町の方へと
進んでしばらく。だんだんとまた灯りも寂しさを
増しては行くのだけれど、わたしの気持ちは
寂寞などひとつも感じてはいなかった。


 「そうね、今度こそりんごの匂いしないかな。」


と頷いて、過ぎゆく景色を見つめている。
ゆっくりと、柔らかなブレーキで停車した車体。
こぢんまりとした駅は、シンプルなもの。
凍てつくような風とは裏腹に、長閑さに
どこか安心するような心地がした。
 
(10) ななと 2021/11/04(Thu) 12:32:47

【人】 春野 清華




 「歩いて、宿まで行きたい。
  そうしたら、散歩もできるし……
  話も、したいなって思って。」


そう彼のことを見上げて、カバンを持ち直した。

 人気の少ない小さな駅を降り、歩いていく。
微かにりんごのにおいが鼻をくすぐった気がした。


 「……清正くんは、りんご、好き?」


はじまりは、そんな何気ない会話から。
話をしましょう。わたしたちきっといままで、
きちんと向き合えていなかったと思うから。
「彼」じゃなくてあなたの、話を。*

 
(11) ななと 2021/11/04(Thu) 12:33:58

【人】 ろぼ先生 夏越 清正



  りんご、食べたとは思うんだけど。


[“僕”としての記憶の大半は、
 予めインプリントされたもので
 “僕”として生きた中で印象が強いのは
 やはり桃だったかもしれない。
 木からもいだものを「お父さんには内緒」だと
 息子さんがそっと手渡してくれて、
 それが何より味が濃くて美味しくて……

 微かにりんごの香りが漂う街を、
 そんな思い出話とともに男は清華と歩く。

 確かに山梨で暮らす中、
 りんごを食べたことはあると思うが
 強く「好き」という印象に残らなかったのは
 やはりもぎたての桃の鮮烈さに勝らなかったからか。]
(12) シュレッダー 2021/11/04(Thu) 15:48:53

【人】 ろぼ先生 夏越 清正

[……しかしりんご畑の中を歩いている訳でもないのに
 このりんごの爽やかな香りがするのは何故だろう。
 見れば道のあちらこちらで木箱に山盛りのりんごが
 彩りも鮮やかに並んでいる。]


  ……スーパーで売ってるやつの
  1.5倍くらいの大きさに見える。


[お昼に食べたほたてもそうだったけれど。
 なんだか何もかもが大きく見える。
 男の拳のもう一回りより大きなそれが幾つも集まって
 街にほのかな果実の香りを齎しているのだろう。

 しかもスーパーで買うより、安い。
 立派で艶の良い果実なのに、
 価値というものが分からなくなる。]
(13) シュレッダー 2021/11/04(Thu) 15:54:55

【人】 ろぼ先生 夏越 清正



  “僕”の記憶は、まだたくさん知らないことがあって
  ちゃんと自分のものにするために、知りたいのかも。


[だから、ここで美味しいりんごに出逢えたなら
 前よりずっと好きになれるかもしれない。
 そのための、旅なのだ。
 
清華からの質問も、同じ意味だといいな。


 何気なく覗いたりんご屋さんには
 ものすごい種類のりんごが並んでいる。]


  もぎたてが美味しいのかもしれないけど……
  ねえ、帰る時に買って帰ろうよ。


[いつぞやの山梨旅行みたいに、果物の匂いに包まれて。]
(14) シュレッダー 2021/11/04(Thu) 16:04:46

【人】 ろぼ先生 夏越 清正



  そういえば、清華は何が好き?
  フルーツでも、普通のご飯でも。


[こんなの聞くのは、今更すぎるかもしれないけれど。
 けれど“僕”の記憶として覚えておきたいと
 思ってしまうのだから、許して欲しい。

 そんな話をしながら宿までの道を歩く。
 手はしっかりポケットの中で握りあったまま。
 どちらの温もりも溶け合っているような
 二人の温度が嬉しいのだけれど、
 口に出すとおかしいかもしれないから、
 まだ黙っていよう。]
(15) シュレッダー 2021/11/04(Thu) 16:13:45

【人】 ろぼ先生 夏越 清正

[そんなことを話しながら歩いていれば
 ちらり、ほらり、鈍色の空から
 真っ白な粒がはらはらと落ちてくる。]


  わ、雪……!


[繋いでいない方の指を差しのべてみれば
 指先に小さな結晶が止まる。
 こんな綺麗な雪を見たのは初めてのことで
 つい男の顔に喜色が浮かぶ。]


  こんなの、初めて見た。
  “僕”も……きっと「オリジナル」も。

  清華は、見たことあった?


[知っていたら、驚異に目を見張るだろうし
 同じ初めての体験をしているなら
 初遭遇する現象を共に出来たことに
 にや、と頬を緩ませるだろう。

 そうして寒くなる前に、風情溢れる旅館の中へ
 二人で一緒に逃げ込もうか。]*
(16) シュレッダー 2021/11/04(Thu) 16:44:46

【独】 ろぼ先生 夏越 清正

/*
この、ちょっとずつ近寄ってく感じ、とても好き。
再演したいって言ってくれた時には本当にびっくりしたのが正直な感想なのだけれど、向き合おうとしてくれてる感じがPLごと嬉しい。
ななとんがやりたかったこと、邪魔してしまってないかなってとても心配してるのだけれど、PCともども、ひとつの形に落ち着けたらいいなぁって思ってる。
(-2) シュレッダー 2021/11/04(Thu) 18:52:14