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【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス「……疲れただろう、サルガス。 あなたはとても、……凛々しかった。すべきことを最後まで為した。私はそう思う。貴方の選択は……貴方が逃げずにいたことは、私が、知っている。あなたが私のいた場所に話しかけていたことも。……私が、応えられないことも。私は、見ていた」 見ているしかできなかった。 それがどんなに悔しかったか。どんなに苦しかったか。 しかしそれもまた、『生きて』そこにいるものの苦しみと比べれば、 「私が赦されるのなら。貴方はもっと、赦されるべきだ。 貴方のしたいようにしていい。貴方は今、何一つ耐えずともいい。私はそう、思って」 言ってから、 少し、違う、と気づく。 「そう、願っている」 貴方の腕に。手に。語る。 命の宿る手に。 (-373) tasukete 2021/09/08(Wed) 4:04:29 |
テレベルムは、甘いお酒が好き。餡子のお酒もある。好き。 (c111) tasukete 2021/09/08(Wed) 7:16:16 |
テレベルムは、シトゥラに餡子のお酒を差し入れした。餃子では無い。 (c113) tasukete 2021/09/08(Wed) 7:43:02 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → ひとのこ ヌンキ「わかって……いるのだ。理性では。 そう、こんな心境になって、初めて。あなたの選択を、怒りでもって受け止めた私の、その、愚かさを知った。あなたも、あれは、決断の一つで、……私は」 首を振る。 わかっているのだ。……わかっている。 「……すまない。私は貴方の話を聞くためにここにいるのに、いつのまにか、聞かせていた。余裕が……なくなっている、のだろうな」 痛みに声を上げることもなく、自らペンを引き抜いた。返しにも似たペン先の尖りが手袋の糸を、肉の繊維を、筋を、神経を絡ませてもなお、彼の声は上がらない。 聴かせる悲鳴など無い。そのように育った。 流れ落ちる赤を灼いてようやく、眉が顰められる程度だ。 手袋越しに、肉の焼ける匂いがする。 それは化学繊維を熱したときのような、あまり生命らしい匂いではなかった。 ──無事である方の手で、あなたの指先をふにふにと摘む。 命の在り方を確かめている、畏れを知る弱さだった。 (-405) tasukete 2021/09/08(Wed) 12:22:10 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス「贖罪というには、……私の望みでしかないが。 貴方の望むことに私の力が必要であるなら、私は、それを叶えよう。もう、それによって人が死ぬことはないのだ。あなた自身も」 生きるものたちの、その選択は、重い。 その責を担うはずだった自分の肩の、なんと軽いことか。 サルガスの背を、不器用なまでに、ゆっくりと撫でる。 装置は先ほどと駆動音を変え、……静かな彼は、しかし大きな感情の波に呑まれている、らしかった。 もう少し、落ち着いたら。 もう少し、互いに温もりを得たなら。 先延ばしにしながら、けれど、サルガスに『そうしてやらねばならない』という意思が生まれている。 言わねばならないのだろう。自分こそが、それを告げるべきだ。望んでいなくとも。私も、片割れも。望んでいなくとも。 今度こそ、その決定の責を一人に負わせてはならない。告げるべき役目を、任せているばかりではいけない。彼は、休息すべきだった。決定から、観察から、義務から。 幾度か、深い息を繰り返した。 「……カウンセリングを再開しよう、サルガス」 「私も、……不安定がすぎるから、隣で受ける、から。あなたは……ただ、休めばいい。これは褒賞だ。あなたの……果たした義務から得られた、休息。もう、逃避も、拒否も、貴方には認められている。もう肉塊となることを恐れずとも、貴方は、私は、充分に痛みと苦しみを知った。」 「貴方の休み方を、カウンセリングで学ぶといい」 (-409) tasukete 2021/09/08(Wed) 12:43:34 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → 観測者 サルガス「……、」 泣いていた、らしい顔に。 やはり辞めよう、と引き留めかける。小さく腕が跳ねる。やはり、ここでじっとしていよう。辞めてしまおう。このままゲームが終わるまで、静かにしていよう、と。 ……しかし、サルガスは、一度もそんな提案をしたことはなかったのだ。すべきことだったから。逃げてはいけないことから、否定されるのが前提の、提案をしたことなどなかった。 同じ重みを背負うべきだ、そうしたかった、と望んだのは誰だった? 「……ああ。また、……また、後で」 長い袖の中で、拳を作りながら。その背を見送った。 躊躇いながら、重い身体と布を引きずり、隣の部屋へ、向かう。 まだ、温かい。 ならば、…… (-477) tasukete 2021/09/08(Wed) 17:58:01 |
【秘】 磁気嵐 テレベルム → ひとのこ ヌンキ「……そうか。……その。…………あなたの意思が見えてきたように感じるのは、きちんと、私も、友として、喜ばしく思う。わからない、けれど。私は、貴方の発する情報の全てを認識できているわけではないから。だが、……喜ばしいと、…… …だからといって調査と通報を行わない訳ではないが……」 触れられる手をそのままに。 ぼんやりと、堂々巡りの思考を繰り返している、と、いう自覚はある。つまり、自分は上手く相手の感情を把握し、自らの為したいことを為せているか?という、自責だ。 だが、……考えたところで。急に上達するものでもない。 ……自分に満足にできることといえば、普通に、破壊なわけで。彼は戦うような態度を好まないだろうから、止められる可能性は十分にあるが。こうした組織の調査や解体に関しては、別に自責を感じるほどに不器用というわけでもない。 (手応えを感じる立場に立つ。 彼が使用人であることを選んだのと何が違う? かれは本当は、初めから人だった) (まあ、所属組織は、普通に監査されるべきと思うが……) (-479) tasukete 2021/09/08(Wed) 18:12:49 |
テレベルムは、観念してカウンセリングに向かった。 (c127) tasukete 2021/09/08(Wed) 18:13:14 |
テレベルムは、カウンセラーにハチャメチャに怒られている。 (c130) tasukete 2021/09/08(Wed) 19:06:25 |