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人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「はーー、っ………、はあ…………、」

俗に言う、寸止め。
自ら望んだものだが、想像よりも遥かに苦しい。
今にも沸騰してしまいそうな惚けた頭が、身体が、
ただ吐き出すことだけを求めて狂いそうになる。

「俺ばっかり……ごめん、
 貴戸になにも、出来てなくて、なんか、したいけど、……」

肩を揺らして吐く息が熱い。
早く果てたい。出したい。性欲に忠実になりたい。

「爆発しそう、むり、……早く、はやく、」

快楽に溺れた瞳が、貴方だけを映す。
欲しい、抱かれたい、気持ち良くなりたい。

腹部が燃えるように熱い。
押し付けられる陰部からか、それともそれを求めてずくずくと疼く臀部の奥からか。

貴方の肩──噛み痕から首筋まで、甘えるように舌を這わせ
今度は痛くないよう、かふ、と首の制御装置ごとゆるく噛む。



「きど、挿れて、抱いて…………、……こーじ」
(-128) osatou 2021/09/19(Sun) 7:07:08

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

謝らなくてもいいと言わんばかりに緩やかに首を横に振る。さらりと流れる髪は今汗で顔に張り付き、唇もひたすら噛んでいたものだから薄い皮が破けて血が滲んでいる。それでも、普段と変わらない様子で「大丈夫」と囁いた。

視線に貫かれる。小さな紫色の世界にはたった一人、自分しかいない。理解したそばから蝕むような菓子の熱ではない、優しい温もりが胸の奥に広がって行く。
泣きたくなるほど嬉しくて、でも、嬉しければ嬉しいほどに何かが胸を締め上げた。


肩の噛み跡から首にかけて唇を寄せられると、甘い痺れにも似た快感がぱっと咲いては散っていく。もどかしい程にささやかな刺激。けれどもそのいじらしさが、どこか愛おしい。

「……暁。…………ああ」

首を覆う抑制装置を噛まれ、名前を呼ばれる。
求められている。自分が、他の誰でもない自分が。
充足感が体を巡る。熱の苦しさや痛みの悦びも遠ざけてくれるような柔らかな心地に、少年の表情がくしゃりと崩れた。

少年は表情の変化が乏しかった。そうであれと教わったから。だから、今自分がどんな顔をしているのか分からない。己が考える表情をきちんと上手に浮かべることが出来ているかも分からない。

貴戸高志が今、泣きそうに笑っているのを知っているのは……貴方一人だけだ。

(-144) もちぱい 2021/09/19(Sun) 14:42:36

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

一度抱きしめてくれる腕を優しく撫でてから体を起こす。潤滑剤と共に密かに手にしていた避妊具で自身の熱を覆うと、貴方の腰を抱え直した。解した後孔と自身の亀頭が触れてかすかに聞こえる水音に、ほんの少しだけ息を飲む。
あとはこのまま押し進めて拓くだけ、というところで少年ははたと動きを止めた。

「……俺は、お前を極力傷つけたくないんだ。
だから……その、異能を使っても、お前の痛みを奪ってもいいだろうか」

己の片手を自分の首に伸ばし、チョーカーの留め具を外す。
対象を自分以外とした異能行使を防ぐ為の抑制装置だ。本来なら貴戸本人が外せないように施されていた対策も、企画が始まった際に解かれていた。

チョーカーによってうっすらと赤く色づいた首が、貴方の舌によって艶かしくてらてらと濡れている。

あとは相手に異能を使用する際に必要な『条件』を満たすだけで力が行使される。
ただし、もし貴方が断ったとしても少年は大人しく受け入れるだろう。
(-145) もちぱい 2021/09/19(Sun) 14:45:47

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


気が狂いそうな快楽の渦中で
はたと貴方の顔が目に入る。

なんてツラしてるんだ、と言葉になる前に体が動く。
潤む目尻にそっと口付け、
貴方の唇に舌を這わせた。


「………、」

腰を持ち上げられ、期待で疼くそこに
指とは比較にならないほどの質量の欠片を感じれば
ひゅ、と息を呑んで、固唾を飲む。



そうして、いよいよ、というところで
貴方は優しさで焦らしてくる。

「───異能?
 いいよ、
 お前がそうしたいんだろ。
 痛みでも……何でも、くれてやる。」

最初にそう言っただろう、と
どうすればいい、と
チョーカーの黒が貴方から離れていくのを
ぼんやりと見つめた。
(-146) osatou 2021/09/19(Sun) 15:27:18

【妖】 4432 貴戸 高志

鍵をかけた某所に貴戸と普川がいる映像が流れている……。
($7) もちぱい 2021/09/19(Sun) 15:43:44

【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久

バツが悪そうに瞳を伏せながら己の端末を差し出した。貴方が受け取ろうが受け取るまいが、端末には貴方と少年二人を中心に撮られている映像が流れていた。
貴方が危惧する条件などには気づいていないらしい。

「仰る通り。ですが全員個別に撮られている……という訳ではなく。何故か普川先輩や俺だけにしか焦点が当てられないもの、俺にだけ当てられているものがあるみたいです。

……黙っていることに耐えられなかったので、俺はその報告と謝罪をしに来ただけです。
今から肌を重ねるつもりなんて俺には……」

ゆるく首を横に振った。けれど、少し空白を置いてからおずおずと口を開く。

「……榊の件は別ですが。普川先輩が自分から動く人だとは少し思いませんでした。確かに何某かはするとは言っていましたけど。"ご褒美"の為ですか?」
(-148) もちぱい 2021/09/19(Sun) 15:45:41

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

目元への口付けと唇への戯れ。その仕草にほんの少しだけ安堵したように気が緩むのを、少年自身は気付いていなかった。

「そうか。それなら……俺が貰い受けよう」

ぐ、と腰を押し進める。散々に焦らして蕩けた窄まりをゆっくりと拓き、擦りあげ、熱を分け与えて行く。

……同時に、少年は上半身を倒して貴方の顔を覗き込んだ。

相手へ異能を使う為の唯一の条件。
それは──

── "相手の唇を奪うこと"。


(-150) もちぱい 2021/09/19(Sun) 16:11:29

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁


「暁」

薄い唇が貴方の唇に重なる。
キスはもっと甘酸っぱい味がするものだと何かで聞いたことがあるが、今ここにあるのはかすかな血の味だけ。甘酸っぱさとは程遠い鉄錆のそれが、口腔に広がって行く。

血も吐息も飲み込むように口付けをしているから、言葉を紡ぐことはできない。
だから、「すまない」とは言えなかった。貴方の好きな相手を知らない少年は、勝手に貴方の唇を奪ったことを胸中で謝罪する。自分たちは既にキスよりも過激な行為をしているというのに。

貴方の心身の状態などによっては強弱もあるだろうが、何の抵抗もない場合そのまま痛覚が泡のように霧散して失われて行くだろう。
ほんの暫くの間、貴方の肉体は快楽や柔らかな刺激だけを拾い上げることになる。

口付けと同時に、少年の熱が貴方の内側を深く穿ったとしても。
(-151) もちぱい 2021/09/19(Sun) 16:12:01

【秘】 9949 普川 尚久 → 4432 貴戸 高志

「冗談で言ってんが半分当たってた? うわぁ……」

 考えた中でも悪い方だった。最悪でなければ構わないが、嫌なものは嫌だ。端末には手を伸ばしかけたが、受け取ると壁に投げつけて壊しそうなので引っ込める。代わりに鞄を強く抱きしめた。ぎゅ。

「……謝罪は要らないよ、運営側がやったのじゃんか。
 貴戸さんが気にすることってある…?
 闇討ちでもしてきたら、わかるけど……」

 律義だなぁとか、人生損しそうだとか、そんなことを考えた。

「何もしない方が、理不尽に何かされるでしょう。だからよ。
 やるならやるで、ついででご褒美がもらえたらー…
 …って思ってるのは、勿論あるけどさ」

「ここに長くいるのはもうしなくて良くなったから、
 出た後の生活の保障してもらって、できたら期間も短くするの」

「貴戸さんはご褒美はどうでもいい?」

 見上げようとして、すぐに明後日の方向を向いた。
(-153) Vellky 2021/09/19(Sun) 16:50:14

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「んん───、──っ、……!」

蕩けていた瞳孔が縮まる。貴方の顔が近付いてきて、見惚れている間の出来事だった。

その行為は、意気地のない自分が許されているかのように
勘違いしそうになって、胸中が苦しい。
貴方の優しさに漬け込む弱さも、頑なとして払い除ける強さも持たない自分は
唇を離すことも、身を捩ることも出来なかった。


痛覚を貴方に明け渡して、どろりと溶ける身体が受け取るものは
少しの異物感と、後は濁流のような暴力的な快感のみ。

「……、っう、───ふ、っ、んんん!」

内側から身を裂かれるようで、でも痛いことはひとつもなくて
それが貴方によって齎されているのだから
怖いのか、愛しいのか、分からなくなってくる。

伸ばした腕を首元から、貴方の後頭部へ回す。
今は貴方がどんな表情をしているのか知りたくなくて、自分から漏れ出す言葉を堰き止めたくて、より深い接吻を、濃い鉄錆を求める。

……と言っても、作法など知らないので
ただ荒々しく、拙く、無理やり舌を割り込ませていくだけだ。
時々唇同士の隙間から、吐息を漏らし合って。

それ以外は、貴方の好きにしてくれと言わんばかりに
身体の全てを委ねきっている。
(-155) osatou 2021/09/19(Sun) 16:59:11

【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久

「闇討ち?しませんが」

しませんが。

「……それは、一理ある。見せ物にしているのなら、参加者に動いてもらわないと困るだろうし」

素直に納得した。やるかやらないかはさておき。少年は乗り気ではなさそうに眉間に皺を刻んでいる。

「長くいるのをしなくても良くなった?良い事ですがそれはまた何故」

思わず口にしまった。個人の話に踏み込みすぎるのはよくないと分かっていても、留まれるほど大人にはなりきれていなかった。
異能の制御が出来る様になったからだろうか?施設にいてもカメラを壊しただのなんだのと、貴方に関する話を風の噂で聞いていたような気もするからだ。

「……俺もご褒美は欲しいです。必要なものですから。ただ……どうしても、気乗りせず」

はあ、とため息を一つ。明後日を向く貴方と同じように、少年もまた何もない方向へ視線を投げてぼやいた。
(-157) もちぱい 2021/09/19(Sun) 17:23:19

【秘】 9949 普川 尚久 → 4432 貴戸 高志

「んー……?」

 尤もな疑問に、特段気を悪くした気配はなかった。どう言おうかと、考える間をそう思ったかもしれないが。

「…ひどい台風が来る時って、
 雨戸を閉じて、家に籠るだろ……?」

──台風が来なくなったの

 
 

 心の底から安心したような声、ひどく退屈そうな表情。ちぐはぐな様子でそう言った。

「気乗りしないのが理由で機会を逃してもいいなら、
 それでいいんじゃない? その程度の必要度合い?」

「そうじゃないならやってなよ。捨てるものを選べる内にさ」

 自身の正義、プライドや感情、その他色んなものすべて。ほしいものがある人間は、何も捨てないでそれを得られない。普川はそう思っている。
(-159) Vellky 2021/09/19(Sun) 18:06:16

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

貴方に女を抱いたことがあると言ってのけた相手は、それにしては口付けも体の動きもぎこちなかった。
薄く口を開いて割り込んでくる舌を快く迎え入れ、己の舌と絡ませる。キスなどろくにした事がないのだから何処をなぞれば気持ちがいいのかも分からない。必死に粘膜を触れ合わせた。

上も下も貴方と繋がりあって、逃げ道など何処にもなくて。苦しさと快楽が押し潰してきそうだというのに、たまらなく気持ちが良かった。

「……っ、は、…………ん、んぅ……っ」

普段朗々とした声を紡ぐ唇からは、熱を帯びた吐息がひっきりなしに溢れ続ける。
傷付けないようにするためか、開始された抽送は緩やかに行われた。
自身を包む内部を穿ち、指で見つけた貴方の理性を飛ばすきっかけになったポイントを探り始める。

暫くすれば腰の動きは少しずつ早まっていくだろう。貴方の嬌声のほかに、ひどく淫らな水音が混ざったものが耳をくすぐり始めることに気付いて、またしても肌がぞくりと粟立った。
(-164) もちぱい 2021/09/19(Sun) 18:56:47

【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久

ちぐはぐな表情に一瞬首を傾げた。ただ、傾げただけでそれだけだ。
話に納得したように頷こうとして、心配したように少し眉根を寄せた。

「それは僥倖……と言うべきですが。
台風に例えてしまったとしたら。また再来して先輩を苛む恐れがあるのでは……」

心配した様子を見せたのも、そこまで。
後に返ってきた言葉にぴたりと動きが止まる。

小豆色の瞳が揺れ動く。右に左に、ふらふらと。

「……そうですね。先輩の言うことは正しい」

瞼が下りる。再び持ち上がる。

「それなら、普川先輩」

藤色が舞う。少年が崩れ落ちるような勢いでマットに座り込んだからだ。長い体を追いかけるように、豊かな髪がふわりと流れて更に下へと落ちて行く。

「──俺としてもらえませんか」

小豆色の視線が貴方へ向けられる。
もう揺らぎなどどこにもない。
(-165) もちぱい 2021/09/19(Sun) 19:08:29

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


貴方の経験の拙さに気が付くのは
きっとこの熱が引いた後の事だろう。

知識のないまま、本能で舌を動かす。絡める。求める。

口の側から漏れる唾液を気に留めぬまま
全てが溶け合って混ざり合って、確かにひとつになっていた。

視界に余裕のなさそうな貴方が映って、
独占できるものならば、と、有り得ない妄想を振り払う。



   ──そういえば、中継、されてるんだっけ。
              まあ、どうでも良いか。



「ん、………っは、ふ、」


貴方が体内を突き上げてくる。上下運動に合わせて嬌声を漏らす。
次第にWいいところWを擦られれば、
早まる動きに限界を迎えそうになり
貴方の頭部を抱え込む腕に、ますます力が篭る。

「ふ、ぅ、うぅ、っ、……!」

それはW下Wも同じ事で、
貴方の昂りを受け入れている肉壁もぎゅっと狭まった。
(-169) osatou 2021/09/19(Sun) 19:56:00

【人】 4432 貴戸 高志

夜。これは夜の時間帯である。
何も口にしなかった昨日の晩とは違い、今日は普通に夕食を食べにきた。通常メニューでもよかったが、好きな時に好きなものを食べられる今しかやれないことがある。

「カレーうどんを一つ」

堂々と食堂を闊歩し、堂々と注文。一連の動作に迷いなど一切ない。

出された料理を持って席に着く。
カレーの香りが鼻をくすぐる。その中に沈むうどんはきっと喉を気持ちよく滑り落ちることだろう。
お腹がくうと鳴る音を、<big☆>パァン!!!</☆big>と元気に合わせた手の音でかき消した。

「いただきます」

使うのは箸だ。日本人たるものやはり箸を使わなくては。

いざ、実食。

結果は……
完璧だな……綺麗に食せた。
(114) もちぱい 2021/09/19(Sun) 20:01:05

【人】 4432 貴戸 高志

>>114

「!!!」


完璧だ。
白の上着も紫のシャツも、それどころか机も無事だ。
見えるぞ、「高志様はカレーうどんビチャビチャにするのでどうか外で召し上がるのもご当主様先代様がいる時に頼むのもやめてください!!!」と泣いて止めてきたハウスキーパーの山田さんが泣きながら喜ぶ姿を。山田さん、見ているか。俺は遂にカレーうどんを完璧に食べることができた。偉業を達成してしまったな。

そんなこんなで、貴戸は夕食を終えたのだった……。
(115) もちぱい 2021/09/19(Sun) 20:14:34
貴戸 高志は、闇谷 暁に力強く頷き返した。
(a49) もちぱい 2021/09/19(Sun) 20:15:05

【秘】 9949 普川 尚久 → 4432 貴戸 高志

 来ないよ、心配には短い言葉が返っただけだった。
 
普川の言う台風はもう来ない。それは人であり、彼は死んだらしいので。


 動いた藤色を追って。流れで見ることになった小豆色と、自身の黒がかち合ったのは一瞬だった。普川は人の目を見つめない。

「いいよ」

 視線は合わないが、諦めまじりに笑って言った。

「君が僕の穴を使うか、僕が貴戸さんに道具使うかね。……どっち? えっと、脱いだ方がいい? 脱がしたげる? 僕は薬要らないし、気持ちよくさせようと思わなくってへいき。事故以外で痛くしないでねってくらい。あとなんかあるかな、、口でするのは上手じゃないけどさせたかったらやるのはするよ……?」


 早口。ふてぶてしさがログアウトしました。
(-171) Vellky 2021/09/19(Sun) 20:20:51

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「っは、ぁっ。あかつき……暁っ、俺は……俺は、もう…………っ!」

酸素を求めて唇を離したその一瞬で名前を呼ぶ。

中継され、見せ物にされている事実などとうの昔に少年の頭では溶けて崩れて見る影もない。

今少年の頭にあるのは、今少年の世界にあるのは。
闇谷 暁ただ一人だけ。

「……っ、ぅ……!」

頭を抱きしめる貴方と同じように体をかき抱いて。それ以上身を寄せることが出来ないと分かっているのに肌を重ね合って。

狭められた内側に昂りが締め上げられる。一際大きな快楽に押し上げられて、少年は絶頂に至った。
(-181) もちぱい 2021/09/19(Sun) 21:32:14

【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久

ふてぶてしさがログアウトした貴方の様子に一瞬目を丸くさせたものの。すぐに元の生真面目な顔に戻った。
戻った……のだが。どうにも目が落ち着かない様子で泳いでいるようだ。どうにもこの手の内容は未だ慣れないらしい。

「ええと。普川先輩に負担はかけたくない、です。だから先輩が一番楽なものを選ばせてください。
俺は体が丈夫ですし、いざとなったら痛覚を異能で遮断できますから……口もいらないです」
(-185) もちぱい 2021/09/19(Sun) 22:12:40

【神】 4432 貴戸 高志

厨房が何やら騒がしい。榊だろうか?
それなら言いたいことがあったのでちょうどいい、行くか……とひょっこりやって来る。

「おい、厨房で何騒ぎを……」

並べられた食材。火花散らす(そうでもない)対戦相手たち。
そして燦然と輝く(そうでもない)コンドーム。

「…………」

本来であれば、「<☆big>食材と避妊具で遊ぶな!!!</big☆>」と一喝して止めに入ろうとするのだが。
男にはヤらねばならぬ時がある。多分。

──二人とも、健闘を祈る。

決闘を邪魔してはならないと判断して、観客はそっと無言でフェードアウトしていったのでした……。
(G5) もちぱい 2021/09/19(Sun) 22:38:02

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


互いが互いを求め合って、境界線が曖昧になる。

「きど、きどっ、
 こう……じ、ッ……!」

貴方の表情が、声が、言葉が、
絶頂への後押しとなり
初めて齎される感覚になす術なく
何度か身を痙攣させ達した。

「は、ふ……んんっ、あっ、ぁ……!」

一度果ててしまえば、
ぼんやりとしていた思考力が少しずつ戻ってきて
ゆるりと腕を下ろし貴方を解放する。

薄いゴム越しでも貴方の昂りの震えが感じられて、
それが愛しくて、そっと自身の下腹部を撫でた。



「はー、はあ…………きど……、」

瞬きをして、荒い息を整える。
これで一連の行為は終わりなのだろうか。
……まだ、熱は治らないと言うのに?

貴方はどうなのか。
探るように、求めるように、されど不安気に、小豆色の瞳を見つめた。
(-186) osatou 2021/09/19(Sun) 22:38:11

【独】 4432 貴戸 高志

闇谷と結婚してえな……
(-187) もちぱい 2021/09/19(Sun) 22:46:07

【独】 4432 貴戸 高志

受けが下腹部を撫でるの、死ぬほど好きなんですよ

ありがとう闇谷 結婚してくれ
(-188) もちぱい 2021/09/19(Sun) 22:53:00

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

酸素を求めて呼吸を繰り返す。肩が上下するたびに汗が音もなく滑り落ちて行く。悩ましげに眉根を寄せて、繰り返すこと数回。

「……暁、大丈夫か?」

快楽の頂から下りてきて、真っ先にしたのは貴方の身を案じることだった。
顔を覗き込んでみたり、下腹部を撫でる手を視線で追いかけてみたり。あちこちに忙しなく瞳を泳がせてから、もう一度紫色を見つめ直す。

「…………俺は、その。

まだ……熱が、抜けなくて、だな……
もし、お前も同じなら……その……


もう少し、繋がりたい」


一度欲を出したからだろうか、少しはしっかりとした話し方に戻っている。
それでも熱が抜けないのは嘘偽りではないらしく、貴方の内側に包まれている陽芯はまだ固さを保ったままだ。柳眉はやや困ったように八の字を描いている。

理性が戻ってきた小豆色の視線が、紫色を求めている。
(-189) もちぱい 2021/09/19(Sun) 22:58:14

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「……お陰様で?」

大丈夫か、の問い掛けにはそう軽口を返す。

「ごめん、あの、
 き、……きもち、よく……て、
 自分で精一杯になって、その、
 貴戸の好きなようにしてもらってない……。」

貴方のうろうろと忙しない視線に
いつものような貴方の言葉に
なんだか可笑しくなって笑みを漏らす。

「……ん、
 俺もまだ、……貴戸と、したい。
 気使わなくて良いって言ってるだろ。
 
貴戸の好きなように………されたい。


混ざり合い、冷め切らぬ熱は
まだまだ治る気配もなくて
衝動のままに、互いを求め続ける────そんな1日目の、夜の出来事だった。

後で、自分の異能で貴方の傷を治してやらないと、と
それだけ頭の片隅に置いて
貴方の首元に、また腕を伸ばした。
(-194) osatou 2021/09/19(Sun) 23:47:45

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

貴方のその軽口が、貴方のその態度が、貴方のその気持ちが。
たまらなく心地よくて、けれどもその感情を表す言葉が見つからなくて。

もどかしさを表したかのように、瞳の動きだけは素直に揺れて動いていた。

「…………俺は、いいルームメイトに巡り会えたな。俺にとって、何よりも贅沢な幸福だと思う」

そう感想を口にした。それでも、自分で話しておきながら言葉に納得がいっていなかったが。それはいったい何故だろうか?

「……暁。お前に甘えて、好きなだけ触れさせてもらう。

……。
…………。

寝坊してしまったらすまない」


許しを得た少年は再び貴方へ覆い被さる。
熱を分け合い、快楽を貪り、満たされるまで繋がって。
朝が来るまでの秘めやかな二人の時間の時だけは、少しばかり柔らかな表情を見せていた事だろう。

"夜更かし"をした1日目のことだった。

(-199) もちぱい 2021/09/20(Mon) 0:24:42

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

ところでこれは、その後の話。

「…………困ったな…………」

具体的に言うなら、遅すぎる朝食を終えた後。
部屋に戻り、一人で歯を磨いていた時のことである。

"「俺が頼んだんだから謝るな。
   傷まだ残ってたら言えよ。」 "


そんな言葉と共に突きつけられた、貴方の舌。
あの舌が自分の首を、肩を、傷口を、這ってそれから……。

あの時の光景どころか、痛み、そして同じように拾ってしまった快感さえも思い出してしまう。くらりと目眩も起きそうで、たまらずぎゅっと目を瞑った。

「食事をする暁が……暁の口が……まともに見られない……」


悩みを返してくれる者はいない。少年はぽつり、こぼしながら日常へと戻っていくのだった。
(-200) もちぱい 2021/09/20(Mon) 0:27:05

【神】 4432 貴戸 高志

「食事する場で大声を出すな迷彩!」


クソデカボイス注意が飛んできた。
ついでに本体もやって来た。

「お前たち、完成したのか。完成してしまったのか」

表情こそ普段通りだが、本当にやったんだ……みたいな声色だった。
(G18) もちぱい 2021/09/20(Mon) 0:42:14

【秘】 9949 普川 尚久 → 4432 貴戸 高志

「ほんなら僕の穴使う方で。そっちのが楽」

 スン……おかえりふてぶてしさ。再ログインはやいね。

「お世話要らないなら、いいや」

 上着を脱ぎ、シャツを軽く緩める。下はひとつひとつ、全部脱いだ。

「あー……ゴムはつけてもつけなくても、どっちでも。
 ついてた方が後は楽だったけど、生の方がきもちいらしいし
 時間短くて済むんかな……? 知らんけど」

 鞄からローションを取り出し、中身を右手に垂らす。横向きに転がり身体を折り曲げて、後孔に指を入れ、抜き差しを始める。一連の動作は、作業だった。

 普川が身体を丸めた姿勢を取るのは、程々に目に付いていただろう。自慰をしていた時だとか、寝る時だとか。黒塚との事後にも、鞄を抱いてしばらくの間ここで丸まっていた。今回のことがなければ気付かなかったことだろう。だから何があるというわけではないが。
(-201) Vellky 2021/09/20(Mon) 0:52:54