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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド

「……俺がボスだ? 寝言は寝てから言え。
 俺はツィオかお前にやらせるつもりだったぞ」

「火は貰うか、これもどうせ夢だ」

いつ醒めるかわからない、おかしな夢。
二度と起きるはずのない、幻の世界。

「……本気でやり残したことなくなっちまった。
 ビックリするほど、未練がねえ。これって冷たいのか?
 おいていけて精々してるんだぜ、もっと見ていたくはあったけどな」
(-166) toumi_ 2022/08/21(Sun) 20:19:24
ヴェネリオは、次期ボスの椅子だ? お前は見る目はないなと笑う。
(c20) toumi_ 2022/08/21(Sun) 20:27:50

ヴェネリオは、パンドラの箱を最期まで手放せない。
(c21) toumi_ 2022/08/21(Sun) 20:29:53

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

「わからないから見ていたかった、か」

一瞬後悔なんてなにもないと思っていた男の心が揺れた。
ああ、本当にそうだ。
家族達のことは、いくら見てても飽きなかった。
情緒の勉強には些か適した場所ではないが、
酷く、色々なものを学ぶのには"楽しい"場所だった。
俺だってこのファミリーに来た皆に
"それ"を教えられると思っていた。

「まったくその通りだ。
 話もしたかった、お前に、お前達に沢山教えてやりたかった」

「会いたかったな。もういまのうちに、
 やりたかったことや知りたかったことでもぶちまけとけ、
 届くかもしれないし、後悔も未練も
 ――悪いもんじゃねえって知れるかも知れないぞ」

手を伸ばして、ぽんとその頭を撫でてやる。
あまりやってこなかった仕草だが、今だけは周りが子供のよ宇に思えている。
(-183) toumi_ 2022/08/21(Sun) 22:56:03

【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ

ジッポの火をつけ、貴方の煙草に火をともしてから、自分が咥えた煙草にも火をつける。
二本の紫煙がゆらりと揺らめいて、まるで現実のようだな、と不思議そうに眺めた。

「俺もツィオもボスっていうガラじゃないでしょうに。
 俺は貴方の右腕でいられれば、それでよかった」

ツィオにも、マウロにももう触れることも、声をかけることも出来ないのだと悟ったばかりだというのに。
不思議な夢もあるものだ。
それでも、これが最期の夢ならば、貴方と共に在れるのは嬉しいことだと思う。

「……俺は悔いだらけですよ。
 ソニーにももう少し言い方があったのではないかとか……
 マウロには辛い生を歩んでもらうことになってしまったなとか……
 ツィオともう少し話がしたかったとか、色々考えますからね」
(-189) eve_1224 2022/08/21(Sun) 23:42:45

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ

「邪魔をするな?……それはこっちの台詞だ」

「お前みたいな奴が、
 短絡的に頭に血が上って手が付けられなくなるから
 
余計な人間が死ぬんだ


ふい、と顔をそらして。刀がなんだ、着物がなんだ。
合わないと思った、そんな余所者がこのファミリーには。

「……しらないわけじゃない。
 そんなもの、建物の中で振り回したらその内に撃たれる。
 薄い布も簡単に貫通する、これでも着てろ」

目立ちすぎるんだよ、と、投げつけたのは自分のスーツのジャケット。
当時はつけていたベスト姿は、白いシャツがよく目立った。

「戦うことになったら、俺が前に出る。
 その後、後ろから切りつけろ。
 合図がなくてもそれぐらい出来るだろ」
(-192) toumi_ 2022/08/21(Sun) 23:55:32

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド

「やるときになったらやれるんだよお前達は……あ?」

「お前、ソニーと何があった。
 俺のお気に入りだ、傷つけてるんじゃねえぞ。

 大体暗いんだよお前は。
 それぐらい、生きて居るあいつらが頑張って解決するだろ。
 死んでからしてやれることはない。
 生き返る機会が来るまで無駄な事考えてないで切り替えろ」

"ソニー"が暴挙に出た大半の理由を背負っている自覚のある男は、どうも
身内贔屓
だった。
"彼"にはあまりみせてこなかったのが、少し名残惜しい。

無駄なことと切り捨てるのも、それ以上悲しんで欲しくないからだ。自分を追い詰めて欲しくない。だが、あえてきになることと言えば――

「そーだ。お前等……俺の何処が好きなんだ?」

そんな戯言を煙と一緒にはき出した。
(-198) toumi_ 2022/08/22(Mon) 0:35:18

【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ

「ソニーはただの取引相手でした。
 油断ならないから、俺が必ず直接対応するようにしてた男で」

「それだけ、だったんですけどね」

2人並んで、タバコを吹かしながら。
ぽつりぽつりと会話を重ねる。
あの日あった事は、死に際で報告もできてなかったから、今、初めて話すことだ。

「あれにしてみたら、俺は一番排除したい人間だったでしょう。
 何せ大好きな貴方の右腕だったんですから」

「俺は別に、アレに好かれようと思ってたわけじゃないですし。
 ただ……私怨も想いも全部受け止めるから、八つ当たりは俺までにしろと言ったんです」

「貴方や、マウロやツィオに、これ以上被害がでなければ死んでも構わないと思ってましたからね」

まぁ、結果このようになってしまったんですけどね、と苦笑する。
マウロならちゃんとわかっているだろうけれど。
マウロ殺しの汚名を押し付けられて、死んだのだ。

「他のものはどうかしりませんが。
 俺は、貴方にはどこか人を引き付ける魅力があると思いますよ。
 言うことは無茶苦茶でズボラでも、大事な時は守ってくださる。
 ずいぶん可愛がられたと思っていますが……、違いましたか?」
(-201) eve_1224 2022/08/22(Mon) 0:52:09

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ

「貴様……誰にものを言っている。俺が短絡的だと?馬鹿にするのも程々にしておけ。」

刀をただの刃物と思っちゃあいないか、と。
カラス面は僅かに怒気を滲ませた。
投げられたジャケットは受け取るのだが、投げて捨て。

「見くびるなよ?立ち回りは慣れている。そちらこそ、下手に撃って漏らすんじゃあないぞ。」

任務は任務だ。嫌でも合わせるつもりではある。

だが、何故かこの時は同期である貴方に指図をされることが我慢ならなかった。意地か、プライドだったかもしれない。
(-202) ぴんじぃ 2022/08/22(Mon) 1:04:43

【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ

拾われたあの日、今よりももっと感情は欠落して見えなくて
頷くだけで、考えることもせずにいた。それでも少しずつ、少しずつ拾い集めて。
──それが、今に繋がるのだから きっと、いつかは。

「……ラウラは、皆様の笑顔が 好きでした。
これがきっと"好き"というものだと、思えたのです」

見ている中で、聞いている中で。
こんな世界だとしても、笑っている貴方達が。
女の心を揺らし、作る……そんな、優しい場所だった。

頭を撫でられるその心地にゆったりと目を細めて。

「そう、ですね。…いまのうちに、全てを」

そのまま、細めた目を閉じる。そうして浮かぶその姿に語りかけるように。ぽつ、ぽつ と。

「マウロ様に、お会いしたかった。…伝えたかった。
お慕いしておりますと、気づいたあの日からずっと……ずっと」

「…不器用な貴方が、心配なこと。優しい貴方が、好きなこと。
あの手紙に残したかったもの全てを、知りたかった」

「ラウラを お傍に置いてくださったことへの感謝も。
……全部、全部…………叶えたかった」

声に震えはないだろう。それはいつも通りに。
ただ、…ただ 何も思わないはずが、ない。

閉じた目を開けて、遠くを見つめた先に映るのは──もう1人の、不器用なあの人の姿。
(-205) sinorit 2022/08/22(Mon) 1:54:58

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ

「やっぱりお前は
拳銃を知らないんだな


「動いてるやつには当たらないのが拳銃だ。
 確実に止まってるやつを狙う。」

二人きりの空間。
照準を合わせる振りをして、貴方のこめかみへと銃口を向ける。

「お前の実力は信じていないが
 敵がお前の刃に引っかかる悪運は信用できる」

引き金に指を起きつつ、子供に言い聞かせるように皮肉った。

「俺の悪い勘は当たるんだ。
 これも覚えとけ」
(-251) toumi_ 2022/08/22(Mon) 13:28:16

【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ

/*
RP中に相談にあがりました、もったいないおばけです。
この度匿名魔女お嬢様より、蘇生の連絡が入りまして……(まじかよ)
蘇生が成功しましたら、臨死体験だったってことにして送り出していただけますでしょうか……!
どうぞご一考のほどよろしくお願いいたします。
(-254) eve_1224 2022/08/22(Mon) 14:08:03

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ

「貴様こそ、知らんのだろう?刀の真価を。」
「間合いに入れば銃の引き金を引くより早く、この刃は獲物を斬り捨てる。何、無様に散る真似だけはせんよ。」

「俺には為すべきこと・・・・・・があるからな。」

こめかみに当てられても、怯む様子もなく。
此方も腰に隠していた刀を持ち上げ、鞘から引き抜いて貴方の首筋へ刃を向ける。

当然、動かせば切れるが、引く様子はない。
そして勘、と口にした貴方を鼻で笑う。
そんなものがあって溜まるか、と言わんばかり。

「ふん、勘か。」
「俺も貴様の腕なぞ端から当てにしてはいないが、その勘とやら、当たるか楽しみにしているとしよう。」

兎に角、剣呑だった。
だけれど、お互いに実力や素性は知らないまでも、雑兵だとは思えない何かを感じたのかもしれない。

テンゴは目の前の男に、興味を抱いていた。
(-258) ぴんじぃ 2022/08/22(Mon) 14:27:42

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド

「ソニーが油断がない……?そうなのか」

そうか……? 思い出せばマフィアらしい彼の姿を見ていなかったと思う。否、あまり見ないようにしていたの間違いだが。
十分ファミリーに所属できている分の覚悟や実力はあったのだろう。だから、気付くことに酷く遅れてしまった。

「排除だ云々…そんなわけ。
 右腕だからって恋敵でもあるまいし、
 現にあいつと俺はそんな関係じゃ――……ないからな」

まさかその男に殺されようとしていたとは口が滑っても言えない。惚れた弱みとは言わずとも、完全に人生の楔のように思っていたことに他ならないのだから。

気になっていたことを聞いたが、大体想像はついていた分の返答が返ってきて苦笑いをする、魅力というよりそれはファミリーへの忠誠の果てであると思うがね。
個人をしっかりみていたかと問われれば、素直に頷けないからだ。

「成程なあ、可愛がってはいたけど俺達は悪人だぞ?
 そんな高められるような事はしてない。
 俺の役に立つように、俺の言うことを何でも聞くように。
 誰にも渡すつもりもない"大事な部下"を作ってただけだ。

 俺の家族を大事に扱うのは当然だろ、物持ちはいいんだよ」

「……ああ、でもそうだな。
 あんまり褒めてやっはなかったかもな。おら、ちょっと来い」

ネクタイを掴んでそのまま引き寄せてやる。
体を倒してやれば無理矢理己の膝に頭を押しつけてやった。

「ちょおっと目を瞑ってろ、お前も撫でてやる」
(-281) toumi_ 2022/08/22(Mon) 18:55:15

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド

/*
かしこまりました、
それはよかったですね!

頑張って生き返って業を背負って下さいね、愛しの部下様。
その際こちらの記憶は無い雰囲気で行かせようと思いますが、もったいないおばけ様の自由で構いません。
大変お疲れ様です、引き続きお付合い下さると幸いです。
(-283) toumi_ 2022/08/22(Mon) 19:00:12

【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ

「少なくともマフィアとしてのソニーは、油断も隙もない男でしたよ」

結果マウロ殺しの銃の件など、まんまとしてやられたわけでと肩をすくめる。

「恋敵と似たようなものだったのではないでしょうか。
 情も深ければ恋愛とさして変わりないものになりますからね」

幼馴染3人の執着も、貴方とソニーの関係も、きっと同じことだ。
自分とソニーの関係は取引をしていた相手でしかないはずだが、それでも気のおけない好敵手のようになっていたのは確かであり……、随分と重く複雑に絡み合っていたのだなと、今更ながらに自覚した。

――少なくとも。
俺の忠誠心は、ファミリーそのものやボスへのものよりも、貴方個人へのそれの方が確実に大きく、重いものだ。
ひどく振る舞っているように見えて、手の届く相手への情は厚い。
突き放しているように見えて、ちゃんと手綱を握りしっかりと見ていてくれる。
アメとムチの使い方が上手いとくれば、恩義も更に強く強固なものになったとしても何もおかしくはないだろう。

「貴方がそうだから、俺も安心して貴方の物でいられたということですよ」

「え。……ちょ、わっ、な、撫で?」

力の抜けていた身体は、ネクタイを引っ張られるとそのまま貴方の方へと身体が傾く。
温かさなどわからないのに、頭を膝に預ければ何故か、懐かしい上司の香りがした。
(-294) eve_1224 2022/08/22(Mon) 20:24:35

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

「神なんてものが、俺たちについてるとは思わんが。
 聞き届けてくださってるよ」

人なんて信じない。
神なんて信じない。
奇跡なんて信じない。
未来なんて信じてない。

それでも守ろうとした家族の嘆きを、聞きおさめるのが上司の最期のつとめだろう。これも都合のいい妄想かもしれないが。

「それに、あいつは」

「気付くだろうよ、遅くとも全部が終わったあとにでも。
 俺に似てるんだ、後悔して嘆いて喚いてた頃に。
 そしてお前を愛してたって気付いて、
 ――届かないものに焦がれて、どうしようもないものに囚われる」

「それは悪いことじゃない、何故なら
俺たちは悪者
だからだ。
 お前たちはノッテファミリーの一員だ。
 疵になることを恐れず、そして忘れるな」


「ああ、そうだ」

男は手に持っていたカップを落として、嗤った。
(-301) toumi_ 2022/08/22(Mon) 21:08:34

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

割れた破片は二人の足元に飛び散り、
なんともないようにひとつ落とした張本人の手に取られた。

その破片で
親指
を切り裂けば、そこには
が浮かぶ。

現実味を帯びない冷めた熱はゆっくりと溢れだし貴方に向けられた。


「Laura・Liberatore.
 Venerio・Firmaniが立ち会おう。」

「永劫、我らが家族であれるように」


メイドマン以上でしか行われていない掟を、今ここに。
お前の愛しの存在よりも一歩先に。
待とうではないか、彼らがいつか訪れることを同じ立場で。
(-302) toumi_ 2022/08/22(Mon) 21:16:11

【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ

神というものは、信じない。
何故ならば、いつだって約束や願いが叶わないから。

神がいるのなら、きっともう少し なんて。

「……………"愛"、ですか」

それは、どちらに対してだろうか。
なんて、女には上手く汲み取れないから 首を傾げる。

会いたい気持ちはどちらも同じで。
"好き"の形も………同じ、だろうか。…………………。


けれど軟派な彼と貴方が似ている、というのは想像し難い。
それではつまり、己の上司が?

考えるように、視線が下に向かう。
"愛してた"なんて、そんなことを考えるようには思えないのだ。

多分、きっと。……焦がれて囚われるのも、思い付かない。
ただ、部下を思う気持ちは確かで……。

確かで…………と、思案の先で何かが割れる音が響いた。

(-352) sinorit 2022/08/22(Mon) 23:58:02

【秘】 Niente ラウラ → デッド・ベッド ヴェネリオ

視線は既に下を向いていた。
だから破片が散らばるこの状況は瞬時に理解して。

目をぱちぱちと瞬かせていれば──
が見えた。

「………………………え、」

零した声は、きっと間抜けだった。
流石に驚きは浮かびでるものだ。それは二つの意味でも。

「………あ、……っ、……………………はい、」

ずっと、ずっと己が己を駒として見てきたから。
家族になんて、なれるはずも無いと。
これ以上は望むまいと、諦めていた。

だから今この場で落とされる誓いの色に。動揺せずにいられるはずもなく。

それでも、気づいたその瞬間に動き出していたはずだ。
同じように破片を拾い、親指を切り裂いて
を浮かばせ。
──向けられたその色に、己のものを交わらせた。

ここで何か言葉を返せたのなら格好もついたのかもしれないが。
慣れないそれに、返事をすることが精一杯だった。


何とも不思議な話だ。上司マウロ様よりも1歩先に。
そして、残りの2人ツィオ様とリカルド様と同じ立場に並び立つ。
あの3人がどのような表情を見せるのだろうと、少しだけ笑みが零れた。
(-354) sinorit 2022/08/22(Mon) 23:59:18

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

何度かすり合わせるように交わった指。
即答で返ってきた答えは
確かに生きていた


しばらく合わせていれば、ゆっくりと離して。
手持ち無沙汰になってしまったその指を舐めながら、もう片方の手で再び頭を粗雑に髪をわしゃわしゃと乱してやる。
まったく、この笑顔をどうしてかわいがれないだろうか。

「――地獄の入り口へようこそ
Benvenuto!

 これでお前も死ぬまで俺達の家族だ。
 裏切ろうものなら命は無いと思え。
 俺達マフィアはな――嘘はつかないんだ」

ラウラは此処にむいている、物を感情を知らないのがなんだ。
ついてくる決意さえあれば、何処までも道連れにしてやろう。
実際の本物のボスの血ではないが、その席に近い故役職としては十分だろう。
(-362) toumi_ 2022/08/23(Tue) 0:51:11

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

「こんなに素直で優秀なんだから、
 さっさとマウロごと俺の部下にしておけば良かったな」

ツィオは嫌いだから放置だ。あいつは一人でなんでもする。


「部下になったらお前達を守るのは俺の役目になる。
 無茶さえしなかったら自由にしていい。

 普段はリックが出した指示をお前達に流して、
 無傷で終わったら俺が褒めるんだ。

 金の稼ぎ方まだ詳しくはしらないな?
 もう少しまともな仕事を斡旋してやる。
 それで出来たお小遣いでお前は好きな物を買う練習をするんだ」

つらつらと告げるのはもう無い未来。
そうであっただろう不明確な夢は信じるも信じないも自由だ。

「時間が余れば、こうして茶や菓子を嗜んで――。
 無いなら趣味でもストレス発散の方法でも、探すのを手伝ってやる。俺は時間があるときは暇だからな」

趣味は<kana 監視>覗き<kana>。ストレス発散に菓子を作ることを勧める程巫山戯てはいないが、きっと目の前のあなたなら何でも吸収するのだろうと思って、誰かの叱る声を脳裏に思い浮かべていた。
(-367) toumi_ 2022/08/23(Tue) 1:15:42
ヴェネリオは、" "を重ね、誓いを交わした。
(c27) toumi_ 2022/08/23(Tue) 1:17:40

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → Niente ラウラ

/*
趣味が覗き監視の間違いですね。
本当に監視カメラずっと見ている人なんです。
(-368) toumi_ 2022/08/23(Tue) 1:18:39

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ

「奇遇だな」
「俺は
為すべきこと
なんて、生きることしかない」

その熱を納めろと、アッシュグレーの瞳は冷ややかに見つめて踵を返した。何度もその瞳を見ることになるだろう、何度もその刃を傍に感じるのだろう。
そんな"嫌な予感"がしていて、口には出さなかった。

「早死にするなよ、俺たちボスのためにだ」


その後順当にメイドマンに上がっていったヴェネリオとは違ってコンシリエーレになったときはどうしようかと思った。
ファミリーではなくお前が幹部と相容れないのだろうと文句をいいながら酒を交わしたのはもう10年以上も前の話だ。


「テンゴォ、
お前のパートナーどんなやつだったんだ


次第に丸くなって見えてきたその性格を、逆立てるのも煽るのも大体が俺のせいになったのも居心地は悪くないものだった。
(-382) toumi_ 2022/08/23(Tue) 7:52:47

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ

「……無論だ。俺たちはあの方の為にあるのだから。」

東洋人特有の漆黒の瞳が、アッシュグレーの瞳を追い、そして刃は下げられ、鞘に収まった。

その意見だけは、一致していた。
ボスの為に自分たちは居て、その為に身を粉にするのだと。
ただ。

早死にしないなんて、そう簡単に言えなかった。
自分は余所者だ。貴方と違っていつ殺されてもおかしくはない。ボスの目が黒いうちは、大丈夫だろうが。

その考えは変わらない。昔も、今も・・

コンシリエーレになったのは何かの間違いかと思った。
余所者の自分がどうして、あの幹部連中に話を通せようか。
頭を抱えて、友人の文句を聞きながら酒を交わしたのは懐かしい思い出だ。

「なんだ、藪から棒に。そりゃあ、いい女だったさ。濡羽色の髪が綺麗で、花が良く似合う凛としたひとだったよ。」

「そういうお前さんこそ、どうなんだ。女の一人や二人、居てもおかしくはないと思っていたがな。」

お互いに丸くなって、だる絡みや昼行灯を気取っても変わらない関係は、心地良かったし、嫌いではなかった。
(-383) ぴんじぃ 2022/08/23(Tue) 8:39:55

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド

「子供は撫でるとすぐ機嫌をよくして泣き止む」

「素直であればあるだけ、俺のそばにはそんなやつらばっかだった。
 ノッテは――わけのわからんやつらばかりだったのに、全員素直で。びっくりするほどだったな」


ぽつ、ぽつと呟かれる低い声と共に落ちてくる熱のない手。
あなたを眠りに誘うように、優しく慈しむように一定のテンポで撫でられ続ける。


「ツィオもマウロも、行動と言動が合わない分わかりやすい。
 顔を変えられる分ツィオの方が昇進が早かった、気に入らなかったがな」

バラバラなくせに息のあった三人を見ていた。同じ孤児院から出たなりの絆はそこそこに固かったようで。
そのなかでも真っ先に俺を目をつけたお前を引き抜いた。今となっては一気に三人引き抜けばよかったよ。


「レヴィアとストレガはワンマンに見えて自分の実力を確実にボスに提供していた。ありゃ一人軍隊だよな、女の戦い方は違うぜ」

実力者であれば性別なんて関係ない、それを体現した彼女たちは常に気持ちがいいほどの一言で会議を鎮めてくれた。あいつらがいればこのファミリーは安泰だ、あれを越えられない男はここでやっていけない。


「テンゴは、昔は血の気が激しくてな俺が丸くしてやった。
 フィオレロが来てからは懐かれて落ち着いたが今はもうまた復讐の鬼だ。
 あの男はマフィアに馴染まないな、せいぜいかわいいワンコに癒されていればよかったんだ。さっさといなくなっちまってよ、せっかく俺の孤児院任せるつもりだったのに」

親友を想い、想う。なんだこの感情は。
そろそろ寂しくなってきてるんだろうか。弱音とは思っていなかったが、ここには好きなやつらが多すぎた。
一緒に生きていきたいとおもった、家族が多すぎたんだ。
男はもっぱら甘い男であったので。


(-388) toumi_ 2022/08/23(Tue) 11:02:16

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド

「そうだ、ラウラは――俺が家族にして連れていく。
 死んだやつの人間のことは疵でのこしても、もう惜しむな。
 生きている人間たちの幸せを祈れ」

過去を思い返していたぼやきを流すように、一人のアソシエーテだった女の名前を告げる。
一度手を止めれば深く息を吐いた。

「リック、お前は優秀で最高の男だ。
 よく俺を、友を、家族を守り抜いた」

「お前のことは信じていなかったが、
 俺や家族のことを好きな感情だけは信じていた。
 だから信頼できたんだ。
 マフィアは嘘をつかない、有言実行が幹部の鉄則だ。
 お前は大きくなれるよ」

「返事はするな、これはでかい独り言だ。
 頑張った子供は早く疲れて寝ちまえばいいんだ」
(-389) toumi_ 2022/08/23(Tue) 11:07:01

【秘】 名もなき医者 リカルド → デッド・ベッド ヴェネリオ

――それはまるで子守唄のような優しい声で、

「……っなんで、そんな」

思い出話はわかる。もう手を伸ばせない者たちを懐かしむのは、仕方のないことだ。
だけどこのどうしようもない焦燥感はなんだろう。

いやだ。
いやだ、嫌だ、何処にも行かないで欲しい。

「どうして、ラウラだけ連れていくとか、言う、んですか」

「俺も着いていきますよ、どこまでだって……っ」

置いていかないで。
置いていかれたら、俺は、ずっと主をまち続ける犬にしか、なれない。

「何も、出来てないです。
 俺は、あなたの家族を、止められていない……どうして、」


今、こんな自分を褒めたりなんてするんですか。言葉が続かない。
撫でつけられる手で、強制的に睡魔を呼び起こされている気がする。
寝たくなんてないのに。

まだ、傍に居たいのに。
同じ場所から、幼なじみたちを見守っていたいのに。

あぁ、でも。

もうまぶたが重い。
(-396) eve_1224 2022/08/23(Tue) 11:50:39

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ

「気になったもので。
 俺は――料理好きのおてんば女がな。
 親から言いつけられた許嫁だった。
 それでもまあ愛着はわいててな、お嫁さんになって娘を生むんだだとかずいぶんな夢を持ってたよ。

 まあ結婚する前に両親共々殺されたんだけどな」

あとで調べたら親が厄介な産業スパイだった。
相当な被害を食らわせられたマフィアからの報復、
男ははそこにたまたま居合わせなかったガキだった。

「お前はいいな復讐する気力があって。
 俺の方は抜け殻みたいになっちまったよ。二度は起こしたくねえ」
(-424) toumi_ 2022/08/23(Tue) 18:04:25

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ

「ほう、そりゃあかわいげのある女だな。しかし、そうか。お前さんもだったのか。」

「元気なものか。それしかもう縋るものがなかったんだ。後を追う事も出来ない。彼女にしてやれるのはそれだけだと。それに、なぁ…俺は母国ではイタコって奴の家系でね。」

「いわゆる、死者をその身に呼んで会話するって言う役割を担う一族だった。だからか、死んだその時の情念を拾ってしまう事がある。その時も、彼女の無念が聞こえた。」

「なら応えてやるしかないだろう?幸運にも、俺は剣を嗜んだことがあった。流石に真剣を握ったことはなかったが、ノッテに頼れば御覧の通りだ。」
(-429) ぴんじぃ 2022/08/23(Tue) 18:16:49

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド

「寂しそうだったからに決まってるだろ。
 立派な俺たちの家族を放っておけるか」

「面倒を見てくれるやつもいなくなるし」

お前たちがおいていった宝だぞ。
他のファミリーに持っていかれたらどうする。

「それに逆だ、お前が待つんじゃない。
 俺が待っててやるから、行ってこいっていってるんだ」

聞こえもしない叫びに返しながら優しく撫で続ける。
やっぱり素直なくせにこういうときは駄々っ子だったなお前は。

「今から聞かせる子守唄はねえが、贈り物をしてやる」
(-432) toumi_ 2022/08/23(Tue) 18:53:28
ヴェネリオは、" "に" "を落とした。
(c32) toumi_ 2022/08/23(Tue) 18:54:51

【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → 名もなき医者 リカルド

「隣にいてくれてありがとう、あえてよかったRicardo。

 欲しかったら俺の姓でも偽名に使っていい。
 Venerio Firmaniが信頼した一番の部下、
 ゆっくり待っててやるから、地獄の底までついてこいよ」

信じてるぞ、そう最後につぶやいて。
俺の
悪い勘
が当たらなければいいな、と、貴方の前髪をあげて額に顔を近づけ冷たい熱を触れさせた。
(-433) toumi_ 2022/08/23(Tue) 18:55:45