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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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視点:


【人】 XI『正義』 マドカ

[君の生い立ちを知った時、
 僕は洋館に来て初めて狂気を見せた。>>247

 僕はどうしても、『僕』
『正義』という魂
に刻まれた宿命から
 逃れることができない。

 
やっぱり僕の預かり知らないことだけど、
『正義』の証を持って生まれる子どもは、
 みんな“そう”だった。

そうやって『正義』の魂は、
円環マドカから抜け出すこともできずにずっと、
生まれ変わるたびに、もがいている。



 『べき』『べき』『べき』……

 人間らしい心を何一つ赦さずに。]
(378) だいち 2022/12/19(Mon) 19:58:22

【人】 XI『正義』 マドカ

[その日から僕は、
 君と少しずつ距離を置き始めた。

 いつでも笑い続けている君の心の内など知らない。
 
感情を否定してきた僕に、
分かるはずもなかった。


 君が『不幸』を否定する度、
 僕の中の『正義』が揺らぐ。
 
 
だってそれを認めたら、僕は……

 『証持ち』を迫害することを許す世界を、
 僕から故郷を奪った世界を、
 ……『正義』として生まれた僕を。

 何もかも否定し、呪わなければならなくなる。
*]
(379) だいち 2022/12/19(Mon) 19:58:45

【人】 XI『正義』 マドカ

── 売店:フォルス──

[君にそんなつもりはなかったかも知れない。

 けれど僕には、
 
『逃げんじゃねぇよ、クソ餓鬼』

 という副音声付きで聞こえた。>>267

 突然に眉間を殴られたような気分で、
 反射的に身構える。

 心臓が、冷たくて、痛い。
 
そこに刺し傷なんて、ありはしないのに。


 椅子を蹴って立っても良かった。
 むしろそうすべきだった。
 けれど僕の中の『  』が、僕の尻を
 椅子に縫いつけたままにする。

 喉がカラカラで、手にしたカップには、
 液体はほとんど残っていなかった。]
(380) だいち 2022/12/19(Mon) 19:59:14

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     
それがわかったら苦労していない。



[言葉を遮るようにしてこぼれ落ちたのは、
 思いの外低くて大きな声だった。

 僕にとっては幸いな
不幸な
ことに、
 結果として君は、最後の一言
『無理じゃないかな』
を言い損なった。
 
その一言を聞いていたら僕はうっかりすると、
世界の滅亡を見る前に
舌を噛み切ってしまったかも知れない。
……もしかしたらその方が幸せかも知れないが。


 ぴん、と空気が張り詰める。]
(381) だいち 2022/12/19(Mon) 19:59:30

【人】 XI『正義』 マドカ

[世界が広くなればなるほど、
 人の数が増えれば増えるほど。

 秩序を保つのは難しくなる。

 たった22人が存在していただけの箱庭で、
 神の生み出した愛子たちですら、
 保つことができなかったそれを。

 一体どうしたら、
 この広い世界でたった一人の人の子が
 保つことできると言うのか。

 それは土台無理なことなのだと、
 まだ幼い少年の頃、誰かに諭されていれば。
 あるいはもしかしたら、
 『正義』
『平等』
の呪縛から
 逃れることもできたのかも知れない。

 ……今となっては、もう無理だ。
   この信念に従ってきた時間が、長すぎる。]
(382) だいち 2022/12/19(Mon) 19:59:49

【人】 XI『正義』 マドカ

 

   たとえば…… その偏りは。
   僕が、僕なりの基準で判断して、
   僕にとっての平等を目指している。

   そうだよ、全部僕のための平等だ。

   僕が“ 生きる ”
この世界で息をする
のに必要な平等だ!


[言い切ると同時、
 自分の表情が歪むのが分かる。
 
涙は出なかった。


 自分の吐いた言葉が、既に痛くて仕方のない
 自身の心臓に突き刺さる。

 
『正義』の証は、命に優しくない。


 僕が平等と認められない世界では、
 息をすることすらままならない。

 不平等が視界に映る度、
 身体中をムカデが這うような不快感が襲うのだ。

 背中の火傷痕だけじゃない。
 僕の身体には至る所、自身の爪で付けた
 何かを引き剥がそうとした・・・・・・・・・・・・かのような痕がある。]
(383) だいち 2022/12/19(Mon) 20:00:32

【人】 XI『正義』 マドカ

[君は侮蔑の表情でも浮かべるんだろうか。
 いつかみたいに、
 冷たい言葉で突き刺すんだろうか。

 僕だって、こんな吐露をするつもりはなかった
こんなに汚い内心を見せるつもりはなかった

 暴いたのは君だ、なんて、
 太々しく責任転嫁してやる。
 僕は君の視線を正面から受け止めようと、
 睨みつけた。

 『正義』の証は、事あるごとに、
 その所有者すらも裁きの対象とする。
 僕自身が、その理不尽な『平等』観に
 幾度殺されそうになっていることか……

 『平等』の行き着くところは究極、
 
『皆殺し』
なのだ。
 
 だから……だから多分、僕は、
 この世界の中で、
僕だけ
は、
 経典の『正義』が何を恐れたのか、
 わかってしまうし、
 分かってあげなくてはいけない……と思う。


 君は知らない。
 
知らなくて良い。


 
『僕』は『君』にだけは、赦されてはいけない。
**]
(384) だいち 2022/12/19(Mon) 20:01:13
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a83) だいち 2022/12/19(Mon) 20:04:18

【教】 XI『正義』 マドカ

[『正義』にとって、
 『幸福』と『不幸』は常に等価であるべきものだった。
 その概念を覆したのは、『運命の輪』の存在だった。

 『運命の輪』の掌の上では、
 『幸運』と『不運』が交互に・・・訪れる。

 そう、等価でない瞬間があっても良いのだ。
 後で、必ず帳尻が合うから。

 『正義』の手の中では、常に均衡を保たれる必要があった
 『正』と『負』。
 『正義』は『運命の輪』の在り方に、
 救われた。]
(/91) だいち 2022/12/19(Mon) 22:35:20

【教】 XI『正義』 マドカ

 

    僕が真面目だって言うならば、
    君はおおらかって言うんじゃないかな。

    僕が裁き手ならば、君は救いの手だ。

 
(/92) だいち 2022/12/19(Mon) 22:35:41

【教】 XI『正義』 マドカ

[『運命の輪』の言う通り、
 二人は共に在ってバランスの取れる存在だった。

 『正義』に与えられた贈り物は、
 必要な時に情を殺して裁定を行える、
 『運命の輪』と比べれば随分とつまらない
 能力だった。

 情というものは判断を大きく鈍らせるもので、
 『正義』に与えられた役目を考えれば、
 確かに必要なものではあったのだが。]
(/93) だいち 2022/12/19(Mon) 22:35:53

【教】 XI『正義』 マドカ

[『神様に一番愛されている』と
 臆面もなく言ってのけられる『運命の輪』を、
 『正義』は愛していた。

 それは間違っても
 欲の伴うような種類の愛ではなかったけれど、
 実は案外
 女々しいところのある『正義』からしてみれば、
 愛さずにはいられない存在だったのだ。]
(/94) だいち 2022/12/19(Mon) 22:36:34

【教】 XI『正義』 マドカ

 

    ……ねぇ、『運命の輪』。
    全然、大丈夫じゃなかったよ。

    いや、違うか。

    君が居てくれたら、君さえ居てくれたら。
    僕もきっと、大丈夫だったんだ。

    君が居ないなら、居なくなってしまったから。
    僕は、もう—————、

 
(/95) だいち 2022/12/19(Mon) 22:37:08

【教】 XI『正義』 マドカ

 


     
『正義』
のままで、いられない。*

 
(/96) だいち 2022/12/19(Mon) 22:37:25

【独】 XI『正義』 マドカ

/*
世界滅べ!って言った子あんまいないんじゃない?これ
(-170) だいち 2022/12/19(Mon) 23:06:07

【人】 XI『正義』 マドカ

── 選択の日の朝 ──

[答えなんて、初めから決まっていた。

 それはクロに尋ねられなくても、
 フォルスに暴かれなくても、
 アリアと話をしなくても。

 『正義』の証を持つ僕の答えは、
 決まっていた。* ]
(440) だいち 2022/12/19(Mon) 23:25:28

【秘】 XI『正義』 マドカ → 『箱庭の神』 ヴェルト

 

    この世界は、滅びるべきだと思う。


[僕は神様にそう告げる。

 『箱庭』が理想郷
ユートピア
とも思っていないけれど。
 それでも僕は、この世界に『存在していていいよ』とは
 どうしたって言えない。]


    でも……きっと、
    皆、滅ぼさないで、って、言うんだろうなぁ。


[僕は、ほんのり苦笑する。
 貴方はどんな顔をするんだろうか。
 その姿
ヴェルトの顔
をした、貴方は……]


     それでも僕は、
     この世界と共に生きていくことは
     できそうにないんです。


[どんな顔を、したんだろうか。]
(-174) だいち 2022/12/19(Mon) 23:26:03

【秘】 XI『正義』 マドカ → 『箱庭の神』 ヴェルト

[この洋館に囲われてからでさえ、
 僕は日々、僕を見失いそうになっていた。

 僕は、僕が僕でなくなる日が恐ろしい。

 教典の『正義』のようには力を持たぬ僕だから、
 狂ったところでできることはたかが知れている。
 それでも、怖いものは怖いのだ。]


    世界が存続するとしても、
    僕を貴方の『箱庭』へ、
    迎え入れてくださいませんか。


[僕は、何もかもを諦めて笑った。
 最初から、諦めていた。
 
 神様は、そんな僕を赦してくれた。
 僕はきっと、新しい『箱庭』で、
 いつかの幸せな未来
過去
を夢見ながら、
 眠りにつく……そんな希望を胸に抱いた。*]
(-175) だいち 2022/12/19(Mon) 23:26:29