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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー

マウロ自身、経験が全くないわけではない。
但し、それは追い詰める手段として。攻撃的なものでしかない。
恋だの何だのとは無縁の生活であったし、興味もなかった。
誰かと触れ合うことも、殆どなかったわけで。

だからこそ、今。
年下に見える君に、全く接点のなかったからこそ、素直に甘えてしまっているのだろう。
慣れていない同性との触れ合いに、口付けに。
であったとして、されるがままというのは性に合わないものだから。
舌先が唇をつつくのなら口を開き、絡めるように君の舌を追いかける。
お互いの吐息が混ざり合うのが、どうにも昂りを煽っていく。

「、……っおい……お前、外で」

外気に晒された肌に、生暖かい空気がまとわりついて。
酔っている頭にも、ここがそういった行為に適していない事は分かる。
誰も通らないのであるなら、それは気にすることではないのだろうけれど。
だから、気にしないで行為を進めていくことは出来る。

クソ、と悪態のようなものをつき 青年も空いている手を君の頭へ伸ばす。
指先で耳の後ろを、くすぐったさから扇情をあおるように撫でている。
(-379) otomizu 2022/08/23(Tue) 4:56:37

【秘】 無風 マウロ → 冷たい炸薬 ストレガ

「………は?」

兄弟分と聞いて、ツィオのことがよぎる。彼があなたを通じてそんな言葉を掛けるものかと思っていたが。
しかし、続く言葉に 青年は目が点になったような顔をして。
上の言葉が漏れたのはその後だ。

そして少し置いてから。

「はは……ははは。何だそれ」
「どうなってんだよ、俺たちは」

もし奇跡というものがあるのなら。
それを信じてみてもいいのかもなと思ったのだ。

「ありがとな、ストレガ」

去っていくあなたの背中に、言葉を投げかけて。
青年も暫くすれば、その場を離れていったことだろう。
(-380) otomizu 2022/08/23(Tue) 5:05:02
マウロは、おまえらときっと同じ気持ちだ。
(a27) otomizu 2022/08/23(Tue) 5:05:37

【秘】 無風 マウロ → Niente ラウラ

運び込まれた君の元に、近付いてくる男が一人。
未だ顔色は良くないものの、無理しないのならと出歩く許可を貰って。
その顔を見ておきたくて、足を運んだのだ。

アウトローなマフィア、特にノッテのような個人主義の集団でも、ファミリーであったものの亡骸を綺麗にしてくれる人はいるものだ。
眠る君の傍に腰かけて、暫くその顔を見ていたことだろう。
いつものような不機嫌そうな表情ではなく、どこか寂しそうに眉をひそめて。

「……わざわざ死に戻ったっていうのに」
「お前は何でこうなってんだろうな。ヴェネリオも、リカルドもそうだ」

「いや……先にやられた俺の言えることじゃないな」

「伝えるべきことがあったんだ。上司として、俺が死ぬ前に」

ラウラ、と 初めて君の名前を呼んで。
その前髪に優しく触れた。
らしくないとは分かっていても、それを止める事は出来なかった。
(-411) otomizu 2022/08/23(Tue) 14:07:56

【秘】 無風 マウロ → Niente ラウラ

当然、返事はないし。
手に伝わる温度も、生者のそれではない。
形を整えるようにしたのなら、前髪から手を離して。

ふと、少し離して置かれていた 遺留品のショルダーバッグに目を向ける。
赤黒いものがこびりついて、元の色を覆い隠してしまっているそれに手を伸ばす。

「……何が好きだとか、何を持ち歩いてるだとか」
「結局、一度も聞いたことなかったな」

中に手を入れて、布に包まれた何かに触れる。
引き出して、開いてみれば。それは、"自室に置いていた写真立て"。
やっぱりこいつが持っていたのか、と視線だけを一度ラウラに向けて。

リカルドの手紙と、部屋を見た時からなんとなくわかっていた。
それがどういった意図だったのか、それまでは分からなかったけれど。

後ろの留め金に違和感を覚えて、フレームを外してみる。
変わらず入ったままの、3人の写真と、
見覚えのないメモ。


青年は黙って、そのメモに1枚ずつ目を通していくだろう。
(-430) otomizu 2022/08/23(Tue) 18:48:03

【秘】 Niente ラウラ → 無風 マウロ

近づく足音に振り返る──訳もなく。
そこにあるのはただの器だ。動くはずもない。

貴方の声を死体は聞かない。
貴方の言葉を死体は聞けない。
名を呼ぶ声に──声を、言葉を……返せない。

触れる手も、何もかも 知ることなど出来ない。
それが死ぬということだ。ここには、何もない。

(-459) sinorit 2022/08/23(Tue) 20:47:31

【秘】 Niente ラウラ → 無風 マウロ

持ち歩いていたものは些細なものだ。
けれどここにあるのは、たったひとつ。

ならば他はどこに消えたのか。…死者は語らない。

ただ、そのたったひとつが守るべきものだった。
そのたったひとつを 届けたかった。

……なんて、それさえも理解は出来ないだろう。


フレームは、簡単に外れた。
そこにあるのは2枚のメモだ。

ならばそれを隠したものは誰か。

貴方はきっと知っている。名前も、あるし。
その文字を、見たこともあるはずだから。

小さめで、主張の少ない文字。
それぞれに書かれた内容は……違うもの。

勿論宛先も。……1枚は、届かないものかもしれない。

(-461) sinorit 2022/08/23(Tue) 20:48:20

【秘】 Niente ラウラ → 無風 マウロ

1つ目のメモは、貴方に向けて。
急いだようには見られない文字がそこに並んでいる。
そして、それをじっくりと書く時間はあまり無かったようにも。

ならばいつ書いたのか。……それも、語られることは無い。

────────────────────────
マウロ様

ラウラをお傍に置いてくださり ありがとうございました
ラウラはマウロ様の不器用な優しさが好きでした

ずっと お慕いしております

貴方に栄光と勝利が訪れますように

────────────────────────

…………。
……。

(-462) sinorit 2022/08/23(Tue) 20:48:48

【秘】 Niente ラウラ → 無風 マウロ

もう1枚も、宛名が記されている。
少しだけ 端がくしゃりと歪んで、折れていた。

────────────────────────
ツィオ様

ラウラは ツィオ様が好きです
あの日 貴方に触れたことに後悔はありません

幸せに なりたかった

────────────────────────

………………。
…………。

貴方がこの2枚をどうするか。
それは自由だ。

破いても、隠しても。燃やしても。
何だっていい。

咎めるものは誰も──いないのだから。
(-463) sinorit 2022/08/23(Tue) 20:49:22
マウロは、手紙を読んだ。遺されたそれに、何とも言えない顔をして。
(a54) otomizu 2022/08/23(Tue) 20:55:31

マウロは、「それも、知らなかったな」と言って。寂しげに、薄く笑っていた。
(a55) otomizu 2022/08/23(Tue) 20:56:16