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人狼物語 三日月国


169 舞姫ゲンチアナの花咲み

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【人】 サルコシパラ



     「独りになりたくなくて
      独りになろうとここに来ました。

      この丘の上が、好きなんですよ。」


(57) 西 2022/08/09(Tue) 1:41:53

【人】 サルコシパラ



   孤独にはなりたくないのに
   いつか自分から人を遠ざけ孤独を選ぶ。

   矛盾に満ちた己の行動を
   孤独を埋める形でひとつの線に繋げてくれた
   彼女はむしろサルコシパラにとっては感謝の相手。

   それが、ウユニのか細い不安への答え。*

(58) 西 2022/08/09(Tue) 1:42:25

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   続く言葉には、暫く黙った。
   理屈抜きの、真っ直ぐな言葉は
   それが本心からのものだと思ったから
   一瞬、泣きそうに顔を歪めて。


 
(-11) alice0327 2022/08/09(Tue) 12:20:54

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    心を強く揺り動かすことは
    この身を蝕んでしまう。
    助かることを諦めていても
    怖くないわけがない。


    せめて、失うものがもう何もなければ
    違ったのかもしれないのにね。


 
(-12) alice0327 2022/08/09(Tue) 12:21:32

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    「私の思う家族の形は……
     悲しみや苦しみに寄り添うこと。
     何があっても味方でいてくれる人たち。

     そう、思っています。」

  
(-13) alice0327 2022/08/09(Tue) 12:22:04

【秘】 ウユニ → サルコシパラ


   ふ、と息を吐いて、吸って。
   意を決して話すのは、私の病のこと。


   「私は、珍しい病気を患っているのだと。
    出会った時にお話したことを覚えていますか?

    それが……
こんな病だったとしても。

    貴方は、私を家族だと。
    家族と想いたいと、望んでくれるのでしょうか。」

 
(-14) alice0327 2022/08/09(Tue) 12:22:38

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   言いながら、
   ブラウスのボタンを一つ二つと外して。
   肩や腕が見えるようにはだければ
   そこには
鮮やかな花
が、見えたはず。

   
拒絶されたなら、出て行こうと思っていた。

   
でも、何故かしら、そうされない気もしていて。

   
   
貴方なら受け入れてくれるんじゃないか、って。


 
(-15) alice0327 2022/08/09(Tue) 12:25:12

【秘】 ウユニ → サルコシパラ




     
「それとも、貴方のことかしら。」



  
(-16) alice0327 2022/08/09(Tue) 12:27:13

【人】 サルコシパラ



   あの言葉は未だ忘却に至ることがない。>>67
   独りじゃなくなると悪魔のような提案をする彼女の姿に
   僅かばかりの優しい棘を感じたことも。

   つまるところ利害関係でしかないし
   それ以上に至らないための線引き。

   彼女の言葉をサルコシパラはそう解釈していた。


(68) 西 2022/08/10(Wed) 21:46:48

【人】 サルコシパラ



   珍しい病気だというのに
   寄り添うどころか疎んだという彼女の肉親に
   サルコシパラは内心ささくれ立った。>>59

   その奇病がどんなものであったとしても
   サルコシパラの思う家族の在り方の中では
   誰よりもウユニの味方であるべきなのだから。


   その小さな苛立ちは同情へと変わり
   いつかは彼女を慮る心へと変革を遂げ
   ついには彼女がどれだけ住まうとも構わないと
   明確な意志へと育まれていった。



(69) 西 2022/08/10(Wed) 21:47:54

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   彼女が独りに戻る姿
   想像するだけで胃液が込み上げてくる。

   孤独の味をよく知っている身体の細胞全てが
   「彼女を独りにするな」と警笛を鳴らしていた。


   それは結局サルコシパラの独善で
   自分のような思いをこれ以上したくないと
   身勝手な世話焼きに過ぎない。

   当の本人も、重々承知した上で
   ウユニを長く傍へと置くことを許している。>>59



(-18) 西 2022/08/10(Wed) 21:48:25

【人】 サルコシパラ



   だからあの時、静かに笑うウユニに…>>67


(70) 西 2022/08/10(Wed) 21:49:13

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「ここで出会ったのも何かの縁だ。
        その話、乗りましょう。」


(-19) 西 2022/08/10(Wed) 21:49:48

【人】 サルコシパラ



   被っていた仮面をずらして
   サルコシパラは彼女に微笑んだのだった。**


(71) 西 2022/08/10(Wed) 21:50:12

【人】 サルコシパラ



   しかしサルコシパラには迷いもある。
   手折られるのを待つ竜胆が彼女なのか
   それとも自分なのだろうか。>>63

   あの日から数年が経った今でも
   その答えを導き出すことが出来ないでいた。


(72) 西 2022/08/10(Wed) 21:50:55

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   サルコシパラには分かっていた。

   そうなってしまう原因は
   彼女のことをあまりに知らなすぎるからだと。

   彼女の過去も、心も>>64。何も知らないまま
   自分達は此処まで来てしまったのだと。


(-20) 西 2022/08/10(Wed) 21:51:35

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   ウユニを受け入れるためには
   彼女のことを知る覚悟がいる。

   肉親との決別をもたらした病のことも
   その症状や、病の行く末も
   今の自分はあまりに知らなすぎる。


(-21) 西 2022/08/10(Wed) 21:52:05

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   その憂いに応えるかのように
   ウユニの声に決意が帯びていく。

   味方であって欲しいと。
   あの日彼女の肉親に感じた小さな憤りを
   まるで同じことを願うかのように。


   一度彼女から目を離し、背を向け
   花々の様子を伺っていたサルコシパラが
   もう一度導かれるように振り向くと

   
(-22) 西 2022/08/10(Wed) 21:54:26

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   衣服の擦れる音
   純白の肌に囲まれて


         ─── 一輪の花が咲いた。



(-23) 西 2022/08/10(Wed) 21:56:53

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   サルコシパラは驚きを隠せずに
   思わず息を飲んでしまう。


      「それが……あなたの……?」


   あと数年しか生きられない身体だとか
   癌に侵されているだとか

   思いつく限りの最悪な想定の外側で
   彼女の秘密が明かされていく。


(-25) 西 2022/08/10(Wed) 21:58:20

【独】 サルコシパラ



         なんて美しいのだろう。
         そう言いかけた言葉を飲み込み。


(-24) 西 2022/08/10(Wed) 21:58:43

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   命の終わりは美しい。
   その一瞬の輝きに全てが詰まっている。

         今掴み取ってしまった未来も同じ
         この一瞬が、全てなのだ。*



(-26) 西 2022/08/10(Wed) 22:01:28

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   独りなんて、嫌だった。
   でも、信じていた人たちに裏切られたり、
   傷つくのも嫌だった。

   
だから諦めて、独りを選ぼうと思っていたのに。


  
(-27) alice0327 2022/08/11(Thu) 0:07:36

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    「ありがとう。
     次に住む場所を見つけるまで……。

     よろしくお願いします、ね?」

 
(-28) alice0327 2022/08/11(Thu) 0:09:53

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   背を向けていた彼がこちらを振り返って。
   驚かれるのは当たり前だと、思っていたから
   私は貴方の反応を見ても顔色は変えず。
   

    「花咲病。身体に花が咲く、病です。」
   

   
いつか死ぬ病……とは言わなかった。

   治療法について聞かれたなら、
   探している途中だと、
をついたでしょう。


 
(-29) alice0327 2022/08/11(Thu) 0:12:16

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   肝心なことはまだ言わず、それでも
   私にとって、この病を明かすこと自体は
   かなり勇気のいることだったから。
   ふ、と目を伏せて。
   はだけた服を戻しながら、


    「気味が悪いとか、怖いとか。
     貴方も、そう思いますか……?」



   か細い声で、聞いてしまうの。
   貴方なら違う、と思っていたから
   話したのに、それでも信じ切れないのは、
   家族につけられた
が深いから。

 
(-30) alice0327 2022/08/11(Thu) 0:13:05

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

   
   
    「こんな女を住まわせていると知れたら。
     貴方も困ったことになるかもしれない。
     もし、家族だと呼ぶのなら、なおさら。

     それでも、
貴方は……。」


 
(-31) alice0327 2022/08/11(Thu) 0:13:45

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   その先を口にすることはできなかった。
   家族のように寄り添って欲しい、なんて願う資格は
   私にはないのだから。

   いつか死んで、貴方の元を離れる私は
   貴方に寄り添うことなんて、できなくて。
   だから、私にとって貴方は家族ではなく友人。


   それでも一方的に寄り添って欲しいなんて
   わがままにもほどがあるから。

     
 ―――――望んでは、いけないの。*


 
(-33) alice0327 2022/08/11(Thu) 0:14:23

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

   

    心に寄り添うあたたかなものを、と。
    ひざ掛けを選んだ理由は無意識だった。

 
(-34) alice0327 2022/08/11(Thu) 0:52:16

【人】 サルコシパラ



   病気は感染るもの。>>74
   我が身可愛さに身内をも切り捨てる。

   それはトカゲの尻尾を切るのと
   同じだとでもいうのか。

   繋がり、応える手はそんな残酷な過去への
   反抗だったのかもしれない。>>76



(83) 西 2022/08/11(Thu) 8:08:46