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人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「む」

ものはいつか朽ちるとはいえどんなふうに扱ってきたかなど見たらすぐに分かる。
傷は細かくとも職人魂が整えたいと唸りそうになる。取り外せはしないからその腕ごと。

「……めっちゃ大事にしてるじゃん」

安い買い物ではなかったから、呪いのせいで外せないから。
そんな理由なのはわかっていても、あなたに大切にされている自分の商品を見て気が良くなるのは仕方ないと思う。

――魔石の修繕には金も銀もいらない。
祈りを捧げるのはこの石に込められた力の源に対して。


「ティア・ピュリフィケーション」

あなたの腕輪に落ちた雫は水滴になることなく馴染むようにその藍に染み渡った。
その瞬間澄んだような気分になったかもしれないし、ミントガムを噛んだときのようなスッキリとした感覚で収まったかもしれない。

「ねぇ」

「呪いのせいで死んだら笑ってあげる。
 だけど、そうじゃなくていなくなるつもりってある?」
(-69) toumi_ 2024/01/28(Sun) 19:15:12

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「え? 見た目気に入って買ったンだから
 大事にするに決まってるじゃんよ」

 何を当然のことを。という思考がまざまざと窺えるきょとん顔で返された。そこのほんの小さな傷だって彼はつける気なんてなかったのだ。
こうして理性が働いている内は。


 こういう作業ってずっと見てられるよね〜だとか、あ〜いかにも清い感じの気配した〜〜なんて呑気に実況していたと思えば。話の転換を予感させる呼びかけに顔を上げることとなった。

えっっ。
俺ちゃんバカやったので死んで
 その時に笑ってくれるンは嬉しいけどさ、
えっっ?

 俺ちゃんそんなに世を儚んでいるようにでも見えた??」

「いやうん違ェね、ダンジョンで力及ばず力尽きるつもりも
 暗殺されるつもりもねェンだワって返しで合ってるゥ?
 藪から棒にどったよカリナ嬢?」
(-77) 66111 2024/01/29(Mon) 5:08:25

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

安堵と不安が同時に訪れる、あなたの言葉を鵜呑みにしたわけでもないが少しでもそんな様子を見せずにいてくれるから、今あなたの瞳と目を合わせられる。

「この先もっと危ないことをするだとか言われたら、
 これから告白する私が浮かばれないじゃない」

一呼吸をしてあなたの手を逃がすまいと両手で握って。

私と付き合ってほしいの


「すぐに断るんだったらこの祭りの間だけでもいい。
 恋人としてあなたの彼女にしてくれないかしら」
(-84) toumi_ 2024/01/29(Mon) 12:00:21

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「え? ハイ。まず断るけどどしたん?
 フリが必要なら冒険者に依頼出すンは全然選択肢よ」

 すぐ断りやがりましたね。女の子に告白をさせておいて返答に一切の迷いなし。まったくひどいヤツである。
 とは言え後に続いた言葉からしても、あなたに恋愛感情があって告白したのだとは思っていない。あなたが予想していたよりも彼の第一声は跳ねなかっただろう。


「俺ちゃん急〜〜に、
 この祭りが終わったら故郷のアイツかっこ概念に
 プロポーズするンだ…とか言いたくなったじゃんね」

 握られた両手も、合わせられた視線もそのままに。一応、そんな相手はいないということを言っている。
 彼を頷かせたとして、彼以外に困る誰かはいないということだ。
(-87) 66111 2024/01/29(Mon) 14:11:46

【念】 宝石集め カリナ

「……こんなこと言ってるのに、私を救ってくれるの?」

大事な友の目的は痣を光らすことではなく救うこと。

「ごめん、正直仲違いするのが怖かったから。
 そんな風に言われると、やっぱ嬉しい。
 言ってることぐちゃぐちゃだよね」

その意思を汲むには私は自分の意思を曲げられず、
否定し拒絶するにはあなたの心が酷く純粋に見えてしまっている。

「私は……」

私が救ってほしいのは。
本来此処に居るべきだった子。

一先ず大きく息を吸ってから片手をあなたに伸ばしてその手に触れようとする。

「皆が私と同じかはわからないけど。
 似たようなことを考える人はいるかもしれない。
 むしろ、救いの言葉を無視して攻撃してくる人がいるかもしれない」

「だからその……情報、共有とか。
 出来る限りで、私もあなたの救いの手助けをさせてほしいの。
 痣が光らせる覚悟は今の自分にはないけれど、一人で頑張らせるのも嫌。
 ……虫がいいかな……?」
(!12) toumi_ 2024/01/29(Mon) 18:54:43

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「あなたの生まれは結婚式に指輪を揃える文化はあったかしら。一緒になるなんてまるで呪いみたいね」

あなたの返答にある程度の予想はついていた、それでもまるでテンプレートのように返されれば深い溜め息もつきたくなる。

「一応本気なのよ。あなた専用の依頼だもの。
 でも結ばれるには急きすぎて、余裕もないのは確かね」

互いに真面目な麺を見せている同士、色恋に溺れるような性格は一切していないのは把握していただろう。
仮としてあったとしても表面に出すこともなければ、突拍子もなく冗談で言うような間柄でもない。

「……今がいい。
 
……だって死んじゃうかもしれないし……
(-100) toumi_ 2024/01/29(Mon) 21:43:19

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「バチくそかわいいお言葉もらっちゃったね、
 カリナ嬢全然男落とせるよソレ」

……えっっ、
パパが好きでもない人と
 無理やり結婚させようとしてくるのとか、
 そういうの全然ない感じ???
マ?????


「そういうのならダーレンの旦那に回すの
 考えたンけどな…
え?? マジにないの?????


 どうやら本気らしい。遅れてめちゃくちゃ驚いたしめちゃくちゃ確認をする。嘘でしょ。
 リアクションがかなりオーバーなので、力強く握られていない限りは手は自然と離されていただろう。


 一通り本気で驚き、落ち着きを取り戻せば彼はあなたに向き直る。

「本気でも何か他に目的があってもサ〜、
 やめといた方がいいよこんなカス男。
 死んじゃうかもって思ってンなら尚のコト」

「最後の思い出文法で好き放題やって、
 別に死んでないのに一生カリナ嬢に見つからんように
 動くのとかヘーキでやるもん俺ちゃん」

「でもそうね、」
 
(-104) 66111 2024/01/29(Mon) 23:10:06

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「…今からでもカリナ嬢が、パパの目を誤魔化す必要がある、
 ってコトを思い出したりなんてしてェ。
 ソレで結構縁のある冒険者の俺ちゃんに依頼したいとか
 言ってくれるなら、俺ちゃん考えるかもしれんワ」

 あなたが本気で彼のことを好いていて恋人になりたいと言うのなら、彼は最後の思い出作りに付き合って、以降姿を消すだろう。
 他のことが理由の依頼とするのなら、姿を消すまではしない。そう言っているように聞こえる。
 そう聞こえるというだけで、この自称カス男は恋人ごっこをするのならどちらにせよ姿を消す気だろう。


「つって、俺ちゃんは今まで通りくらいがいいンけども。
 …ここまで聞いた上でサ、君はなんて言います?」

 今まで通りにするなら、今まで通りに付き合いを続けるよ。この男はそう言っている。
 あなたは自分の事情を捏造しても構わない。
(-105) 66111 2024/01/29(Mon) 23:12:08

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「他の男に渡そうとするなんて勿体ない事をするのね」

「嫌な男、そんな男だって納得できちゃうぐらいに。
 でもそんな労力を割く必要なんて無いわよ」

目に見えるような落ち込んだ様子は見せず、手を退けられれば眉を下げて声色を震えさせた。
今欺かなければいけないのはパパの目ではないから。

「もう何も言わないから。
 あなたみたいに誤魔化すのがお得意なわけじゃないし」

伝えることは伝えた、ならばもう無理にらしく振る舞って貰う理由なんてない。
あなたは気にしていないかもしれないけれど、もとより自分はこの瞬間から今まで通りで過ごせると思っていない。

だって時間が残されていないのは此方の方なのだから。
(-123) toumi_ 2024/01/30(Tue) 12:16:12

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「中々いい女のつもりだったんだけど。人生損してるわ」

耳飾りに触れないように髪をかけあげてわざとらしくため息をついてみせれば、視線を彷徨わせることなくそのサングラス越しの瞳を捉えようとした。
冬の朝特有の冷えた風が二人の間を通り過ぎたが女が気にしている様子はない。

「どうしてすぐ断ったの?
 アレルギーでも持ってたのかしら」
(-124) toumi_ 2024/01/30(Tue) 12:17:50

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「勿体ないけど勿体なくないよ。俺ちゃんと仲よっぴの
 いい女と俺ちゃんと仲よっぴのいい男がくっついて
 ハッピーになってくれたらすげーハッピーじゃんね」

 自分の友達同士がゴールインするのは、彼的にはアリな話なのだ。
 触れないようにと意識した動きをされた大きな耳飾り。この上ないほど似合っているが、お洒落だけで身につけるには少々邪魔くさいように思える。
 震えた声、今でなくてもよかっただろう告白。あなたももしかしたら死の呪いに類するものでもあるのかもしれないとか、他にもいくらか想像をめぐらせて──そして知らないことにした。本当にずるい男だ。


 さて問われれば、んー、と少し考え込んで。

「…俺ちゃん実は恋愛対象男なんよねって言うのと、
 俺ちゃん実家が世間様にやべー怨み買ってるから
 巻き込めんと思ってって言うのと、
 その他のソレっぽい適当な嘘を言うのとならどれがいい?
 オッケーそんなクソ言うなら何も言わん方がマシね」

 両手をあげてオーケーオーケー、大袈裟な動作で降参のポーズ。
(-126) 66111 2024/01/30(Tue) 14:24:29

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「いや言うンけどサ、全部じゃないけど。
 俺ちゃん行きたい所があるの。そこに行く為に
 一生をかける気だから、恋人とか大事にできないンだワ」

 全部じゃないと言ったくらいだ。行きたい所がどこかは、聞いてもはぐらかすだろう。雰囲気からして、相当行くことが難しい場所らしい。

「俺ちゃん基準で無責任なコトしたくないンよって話。
 自分のコトしか考えてないのサ。
 こんな自己中野郎になんてさっさと幻滅しといてね」

 この男は自己中を辞書で引き直してくるべきではなかろうか。
 真の自己中は、恋人は大事にしなくちゃいけないから他のことにかまける自分は誰かと付き合えないだなんて言わない。


「そんなとこカシラ。
 …メンテありがと。あとはいい? 一緒に帰る?
 それともついでに何か素材とってく? なら手伝えるけど」

 罪滅ぼしでもなく、普段もするような申し出がされた。あなたが今まで通りができなくても、彼はできるものだから。
 人に対して、ずっとずっと線引きをして生きてきたもので。
(-128) 66111 2024/01/30(Tue) 14:26:29