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人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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鏡沼 創は、髪紐を外した。
(a12) RIN 2021/11/03(Wed) 4:09:07

【人】 鏡沼 創

そうして、“鏡沼創”を知る全員の認識を書き換えた。
『“鏡沼創”は認識できない存在である』
と。
唯一人、此処にまだ“居る”筈のあなたを除いて。
あなたにだけは、何が何でも“鏡沼創”を認識させてやる、と。
全ての力を、其方へと向けて。

「────早く出て来てくださいね。
 探すのは得意じゃねぇんですから」


僕、今日約束があるんですよ。
破る事になったら、アンタのせいですからね。守屋先輩。
(28) RIN 2021/11/03(Wed) 4:14:18
鏡沼 創は、守屋陽菜にしか認識出来ない存在になった。
(a13) RIN 2021/11/03(Wed) 4:15:49

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

あなたの中の“鏡沼創”という認識を抉じ開ける。
先程の比較ではない程、強い力で。
他の全ての処理を切って、異能抑制アクセまで外して
これで届かなければ、もう打つ手は無い。

「……流石に此処までやれば、僕が誰かはわかりますよね?」

もし返事が無かったら?
そんな恐怖は、押し隠す。
(-83) RIN 2021/11/03(Wed) 4:25:52

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創

真っ白な世界。
もはや、現実とのちらつきもなくなってきて。
ただただ白い世界に独り。

────割り込むノイズ。
世界に墨が入ったように、黒く塗りつぶされていく。
……それは人型を形作り、白い世界に黒く顕現する。
背格好も、表情も、何もわからないが。
誰かが、そこに居る。

────あなたは、独りの世界に入り込んできた。
    今なら、何かを伝えられるかもしれない。────
(-87) tamachi 2021/11/03(Wed) 4:52:04

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

鏡沼創は、手を伸ばす。

────否。
『“鏡沼創”があなたの手を掴んだ』と認識させる。

誰にも認識されない世界。
あなたを誰も認識出来ない世界が在るのだというのなら。
自分の方を認識させてやるしかない。
(-88) RIN 2021/11/03(Wed) 4:52:05

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「…………見つけた。
 馬鹿やってねぇで、とっとと帰りましょう?
 帰り道なら多分、朝日が何とかしてくれますから」

言葉を交わした訳でもない。
けれど、無策で飲んだとは到底思えないから。

「僕はそれまで、アンタが馬鹿やんねぇ様に見張ってますよ」
(-94) RIN 2021/11/03(Wed) 5:04:56
鏡沼 創は、朝日元親を信じた。守屋陽菜を、必ず連れ戻してくれると。
(a15) RIN 2021/11/03(Wed) 5:08:31

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創

/*
PL連絡網です!
いい雰囲気ですけども、さらに落としていいですか!?
これは、手を掴んだ、とされる二人に送っているものです!
(-96) tamachi 2021/11/03(Wed) 5:25:41

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

/* いいですよ、こちら問題ありません!
(-98) RIN 2021/11/03(Wed) 5:27:38

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創

/*
ありがとうございます!
頑張りますわ、私!
(-100) tamachi 2021/11/03(Wed) 5:35:36

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

/* ワクワクしながら応援させていただきますわね!
(-102) RIN 2021/11/03(Wed) 5:37:59

【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親

「ッ、マズい事になっちまいましたね」

飲み込まれる刹那、咄嗟に朝日にも自分を認識出来る様にした。
書き換えが間に合ったかは、わからない。
朝日に“鏡沼創”が認識出来る様になっているかは、賭けだ。

「こういうの、経験ねぇですよね?
 正気保てる様、腹括りやがってください!」

届いているかもわからない声を上げた。

/* お二人共にお送りしてます。
  朝日くんが鏡沼を認識出来るかは、引き込まれた場所の状況次第かな……。
(-103) RIN 2021/11/03(Wed) 5:59:54

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「ッ、マズい事になっちまいましたね」

飲み込まれる刹那、咄嗟に朝日にも自分を認識出来る様にした。
書き換えが間に合ったかは、わからない。
朝日に“鏡沼創”が認識出来る様になっているかは、賭けだ。

「こういうの、経験ねぇですよね?
 正気保てる様、腹括りやがってください!」

届いているかもわからない声を上げた。

/* お二人共にお送りしてます。
  朝日くんが鏡沼を認識出来るかは、引き込まれた場所の状況次第かな……。
(-104) RIN 2021/11/03(Wed) 6:00:09

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創

ぐらりと、脳を揺らされて、
引き込まれた先は真っ白な世界。
天井も壁もなく、かろうじて足の感覚から地がつく世界。
いるのは女が一人と、男が二人。それだけ。
掴んだ手が、この世界への架け橋となってしまった。

「────
ぁ、ぁあ……


引き込んでしまったと、顔が曇る。
見れば、眼鏡を……異能の抑制装置をかけたまま。
つまりは、抑制してなおこの影響があるのだと。
咄嗟に、手を振り払おうと引く。

/*
ようこそ……?
薬の効果中は守屋はこの世界にいます。
かなり変則的になりますけれど、どうかお付き合いをお願いします……!
システム的に面倒をおかけします……!
(-105) tamachi 2021/11/03(Wed) 6:10:33

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「振り解こうだなんて馬鹿な真似、やめやがってくださいね?」

こっちは苦労して掴んでんですよ、と。
逆の手を掴む、朝日の方を見遣る。
あちらもあちらで、掴むのに苦労した筈だ。

さて。自分は元よりこうなる覚悟で────もとい。
出られなくなると予想の上で、彼女の世界に割り込んだが。
あちらは果たして、どうだろうか。

「……ボッチじゃねぇだけ、大分マシでやがりますが。
 これ、当分三人でかくれんぼって事になっちまいましたかね」

場にそぐわない、いつも通りの軽口を叩いた。

/* お邪魔しますよろしくお願いします!
(-107) RIN 2021/11/03(Wed) 6:25:17

【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親

「振り解こうだなんて馬鹿な真似、やめやがってくださいね?」

こっちは苦労して掴んでんですよ、と。
逆の手を掴む、朝日の方を見遣る。
あちらもあちらで、掴むのに苦労した筈だ。

さて。自分は元よりこうなる覚悟で────もとい。
出られなくなると予想の上で、彼女の世界に割り込んだが。
あちらは果たして、どうだろうか。

「……ボッチじゃねぇだけ、大分マシでやがりますが。
 これ、当分三人でかくれんぼって事になっちまいましたかね」

場にそぐわない、いつも通りの軽口を叩いた。

/* どうやら知覚出来そうですね! よろしくお願いします!
(-108) RIN 2021/11/03(Wed) 6:25:57

【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創

「​──……!」

目映いほどの白の世界に、僕は呆気に取られていた。
消えたはずの鏡沼の姿。
やっぱりこいつも、何かしていてくれたようだ。

「……先輩」

手を引かれる感覚。
考える前に、手が動いた。

「離しませんから。観念してください」

正直何が起きたか理解しているというと別だ。
ただ鏡沼の言葉を聞くに、誰にも認識できない世界とやらに招待されたらしい。

もう片方の手も伸ばし、先輩の手を更に掴む。
逃げようとしているのか逃がそうとしてくれているのか。
どちらにせよ僕の知ったことではない。

そうでなくても半端な副作用か、頭が酷く重いのに。
人の気持ちなんか考えていられるか。
(-110) oO832mk 2021/11/03(Wed) 7:10:25

【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創

/*
おまたせしましたわ!!!
頑張ると言って、うとうとしていましたの。青じそです。
申し訳ございませんわね…!!
(-112) oO832mk 2021/11/03(Wed) 7:14:42

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「朝日も離す気ねぇ様ですし、そのみっともねぇ顔
 当分拭けなさそうでやがりますねぇ」

ケラケラと笑ってみせて。
さて、此処からどうしたものかと秘かに考える。
例の薬とやらを服用して、効果が出ているであろう二人。
そしてある意味、常に異能が暴走してる様なものなのに
抑制アクセを外してしまっている自分。
この空間に居るから逆に、外へ影響を及ぼさずに済んでいる
節すらある訳で。
……うん、状況的には割と酷い。

「僕的には、そこまで悪くもねぇ場所でやがるんですが
 守屋先輩は出たそうですし、朝日は早えぇトコ帰さねぇと
 “飼い主”に怒られちまいそうですねぇ」

解けている髪を掻き上げつつ、軽い調子でそう述べる。
此処から先は多分、時間との勝負だ。
(-113) RIN 2021/11/03(Wed) 7:35:36

【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親

「朝日も離す気ねぇ様ですし、そのみっともねぇ顔
 当分拭けなさそうでやがりますねぇ」

ケラケラと笑ってみせて。
さて、此処からどうしたものかと秘かに考える。
例の薬とやらを服用して、効果が出ているであろう二人。
そしてある意味、常に異能が暴走してる様なものなのに
抑制アクセを外してしまっている自分。
この空間に居るから逆に、外へ影響を及ぼさずに済んでいる
節すらある訳で。
……うん、状況的には割と酷い。

「僕的には、そこまで悪くもねぇ場所でやがるんですが
 守屋先輩は出たそうですし、朝日は早えぇトコ帰さねぇと
 “飼い主”に怒られちまいそうですねぇ」

解けている髪を掻き上げつつ、軽い調子でそう述べる。
此処から先は多分、時間との勝負だ。

/* いえいえお気になさらず……!
(-114) RIN 2021/11/03(Wed) 7:35:53

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創

「────……
…………」


両手を掴まれ、逃れられなくなった。
当然顔を覆うこともできないわけで。

「────
なんだよ、君たちは
……
はぁ
、…………
カッコ悪いなぁ
……」


ぼろぼろの、みっともない酷い顔を引き攣らせて、
それでも、笑って。
こんな世界でも、誰かがいると思うと、少し嬉しくなった。

伸ばした手の先に、誰かの温度がある。独りじゃない。
現実から断絶されたわけでも、否定されたわけでも、
拒絶されたわけでもない。
クソ食らえな異能で、ようやく思えた。……“悪くない”。
それは決して、マイナスがプラスになることではないが。

「────…………
なんつーか
その
……
ありがとな
……
 …………
こんなとこまで
付き合わせちまって
……
私は幸せもんだよ
……」


どうせみっともないのなら、最後まで言葉に出してやろう。
見つけてくれた二人に、照れ臭そうに感謝を述べる。
ひひ、二人の顔がまともに見れねぇや。頬も熱い。
……どうせ逃げ場なんてないんだから、
無様を晒してやるとするかよ。

薬を全て飲み切ってなかったことが幸いか。
きっとこの騒動は、お昼までには終わっているだろう。
(-125) tamachi 2021/11/03(Wed) 10:38:04

【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創

……………どうも


短な息を零した僕は、照れくさそうなありがとうを直視できなかった。

昨日叱られたばかりだ。
というか薬って、こんな短期間に重ね飲みしていいもんかな。
幸いにも僕はかなり胃腸が強いから、また少し異能が強くなった程度で済むのかもしれないけど。

「先輩、帰ったらお説教ですよ」

でも、そんな自分を僕は棚に上げる。
あれに関しては、先輩にどれだけ叱られようと謝るつもりはない。

それともうひとつ、言いたいことがあった。

「あと鏡沼。
 あいつの名前を出すな。
噛むよ


ただでさえ気分が悪いのに、また最悪な気分になりそうだ。
それでも、先輩から手を離したりはしなかった。
(-133) oO832mk 2021/11/03(Wed) 11:31:40

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創

「────…………
お手柔らかに頼むよ?


昨日とは反対になってしまったなと、唇が弧を描く。
……なに、なんでも受け入れようじゃないか。

「────
なんだい
“飼い主”?

 ……
知らないうちに寂しいじゃないか


それは余裕か、ただの意地か。
ぐちゃぐちゃながらも、軽口を叩く。
(-157) tamachi 2021/11/03(Wed) 13:17:59

【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創

「………。真に受けないでください、先輩。
 寂しがってもらえるような、そんないいものではありませんから」

深く溜息をつきながら、鏡沼を睨んで牽制したかった。
前髪が邪魔だ。出来たかは分からない。

「誰だって、飼われたくはないでしょう」
(-163) oO832mk 2021/11/03(Wed) 14:10:03

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「いえいえ。どう致しまして……って返答でいいのか
 わかんねぇですが。
 お誘い頂いてOKしちまってたんです、来ねぇってのも
 薄情な話でやがりましょう?」

デートすっぽかす趣味はねぇんです、と笑って。
鏡沼にとっても、今この場に人が居るというのは有難い話だ。
実は、孤独を苦手とするのは、この男もだから。
二人のやり取りを見て、くつくつと笑う。

「おー、怖えぇですねぇ。
 まだ名前は挙げてねぇじゃねぇですか」

大して怖くもなさそうに笑う。
逃げに関して余程自信があるのか、或いは噛まれたって
構わないと考えているのか。

「おや、守屋先輩は知らねぇんです?
 てっきりご存知とばかり思っちまってましたよ。
 残念ながら、教えらんねぇんですが。
 これ以上話すと、僕の喉笛が無事じゃ済まねぇんで」
(-167) RIN 2021/11/03(Wed) 14:41:06

【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親

「いえいえ。どう致しまして……って返答でいいのか
 わかんねぇですが。
 お誘い頂いてOKしちまってたんです、来ねぇってのも
 薄情な話でやがりましょう?」

デートすっぽかす趣味はねぇんです、と笑って。
鏡沼にとっても、今この場に人が居るというのは有難い話だ。
実は、孤独を苦手とするのは、この男もだから。
二人のやり取りを見て、くつくつと笑う。

「おー、怖えぇですねぇ。
 まだ名前は挙げてねぇじゃねぇですか」

大して怖くもなさそうに笑う。
逃げに関して余程自信があるのか、或いは噛まれたって
構わないと考えているのか。

「おや、守屋先輩は知らねぇんです?
 てっきりご存知とばかり思っちまってましたよ。
 残念ながら、教えらんねぇんですが。
 これ以上話すと、僕の喉笛が無事じゃ済まねぇんで」
(-168) RIN 2021/11/03(Wed) 14:41:36
鏡沼 創は、見当たらない。いつもなら何処にでも居る男は、今日は探したって見つからない。少なくとも、昼過ぎまでは。
(a22) RIN 2021/11/03(Wed) 14:46:20

【独】 鏡沼 創

/* 今日の処刑が透くんって事は、鏡沼は明日も過労確定ですね
  いや、呪殺されたら別だけど……。
  って言うか、Whoさんホント透くん好きね?
(-171) RIN 2021/11/03(Wed) 15:10:47

【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 鏡沼 創

「────…………
いやぁ、残念だなぁ

 ……
せっかく
なら
……
根掘り葉掘り聴きたいところなんだが
……」


ぐらぐらと。
頭はいまだに揺れている。
精神が安定したとして、
異能が負担をかけ続けているのは変わらないのだから。

「────………………
はは
実は少し眠くてね
……
 …………
後は任せて
いいだろうか
……


悪戯はよしてくれよと、減らず口。
昨夜の、睡眠不足も祟ってか。
ゆっくりと、意識を手放しそうになって。堪えて。
うつらうつらと、頭が揺れる。
……やがて、時間とともに眠りには落ちるだろうが。
その時もまた、白い世界が彩ることはない。

/*
この後、守屋は眠りますが、睡眠中でも異能は発動しています。
昼前くらいには薬も落ち着くと思いますので、その後等は好きに運んでいただいて構いませんわ!
白い世界の中で動こうとしたら、危ないのでそれだけはお気をつけを!
(-178) tamachi 2021/11/03(Wed) 15:54:50

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「ええ、後は任せちまってください」

ね、と朝日に同意を求める。
そうして、守屋先輩が眠りに就くのを待ってから
ふと真面目な声を出した。

「……本人の意識が落ちても解ける気配がねぇっつう事は
 やっぱ、身体ごと取り込まれてやがるんですかね。
 守屋先輩の異能の詳細まで聞いてねぇですが、この状態で
 異能抑制剤飲ませたら、効くと思います?
 ガチの認識されねぇ空間だったら、飲んでも薬が僕らを
 スルーする可能性が割とありやがるんですよ。
 そもそも薬の方も、余分に持っちゃいるんですが
 僕が『鏡沼創は異能抑制剤を持ってる』と思ってるから
 在るのか、実際ちゃんと在るのかからわかんねぇですし」

朝日に訊いてる様にも聞こえるし、独り言の様にも聞こえる。
こういう場所で沈黙が続くのはよくないと判断したのだろう。
「飲むだけ飲んでみるんなら分けますよ」と言って
開いた片手で懐から薬を取り出して、渡そうとする。
PTP包装の、割とメジャーな市販品だ。

そうして、溜息を一つ吐いた。

「……あと実は、謝らねぇといけない事があるんですよね。
 朝日にも、守屋先輩にも。
 割と強い力でぶん殴っちまってるんで、もしかしたら
 
二人とも、頭ぶっ壊しちまったかもしんねぇ
です」
(-182) RIN 2021/11/03(Wed) 17:23:35

【秘】 鏡沼 創 → 朝日元親

「ええ、後は任せちまってください」

ね、と朝日に同意を求める。
そうして、守屋先輩が眠りに就くのを待ってから
ふと真面目な声を出した。

「……本人の意識が落ちても解ける気配がねぇっつう事は
 やっぱ、身体ごと取り込まれてやがるんですかね。
 守屋先輩の異能の詳細まで聞いてねぇですが、この状態で
 異能抑制剤飲ませたら、効くと思います?
 ガチの認識されねぇ空間だったら、飲んでも薬が僕らを
 スルーする可能性が割とありやがるんですよ。
 そもそも薬の方も、余分に持っちゃいるんですが
 僕が『鏡沼創は異能抑制剤を持ってる』と思ってるから
 在るのか、実際ちゃんと在るのかからわかんねぇですし」

朝日に訊いてる様にも聞こえるし、独り言の様にも聞こえる。
こういう場所で沈黙が続くのはよくないと判断したのだろう。
「飲むだけ飲んでみるんなら分けますよ」と言って
開いた片手で懐から薬を取り出して、渡そうとする。
PTP包装の、割とメジャーな市販品だ。

そうして、溜息を一つ吐いた。

「……あと実は、謝らねぇといけない事があるんですよね。
 朝日にも、守屋先輩にも。
 割と強い力でぶん殴っちまってるんで、もしかしたら
 
二人とも、頭ぶっ壊しちまったかもしんねぇ
です」
(-184) RIN 2021/11/03(Wed) 17:23:57

【秘】 朝日元親 → 鏡沼 創

「……はい。守屋先輩。おやすみなさい」

悪戯なんかしませんよ。
全くこの人は、と嘆息したところで手は繋いだままその隣に座り込んでいる。

寝息も聞こえただろう頃合、気を抜くと吐き気を催すくらいの気だるさを堪えて鏡沼を見る。

「……言ったろ。
 僕はあんまりこの手の異能に詳しくないんだ。
 地頭悪いつもりはないから、言ってる意味は分かるけどさ」

嫌味のつもりなく、思ったことを告げた。
先輩の異能の詳細だって知らない。
鏡沼の異能については何となく、放送室での説明で理解はしたつもりだけど。

「後遺症、ってこと? 僕は構わないけど。
 構うんならオーバードーズ薬もっかい飲んだりなんかしないし。
 ただ守屋先輩はそうじゃないかと思うから、目を覚ましたらちゃんと言っておいた方がいいよ」

詳細くらいは聞いておきたいかな。
それ以上の興味は、僕は、自分の体に対してない。

「あと、異能抑制剤のことだけど。
 
僕が飲んでみて、この空間でも効くかどうか実験する
って意図なら、いいよ。
 体、丈夫だからね。僕」

だから、こういうことだって平気で言う。
(-187) oO832mk 2021/11/03(Wed) 17:41:23

【秘】 鏡沼 創 → 朧げな遮光 守屋陽菜

「いやぁ、もう一から十を拾っちまうくらい理解が早えぇんで
 めっちゃ助かりやがってますよ」

物言いはふざけてるが、これは心からの賛辞であり、感謝だ。
この場に居てくれたのが朝日で、本当によかったとさえ思う。

言えるんなら、何の問題もねぇんです
よ。
 僕の異能は一点特化でやがりましてね。『脳に干渉して
 “鏡沼創”という存在の認識を書き換える』だけです。
 だから、ぶっ壊しちまうのもたった一ヶ所。
 日常生活に不便が出ちまう事はねぇですよ」

此処まで言えば、敏い朝日にはきっと悟られただろう。

「今は、強えぇ力でぶん殴り続けてるからわかるでしょうが。
 二人とも、
普段レベルの“鏡沼創”は認識出来ねぇ頭に

 
しちまってる
可能性があるって事ですよ。
 それでも殴んのやめてねぇのは、こんな場所でやめたら僕が
 さっきまでの守屋先輩みたいになりかねねぇからです。
 笑えねぇでしょう? ミイラ取りがミイラになるなんて」

今の二人は、鏡沼が正気を保つ為の命綱だ。
わかってるからこそ、自分では異能抑制剤を試す事も出来ず。

「あんまぶっ壊しちまわねぇ内に、出られたらいいんですが。
 支障無いとは言え、壊されんのも気分よくねぇでしょうし。
 ……悪りぃですね、お任せしちまって。
 効く様なら、守屋先輩にも飲ませてみやがってください」

身体をもう少し大事にした方がなんて、少なくとも自分には言う資格が無い。
(-191) RIN 2021/11/03(Wed) 18:19:12