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人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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【人】 従業員 ルミ

 

  …あはは、お兄さん忘れちゃったの?
  昔教えてくれたのに。
  わたしのこと忘れちゃうなんてひどいなぁ。


[ ──勝手に解釈してくれて助かった。
  植え付けられた偽りの記憶に乗っかって、
  努めて明るく、冗談めかして拗ねてみせる。

  わたしはお兄さんのことを忘れられなかったのに。
  忘れようと思わずとも、記憶から消してしまえたのか。

  ────分かってる。
  所詮これは名前も無いNPCの馬鹿みたいな妄執。
  頭と理性では分かってて、でも、引き下がれない。
  だから今、二人はここにいるんだもの。 ]

 
(18) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:06:46

【人】 従業員 ルミ

 

  ……他の大人とか、学校とか、どうでもいいよ。
  " かわいそう "だから助けるんでしょう?

  一緒にいてくれないなら、
  途中で役目はおしまいって消えちゃうなら、
  かわいそうじゃないわたしを見てくれないなら、
  最初からそんなのいらない。


[ 水底の澱みの様にまっくらな声だった。
  彼の言葉や感覚はきっと、社会人として真っ当で
  絶対的な大人の意見だ。

  欲しいのはそんな遠巻きな距離と温度じゃないのに。
  ここにあって当然なのは、その関係でしかない。

  会わずに重ねた何十回の夜が
  あの頃の楽しかった毎日を冷やしていく。
  小さいまま、小さかった頃のまま大きくなりたかった。

  胸になにかが込み上げてくる。
  今すぐに痛みでこの感傷を流してしまいたいような、 ]

 
(19) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:07:05

【人】 従業員 ルミ

 

  ────うん。
  ルミ、頑張ったよ。お兄さん。


[ ああ、でも。

  死にたくなるような痛みを与えるのが彼ならば、
  生きたくなるような温度をくれるのも貴方なの。 ]


 
(20) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:07:12

【赤】 従業員 ルミ

 


[ この恋を歪めたのは貴方過去なのに。 ]


 
(*5) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:07:23

【人】 従業員 ルミ

 

[ 本題に入る彼がどれほど飲み進めたかを確認し、
  警戒させないよう一人分の間をあけてソファへ座る。
  画面越しではない、大人になった好きな人。
  ──奇跡一度きりなんかで終わらせない。 ]


  あのね。
  ……えっと、えへへ、ちょっと恥ずかしいな。

  わたし──好きな人がいるんだけど。


[ 小さな頃は絶対に話題にも上らなかった恋の話。
  お兄さんは──半年前が最後だもんね?
  SNSの内容を思い出しながら言葉を続ける。 ]

 
(21) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:07:45

【人】 従業員 ルミ

 

  でも、わたし……今まで人と上手くいったことなくて。
  その人もね、半年くらい前まで恋人がいたりしてたし
  " 今は "全然関わりもないくらいなんだけど。
  ……けどね、その人以外好きになれないの。

  ……わたし、友達もいなくて、親も頼れないから
  将来どうしようって……一人の家が心細かったの。
  こんな格好だと余計に、人の目も厳しいし……。


[ これは全部嘘じゃない。
  実際問題、わたしは人と関わるのが下手だから。

  他の店に行った痕跡を見るたび裏切ったと思い込んで、
  いつもと違う匂いがすれば他の女だと怒りだして。
  愛される錯覚を得るために営業を頑張れば
  同じ店の女の子から距離を置かれるばかり。

  夜の女だと馬鹿にされたことだってある。
  傷が増えるたびに、彼との時間だけを思い出して、
  二度とあんな時間は来ないのかと不安になって。 ]

 
(22) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:08:14

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 


[ でも、考えて考えて────気付いたんだ。

  逃げてしまった獲物は、追い掛けて掴んでしまえば良い
  どんな肉食獣でも、毒の前には勝てないでしょ?

  そうすれば一生わたしを忘れない。
  そうなれば、 ]


 
(-4) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:09:00

【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩

 

[ もうあの頃の温かいだけの優しかった日々と
  貴方が消えてしまった痛みから逃れられるんだ。
  愛してもらえるなんて思ってないよ。

  綺麗なだけの思い出として昇華しないで、お兄さん。 ]


 
(-5) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:09:42

【赤】 従業員 ルミ

 


 [ アイスあの日々が溶けてしまうくらいの熱を交わそうよ。 ]


 
(*6) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:09:47

【人】 従業員 ルミ

 


   ────お兄さん、そろそろ効いてきた頃じゃない?


[ 体内に取り込んだ毒は、あたたかな血に混じり巡る。
  もう指先から力が抜けるくらいは起きたかな?

  大丈夫、怖いお薬じゃないからさ。
  少し思うように動けなくなってしまうだけ。 ]

 
(23) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:11:26

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 話を途中で、唐突に切り替えて。

  わたしは。
  彼をソファへ倒すように、とん、と肩を押した。** ]


 
(*7) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 19:12:18

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[――明日用事あるって、俺、言ったか?…………]
(-6) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:33:19

【人】 会社員 雷恩

[季節は夏に差し掛かり、部屋のエアコンは稼働していない。
なのにどこか冷える心地がする。
心が鳴らす警鐘を、罪悪感が打ち消そうとする。]


 ……悪いな。
 手当の間くらいは待てるけど、
 俺が帰った後の方がゆっくり確認できるか。


[ありがと、と受け取ったコーヒーは白を混ぜた薄茶色。
マーブルを作る要素に、頼んだミルク以外が入っているなんて
見た目からはわからない。]
(24) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:34:12

【人】 会社員 雷恩


 ごめんごめん。
 てかあんなにちっちゃかったのに覚えてるルミが
 すげーんだって。


[それだけ彼女にとって当時交わした会話は少なかったのだと
学校でも家でも会話の絶えない生活をして個々の会話を
忘却の海に流す男は想像できない。

ルミの記憶力が良いと感心して謝った。]


 許して!このとーり!
 な?


[他の誰かにもやっているから身についたままの謝罪。
合わせた手よりも頭を低く下げて、ちらりと上目で伺う。

それを懐かしんでくれると期待する程度には
無神経な男だ。

いっそそこで失望してくれた方が双方にとって思い出を
綺麗なままで残せたかもしれない。]
(25) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:34:44

【人】 会社員 雷恩



 ルミ…………


[少女の瞳が昏く曇った気がした。
実家を出て、仕事を得て、金に困っていなくても
彼女の心はまだあの公園で無償の愛を求めているのかもしれない。

学校は卒業する日が来るし、親はふつう自分より先に死ぬ。
どんな相手だって、四六時中そばにいることなんて出来ない。

それを普通に育った人間は肌で覚えることができるけれど、
「かわいそう」フィルターのかからない目で寄り添われた経験に
乏しい故に、恐らくルミはその「ありえない」愛を求めているのだ。

役目のある間だけ近寄る相手を拒否する彼女に
そういうものだと諭すのは不可能だ。

せめてこれからの人生で、彼女を満たすものに出逢えたら良いのだけれど。

それを探す為に、通信制高校を自費で卒業するだけの
頑張りを続けられたのだったら良いのに。]
(26) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:35:12

【赤】 会社員 雷恩

[白雪姫が齧った毒林檎は、喉に引っかかっていたから
バッドエンドに至らなかった。

齧って咀嚼して、細胞となったやさしさどくは、
トゥルーエンドを迎えられるのだろうか。]
(*8) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:35:49

【人】 会社員 雷恩

[悲惨だっただろう生い立ちを垣間見た後の「話」に
身構えていたら、拍子抜けする。>>21]


 こ、恋バナ……?


[男の意見を聞きたい、とかだろうか。
「好きな人」と聞いてもそれがまさか自分だなんて
夢にも思わない。]
(27) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:36:35

【人】 会社員 雷恩


 ……うん、うん、そっか。
 「そのひとじゃなきゃ」って人がいて、
 半年前まで恋人がってことは、今はいないんだろ?

 まず関わりを作って意識してもらうのとかは?


[「半年前」のキーワードにも反応せず、
意味のないアドバイスをする。

関りのない相手に恋をしたことがないので
薄っぺらいだろうなとは思っていても、
こういう「相談」に単なる共感ではなく「解決策」を
示したがるのが生物学上の男の生態らしい。]
(28) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:37:12

【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ

[普段呼ばれない名前は
男から肉食獣の野生を奪っていたのかもしれない。
いや、そうでなくともきっと、毒には抗えない。]
(-7) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:37:49

【人】 会社員 雷恩



 ? は?
 「聞いてきた」? え、好きな人って俺の知り合い、


 
qわせdrftgyふじこ?!



[何が起こったかわからなかった。
「効いて」が「聞いて」だと思う鈍感さを後悔する間もなく。]
(29) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:38:16

【赤】 会社員 雷恩

[体幹にはそれなりに自信があった。
自分よりも華奢な女の子にちょっと押されたくらいで
簡単に倒れてしまうだなんて。]


 え、 なに、 ルミ……?


[何故自分の目は天井を捉えているのだろう。
すぐに起き上がろうとして、
上手く力が入らないことに気づいた。

一気に血の気が引く。
唇が震えるのはわかるが、身体に震えは伝わらない。
もはや自分の身体は自分の支配下にないことは
明らかだった。

そう知覚すると、上手く言葉すら出て来なくなった気がする。

なんで、と上手く言えただろうか。*]
(*9) Ellie 2024/05/07(Tue) 21:38:44

【独】 従業員 ルミ

/*
ばくしょうした>>29
(-8) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 21:39:22

【独】 従業員 ルミ

/*
おなかつったかもしれないw
(-9) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 21:39:58

【人】 従業員 ルミ

 

  ……ふふ。
  仕方ないな、許してあげる。お兄さん。


[ ────この時だけは、ね。

  懐かしさに緩む頬と、憎らしさが胸を打つ。
  ちらりと上目でこちらを伺う様は
  わたしが絆されると信じて疑わないみたいだ。

  そう、あんなに小さい頃の想い出に固執する方が
  きっとおかしくて、馬鹿だよね。
  お兄さんにとっては家族との会話より些細で短くって
  ──すぐ忘れてしまえるものだったのに。

  お祭りの光を見て、私を思い浮かべもしないんでしょう
  あの時甘すぎると言って渡してくれたりんご飴。

  懐古の海に沈めることに躊躇いがない貴方。 ]

 
(30) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:28:02

【人】 従業員 ルミ

 

[ どんな人だってずっと片時も離れず、なんて出来ない。
  けれど、不可能でも" そうありたい "と思うのが、
  それを出来る限り伝える努力をするのが愛じゃないの?

  見知らぬ愛を探そうと思える人間なら良かった。
  そうすれば貴方を傷付けることも無かったのに。

  でも、一度味わったが欲しかった。
  どうしても忘れられなくて、手離せなくて、
  ──誰に何を言われたってこれは戀だった。

  愛されないなら、二度と交わらないくらいなら
  わたしのトゥルーエンドはここで散って
  その先でバッドエンドを迎えるの。  ]

 
(31) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:28:16

【人】 従業員 ルミ

 

  無理だよ。


[ わたしはひどく落ち着いた声音でそう返した。
  何の確証があって、と言われるかもしれない。 ]


  ────そんな希望、とっくに捨ててる。


[ 力になろうとはしてくれているのだろう。
  けれどその解決策は有効性を失って、
  今や毒を巡らせる以外になくなってしまった。

  間抜けな声を上げる彼に、思わず無邪気に笑う。 ]

 
(32) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:28:21

【人】 従業員 ルミ

 


  っふふ、あはは、……ほんとうに可愛いね。
  お兄さん。
  ────鈍感で、優しくて、無防備で。

  …………ね。


 
(33) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:28:31

【赤】 従業員 ルミ

 



   ────……やっと捕まえたよ、お兄さん。



 
(*10) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:28:55

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 彼の身体は、呆気なくやわらかなソファへ沈んだ。
  起き上がらない様子を見て、「やっとだ」と小さく呟く。
  そのまま足の怪我なんて無いように彼の上へ跨って、
  顔を見下ろし、両頬に手を伸ばした。 ]


  " なんで "?
  どっちを聞きたいのかな。
  身体が動かない理由? わたしがこんなことした理由?

  ……上手く喋れなくて怖いよねぇ。
  でも大丈夫、わたし、お兄さんのことなんでも分かるよ


[ わたしはキッチンのシュガーポットを指差した。
  多少でも首が動かせるなら見えるだろうけれど、
  見えなくても持ってきてあげるつもりはない。 ]

 
(*11) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:29:13

【赤】 従業員 ルミ

 

  じゃーん!
  あれ、歌舞伎町で買えちゃう" 魔法のお薬 "だよ!

  ……あ。人体に害はないから大丈夫、安心してね。
  わたしがお兄さんにそんなことするわけないもん
  だから、大人しくしてて。

  ──────……悪いことを考えてたの、
  わたしでごめんね?


[ でも、と続けて口を開く。
  彼の反応は視界に入れているけれど、
  どんなものであれ、止める気はなかった。

  指差すために離した手を再度彼の頬へ宛がう。
  伝わる体温はあたたかい。 ]

 
(*12) 鬼葉 2024/05/07(Tue) 22:30:06