19:52:28

人狼物語 三日月国


153 『Override Syndrome』

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 女子大生 マユミ

 
 
   先生の仰る通り、
   私は最近エデンの幸福体験をよく聞いていました。

   ですが、その話はまだしていない。
   私は大分酷い顔をしているし、やつれています。
   でもそれだけで、分かってしまうというのは、
   流石に出来過ぎていませんか?

   私の言っていることは所詮、素人の戯言ですが、
   見ただけで判断するなら、
   うつ病だったり、ストレスや疲労の蓄積……。
   なんて線も考えられると思いますけど。

   先生は殆ど断定していましたね。
   何か理由があるのではないですか?
 
 
(17) Altorose 2022/06/14(Tue) 21:56:15

【人】 女子大生 マユミ

 
[ 勿論、私は診察目的でここにきているのだから、
  先生の診察には協力するつもりであるし、
  質問には何だって答える。
  
……恐らく嘘を吐く必要など、もう何もない。


  それでも、純粋に先生に抱いた違和感が
  気になってしまった。 ]
 
(18) Altorose 2022/06/14(Tue) 21:56:39

【人】 女子大生 マユミ

 
[ 診察が落ち着いた辺りだろうか、
  そういえばと思いだし、
  バッグの中から前に貰ったテーマパークの
  ペアチケットを取り出す。 ]


   これ、前に先生がくれたチケット。
   貰っちゃったけど、
   アタシも一人だけ誘う友達って言うと、
   ちょっと微妙でね?

   それに先生にあげた誰かのこと考えると、
   やっぱり申し訳ないし、このチケットは返す。
   それとも、一緒に行く人いないなら、
   アタシとでも行ってみる?……なんてね。



[ 別れるというジンクスが恋人以外にも
  適用されるとしても、相手は一患者。
  そう困ることもないだろうと、
  冗談めかして封筒を差し出した。 ]**
 
(19) Altorose 2022/06/14(Tue) 21:57:33
女子大生 マユミは、メモを貼った。
(a0) Altorose 2022/06/14(Tue) 22:03:28

【人】 会社員 ツグアキ


[ 心療内科、の文字には誤解と偏見とが
  重なって見える気がしていた。

  人の心を失った者と失ったふりをする者。
  真の患者の症状を判断するのもまた、ヒトなのだ。

  ヒトを救う、治療する、という大義名分のもと
  明らかな哀れみの視線が降り注ぐのだろう。

  心を閉ざした患者は心療内科から逃げ惑い、
  行く宛を無くした先に待つのは………>>0
 
(20) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:08:18

【人】 会社員 ツグアキ



  世の中の人間の「実生活」というものを
  恐怖としながら、
  毎夜の不眠の地獄で呻いているよりは、
  いっそ牢屋のほうが、
 
  楽かも知れないとさえ考えていました。


 
(21) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:09:06

【人】 会社員 ツグアキ




   面白い。
   牢屋の前の最後の砦ってわけか。
>>2


 
(22) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:09:55

【秘】 会社員 ツグアキ → 内科医 カナ




   あなたが
    ほんとうにのぞむことは、なぁに。



 
(-4) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:10:54

【念】 会社員 ツグアキ


[ 目の前の笑みは、低レベルの解像度で
  網膜に映る。>>!0

  頭がいいって、苦痛だ。
  忘れない、忘れられない、
  忘れてくれない。
  記憶。刻まれたメモリ。
 
  艶やかな髪。穏やかな表情。


  目を閉じて、開く。
  肺の奥まで酸素を吸って、同じだけ吐く。
  勧められるままに腰を下ろした。 ]

 
(!6) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:12:31

【念】 会社員 ツグアキ



   ─── はい、初めてですね。
   べつに、緊張していませんが
   ずいぶんお若い女医さんで驚いていました。


[ しっかりと合わせているようで、
  自分の視線は相手の鼻の位置にある。
  逸らされることのない視線を真っ向から
  受け止めることがいつからか
  こんなにも恐怖と同義になっていたことに気付く。]
 
(!7) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:13:23

【念】 会社員 ツグアキ




  自分にとって、「世の中」は
  やはり底知れず、おそろしいところでした。


 
(!8) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:14:07

【秘】 会社員 ツグアキ → 内科医 カナ




   嘘だね。



 
(-5) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:14:47

【秘】 会社員 ツグアキ → 内科医 カナ




   居るじゃないか。
     ……ほら。


 
(-6) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:15:16

【念】 会社員 ツグアキ


[ 伸びてきた手を避ける動きが遅れた。
  ひたりと触れる柔らかな掌が頬を撫でる>>!4

  咄嗟に腕を曲げて、
  たたき落とすように振り払った。 ]


   あ、……あぁ、ごめんなさい。
   触れられるのは、苦手なので。
   その、特に、顔は。


[ どくん、どくんと心臓の拍動が全身を駆けて響く。
  驚かせてしまったか傷つけたか、
  それともこんなことは日常茶飯事なのか。 ]
 
(!9) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:16:33

【念】 会社員 ツグアキ


[ 呼吸を整えている間に、流れるような手つきで
  差し出されたのはマグカップ。
  いかにも高級だと分かるような
  造形のものだったか、薄く繊細なものだったか
  いずれにしても己が心を動かすものではなく。

  ただ、受け取った。
  部屋の中の空気に妙な匂いが混ざって不快で
  酷く眩暈がした。 ]


   ハーブティ……ありがとうございます。


[ カップを口に運ぶ動きさえ>>!5絵になる、と思った。
  あの日、約束したコーヒーではなくて。
  解像度が上がる。鮮やかに蘇る。 ]
 
(!10) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:17:48

【念】 会社員 ツグアキ


   ……でも、結構です。
   吐き気がする。
   コーヒーのほうが好きなんですよ。

   あと、俺は特に大変ではありませんし
   今"も" というのは
   あまり聞いていていい気持ちはしませんね。


   ─── ご無沙汰しています、古森さん。


[ カップから湯気が立ち上り、
  顔に煙幕に似たヴェールがかかる。
  過去をなぞり優しく微笑む医者に
  俺が感じたのは、猛烈な嘔吐感。

  そしてその嘔吐感に、陶酔する。
  ポケットの中で、イヤホンが転がっている。 ]**
 
(!11) yukiyukiyuki 2022/06/15(Wed) 0:20:27

【人】 内科医 カナ




     ───閑話:幸福の裏側───



(23) 西 2022/06/16(Thu) 0:24:31

【人】 内科医 カナ



  [当たり前のように得ていた幸福。

   望まずともレールから外れない
   安全で、楽で、不安定な人生設計。

   そこには自分の手で掴み取った幸福なんて
   何ひとつありはせず。
   誰かに依存し、施しを受けて得た幸福は
   そのW誰かWが消えれば簡単に崩れ去り
   その先に待ち受ける未来は、破滅しかない。

   結局全ておこぼれにすぎないんだって、
   いつも心の奥底で、怯えていた。]

  
(24) 西 2022/06/16(Thu) 0:26:06

【人】 内科医 カナ



  [大学時代に彼を襲った悲劇。
   その一部始終を見ていた私は今も忘れられない。

   あの出来事には、身が竦む思いだったのだから。]


(25) 西 2022/06/16(Thu) 0:26:52

【人】 内科医 カナ



  [何かの拍子に未来が変われば
   私がW佐々岡 嗣朗Wになっていたかもしれない。

   それはたらればの話であっても
   現実的に充分有り得る話。

   私は彼とも、Override Syndromeに苦しむ
   W可哀想Wな患者たちと大して変わらないのだ、と。


   私の平和は何かの拍子に簡単に壊れるものだと、
   奥底に眠る薄汚れた感情と恐怖は、
   燻り続けて消えることを知らなかった。]



(26) 西 2022/06/16(Thu) 0:28:07

【人】 内科医 カナ



  [いつからのことだろう。
   Override Syndromeに苦しむ人達を
   救おうと日々奮闘する傍らで、

   彼らを見ると酷く気分が落ち着いてしまう。


   W私はまだマシなんだ。W


         W私より不幸な人がいるんだ。W



   痩せこけた自尊心を満たすために
   私には彼らが……不幸な人達が、必要だった。]



(27) 西 2022/06/16(Thu) 0:29:37

【人】 内科医 カナ



           私には、彼が必要だった。**


(28) 西 2022/06/16(Thu) 0:31:23

【秘】 内科医 カナ → 会社員 ツグアキ




         あなたが、必要だった。**


(-7) 西 2022/06/16(Thu) 0:32:07

【念】 内科医 カナ



  ***

   ごめんなさい。
   緊張してるのかとばっかり。


  [若い医者は信用ならないという話なのか。>>!7
   いいえ、きっとそんな簡単な話でもない。

   手を振り払われればその手を引っ込めて>>!9
   それは嫌悪か、拒絶、か、それとも。


   距離感が近すぎることを素直に謝罪すると
   少しずつ彼から目線を外した。]


(!12) 西 2022/06/16(Thu) 0:33:23

【念】 内科医 カナ



  [解像が整えば整うほど明らかになる。
   あの頃をなぞっているようで、全く違う世界。
   ハーブティーとコーヒーが異なるように

   私が見ていたあなたと、あなたの知るあなたは
   全く別の存在のようで。

   花柄のティーカップは
   清涼の役割を果たすことも出来なかったみたいだ。]



(!13) 西 2022/06/16(Thu) 0:34:57

【念】 内科医 カナ



   そう。それは残念。


  [どんな形であれ、拒絶は日常的。
   この仕事をしていれば慣れたもの。

   あなたに拒絶されてしまった
   ティーカップの縁を指先でなぞると。]


   コーヒーはW心療内科ここWには
   あんまり似合わないかもね。


  [あの日約束したまま終わった事を思い出す。
   コーヒーは、心療内科としてじゃなくて
   普通の一人間として嗜みたいものだから。

   ハーブティーをテーブルの隅に置くと
   今度は問診票に目を通して、首を傾ける。]

(!14) 西 2022/06/16(Thu) 0:35:53

【念】 内科医 カナ



   そう…?ここに来たからには
   大変なんだと思ってた。

   大学の時の佐々岡くんも
   なんだか無理してそうだったから。


  [だとしても言ってはくれないだろうか。
   それとも本当に自覚がないのだろうか。

   より事態が悪化しているとすれば後者の方。
   あなたの言葉がどっち側の言葉なのか
   私としては気にならずにいられない。]


(!15) 西 2022/06/16(Thu) 0:37:45

【念】 内科医 カナ



  [私は『OS疑い有、要検診』と書かれた
   問診票をテーブルに置き直すと
   気を引き締めるようにグッと背筋を伸ばして
   それから深呼吸を済ませて。]


   ならW心療内科Wのカウンセリングは
   やめておきましょうか。

   W個人的Wにも
   あなたに聞きたいことがあるし。


  [形式張った問診の終わりを告げると
   ハーブティーを一度片付けて。

   棚に仕舞われた病室に似つかわしくない
   クッキーやチョコレートの数々を取り出すと
   最後にドリップコーヒーを見せて。]


(!16) 西 2022/06/16(Thu) 0:41:15

【念】 内科医 カナ




   こんな場所でも

        W私とあなただけナンパWなら
        コーヒーがあった方がいい?




(!17) 西 2022/06/16(Thu) 0:43:08

【念】 内科医 カナ




  [もしあなたが首を縦に振るなら
   その時は二人分のコーヒーを入れて

         あの日の続きへと誘うだろう。]**



(!18) 西 2022/06/16(Thu) 0:43:37

【念】 内科医 カナ


 ***

  [コーヒーがそこにあったかどうかはさておき。
   問診の時間から個人的な時間へと移すと。

   私はあの日聞きたかったことを尋ねる。
   そういえば。
   あの日も、今も、背景に転がるイヤホンが
   妙に気がかりで目についていた。
   今にして思えば、そういうことなのだろうか。



   あの日の論文、私も後から読んだんだ。
   でもあなたから直接聞きたくて。

   佐々岡くんからその話を聞けなかったのが
   ずっとずっと、心残りだったの。


  [あなたに見せたのはあなたの論文のコピー。
   研究者として書かれたあなたじゃない名前は
   怒りと共にペンで激しく塗りつぶされていて。


        その上の空白の欄に
        自分であなたの名前を書き記していた。]*


(!19) 西 2022/06/16(Thu) 0:46:02