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人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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【神】 薄荷 アンジュ

>>G7 ディルク

己の髪色に似た花を一瞥してから、あなたをまた見上げる。

「そう、ですか。でもとても綺麗な花ですから……大事に取っておきます。防腐や下処理をすれば長く持ちますから」

あなたには必要のないものだろうけど、こうして受け取ったのも何かの緣だ。

「その、はい。聖女様を称える記念品として作ってみまして。
 売り物でもあるんですけど……えへへ、壊しちゃうところでした」

再度、後ろ手にやっていたそれを見せた。雪の結晶のような形の花をベースに作られた、小さなペンダントらしい。
(G8) eiya 2024/02/12(Mon) 1:36:34
飄乎 シヴァは、メモを貼った。
(c0) 66111 2024/02/12(Mon) 2:26:30

【秘】 掃除屋 ダーレン → 寡黙 エミール

「へえ」
「それで、俺に白羽の矢が立ったってワケだ」

喧騒を避け、参加者とも関わりを殆ど持っていないことが逆に目立っていたのだろうか。
目を付けられるのも仕方ないな、と納得させて。

近くの壁に背を預けて、それで?と話を続ける。

「もし俺が、もう既に手を加えた後だって言ったらどうする?」
「痣を光らせる為の細工は完了してるかもしれないぜ」
(-6) otomizu 2024/02/12(Mon) 2:35:16

【人】 寡黙 エミール

>>5 ディルク

「……俺は無愛想で好かれるタイプではないと思うが……」

ただ、子供には好かれやすかった。
小動物という興味を引くものがいたというのも大きいだろうが、遊んでやるのは苦ではなかったから。

見えるものが違う……か。
確かにそうかもしれない。
実際、自分はその時の今をきちんと見れてなかったようにも思う。

「……これから、か」

難しい質問だなと思う。
少し前ならYESと頷いていたことが、今ははっきりと答えることが出来ない。
それくらいはあの孤児院が気に入っていたらしい。

「どちらを選んでも、――少なからず後悔することになりそうだ。……俺は」
(6) eve_1224 2024/02/12(Mon) 2:36:42

【秘】 寡黙 エミール → 掃除屋 ダーレン

「小細工はしてあって……後は動くのを待つだけ……か?」
「……それならそれを見届けるまでだ」

別に何かをすることはない。
視線を向けるだけでいい。

――自分が与えられた祝福はそういうものだ。


「これから行うというのであれば……、おすすめはしない。
 細工済みなら手遅れだが……、……未だであるなら引き返せるぞ」

どうする?

きらりと光る眼光が、貴方を見据えた。
(-7) eve_1224 2024/02/12(Mon) 2:43:12

【秘】 寡黙 エミール → 聖女 リッカ

――神殿。

聖女が居るとされる場所。
子供の頃に一度だけ神託を受けた時に見た女。
今こうしてまた、まみえる事になろうとは思わなかったが。

「居るんだろう、そこに」

なぜか自分はこの聖女にそれなりに気に入られていたらしい。
今まで持ち得なかった力を得て二人、痣を光らせた。
この世界での望みを叶えてもらえると言うが……果たして、本当に願わせてもらえるのか。

そんな事を考えながら、男は一人。
聖女像をじっと見上げていた。
(-8) eve_1224 2024/02/12(Mon) 2:48:39

【独】 飄乎 シヴァ

/*#m_シヴァ
全然数日お前が何しているのかわからんかったんですけどようやっと纏まりました。

まっすぐあの遺跡に行こうとして、呪いの影響で倒れて拾われて街に戻って、教会に連れてこうか言われて大丈夫自分で行けるワをして、一回宿戻るかで歩いたらまた倒れて別の人に拾われて、拾ってくれた人いい人だったんけどお祭りでのイベント運営の責任者とかでちょっと急いでたからなんか留守番してて言われて留守番してる。
あんたひどい顔してるし外出ないほうがいいよ、お祭りに出られないのは残念かもしれないけど休め休め。昼か夕方にはなるべく出来たら一回戻るから(※場合によっては出来ない

でもって拾ってくれた人は近所の人に、うちに今こういう見た目の人がいるけど泥棒じゃないって言ってもらっていたら目撃証言も出るねおっけ〜〜〜〜!!!
(-9) 66111 2024/02/12(Mon) 4:04:04

【独】 栄枯 プリシラ


y♡ You're blessed! g♡

あなたは魔女のパーティに招待されました!

痣を持つ人だけの場を作れたらいいかなと思って、
この度は 広場を貸し切って、
ささやかな小宴を催しました。

是非お越しください、なんてことは言いません。
だってあたしが 勝手に楽しむための場だもの!
気が向いたら様子を見に来てくれればそれでいい。

覚えていて!
こんな世界でも前向きに生きる奴がいるってことをね!

魔女からのお呪い
をあなたに。 プリシラより

(-10) backador 2024/02/12(Mon) 4:30:08
栄枯 プリシラは、メモを貼った。
(c1) backador 2024/02/12(Mon) 4:30:33

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

 彼の痣が光ったと掲示された当日には、彼は見つからなかっただろう。ただ、翌日にはある場所で進展があった。
 曰く、シヴァの外見的特徴に合致する人間がこの近所で倒れていたところを拾われたらしい。
 彼を拾った高年の御婦人は急ぎの用があったらしく、こんな奴を家に置いてきたが泥棒じゃないこと程度は周囲の人間に告げていたとかなんとか。


 情報を頼りにたどり着いた場所は、ごく普通の民家だった。
 そうして、丁度と言うべきか。
 ノックをするなり声をかけるなりをする前に、扉が開いた。

「あ」

「……」

「…ごー機嫌ようカリナ嬢? ここんちの人なら
 た〜ぶん夕方まで帰らンけどなんか御用事あったァ?」

 へら、とわらって普段通りに取り繕おうとはしているが、少しぶりに見た顔色は悪く、明らかに無理をしているのが窺えるだろう。
 ノブを握ってそのままになっている左手の袖口の下には、何もない手首が覗いている。
(-11) 66111 2024/02/12(Mon) 4:38:03
栄枯 プリシラ(匿名)は、メモを貼った。
backador 2024/02/12(Mon) 4:39:55

【墓】 栄枯 プリシラ

「きっとなんでもできるわ 女の子
 すてきな魔法が 花ひらく
 あまい夢をみせて 目も心も奪っちゃえ」

広場の中心で楽し気に、子どもっぽい唄を口遊む。
野次馬を遠ざけるため幻惑作用のある花の香を漂わせ、
蔦でこっそり帰す魔法を編み、それらを痣の無い人だけに。

一日頑張ってそこそこの庭を緑で一杯にする、
魔女の力を最大限に生かした舞台作りだ。

「ミラクルプリシラフラワリラ!
 かわいい花の魔女、プリシラにな〜れ!」

くるりと翻って決めポーズ。
それはひとつの呪文。自分の中のギャップを埋めて、
夢を全力で楽しむ、まるで自己暗示じみたような。

「……な〜んてっ!
 本当に、なんでもできたらよかったのにね」

そして、これから生きる現実には必要ないもの。
飽いた子供のように腰を椅子の上に投げ出す。

#パーティ会場
(+2) backador 2024/02/12(Mon) 6:16:20

【墓】 栄枯 プリシラ

「もう、好きな人の心を手に入れられるわ。
 色んな病気を和らげるための素を育てられるし。
 ふわふわ飛んでいくことだって簡単なのよ!」

出来ることを指折り数えて、
昔から積んできた時間の一つ一つを振り返る。

「でも、それでも──魔法の世界からは出られないのね」

あーあ。なんて。やはり割り切れないことは多い。
まだまだ叶えたい夢はあったのだ。
それらを捨て去るにももう少しだけ時間が必要だった。

「魔法の国に帰って行ったあの子も……
 もしかしたら、そうだったのかしら?ふふっ」

自分が魔女を名乗りたいと思った切欠の相手に想いを馳せる。
彼女もまた、幾つもの挫折を経験したのだろうか。

踊り、歌い、独り言。一人遊びの手段は豊富である。

#パーティ会場
(+3) backador 2024/02/12(Mon) 6:16:46

【神】 遊蕩 ディルク

>>G8 アンジュ

「そこまで大切にしてもらえるならその花も幸せ者だね。
 どうせならもう1輪買って君の髪にでも飾るんだったな」

柔らかな色は手に、鮮やかな色は髪に。
きっとよく似合っていただろう、惜しいことをした。

「……へえ、器用なんだね。売り物、……っていうと」

「僕も買えるの?それ」

それとももう、その1つ限りだろうか。
貴女の手の上、ペンダントを眺め綺麗だねと呟く。

折角作ったものが壊れず済んで良かったなと再度の思いも込めて。
(G9) sinorit 2024/02/12(Mon) 7:26:48

【人】 遊蕩 ディルク

>>6 エミール

「無愛想だから嫌われるって訳でもないでしょ。
 僕みたいな人間こそそちら側だよ」

子供や動物は鋭い。故に貴方が優しい人間と気づける訳だ。
素直さも、気付く力も、人全てに備わるものではない。
それが貴方という人間の良さの一部なのだろう。

返事を待つ間、すっかり空になった手元の飲み物の缶を握り、
意味もなく音を鳴らす。

「……そっか、まぁ」「難しいよね、納得のいく答えって」

互いの事情は知らない。互いの思いは知らない。
ただ、似ているのかもしれないと感じることは出来た。

「選択には後悔が付き物だ。…見つかるといいね、答え」
「僕は、………そういうの、苦手だからさ」
(7) sinorit 2024/02/12(Mon) 7:42:05

【墓】 掃除屋 ダーレン

やっぱり場違いだろう、なんて思いながら。
飾り付けられた舞台に足を運んで。

普段着のまま、1人遊びに興じる女の姿を眺めている。
今日ばかりは、モップも煙草も仕舞い込んで。

「よくここまで用意したもんだ」

感心まじりにそう呟いていた。

#パーティ会場
(+4) otomizu 2024/02/12(Mon) 11:59:56

【神】 薄荷 アンジュ

>>G9 ディルク
「あ、ありがとうございます。そういうことを言われるのあんまり慣れてないので……嬉しいです、ふへへ……。
 でもきっと、この子はこのままでみていられる形の方が……私が見える形になっているのが、良い気がするので」

自分が作った花のアクセのように、同じように髪飾りにもできるとは思うけど。

「え、あ……も、勿論です。手製のものですが、それでもよろしければ」

すっとあなたにペンダントを差し出す。
提示した値段は普通にペンダントを買うよりもずっと安く、子供でも頑張れば買える程度のものだった。
(G10) eiya 2024/02/12(Mon) 12:02:16

【墓】 栄枯 プリシラ


「わ!」

流石に人の目があるのとないのとでは大違い。
知ってる声がすればぴんと姿勢を正して、
それから視線を向けては苦笑した。

「何でもあたし一人でやったってわけじゃないのよ?
 お祭りでの縁を頼って頼ってなんとかってくらいで……
 ほら、正にダーレンさんも手伝ってたじゃないですか」

参加までしてくれるなんて、お人好しなんだから。

「他に誰も参加しなかったら、
 あなたが時間一杯あたしの相手することになるわよ。
 ダンスのひとつでも考えておいてね」

#パーティ会場
 
(+5) backador 2024/02/12(Mon) 12:46:25

【墓】 宝石集め カリナ

>>5:17 アンジュ

「へぇ、可愛い。
 いいね今度その髪にあうバレッタでも作ってあげようか」

髪型のイメージチェンジをするのかもいいかもしれないと提案しながらひとまず歩を進めた。

賑やかな声に包まれて、目を細めながら紙袋の中身を渡しつつ屋台群を横切っていく。
時折魅惑的な串焼きや色鮮やかなフルーツに視線を奪われてくすくすと声を出して笑った。

「そっか、祭りがいい機会になったかな。
 私も店のやり方変えようと思っているんだ」
「どっかの街でちゃんとした店構えようかなって」

一度あなたの前で見せた切羽詰まった表情とは打って変わった顔には何が見えているだろう。
堅苦しかった愛想なしが砕けたように笑みをこぼしていた。
少し前にも、女友達であるあなたには見せはしていたかもしれないが。

「アンジュはどう思う?
 間接的にとはいえ、私はどこか遠くに行かなくなったわけだけど」
(+6) toumi_ 2024/02/12(Mon) 13:11:56

【神】 遊蕩 ディルク

>>G10 アンジュ

「おや、それは今までの君の傍に居た人間が見る目ないとか?」

嬉しいと口にする貴女はとても可愛らしいというのに。
ひとつひとつの言葉が素直に、思いやりでいっぱいだというのに。
花に水をあげるようにこれから沢山振り注げばいいな、なんて。

差し出されたペンダントを受け取り、指先で撫でる。

「………ありがとう、大切にする」
「僕には高い宝石よりも輝いて見えるよ」

提示された値よりも上、を払おうとしたが、
結局それは貴女に気を遣わせるだけかと添えたのは
男がいつも持ち歩いている2本の棒付きキャンディ。
(G11) sinorit 2024/02/12(Mon) 13:45:15
ディルクは、「……ああ、そうだ」
(a1) sinorit 2024/02/12(Mon) 13:45:29

【神】 遊蕩 ディルク

>>G10 >>G11 アンジュ

「例え僕らに更なる祝福がなくても、」
「例え僕らはこのままでも、」

「楽しむ権利はめいっぱいあるんだ」

「俯いてちゃ勿体ないし」
「もしも気が向いたらさ、気が向いたらでいいと思うけどさ」

魔女からの招待状(>> c1)を懐から取り出し、差し出す。

きっとあの魔女は皆に届けているのだろうから、
貴女にも届いているのかもしれないが。

「……行ってみなよ、広場に」

「だってほら、別に"痣持ち"は僕達もだからね」
(G12) sinorit 2024/02/12(Mon) 13:53:03

【置】 遊蕩 ディルク

 
視線は面倒だし苛立ちがないかといえば嘘になるが、
それを感じて楽しまないのも損をしているようで腹が立つ。

だから、らしさをもって楽しむことにした。


昨日と今日の違いは、ただ、それだけ。
(L0) sinorit 2024/02/12(Mon) 14:00:14
公開: 2024/02/12(Mon) 14:00:00

【墓】 掃除屋 ダーレン

「誰かに頼ってでも、いいもんにしようと思うところも含めてだよ」

人柄ももちろんあるだろうが。行動力まで含めての感心だ。
自分だって、あてられたようなもので。
今ここにいるのだって、魔法の行く末を見て見たかったからなのかもしれない。

「ダンスねえ……」
「どうせ相手するんなら、お前が考えといてくれよ。
 見様見真似の不格好なダンスでも良いってんなら、それでもいいけど」

殆どダンスの経験なんかないもので。
しかしまあ。誰も来ないなんてことはないだろうとは思いつつ、そんな風に返すのだ。

#パーティ会場
(+7) otomizu 2024/02/12(Mon) 14:04:52

【秘】 聖女 リッカ → 寡黙 エミール


聖女はいつでも、どこにでもいる。
それがこの世界の創造者―――またの名を、女神。

けれどその姿を見せることはない。
現れるならば夢の中。
それが、聖女の意思だから。


だからこのときも女神像が微笑むばかり。
ステンドグラスを通して、晴天の日差しがきらきらと、あなたのもとへ舞い降りる。

(-12) oO832mk 2024/02/12(Mon) 16:59:58

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「わかるわ、私も誰かを殺してしまったら気にしてしまうから」
「正直何度もダンジョンで命を狙われて散々だったのよ。
 怖いのモンスターよりも人だったってことね」

「でもこんな私の前で、すごーいステータスも持ってるのに
 丁寧に愚痴を聞いてくれるあなたが敵だったら一体誰を信じれば良いのよ。
 ぶっちゃけ聖女の痣も良い物か悪い物かわからなくて自棄だし! ちゃんと話して気に入ったのだからあなたがどんな人でも構わないわ」

まだ、話せないこと。でも皆に話したいと思っていることがある。
この記憶のこと、知識のこと。
……正直に打ち明けてあげたいのに苦しくなるしで、困ってしまう。

この痣が光ることが祝福というのなら、光らせようとする人達が何人もいるのはどうしてなのか?
大事な友達が自分のために痣を光らそうとしてきた理由は何? 聖女が関係しているのなら、こんな風に試さなくても話してくれたら良かったのにな。
(-13) toumi_ 2024/02/12(Mon) 19:15:57

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー


「ありがと。
 ちゃんと相談してくれたら情報を渡すわ?」

「人の心は盗めなくても、
 エリーを助けるためなら手伝ってあげる」

情報を集めたいの。自分はきっとこの世界に留まることになりそうだから。
いつかのその時あなたがどうなるか分からないけれど、お互い夢見た理想を捨てるのはごめんじゃない。

「同じ痣持ち同士、これから仲良くしましょ」

ぴしと指を差しながら、あなたへとふにゃりと顔を崩して笑った。
最後は無防備に机の上でうつ伏せになりながら、なんだかんだで頑張って歩いて宿に戻ろうとしていただろう。
店や商品の話をするには頭が回らないと後日に約束をして。
(-14) toumi_ 2024/02/12(Mon) 19:16:11

【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ

「っ……リッカぁ…………」


堰を切ったようにあなたが触れたところから一滴、また一滴と涙があふれだした。
感情が坂道を転がり始めたらもう簡単には止められなくて、子供のように声をあげて泣き始める。
だけど悲しいばかりじゃない。
刺すような寒さはあっという間に置いてきぼりにしてしまって、暖かさだけが感じられる。
この止めどなく湧き出すきもちはきっと、大切なものだとわかる。

霞む視界のなかであなたと視線が交わった────次の瞬間。
ファリエはあなたを思いきり抱き締めた。
(-15) shionsou 2024/02/12(Mon) 20:28:48

【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ

「本当にここに居るんだ……っ!
 リッカは、ずっと、ずうっと傍に居たんだよね……っ!」

確かめるように何度もちいさな体にぎゅうとちからを籠めて触れる。
夢なんかじゃない。これが現実だと、世界に溶けないあなたを独り占めにしていた。

「記憶を取り戻してからね……全部悪い夢なんじゃないかって思ってた。
 覚めない悪夢の中で迷子になったみたいで。
 だからあなたも、本当は私が助けを求めて夢見た幻なんじゃないかって……怖かったんだよっ」

ぼろぼろと涙は零れてあなたの肩を濡らした。
震える唇から紡がれる言葉は地面に吸い込まれる代わりにあなたに届く。
こんな芸当もできる聖女は紛うことなく元凶であるのだけれど。
それでもファリエにとってはずっと欲しかったもの。
女の欲しかったものにはもう手が届かない。
どちらもが本当に欲しかったもので。
どちらも、もう二度と手に入らないと思っていたもの。

これが最後だと思っていたのはお相子だったのだ。
痣が光っても光らなくても、曖昧な関係は続けられない。
夢から目を覚まさなくてはいけないと。
届かないものに手を伸ばすのは子供だけだと。
あの日置いてきぼりにしてしまったファリエに言い聞かせ続けていたのに。
(-16) shionsou 2024/02/12(Mon) 20:29:23

【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ

「私も…
ふへっ
、ちゃんとこの世界に居るんだね」

くしゃくしゃになった顔で、宝物を掘り当てたみたいに嬉しそうに笑うと変な声まで出てしまう。
あの日でさえこんなにならなかったような気がする。
今はそれを恥ずかしいとも思わなかった。

「私はひとりぼっちじゃないって、思っても」
「リッカも、ひとりばっちじゃないって、思っても」

「いい、のかなぁ……っ」
(-17) shionsou 2024/02/12(Mon) 20:31:56

【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ


幼き日。
天上を飾る星々は見果てぬ夢の終着駅のように見えていた。
星に願いをかけるように。祈るように。
『あの星みたいになれますように』と、助けを求めていた。

だから数多の星を束ねたようなあなたの煌めきは、御使いのようにすら思えたものだ。
それもあながち間違いで無かったのだと今になって思う。
少し身を引いて顔を突き合わせてみれば、その瞳は無邪気な子供のそれで。
そこに宿るのは、愛されたいという思いよりも純粋で無垢な愛したいという思いなのだと気づけた。


そんなあなたを映す私の瞳は。
あなたの星になれるだろうか?
(-18) shionsou 2024/02/12(Mon) 20:33:16
ファリエは、ずっと真昼に輝く星を夢に見ていた。
(c2) shionsou 2024/02/12(Mon) 20:34:08

ファリエは、ずっと醒めながらに夢を見ていた。
(c3) shionsou 2024/02/12(Mon) 20:36:17

ファリエは、ずっと  を見たかった。
(c4) shionsou 2024/02/12(Mon) 20:40:40

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「この咎をずっと背負ってるのが嫌で色々研究してるんだけどね。
 なかなか上手くいかないや。
 ……あとはそうだね、怖いのは人。
 頭がおかしいと思うんだよね。なんで善人を殺すような依頼するのか。利権とかもわかるけど、依頼主殺した方が平和になるのに……いや、こういう思考もよくないか」

自分の痣が光ってしまえば研究は無に帰す。
研究結果は自衛にすらならないというのが現状だ。

「ふぅ……カリナのお眼鏡に適ったのならよかったよ。
 僕もカリナがどんな人でも構わない。一緒に居て楽しいし」

ここまで話していても、話せないことは幾つもある。
話したくても、話せない内容がいくつだって。

痣は祝福であり、呪いである。自分はそう結論付けた。
できるのならば、そういうことも共有したい。
けれど……その結果で苦しみたくはない。
そして、苦しませたくはない。
(-19) akoris 2024/02/12(Mon) 22:55:20

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「ちゃんと相談して、依頼主をどうするか一緒に決めようか。
 その時が来ないことを祈ってるけどさ」

また手を汚すことになるし……それを手伝わせることになるし。
可愛らしい女性に咎を負わせるのは本意じゃない。

自分はこの世界から出ていくつもりだけれど……
それがもしも、万が一叶わなかったら、あなたの手を取るのも考えよう。秘密を知る同志として。

「是非。それじゃあ……ふらふらだし送ってくよ。
 送り狼にはならないから安心して」

と、あなたが泊まる宿まで送っていく。
店や商品の話をするのはまた後日。その約束を楽しみにしながら。
(-20) akoris 2024/02/12(Mon) 22:59:47

【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク

「言い過ぎよ、褒めたって何もでないわ。
 ……あ、ありがとうね! 気遣ってもらって」

アポもなく来たことを今更気付けば、その物腰に何度も食って掛かったことが響いてきた。
体に染み付く記憶と感情が少しちぐはぐして、こほんと息を吐く。

「それにしても相変わらずの遊び人。
 ……でも今になってその気持わかったわ、私」

手紙の中はシンプルなラブレターだ。
といっても成人した女性からとなるとある種重たいと感じるほどには愛のある文章。
忘れられない、また会いたい、などアイドルのファンレターにも見えるようなそれ。

あなたが来るのを待ちながら耳飾りをを揺らす彼女から見える痣の光は鈍い。
首の後ろ項の辺り、髪に隠れて見えにくいがたしかにそこにあり存在を主張していた。

「もしかして誰か好きだった人でもいた? なんて。
 勝手に言っちゃってもいいのならそう言うわよ」
(-21) toumi_ 2024/02/12(Mon) 23:22:03