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人狼物語 三日月国


233 【身内】恋と薬と副作用

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【人】 調合師 ネス

[奥へ進む道で、僕が踏んだのは罠ではなく苔だった。
急に倒れ込んだのに、しっかり受け止めてくれて……
時と場合を選ばない僕の心臓は、きゅんとときめいてしまう。

初歩的なミスを犯した僕を、咎めるでもなく。
背中を撫でてくれて、心配そうに声をかけてくれる。>>24]


  あ、ありがと……


[目が合うとその優し気な瞳にどきどきして、
……僕も腕を解かなったけれど、
彼もすぐには離してくれなくて、胸の高鳴りは止まない]


  んっ……


[不意に耳に口付けられれば>>25
ぴくんと反応してしまったけれど、唇の感触以上に、彼の唇から鳴った音に煽られて、顔が赤くなる。
その後にここで、なんてすごい事を囁かれて
「……ばか」と小さく呟く。
一瞬想像してしまった自分に、呆れる]
(38) nikibi 2023/11/27(Mon) 23:58:52

【人】 調合師 ネス

[ちょっと心臓が多めに鳴ったのと顔が熱い以外は問題なくて、洞窟の中を二人一緒に歩き回った。>>26
こういう根気のいる作業は嫌いじゃないが、
彼と二人でこなしていたからこそ、
楽しくて、元気が出る様で。疲労感も少なく済んだ。

地道な作業を繰り返して、
やがて目当てのものにありつけば、彼にも近付けて見せる]


  ね〜、誰も見付けてない理由がわかったね。

  ……あ、すごい、
  流石ゼクスさんだなぁ。


[目だけを頼りに探している僕と違って、
ひょいひょいっといった感じで花を探し当ててくれる様に
今日何度目かの感心のまなざしを向ける]
(39) nikibi 2023/11/27(Mon) 23:58:59

【人】 調合師 ネス

[もう少し洞窟内を探索しようという話にまとまったところで>>27
僕は予想外に現れた蜜に惹かれて、近付いてしまった。
それを取ったら、彼にこの素材のすごさを話そうと思った。

でもその前、
彼が注意を促してくれる前に、
僕は彼の前から姿を消す事になる。

僕を呼ぶ声が聞こえた。>>28
それに応える事はできずに、斜面を転がった。

落ちた先の小部屋でも、
彼の声>>29が聞こえた……気がする。
でもそれにも応える事ができずに、

暗闇の中で、彼の名前を苦し気に漏らした]
(40) nikibi 2023/11/27(Mon) 23:59:03

【人】 調合師 ネス

[逃げ出さなければいけないのに、
力の限り抵抗してもそれが叶わなかった。
どうしよう、とどうしたらいい、を何度も頭の中で繰り返して、
でも、どこかで彼が助けに来てくれるんじゃないかって、
願ってしまっていた。
だから、本当に彼の姿が見えた時、
夢か現実か、一瞬わからなかった]


  ―――ゼクスさんっ……!


[でもなりふり構わずに名前を呼んで、]


  ぁ……、


[……その後は、僕は何もする事ができなくて。ただ、戦闘職でない筈の彼がゴブリン達を屠っていく様を見つめていた。
あたりに血の匂いが漂っていく。
その殆どがゴブリンのものだと思っていたけれど、
彼の腕から血が噴き出せば、
びくっと震えて、心臓がばくばくと嫌な音を立て出す]
(41) nikibi 2023/11/27(Mon) 23:59:23

【人】 調合師 ネス

[腕や脚を掴んでいたゴブリンが殺されて、
動ける様になっても、僕は立ったりできないままでいた。

最後の一匹がこと切れるのを見届けて……
こちらに近付いて来る彼を見上げる。
僕の身体を気遣ってくれる。
怪我は転げ落ちた時の傷くらいだし、そんな、ちょっと上着を切られただけなのに自分の服を掛けてくれて……
優しさを嬉しいと思う余裕はなくて、
僕は、ゼクスさんの方が心配で。

彼の震える声に、
何も謝られる事はないと、ぶんぶんと首を横に振る。
寧ろ、謝るのは僕の方なのに。
彼に抱きしめられると、呼応する様に僕も手を伸ばす]


  ゼクスさん……


[苦しいくらいの力で抱きしめられて、
彼の気持ちが、伝わってくる様だった。
彼と相反して、僕は優しくその身体を抱きしめた]
(42) nikibi 2023/11/28(Tue) 0:01:56

【人】 調合師 ネス

[彼の背を優しく何度も撫でて、
大丈夫だよ、って伝えたけれど、
ぬるりと彼の血に触れると、涙が零れた。
ゴブリンに襲われた時も、泣かなかったのに]


  ……手当て、したい……


[震えた声でそう願った。**]
(43) nikibi 2023/11/28(Tue) 0:03:26

【独】 調合師 ネス

/*
ゼクスさんが怪我しちゃったら次の再演でやりたいと思ってた事があるんだよな……(気の早い話)
(-13) nikibi 2023/11/28(Tue) 0:11:10

【人】 サーチャー ゼクス

[ 俺のゴーグルに興味を示すネスがいたから>>37
 街に帰って安全な場所に入ったら、
 少し試しにつけさせてやろうかだとか
 
 さっき抱きしめた時の胸の高鳴りが忘れられなくて
 今夜の続きが楽しみだなとか>>38
 
 そんな脳天気なことを考えていたんだ。
 ほんの少し前までは。
 
 だってクエスト自体はすげー簡単で、
 まぁ多少苦労はしたけれど、
 予定してたじかんよりずっと早く多くの素材が入手できて
 俺とネスは想定よりも多めの小遣い片手に
 街に行けるはずだったから。
 
 
 なのに、
 なのにどうして。
]
(44) Leco 2023/11/28(Tue) 16:21:16

【人】 サーチャー ゼクス

[ 穴に転げ落ちていくネスの体。
 気付くのに遅れて、彼を危険に晒してしまった。>>40
 
 気を緩めてはならない所で油断して、
 何よりも守るべき人物を手放してしまった事実に
 今までで一番自分を殴りたくなった。
 
 聞きたくない場所からネスの声がする。
 
 流石ゼクスさん、なんて
 穏やかな声をかけてくれていた先程とは>>39
 比べ物にもならないような
 悲痛な声でまた俺の名が呼ばれる。>>41
 
 悲しいだとか、怖いだとか
 そういう感情を持つ余裕すらなかった。
 
 そんなものに心を明け渡すくらいなら、
 1秒でも早くネスを救って再び抱きしめたかった。 ]
(45) Leco 2023/11/28(Tue) 16:21:37

【人】 サーチャー ゼクス

[ ゴブリンは単独ではなく群れで行動し、
 不定形の奴らに比べて知恵もあるぶん
 初心者には厄介な相手だ。
 
 小柄な割に力もあるし、
 野蛮で好戦的だからこそ
 ろくな装備も持たなければ平気で殺されてしまう。
 
 
 けれど、今回ばかりは
 この不幸な出来事の中、
 ヤツらが人の形をしていた・・・・・・・・事は、
 俺にとって非常に都合が良いことだった。
 
 加えて俺が奴らの意識の外にいた事。
 群れと言えど処理しきれる数であった事。
 
 弾き出された予想図の通り、
 俺は冷静に奴らの命を刈り取っていった。 ]
(46) Leco 2023/11/28(Tue) 16:22:18

【人】 サーチャー ゼクス

[ きっとこれがスライムであったり、
 急所が分かりづらい構造の魔物だったら
 こうはいかなかっただろう。
 
 俺の魔力だってどこまで効くかわからない。
 そもそも魔物相手には殆ど使わないし、
 使えないものだ。
 
 全ての処理が終わり、ネスに駆け寄って。
 その無事がきちんと確認できるまで、
 自分で切った腕の痛みすら感じなかった。
 
 こんな場所でネスの肌を晒していなく無くて、
 俺のローブを羽織らせて抱く。
 
 また俺を呼んでくれるネスの声。>>42
 何よりも大切なものを守れたことに安堵すれば、
 同時に押し込んでいた感情も戻ってきて。 ]
(47) Leco 2023/11/28(Tue) 16:22:45

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 ……よかった……無事で…。
 
[ 撫でられる背中が温かい。
 自分の不甲斐なさだとか、後悔だとか
 色々なものが押し寄せてくるけれど
 どうしたって一番に来るのは安堵で。
 へら、と力が抜けたように笑った。 ]
 
(48) Leco 2023/11/28(Tue) 16:23:25

【人】 サーチャー ゼクス

 
 ──え。
 
[ けれど。
 少し顔を離してネスを見れば、
 ぽろぽろと涙を零しているから。]
 
 は?え、悪い、どっか痛かったか?
 
 ……あ、ローブが臭かったとかか!?
 
[ 一瞬で慌てたように、ネスの体を確かめる。
 ローブを羽織らせたけど、
 切り裂かれただけのネスのローブに比べて
 俺の血なんかも跳ねちまったぶん、
 もしかしたら臭いかも知れない。
 
 そう思って、腕をネスに添えようとして。 ]
(49) Leco 2023/11/28(Tue) 16:23:46

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 あ……。
 
[ 次いで、願われた声。
 ネスが触れた俺の腕に、漸く痛みが戻ってきて
 
 ネスの涙の理由に思い至って、頬を掻いた。>>43
 
 そうだ。
 血を出すために自分で切ったんだった。
 そのままゴブリンの口に突っ込んだせいで
 牙で引っ掻いた跡なんかもあるし…
 確かにこのままじゃよくないのは自分でもわかる。
 
 袖を肩まで捲くると、
 綺麗な方の手でネスの頬を優しく撫でる。
 溢れる涙を指で掬って、何度も撫でた。 ]
(50) Leco 2023/11/28(Tue) 16:24:10

【人】 サーチャー ゼクス

 
 ん。頼むわ。
 つっても……簡単なのでいーよ。
 一応加減して切ったつもりだから、
 動くのに支障はねえし… 痛えけど。
 
 そんでやっぱ今日は一旦帰ってさ
 街に帰ったらちゃんと手当てしてくれよ。
 
[ ネスに腕を差し出して、彼に手当をしてもらおう。
 先程から索敵は切らしていないけれど、
 ゴブリンや他の魔物の気配も今はない。
 道中のことも考えれば、
 今ココで処置をしたほうが良いのはわかる。
 
 ネスに手当をしてもらう間、
 俺は大人しく痛みに耐えていた事だろう。
 それから、どこも怪我してない頭も差し出して
 がんばった事を褒めてもらう事にしよう。** ]
(51) Leco 2023/11/28(Tue) 16:28:43
サーチャー ゼクスは、メモを貼った。
(a1) Leco 2023/11/28(Tue) 17:09:34

【独】 サーチャー ゼクス

/*
ネスくんへの愛しさどうしたらいい……………

>>38
ねえこれ可愛くてさ… やっぱこのまま抱いちゃだめ?
だめ?????

だめか・・・😭このあとが確約されてるし…
て泣いた
可愛い…ううううう
(-14) Leco 2023/11/28(Tue) 18:11:35

【人】 調合師 ネス

[無事でよかったと、
彼の声が少しほっとした様な安心感を纏う。>>48
その声を聴いたらさっきの、
胸を裂く様な恐ろしさも緩く緩和されたと思ったけれど。
彼の血に触れて、やっぱり見間違いじゃなかったと思い知る。

僕を助ける為に、
怪我をさせてしまった……]
(52) nikibi 2023/11/28(Tue) 21:32:09

【人】 調合師 ネス

[僕の涙を見た彼が、
慌てて気遣ってくれる。>>49
痛くもないし臭くもなくて、
ぷるぷると首を振る。
においなんて、言われるまで気にもしなかった。
でも、涙で緩んだ鼻を啜ったら、争いの後の匂いがした。
どれが彼の血の匂いかわからなかったけれど、彼の服からは……
僕の好きな、いつもの彼の匂いがした。

でも動揺していたから、
なかなかうまく言葉が出てこなくて]
(53) nikibi 2023/11/28(Tue) 21:32:25

【人】 調合師 ネス

[漸く言葉にできたら、
彼は言われて思い出した様な顔になって、
それから頬を掻いた。
そんな酷い傷、痛くない訳ないのに。
痛みすら忘れて僕を心配してくれたのだと思えて、余計に涙が溢れた。

痛くない方の手とは言え、怪我をしているのに。
涙を掬い取ってくれる。>>50
うぅ、と声を押し殺して、
頬を撫でてくれる彼に、何度も頷いた。
もう泣いちゃ駄目だって自分の涙腺に言い聞かせて、彼の傷口に視線を向ける]
(54) nikibi 2023/11/28(Tue) 21:32:53

【人】 調合師 ネス



  ……わかった。
  ……痛い、んだね。


[簡単でいいと言われて>>51、 
その通りにできる様な薬を探す。
拭って、消毒と、止血と、痛み止めと化膿止めだ]


  ……うん。


[一旦帰る事にも、頷いた。
そうしない理由は無いし……
ちゃんとした手当て、したいし。

近くに泉があったけれど、
成分がわからない以上、触れる事はなかった。
荷物から綺麗な布と水を取り出して、
血を拭き取る。
軽い消毒液を含ませて、別の布でもう一度。
痛み止めと化膿止めの薬液をそれぞれ彼の口にぷちゅっと強制的に注入して、彼がその苦味と戦っている間に、
ガーゼを傷口に貼り、包帯で固定する。

……一連の流れは慣れているから、
作業の様にこなしたけど、]
(55) nikibi 2023/11/28(Tue) 21:33:15

【人】 調合師 ネス



  ……、


[終わったら、何だか手が震えてきた。
怪我をさせてしまった事への罪悪感と恐怖、そして、
お互い、無事でよかったとの安堵感から、だろうか……

頭を差し出してくる彼に、そっと手を伸ばす。
撫でてほしそうなその頭に触れたら、
震えはピタリと止まる。
優しく、何度も、何度も撫でる]


  ゼクスさん、
  ……ごめんね……


[手は止めないまま、
ぽつ、と言葉を落とす。
やっぱり僕の胸に強くあるのは、申し訳なさだったから、
それが最初に出て]
(56) nikibi 2023/11/28(Tue) 21:33:25

【秘】 調合師 ネス → サーチャー ゼクス

[でも、そっと彼に身を寄せる]


  助けてくれて、ありがとう……

  かっこよかった、よ。


[彼の胸に顔を埋めて、
もうひとつの本心を明け渡した]
(-15) nikibi 2023/11/28(Tue) 21:33:36

【人】 調合師 ネス

[彼の手当てが済めば、
長居は無用とばかりに洞窟をまっすぐ後にする。
途中彼を気遣って、
拙いながらも敵にも意識を張り巡らせて進む復路は、洞窟に潜る時よりずっと神経を使った。

明るい地上に戻って来たらほっとしたけれど、街に着くまで、多分ずっと気を張っていた。

めしべが傷んでしまっては行った意味がなくなってしまうので、酒場には寄ったけれど、成果報告とゴブリンの情報を簡単に伝えてすぐに宿に戻る。
最初の見積もりより多くの報酬を得たけれど、
素直に喜ぶ気にはなれず。

最終的にはギルドが誇る白魔導士に頼んで傷を治してもらう……という選択が、本当は正しいんだろう]


  あの……、バドさんじゃなくて、
  この後もずっと、
  診るの、僕でいい……?


[でも僕が彼の傷を最後まで治したくて……
そのまま、宿の一室で治療がしたいと乞うた]
(57) nikibi 2023/11/28(Tue) 21:34:58

【人】 調合師 ネス

[今朝、楽しい気持ちで出てきた部屋に戻ってきて、
治療の為に椅子に座ってもらっている。

包帯を一度取って、傷の状態を見る。
生々しい傷や、それこそもっと酷い傷も、
沢山見た事があるけれど。
彼の身体についた傷だと思うと、
胸が痛くて、また涙が滲みそうになる。
ぐっと堪えて、
もう一度消毒をおこなう。

彼の身体にもう傷を残さないのが、
僕の役目だ。

今度の薬液はあまり滲みないけれど、
効果は高いものだ。
じっくり患部に当てて、拭ったら、
また別の薬を取り出す]


  ちょっと痛いかも……
  ごめんね、


[痛み止めが効いていたらそうでもないかもしれないけど、一応そう断ってから、葉っぱみたいな形のものを傷口の縁に擦り込む。

縁から、内側まで。傷口を塞ぐ様にちゅくちゅくと弄る様な手付きは、もしかしたら拷問じみていたかもしれない]
(58) nikibi 2023/11/28(Tue) 21:36:10

【人】 調合師 ネス



  ふう……、


[集中力の要る仕事を終えて、額を拭う。
止血もできているから包帯も今は巻き直さないでおく。
動かしてもらっても問題ない。

……何を話そうかな、と
珍しく話題に困ってしまって、
血で濡れてしまった彼の服を浴室で浸け置きにしてから、
「なにか飲む?」って尋ねた。**]
(59) nikibi 2023/11/28(Tue) 21:37:46

【人】 サーチャー ゼクス

[ 正直な所、俺は自分の傷についての頓着が無かった。
 もちろん普段からわざわざ傷つく真似はしないし
 それこそネスやバドの手を煩わせたくなかったから
 なるべく回避重点に生きてきたけれど。
 
 それでも、負傷した所で命に別状がないのなら
 多少痛くても職業柄つきものだと割り切ってしまっていた。
 
 だから、今目の前でネスにこんな顔をさせてしまって>>54
 初めて俺は、俺の体にも価値があるのだと驚いていた。
 
 言われてみれば当然かもしれない。
 けれど実感として目にするまで、
 俺はどこか自分を軽く扱っていたのかもしれない。 ]
 
 
 (最低だと自分で思うけど……
  俺を心配して泣いてくれたんだと思うと
  
  なんか……)

  
[ こんな事で喜んではいけないと思うのに。
 どうしたってどこか、
 じわじわと嬉しくなってしまう愚かな俺が居た。 ]
(60) Leco 2023/11/28(Tue) 22:56:45

【人】 サーチャー ゼクス

[ 幸い、ネスの装備はそのままそこにあって
 傷薬などを取り出す所をを見ながら
 大人しく処置されるのを待つ。>>55 ]
 
 そーだな。フツーに痛い。
 まぁでも結構綺麗に切ったから、
 多分すぐ治るんじゃねーかな。
 
 ゴブリンの武器でやられてたら、
 多分もっと酷かったし。
 
 
[ すっぱりと切れた傷の血が拭われ、
 薬が塗り込められていく。
 
 当然のことながら、
 それを生業としているネスの手付きは素早く
 ついついその作業をじっと目で追ってしまって
 みるみるうちに綺麗にされていく自分の腕を見ていた…
 のだが。
 
 染みた痛みにビクッと体を震わせていれば、
 唐突に口に薬液が押し込まれた。 ]
(61) Leco 2023/11/28(Tue) 22:57:13

【人】 サーチャー ゼクス

 
 
 …………………〜〜
〜〜〜ッ!!!!

 
[ 声にならない声を上げるように、
 全身をぶわりと粟立たせる。
 
 かっ開いた目でネスを見て、
 その苦さにもごもごと口を動かした。
 吐き出してはいけない。
 いやしかし。しかしこれは。
 
味の改良が急務では!?

 
 俺が悶えている間にテキパキと包帯が巻かれ、
 傷口は清潔なガーゼで覆われしっかりと処置された。
 
 ごくん、と無理やり薬を飲み込んで
 どこか青ざめた顔で ]
 
 
 さんきゅ……。
 
[ 絞り出すようにお礼を言った。
 傷の痛さよりも薬の苦さのほうが深刻だったかも知れない。 ]
(62) Leco 2023/11/28(Tue) 22:58:03

【人】 サーチャー ゼクス

[ 全ての処置が終われば、
 二人して一息ついたように安堵して。
 
 ネスの強張りや緊張をほぐせるだろうかと
 褒めてくれと頭を差し出し強請る。
 
 触れる直前まで震えていたように見えたネスの手が、
 俺に触れることで少し落ち着いたようにも見え。
 幾度も頭を撫でられれば、
 俺は気持ちよさそうに目を細めてネスに微笑んだ。>>56 ]
 
 
 謝んなくていいよ。
 むしろ俺がもっと周りに気をつけときゃよかった。
 無事で居てくれてありがとな。
 
 
……まさか保険がこんな形で役立つとは思わなかった。

 
 
[ ぽそ、と付け足したのは
 ネスを犯そうとしたゴブリン達を気絶させた、
 俺の種族固有の力。
 
 マーキングしてある、とは言っていないため
 おそらくネスはよくわかっていないに違いない。 ]
(63) Leco 2023/11/28(Tue) 22:59:35

【秘】 サーチャー ゼクス → 調合師 ネス

[ 頭を撫でていた手が止まる。
 ん?と不思議そうにする俺の胸に、
 ネスがそっと身を寄せてくれて。
 
 抱きとめれば、聞こえてきた言葉に
 ほんのりと頬を染めた。 ]
 
 
 ……はは。
 
[ ネスの背を優しく抱きしめ、
 俺の胸に顔を埋めるその頭に
 そっと唇を落として。 ]
(-16) Leco 2023/11/28(Tue) 22:59:52